外壁塗装業の仕事の取り方~元請けになる方法~
外壁塗装業の方の仕事の取り方は変化しました。特に、ここ5年くらいで大きく変化したと言っても良いと思います。
しかし、商工会や同友会などに参加し、先輩方に仕事の取り方を相談しても、残念ながら「従来と同じ」方法しか教えてもらえない。そんなケースも多いはずです。
そこで今回は、外壁塗装業の方からご依頼をいただくことの多いSONIDOが、元請けになって安定して稼げる仕事の取り方について解説していきます。
1: 外壁塗装業に多い「仕事の取り方」がわからない悩み
外壁塗装業の方は技術職です。セールスはあまり得意ではないかもしれません。そのため、どうしても「仕事の取り方」がわからないと悩まれることが多いように感じます。
そこで商工会や同友会へ参加し、先輩方に相談される方もいらっしゃると思いますが、ここで問題なのは、先輩方が教えてくれる方法って数年前だから使えた方法だったりすることです。
でも信じてしまってマネしてやると・・・手間ばかりかかって成果が見えない。そんなこともあります。
どうしてこういった問題が起こるのかというと、先輩方のお話されていることは、今の時代の消費者行動に即していないことが多いから。
先輩達は、これまで数十年かけて築いてきた地域での知名度や人脈があるからこそ、古い方法でも上手くいくことがあるのですが、あなたの場合はそうはいきません。
地域での知名度は低く、人脈も少ない。
古い方法をマネしても、上手く機能しないのは当たり前なのです。
そこでSONIDOのこれまでの経験から申し上げますと、古い方法と新しい方法を上手に組み合わせていくことが、これからの時代は必要になってくると考えています。
2: 仕事の取り方を変えると収入も変わる
外壁塗装業の方の仕事の取り方には、大きくわけて次の7つがあります。
それぞれに特徴があり、また、収入が変わります。
(1)元請けから仕事をもらう
もっとも多いのが、この方法です。相談された先輩方もお話されることが多い方法です。
元請けから仕事をもらう方法は、仕事の取り方としては簡単な方法です。しかし、簡単であるがゆえに、あなたが手にする収入は低くなりがちです。
同じ仕事をしても、元請けが100万円貰っていても、あなたには良くて60万円。おかしな元請けだと50万円以下になってしまうこともあります。
最近起業したところで、とにかく毎月稼がないといけない。こういう時期なら元請けから仕事をもらうという方法をメインにしても良いと思いますが、3年~5年以内には脱却しておきたいところです。
まとめると、仕事は取りやすいけれど、いつまで経っても収入は増えない。あなたにとっては、忙しいばかりで豊かな生活が送りづらいということになります。
(2)訪問営業
元請けから仕事をもらうのではなく、自分で仕事を取りに行く。このように意識を改革された方が行動しやすい方法は訪問営業。
この方法も先輩達が勧めてくる方法です。しかし、このアドバイスには気をつけてください。
というのも、今の時代、どこのだれかわからない人がインターフォンを押しても、家の中にカメラがありますから「知らない人=出ない」という行動になるため誰も出てきてくれません。どちらかというと「怪しい人が来た」とネガティブな印象に受け取られかねません。
あちこち訪問してインターフォンを押して回る。でも成果が出ない。これは時代に即した方法ではないので当然の結果です。
訪問営業が成功するのは、お客様から「紹介」を頂いたときくらいです。
(3)チラシ&ポスティング
新聞に折り込みチラシを入れる。ポスティングする。この方法は地域密着の店舗には効果があります。
あなたの会社の予算に広告費があるのなら、すぐにでも実践していただきたい方法です。
ただし、チラシで知っておいてほしいのは、10000枚で1件問い合わせがあるかどうかということです。100枚で1件、1000枚で1件の問い合わせは至難の業というか、ほぼ不可能。
ということは、外壁塗装が必要になっている20年~30年経過している住宅の多い地域を探し、そこへチラシを入れることが大切です。
訪問販売で一日中歩き回るなら、トラックに乗って近くを走り、外壁塗装が必要になっている地域を見つける方が、セールスの意味があります。
(4)フリーペーパー
フリーペーパーへの広告掲載も訪問販売より意味があります。
ただし、一度掲載しただけで効果が出ることはありません。少なくても3ヶ月から半年は同じ誌面の同じ場所へ広告を掲載しましょう。
何度も目に入ることで信頼感や親近感が増し、問い合わせや相談へつながります。
(5)看板
地域で有名店になるなら、ロードサイドなどに看板を出しましょう。
普段買い物へ出掛けられる人。通勤される人の目に何度も止まることで、「地域の人が名前を知っている」有名店になります。
これだけでも、「外壁塗装、どうしよう」と悩んだ時、1番に名前を思い出してもらえるなら成功だと言えます。
(6)ポータルサイト
一括見積もりなどのポータルサイトへ登録する方法もあります。
今の消費者の多くはスマートフォンを使って探しています。当然ですが、外壁塗装を依頼するときの業者も探していますので、ポータルサイトへ登録しておくと見つけてもらいやすくなります。
(7)自社ホームページ
これからの仕事の取り方でおすすめなのが、自社ホームページを使った方法です。
この方法ですと、お客様と直接やりとりしますので、あなたが元請けになります。ということは、収入もアップしますし、あなたの計画で仕事を進めることができます。
また、自社ホームページがあると、
- チラシ
- フリーペーパー
- 看板
- ポータルサイト
こういった方法のところから、ホームページへ誘導することができます。
入り口を多くし、集めるところを一箇所にまとめることで、あなたへ直接問い合わせや相談をしてもらいやすくなります。
3: これからの仕事の取り方はインターネット活用
これから仕事を取っていくためには、消費者行動に合わせていく必要があります。
そのためには、インターネットの活用を無視することはできません。
では、どのようにしてインターネットを活用していけば良いのかというと、次の方法がベストだとSONIDOは考えています。
(1)コンテンツの提供
コンテンツとはお客様との間に信頼を築くために用意した「役立つ情報」です。
具体的には、お客様の悩みを解決するための情報を作り、自社ホームページから公開していきます。
(2)マーケティング
マーケティングとは集客や売上を作り出す仕組みです。仕組みがないまま広告を出しても、コンテンツを公開しても成果につながりません。
(3)ネット広告
GoogleやYahoo!を使って、検索結果に広告が表示される「リスティング広告」をスタートしましょう。
リスティング広告は、広告が表示される地域を絞り込むこともできますので、最小限の費用負担ではじめられる方法です。
(4)ランディングページ
ネット広告がクリックされたとき、最初に訪れるページをランディングページと言います。
一般的に広告から訪れるランディングページはセールスをメインに行う内容になりますので、コンテンツとは別に用意しておくのがおすすめです。
(5)計測と改善
インターネットを活用した仕事の取り方で良いのは、訪問者数や訪問時間帯など、くわしい情報が数字でわかることです。
一般的なチラシをバラまいても、何枚撒いて、何人が見てくれて、何人が電話くれたのかわかりません。
しかし、インターネットを使った広告なら、何回表示され、何人がクリックしてくれ、何人がじっくりとホームページを見てくれ、何人が問い合わせしてくれたのか全てがわかります。
こういった数字がわかるということは、上手くいっていない部分を突き止め改善することもできますし、上手くいっている部分へ費用を注ぎ込んで、より大きな成果を生み出すこともできます。
4: まとめ
これからの外壁塗装業の仕事の取り方で知って頂きたいことは、インターネットを活用した方法を自分で構築することです。
正直なところ、この方法なくして紹介以外の新規顧客を獲得するのは大変難しいと思います。
今や小学生から70代の方までスマートフォンやパソコンを使ってインターネットにつながっています。また、外壁塗装を真剣に考えている40代後半~60代半ば世代は、スマートフォンを使って日々、様々な情報を検索して見つける方法を身につけています。
このように5年前、10年前とは消費者行動が変化していますから、僕たちも変化した行動に寄り添いサービスを提供していくことが大切なのです。