収入にも影響する!?コミュニケーションが仕事へもたらす本当の意味
仕事を進める上で大切なのはコニュニケーションです。会社員の方なら、部下や上司とのコミュニケーション。仕入先や得意先担当者とのコミュニケーション。
個人事業主や経営者の方なら、社員やスタッフ、横のつながりがある経営者。
自分のビジネスが上手くいくかどうか。仕事が円滑に進むかどうかの60%以上を占めているのはコミュニケーションだと僕は感じています。
そこで今回は、僕が様々な経営者の方や会社員の方とお会いした経験から、コミュニケーションは収入や仕事に影響しているなと感じたことをお話していきます。
目次
1: コミュニケーション能力とは
コミュニケーション能力という言葉があります。いつの時代でも書店で売れる本のキーワードです。
それだけ自分のコミュニケーション能力を気にしている方も多い反面、それで今までよく仕事が出来ましたね、という方と出会うこともあります。
さて、コミュニケーション能力とは何のでしょうか。ビジネスという部分に絞ると次のようになると僕は思います。
「良い人間関係を維持し、円滑に仕事を進めることができる能力」
デジタル化がもてはやされていますが、デジタルを扱う仕事であっても、デジタルを使った仕事であっても、結局は人と人とのやりとりにデジタルを使っているだけです。
ということは、ツールとしてデジタルを活用しているだけで、本質的な部分は人と人との意思疎通や耳を傾ける姿勢などが重要なのは変わっていないということです。
特にチームで何か仕事をする場合、コミュニケーション能力の低い人が1人いると、スムーズに進まなくなり、最後はクレームが発生してしまうケースもあります。
2: 仕事に必要なコミュニケーション能力
では、仕事を進める上で必要なコミュニケーション能力とは、どのようなことでしょう。
(1)仕事でコミュニケーション能力が必要な理由
先ほどもお話しましたが、コミュニケーション能力が仕事に必要な理由とは、円滑に進めるためです。
もし、「僕(わたし)はコミュ障なんで無理です」という人が紛れ込んでいるのなら、早急に手を打たなくてはいけません。最低限のコミュニケーション(報連相)が出来ない人がいるなら、近いうちにチームは動けなくなります。
全ての仕事に言えることですが、最低限のコミュニケーションが出来ない人がいることは、必ず仕事にマイナスの影響をもたらせます。
個人事業主や経営者なら、大きなストレスになるでしょう。会社員なら余計な仕事が増えてしまうかもしれません。
デジタル化が進んでいるからこそ、これまで以上に仕事でコミュニケーション能力が必要になってくると感じています。
(2)コミュニケーションは人間関係を円滑にする
コミュニケーション能力が少しでもあれば、人間関係を円滑にすることができます。
自分の考えを相手に伝えることができますので、いくらかは前に進むことができます。
(3)認識のズレを少なくできる
コミュニケーションを行うことで、お互いが持っている認識にズレがあるのかどうかを確認することができます。
一つの仕事を複数人で行う場合、認識のズレが起こったまま進行すると、最後に上手くまとまりません。これではお客様へ納品することが出来ませんし、プロジェクト的な仕事なら検収されないため、いつまでも請求できないことになる可能性もあります。
(4)協力を得やすくなる
誰かに自分の状況を伝えることで、まわりからの協力を得やすくなります。反対に何も言わない人は(出来ているのなら問題ありませんが)、まわりも何に協力すれば良いのかわからないので声がかかりません。ということは、ジッと待っていても協力は得られません。
特に、納期間近で仕事の進んでいない人がコミュニケーションを取らない場合、納期前日にまわりの人が慌てることにもなります。
(5)仕事も得やすくなる
これは個人事業主や経営者にとっての話になりますが、コニュニケーションを取りやすい人には仕事が集まりやすくなります。
誰だってスムーズに仕事を進めたいものです。納期になってから「実は出来てないです」と言われても困ります。最悪です。
そのため、自分の仕事にプライドを持っている人は、コミュニケーションが取れる人と一緒に仕事をしたがります。
3: 二種類のコミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、大きく分けると二種類あります。
(1)言語コミュニケーション
言葉でコミュニケーションを取る能力です。一般的には「会話」です。相手の話を聞き、気持ちを汲み取り会話をすることです。
ここで間違えやすいのが、
「一方的に自分だけが話す=言語コミュニケーション能力が高い」
という勘違いです。
これ、言語コミュニケーション能力は全く高くありません。自分の価値観を押し付けたり自慢話ばかり話したりしているだけで、相手との会話は成立していませんからね。
(2)非言語コミュニケーション
こちらは、言語以外の方法でコミュニケーションをする能力です。
わかりやすいのが、ボディランゲージです。
合図や仕草、表情、目の動き、手の動きなどです。
言葉では「いいですね~」と言っていても、非言語の表現が違っていることもあります。そして非言語に関しては、自分自身でコントロールするのが難しいため、本心が見える部分でもあります。
4: コミュニケーションで仕事を上手に進めるポイント
コミュニケーション能力に自信がない人も、次のポイントを知っておくとスムーズに進めることができるでしょう。
(1)安心できる話題
相手の好みがわからない。上司や部下との関わりが薄いので何を話せばいいのかわからない。
こういうケースもあります。そんな場合は、お互いに安心できる話題を用意しておきましょう。
- 仕事上の共通の話題
- 場が和む季節の話題
間違っても次のような話題ではいけません。
- 武勇伝
- 自慢話
- 会社の悪口
- 誰かの噂話
- ネガティブ話題
- 思想に関する話題
これまでの経験からですと「自慢話」がダントツ多いです。本人は楽しく気持ちよく話しておられるのですが、聞いている側からすると退屈なものです。
というより、多くの人は他人の自慢話は聞きたくありません。自慢話を聞かされることで、自分を卑下してネガティブな雰囲気になってしまう方もいらっしゃいますから注意しておきましょう。
(2)安心してもらえるトーク
相手に安心してもらうためのトークでおすすめなのが、自分の情報を伝えることでしょう。
「自分はこういう人ですよ~」
というプロフィールです。でも、ここでも注意したいのが自慢話をしないこと。そんな話に相手は興味ありません。
(3)相手の行動を受け入れる
仕入先や得意先の担当者、上司や部下を相手にする場合、コミュニケーションを円滑に進めるなら、相手のこれまでの行動を受け入れ「ほめる」ことがおすすめです。
人間、ほめられて嫌な気分になることはありません。些細なことでも良いです。いつも納期を守ってくれるという「当たり前」のことでも構いません。
相手の行動を認めることで、場が明るく和やかになります。
5: 本当に必要なのはこんな能力です!
コミュニケーション能力の高い人は、次の点に秀でていると言われています。
(1)とにかく聞く
人は誰でも自分の話を聞いて欲しいものです。そこでコミュニケーションを上手に進めるなら、相手の話を聞くことから始めましょう。
名著「人を動かす」の著者であるデール・カーネギーも「相手の話を聞こう」と言っています。また、アメリカの大富豪であるアンドリュー・カーネギーも「相手の話を聞こう」と言っています。
コミュニケーション能力の中でも「話す」という部分に自信がない場合は、最初に小さな質問をし、後は聞き役に徹してみましょう。
(2)完結に結論から話す
コミュニケーションが上手な人は、相手の時間を無駄にしません。
そのため結論から話す人が多いです。結論の後に経緯や説明をすると相手も理解した上で、安心して話を聞く姿勢が生まれ落ちついて判断することが出来ます。
ポイントは「誰かの時間泥棒」にならないようにすることです。
(3)非言語を意識する
話しているとき、相手の非言語にも注意を向けましょう。聞いている雰囲気はあるけれど、目線があちこち動いているなら興味は無いかもしれません。
手を触っているなら不安に感じている可能性もあります。腕組みしているなら、何かを防御している可能性が高いです。防御の理由は話題かもしれませんし、あなた自身から受ける圧力かもしれません。
6: まとめ
仕事をする上で大切なのは、仕事への技術力や才能もありますが、やはり人と人が一緒にすることですので、コミュニケーション能力は必須だと思います。
もし、あなたが仕事への技術や才能が豊富なのに、いくら相談や問い合わせを受けても仕事につながらない。そんな悩みをお持ちなら、
- 相手の話を聞けているか
- 自慢話をしていないか
- 非言語に注意しているか
そして、最初の会話は安心できる話題を準備しているか。
自身のコミュニケーションのパターンを考えてみてはいかがでしょうか。