ホームページにコンテンツが重要な理由。コンテンツ不足はチャンスを失う?
ホームページを制作会社に依頼して作った。
見た目は非常に美しく、デザインもスッキリしていて「さすがプロ」という出来映え。
満足したまま過ごすこと数ヶ月。
こんな美しいホームページなのに、不思議なことに問い合わせが全くない。
こういった悩みをお持ちの中小零細企業の経営者さんは、意外と多いのではないでしょうか。
この悩みの原因は、ホームページ内の「コンテンツ不足」から起こっている可能性が高いと言えます。
コンテンツ不足は検索された時の検索順位に影響します。
良質なコンテンツが無いと、検索順位が10位以下になることがほとんど。
10位以下になると、クリックしてくれる人は限りなくゼロに近くなります。
残念ながら誰も見てくれないホームページから、問い合わせは起こりません。
このようになる理由は、多くの方がホームページを持つと、そこで満足してしまうため。ホームページが完成すれば、そこで終わりだと考えてしまうのです。
しかし本当は、ホームページは完成してからが勝負。
勝負するには、ホームページを「育てる」ことが重要。
でも、何を使ってホームページを育てれば良いのでしょうか?
今回は、この「何を」についてお話していきたいと思います。
目次
1: ホームページにはコンテンツが重要な理由
ホームページを作ると必要になってくるのがコンテンツです。
しかしコンテンツが重要だと言われる理由をご理解いただいている方は、まだまだ少ないと感じています。
まず、ホームページは何のために作ったのか。ということを思い起こしてください。
ほとんどの方が「集客」または「売上」、どちらかの改善や向上を見込んだためではないでしょうか。
もしここで「いやいや、キレイなものを欲しかっただけ」とおっしゃる方がおられたら、今すぐネットサーフィンにお出かけください。
その方が、この記事を読み続けるよりも有意義な時間の活用になることは間違いありません。
「集客」「売上」の改善や向上を行うためには、ウェブを使った「戦略」または「マーケティング」を活用することが必要。
そして、ウェブ戦略やウェブマーケティングを効果的に行うためには、ネットで検索結果の上位表示が必須となってきます。
ここがポイントで、検索上位に表示させるためには「良質なコンテンツ」がないと望めません。
- 誰の役にも立たないコンテンツ
- 大衆の意見と全く同じコンテンツ
- オリジナリティがないコンテンツ
このようなコンテンツでは検索上位に表示されないので、集客もできなくなり、最終的には売上にも貢献できないこととなります。
また現在は、従来以上に「競合との比較」に晒されていますから、見込み客に役立ち興味を持ってもらうために「良質コンテンツ」は大変重要なポジションにあると言えるでしょう。
2: コンテンツは不足している
そもそもここで言う「コンテンツ」とは、どんなものでしょうか?
答えは簡単です。
「ネット上の見込み客とコミュニケーションをする手段」
見込み客は実際に購入するまで、様々な角度から比較し検討します。
- 商品のこと
- サービスのこと
- 売り手のこと
- 競合のこと
これらを比較しつくして、初めて購入に踏み切ります。
比較検討されるとき、良質なコンテンツを用意することで、コンテンツというコミュニケーション手段を通じ、売り手と見込み客がつながります。
しかし現実に目を向けると、会社のホームページには見込み客が比較検討するときに役立ちそうなコンテンツが不足している状態です。
ホームページを作って立ち上げ、時間の経過と共に更新し続けていればコンテンツも最新になり、そのときどきに必要なものが出来上がってくるはず。
一方、事実に目を向けてみましょう。
ほとんどの会社のホームページは
- 古い情報が掲載されたまま
- 新しい情報がなく
- 比較するために必要な情報がない
こんな状態だと言えます。
会社のホームページ数は毎年増え続けています。
しかし、コンテンツは不足したままです。
いつまでも
- 社内用語で書かれた商品説明やサービス案内
- 言葉足らずな説明文
- 見込み客にガマンを強要して読ませる広告のような文章
こんなページを作ったままにしているのが現実です。
ホームページに訪問された見込み客に、少しでも「良い情報だった」と感じてもらえるコンテンツを丁寧に作ることが、コンテンツ不足を解決する近道。
その為には、まずはマメな更新が必要だということを覚えておいてください。
3: コンテンツは作ればいいというものではない
もし、コミュニケーション手段としてのコンテンツが「良質でない」のなら、見込み客にはあなたのメッセージは届きません。
ここが重要なところです。
そして、間違いが起きやすいところです。
「コンテンツ」が重要だと聞くと「じゃあコンテンツを作ろう!」となり、数ばかり意識される方もおられます。
しかしコンテンツとは「コミュニケーション手段」ですから、質の良くないコンテンツを大量に作っても
- 意味のない言葉の羅列
- 意味のない雑音
- 無理な誘い
と同じように、見込み客からすると「コミュニケーションの邪魔」でしかなくなるのです。
ただ大量にコンテンツを作るのではなく、コミュニケーション手段であることを思い出して欲しいのです。
円滑なコミュニケーションを行うためには、どうすれば良いのかを思い出してもらうと、どんなコンテンツを作ればいいのかがわかってきます。
- 相手の悩みや問題は何か
- 相手はどんな思い込みを持っているか
- 相手は普段どんな方法で情報を手に入れているか
この部分を明確にすることで
- 相手にとって、適切な内容は何か
- 相手にとって、適切なタイミングはいつか
- 相手にとって、適切な届け方は何か
が、わかってきます。
ひとりよがりなコンテンツを大量に作っても意味がありません。
相手のことをどれだけ考えてコンテンツを作るのかが重要です。
その為には、毎日毎日内容のないコンテンツを作るよりも、週に1~2つでも構いませんから、相手にとって内容のあるコンテンツを考え作ることが大切だと言えます。
4: ホームページの良いコンテンツの種類
ホームページは「良質なコンテンツ」を作って更新することで育っていきます。
そして「良質なコンテンツ」の方向性によって、ホームページの性格が作られていきます。
人の成長と同じように、どんな内容を入れるのかによって、成長したときの性格や役割、出来ることが変わってきます。
ここでは、ホームページの将来を決める「良いコンテンツ」の種類をお話します。
その前にひとつだけ注意しておいてもらいたいことがあります。
会社のホームページに更新するコンテンツは、いくら内容が濃いものだったとしても、自分の業種やテーマに関係のないものは更新しない方が良いということです。
ただ、あなたの人となりが分かるようなコンテンツはあってもいいです。なぜなら、あなたは誰?ということも見込み客は気にしているからです。
それでは良質なコンテンツの種類をお話します。
4.1: 専門的コンテンツ
会社のホームページに作るコンテンツでは、もっとも作りやすいものだと思います。
会社ということは、何らかの「専門性」がありますから、その専門的なノウハウをコンテンツにするというのは意外と簡単です。
また、専門家が語ることにもなりますから、情報を探している見込み客からすると「信頼」もありますので、大変役立つ情報だと言えるでしょう。
ポイントは専門家から見た「独自の視点」。
独自の視点からの解説や、お客様に何度か聞かれたことのある質問の回答をコンテンツにするというのが始めやすいと思います。
4.2: お役立ちコンテンツ
イメージしてもらいやすいのが「料理のレシピ」です。
ネットで少し検索すると「レシピ」の情報が出てくるでしょう。
これは十分に「コンテンツ」です。
写真を使って、あなたの専門的なことを解説すれば、十分に良質なコンテンツが出来上がります。
オリジナルの写真を使うことで、あなただけのオリジナルコンテンツになりますから価値は高いと言えますね。
4.3: チェックリストコンテンツ
どんな業種でも「失敗を防ぐ」チェックポイントはあるでしょう。
例えば、
- 開店前にスタッフと確認しあう身だしなみチェックリスト
- サーフィンへ行くときに必要なものチェックリスト
- バイクツーリングで携帯するものチェックリスト
ご自身の業種やテーマから、見込み客が行う行動を予測して「失敗しないため」のチェックリストを専門家目線で紹介することができます。
これは独自性の高いコンテンツになります。
4.4: 独自アンケート結果コンテンツ
自社の顧客にアンケートを取った結果を発表するだけでも、非常に独自性の強い有益なコンテンツになります。
人は「みんながいい」と言っているものに安心します。
この心理的行動から、アンケートの結果は非常に強力です。
お客様の声や感想は、それだけでオリジナリティが高いコンテンツです。
4.5: 体験紹介コンテンツ
商品やサービスを実際に使ってみた体験をコンテンツにします。
服や靴などは着心地やサイズ感を詳しく書くと喜ばれます。
独自の視点から体験したことを公開することで、見込み客の比較検討情報として役立ちます。
次々と入荷してくるアイテムがあったり、あまり入荷することのない珍しいアイテムがあれば、体験紹介コンテンツは非常に役立つものになります。
4.6: 無料コンテンツ
ツールを販売するとしたら「3,000円は頂いても良い」と思える解説や冊子を無料で公開することです。
無料で体験して頂くことで、見込み客とつながるきっかけが出来ます。
きっかけができると、感想などを頂くこともできますし、他のコンテンツを紹介することもできます。
感想が頂ければ、それがコンテンツになりますし、他のコンテンツを紹介すれば、一歩進んだ関係性が構築できます。
「なんでも無料」というのは良くありませんが、価値の高いものこそ「無料」にすることが重要です。
ですから、3,000円で販売しても恥ずかしくないもの。
これがひとつの基準だと考えてください。
4.7: SEOコンテンツ
少しテクニック的なコンテンツです。
ホームページを作り、コンテンツを充実させても訪問してくださる方がいないと意味がありません。
そこで、登場するのが「SEOコンテンツ」です。
SEOとは「検索エンジン最適化」と言われる方法で、一般には「検索キーワード」に関するテクニックです。
見込み客は自分の知りたいことを探すとき、キーワードを入力します。
そこでコンテンツを作るとき、入力されたキーワードに一致することを考えてタイトルや内容を決めるという方法です。
検索されるキーワードを考えてコンテンツを作ることは重要です。
このコンテンツが無いと、誰も訪問してくれません。
訪問するきっかけがないので、どれだけコンテンツを更新しても「誰からも見られない」という状態になってしまいます。
訪問されないホームページは更新し続ける意味がありませんし、当初の目的である「集客」「売上」の改善や向上を実現することが出来なくなります。
ぜひこの部分はホームページ制作会社さんや、外部の専門知識が高い方の助言を聞きつつ、SEOを踏まえたコンテンツを作成して頂きたいと思います。
キーワードの選定からSEOに見合ったコンテンツの作成までを定期的にやり続けることは、ひとりでは大変な時間と労力が必要になります。
ご自身の貴重な時間は、自分のビジネスへ集中することを考え、SEOコンテンツの作成はできるだけ外部の方と連携されるのが効率的です。
5: まとめ
ホームページは「育てるもの」ということをご理解頂けたでしょうか。
ホームページを作ったまま放っておくのは、非常にもったいないことです。
毎日毎日コンテンツを作って更新する必要はありませんが、週に1回は良質なコンテンツを更新しておきたいところです。
ホームページからの問い合わせを期待するのなら、検索順位が重要になってくるのは事実です。
出来るだけ上位表示されるようにするためには、継続した良いコンテンツの更新が必要。
この繰り返しがホームページを育てることになります。
冒頭にもお話しましたが、ホームページは作ってからが勝負です。
作ったときは赤ちゃんと同じだと考えてください。
少しずつコンテンツを増やして行くことで、ホームページに役立つ情報や人を引きつける魅力が備わっていきます。
コンテンツの内容によって、ホームページはあなただけの魅力を発信していきます。
1週間、2週間で出来ることではありませんが(子育て、人育てと同じですね)、始めないと何も変わりません。
三ヶ月、半年、一年先を見据えて今日からホームページのコンテンツを充実する意識を持ってほしいと思います。
- ご自身でコンテンツを作る時間がない。
- 会社に作れる人がいない。
ということであれば、ホームページ制作会社やコンテンツを作成してくれる外部の業者を活用することも検討してください。
コンテンツ作成に、毎月多額の費用を掛ける必要はありませんが、
- 広告費の一部として考える
- 投資として考える
- 集客ツールとして考える
いろいろな考え方ができますから、ホームページを育てていくために必要なこととして検討されてはいかがでしょうか。
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