seo対策は集客に使える?プロが話す中小企業がやるべきこと
- ホームページを持ったけれど、いつまで経っても検索で上位に上がってこない。
- ホームページ制作会社が毎月レポートを出してくれているが、訪問者もPVも増えている気配を感じない。
- 月に3回くらい休みの日に「記事」を書いて投稿しているけど、これも反応がない。
- 見てくれている人が増えていないから、問い合わせも来ない。
- ホームページにお金を掛けたことを最近少し後悔している。
あなたが今、この記事を読まれているということは、こんな悩みをお持ちなのではありませんか?
検索結果の上位に表示されるには、seo対策が必要だとネット上にも書かれていますし、ネットに少し詳しい方にお聞きなっても同じような答えが返ってくると思います。
確かにseo対策は必要なのですが、注意しておくことがあります。
それは、大企業や資本力が豊富な会社と競わないこと。
seo対策を行う場合には、中小企業にあった方法を知っておく必要があります。
今回は、中小企業がやるべき「seo対策」をお話しします。
seo対策が出来てくると検索結果も上位になってきますので、集客効率もグンとアップすることが期待できます。
それでは、中小企業が集客のためにやるべき「seo対策」についてお話しします。
目次
1: seoとは
まず、よく耳にする「SEO」とはなんでしょうか。
SEOとは、
「Search Engine Optimization」
の略で、ネット上で知りたいことや欲しい情報を検索したとき、検索エンジンがあなたのサイトを検索結果の上位へ表示するために最適化する方法です。
過去、検索されたときの順位は、
- リンクの数
- キーワードをたくさん書く
- 見えない文字で検索されそうな単語を書く
と言った「裏ワザ」的な対応で検索上位に表示されていました。
しかし、そのままでは「質」と「順位」が一致しないことがわかってきましたので、「裏ワザ」ではなく「本当に良いもの」が検索上位に表示されるよう、現在は少しずつですが進化しています。
そこで本当に良いものかどうかを、検索エンジンが判別する方法のひとつとして「seo」という最適化が使用されるようになりました。
- 如何に自然な数のキーワードが含まれているか。
- 内容に意味があるのか。
- 記事の質はどうか。
より検索した人を満足させるものが、検索上位に表示されるように変わってきましたし、これからも改善されながら「質」を見極めて上位に表示される方向へ進んでいくことが予想されます。
2: seoの基本
それでは「seo対策」の基本的な方法をお話ししておきます。
これからお話しする内容は、大企業や中小企業といった差は関係ありません。
あくまでも「seo対策」という最適化方法の基本をお話しします。
2.1: キーワード
検索で表示されるために必要なのは、実際に検索されている「ことば」を使うことです。
誰も検索で使っていない「ことば」をタイトルや本文に使っても、検索されませんので表示されることがありません。
これでは時間を使って書いた記事がもったいないですから、まずは使われている「ことば」を選ぶようにすることが大切です。
次に、使われている「ことば=キーワード」を選んでからですが、記事の中に不自然な回数、登場させることは避けておきたいところです。
最近の検索エンジンは「自然な」文章を好む傾向にあります。
意図して「キーワード」を不自然に繰り返すとペナルティとなり、上位に上げたかったのに、反対にいつまでたっても上がってこないこともあり得ます。
- 日本語の文章として意味が通る。
- 自然に文章を書いたときの形になっている。
キーワードの登場回数を意識するよりも、内容の「質」にフォーカスすると自然な形になると考えておいてください。
2.2: SNSの使用
SNSは検索エンジンの評価と関係しているようです。
はっきりと「関係しています」とは言い切れないのが苦しいところですが、お互いの関係性はあると思われます。
特にSNSというよりは動画サイトとして有名ですが、YOUTUBEに動画を投稿すると、自社のサイトの順位が上がりやすいということがあります。
SNSは書いた記事を広めるために活用することが出来ますから、出来るだけ多くの発信方法を使うことが必要です。
せっかくの良い記事も、広めて読んでもらわないと検索上位に上がってくる可能性が期待できませんからね。
2.3: 被リンクの数
過去、グーグルの評価は被リンク数(外部からのリンクされた数)を使っていたようです。
確かに悪徳なリンクや本文とは無関係なリンクを増やすことで、検索上位を狙う「リンクの獲得」が流行っていた時期もありました。
しかし、現在は「自然に発生した」リンクを評価に入れているように思います。
関連性のある外部サイトからのリンクや、リンク元ページの内容との整合性などを確認し評価しているのではないでしょうか。
特にグーグルが検索で上位表示される条件として「被リンクの数」を謳っているわけではありませんが、他からの評価は上位へ表示するための条件として付加したい情報だと思います。
「自然発生したリンク」を数多く獲得することは、検索で上位になるためのプラス要因だと言えるでしょう。
2.4: 発リンクの数
発リンクとは、
- 自分が役立ったと思ったサイトへリンクを張る。
- 自分よりも誰かに役立ちそうなサイトを紹介してリンクを張る。
このような行動ですが、ポイントは「第三者のために」良質な情報へリンクを張ることで紹介するということです。
発リンクは多い方が検索で上位になる確率が上がりますが、被リンクと同じように「関連性」「自然発生」が必要です。
また、発リンクによって検索上位を狙うために「まとめ記事」が大量に存在するようになりました。
しかし、最近では「内容にオリジナリティ」を求めるグーグルの指針に合わなくなったようで、検索結果を見ると順位を下げていく傾向にあります。
2.5: ページの数
サイトの中のページ数は重要です。
しかし、ただページ数が多いだけではいけません。
- 質の高いもの
- サイトに関連性のあるもの
- オリジナリティがあるもの
これらがグーグルの指針にありますので、指針に沿ったページの数が多いことが理想となります。
逆に
- 広告がやたら多いページ
- コピペばかりのページ
- 何かのツールで自動生成したページ
- 信憑性や信頼性が低いページ
は、どれだけページ数が多くても、検索上位に上がってくることは期待できません。
3: seoとリスティング広告のちがい
検索結果として表示されるものに「リスティング広告」があります。
seo対策を行ったページとリスティング広告のページは、検索結果として「一緒」に表示されますので、それぞれの特徴を理解しておくことが必要です。
また、場合によっては「seo対策」を行うよりも「リスティング広告」を行う方が有利な場合もありますので、ぜひ知っておいてください。
seoは成果が出るまでに時間が必要です。
順位も固定されるわけではありませんので、突然ライバルサイトが上位に上がってくることもあります。
しかしseo対策を自分で行う場合には費用が発生しませんし、seoで検索上位に上がってくると、クリックされる確率はリスティング広告よりも高くなる傾向にあります。
リスティング広告よりも、seoで上位に表示された方が「より読んでもらえる」ということです。
seoと比べると集客力は下がりますが、予算と期間を自分で設定できるので、成果が出るまでの時間が短くなります。
広告料金を払っていますから、検索結果の上部やサイドに表示されますので、目にしてもらう機会が増えることは間違いありません。
費用が限りなくゼロのseo対策で時間というリソースを活用するのか、費用を活用して短時間で成果を確認するのか。
集客したい時期やブランドのイメージ戦略も関わってきますので、どちらを使うのか、両方使うのかを考えて活用していきたいところです。
4: 中小企業におけるseoの対策方法
中小企業でもseo対策を行うことは必要です。
検索されたとき、上位に表示されることで集客できるタイミングが増えますし、問い合わせをしてくださる方も増えてきます。
しかし、seo対策は先ほどお話しましたように、時間と記事を書くという人的リソースが必要となってきます。
そこで、出来るだけ効率良く、中小企業がseo対策を行う方法を紹介します。
4.1: 内部と外部の対策
■内部の対策
記事の内容を充実することが、もっとも近道となります。
自分たちの専門分野のことを書くのですから、事例を活用しても良いですね。
すでにライバルサイトが書いていることよりも、オリジナリティのある内容を書きたいですし、お客様が求めていることを探して書くことが重要です。
お客様からの問い合わせは、オリジナリティの高い良質な記事のネタであることを覚えておいてくださいね。
これはホームページの元となっているシステムのことです。
CMSとはお客様が簡単にホームページの更新や修正を行えるシステムです。
CMSだと、いつでも簡単に記事を投稿したり修正できますので、ホームページ制作会社に頼む必要がありません。
そして、CMSは「seo」に強いと言われています。
記事を書いて投稿するだけではもったいないです。
読者が読みやすいように「見出し」を強調するようにしましょう。
文字を大きく太くする。
専門的なアドバイスをすると「H1、H2、strong」というタグを活用するようにしましょう。
この部分は、現在お付き合いのあるホームページ制作会社さんに問い合わせてみると説明してくれることでしょう。
■外部の対策
被リンクを集めましょう。
ただし、むやみに増やせば良いというものではありません。
被リンクしてくれるサイトの質、あなたのサイトとの関連性を見極めてください。
友人だからという理由だけで、怪しげなサイトから被リンクされるのは困ったことになりますから。
被リンク元サイトの更新頻度は重要です。
被リンクされたときから、元サイトが全く更新されていないのなら、被リンクの数を集めるための「偽サイト」と評価されるかもしれません。
自分のサイト内へのリンクや、外部への発リンクは画像ではなく「テキスト」にリンクを設定しましょう。
近い将来、画像の内容も認識するようになるかもしれませんが、現時点でグーグルは画像に関しての認識を発表していませんので、テキストリンクにしておくのが安心です。
4.2: コンテンツの作成
良質なコンテンツ(記事)を多く持っていることは、検索で上位に表示されるために必要な財産です。
何らかの悩みや知りたいことがあって訪問者は検索をし、あなたのサイトへ訪問してきています。
ということは、コンテンツには悩みや知りたいことの「答え」が書いてあることが必要です。
また、サイトの目的にあったコンテンツを揃えておくことも必要です。
サイトは「外車を乗りたい人」を集める目的なのに、コンテンツには「体に良い健康食品」では、時間を使ってコンテンツを作成しても意味がありません。
サイトの目的に合ったコンテンツを作成するようしてください。
4.3: テールワード選択
中小企業でもっとも大切なことが「テールワード」と呼ばれる「組み合わせ検索」です。
組み合わせをしないワードは、大手企業や資本力のある企業が競合になってきますので、中小企業の人的・時間的リソースでは上位表示される可能性が期待しにくくなります。
そこで「テールワード」を使うことで、より絞り込んだお客様を選び出すようにします。
例えばテールワードとはこう言った組み合わせを考えます。
ただのワードが「ホームページ制作」だったとします。
このワードでは競合が多く存在していますし、日本全国の「ホームページ制作」というキーワードを使っているサイトと戦う必要が出てきます。
しかしテールワードなら「ホームページ制作 神奈川」とします。
これなら競合は一気に「神奈川」の中だけになります。
競合が少なくなると、上位表示が楽になりますので訪問してもらえる可能性が高くなり、問い合わせも増えることになります。
自分のビジネスの商圏にもよりますが、中小企業のサイトで上位表示させるためには「商品やサービス + 地域名」から始めてみてください。
5: まとめ
中小企業では「テールワード」を活用してサイトに良質な記事を作ることが、seo対策の近道だと言えるでしょう。
自分の文章の書き方をコンテンツライターにする方法
裏ワザ的なものには誰もが魅力を感じますが、過去の経験からしても、ある日検索結果に表示されなくなるということが起こりやすくなります。
抜け道や裏ワザに時間を使うのなら、
その時間を良質な記事に費やした方が、半年後や一年後、常に上位に表示されている記事が出来上がり、いつまでも安定して訪問者が増え「問い合わせ」という「集客」効果を感じることになるでしょう。
「急がば回れ」ではありませんが、中小企業のseo対策で必要な「やっておくべき」ことは、このような地道なことだと感じます。
良質な記事(コンテンツ)の書き方を知りたい方はこちらも一緒にどうぞ!!