SEOキーワードの選定で気を付ける4つのポイント
企業がウェブサイトを運営する場合、その目的には様々なものがあります。
人材派遣会社であれば登録者の獲得が目標であり、メーカーであればサイト上で自社製品をより多く販売することを目指します。
新聞社などが運営するページであれば最新の情報や独自の視点で書かれたコラムなどを提供することによって、定期購読者の増加につなげたいという狙いがあります。
とはいえ、これらの目標を達成する上で最初の課題となるのは「サイトへの訪問者をどのように増やすか」ということですね。
全世界では100億を優に超えるホームページが存在するとされており、日本語サイトだけでも1億以上あると言われています。
「こうした膨大なサイトの中から自社のサイトを見つけてもらうためにどうしたら良いのだろう」と日々頭を悩ませている経営者は少なくありません。
もしかしたらあなたも同じ悩みを抱えているかもしれませんね。この問題を解決する上で鍵となるのが「検索エンジン最適化(SEO)対策」です。
目次
SEO対策が企業の成長に不可欠な理由とは
SEOの定義
SEOとは英語の「Seach Engine Optimization」に由来する言葉で、インターネットユーザーが情報の検索を実行した際に、特定のサイトが上位に表示されるよう対策を行うことです。
大半のユーザーは何かを調べたいと思う場合、Googleなどの検索エンジンか、もしくはMSNやYahoo!などのポータルサイトにある検索システムを活用します。
その検索結果はランダムに表示されているわけではなく、それぞれの検索システムに設定されている「アルゴリズム」、つまり特定のルールに則って表示されます。
ですから多くの企業はそれら検索エンジンのアルゴリズムを分析し、そのルールに合わせたサイト作りをすることにより、できるだけ多くのユーザーに自社のサイトを見つけてもらえるようにしているわけですね。
SEO対策の2つの柱
SEO対策の柱となるのは「コンテンツの定期的な見直し」と「適切なキーワードの選定」の2つです。
検索システムを利用するユーザーが求めているのは「正確であり、なおかつ自分にとって有用な情報」です。
どれほど多くの人がサイトを訪れたとしても、そこを利用したユーザーの満足度が低いなら、企業のイメージアップにはつながらず、顧客の獲得や売り上げ向上、会社としての成長につながることもありません。
検索エンジンとして世界中のユーザーから支持されているGoogleの基本的な考え方は「ユーザーにとって価値のある情報を提供しているサイトが常にランキング上位になること」というもので、この基本理念に合わせて日々検索システムの改良が行われています。
ですから、もしあなたが自社サイトの運営に悩んでおり、サイトの訪問客数を向上させるためにSEO対策を充実させたいと願っているなら、まずは「サイト内のコンテンツは初めて見る人にとって本当に分かりやすく、かつ魅力的だろうか」という点を検証してみると良いでしょう。
SEO対策はキーワード選定が重要
サイト内のコンテンツを充実させることができたなら、もう1つの重要なSEO対策である「キーワードの選定」を行います。
検索エンジンやポータルサイトの検索システムを利用するためには、調べたい情報に関連する単語を検索欄に入力する必要があります。
自社サイトを運営している企業は「ユーザーが頻繁に検索するキーワード」と「自社サイトのキーワード」を一致させることによって、訪問者を増やす狙いがあるわけですね。
参考:「seoキーワード」の選び方教えます!ホームページ制作のプロが薦めたくなる「キーワードの選び方」
キーワード選定をするのに覚えておきたい4つのポイント
ポイント1:頻繁に用いられている検索ワードをリストアップする
効果的な選定を行うための第1段階は「頻繁に用いられている検索ワードをリストアップする」という点です。
まず自社の事業内容と関連のある単語を思いつく限りリストに書きだします。
そうしたら「検索ワードランキングツール」などを活用してそれらの単語1つ1つを評価していきます。
そうすることにより多くのユーザーがネット検索を行う際、頻繁に活用している単語はどれなのかを見極めることができます。
突出して高い使用頻度の単語が見つかるなら、それを自社の検索ワード候補としてキープしておきます。
「どんなキーワードがいいのか思いつかない」という場合には、同業他社のホームページを参考にしてみましょう。
競合している企業の中で
- サイトの利用者が近年非常に多くなっている
- 最近ネット事業で業績が好調
- 検索すると常にランキング上位に表示される
という企業があるなら、そうした会社のサイトを分析することによって役立つアイデアを見つけることができるはずです。
キーワードの出現頻度に関して自動解析をしてくれるツールがあるので、それを利用することによって「このサイトの効果的な検索キーワードは何か」を見定めることができます。
場合によっては50社から100社ほどのサイトを分析する必要があるでしょう。
これはかなり地道な作業ではあるものの、「ユーザーが利用している単語」を見極めるためには不可欠なステップなので必ず覚えておきましょう。
ポイント2:絞り込み
キーワードを選ぶ第2段階は「絞り込み」です。第1段階で見つけたキーワード候補の中には、類義語や言い回しのよく似ている表現が多数含まれていることでしょう。
その中から特にネットユーザーの使用頻度が高いものだけを選抜して行きます。
この作業に役立つツールとしては、「Keyword Planer」や「Keyword Watcher」などが挙げられます。
これらのツールを利用すると、各単語に対して1カ月当たりのおおよその検索数を調べることができます。
ですから基準となる検索数を決めて、それ以下の単語に関しては候補から外すことにより、単語の数をかなり絞り込むことができるはずです。
ポイント3:関連キーワードの選定
第3段階は「関連キーワードの選定」です。すでに候補となったキーワードと関連する単語を探していきます。
この作業には検索エンジンや検索システムにある補助機能が役立ちます。
例えば検索欄に「旅行」と入力すると、
- 「旅行、国内」
- 「旅行、海外」
- 「旅行、格安航空券」
など、複数の検索関連ワードが自動的に表示されます。
これはユーザーの使用頻度が高いものばかりなので、こうした関連ワードをコンテンツ内に複数記載することでランキング上位に表示される可能性を高めることができるわけですね。
ポイント4:選定したキーワードで検索し検証する
そして第4段階が「選定したキーワードで検索し検証する」というものです。
ユーザーの使用頻度が高い単語はそれだけ利用しているサイト数も多いということが予測できます。
ですから実際に選定した単語で検索を行ってみて、「どの単語なら自社サイトは上位にランキングされやすいのか」を見極めることが求められます。
もしどの単語も他の大手サイトと競合してしまうようなら、関連ワードを増やすことによって差別化を図ることが求められるでしょう。
まとめ
「このキーワードを選んだから一気にサイトの訪問者が増える」ということはほとんどありません。
むしろ検索ランキング上位の常連になるためには時間がかかります。
とはいえ、SEO対策の手間を惜しまず、キーワードの定期的な見直しをしていくなら必ず評判が立ち、利用者は増えていきます。
もしあなたがSEO対策としてキーワードの選定を行おうと思っているなら、まずは自社サイトの情報を徹底的に分析して「他のサイトにはない特別な情報は何か」を見極めることから始めてみましょう。