騙されないためのホームページ制作業者選びとは?
ホームページをこれから制作しようと考えている。ホームページをリニューアルしようと考えている。
もし、あなたが上記と同じ状況なら、見積もりを取っている業者や、相談している業者を選ぶ前に、このコンテンツを読み進めてください。
目次
1: 騙されやすい人や企業の特徴
ホームページ制作業者に騙されやすい人や企業様には特徴があります。
もし、あなたが次の特徴に一つでも一致するなら用心してください。
(1)ホームページの状況
ホームページを制作して公開することは、15年~20年前なら大変めずらしいことでした。そのため「作りました!」というだけで十分にインパクトを与えることができました。
しかし、2023年ではどうでしょうか?あなたのお知り合いの会社さんで、ホームページを持っていないところは何件くらいありますか?
おそらくお知り合いの会社さんが20件だったとすると、半分以上はホームページやブログをお持ちのはず。
このように現在では、ホームページは「持っていて当たり前」と思われるくらい事業活動を行う上での必須ツールになっています。
例えば、これから起業しようとする人が、銀行へ法人口座の開設へ行くと「ホームページ」を確認されることがほとんどです。
15年~20年前とは状況が大きく変化しているのです。しかし、騙されやすい人や企業様は、今も15年~20年前と同じだと考えています。
あなたは、現在の状況を正しく見つめているでしょうか?もし、15年~20年前と大きく変わっていないと考えているのなら、今すぐに考えをアップデートしてください。
(2)作れば見てもらえる
ホームページを制作して公開すると、その日から誰かが勝手に集まってきて見てくれる。
このような「夢のような話」を信じていないでしょうか?口では「そんなことあり得ないですよ」と言いながらも、頭の片隅では「自分のところは他社とは違うから集まるのではないか」と期待していないでしょうか。
あなたの夢を壊すようで申し訳ないのですが、公開した日から誰ともわからない人が勝手に探して集まって見てくれることはありません。
現在、ホームページを公開するウェブには、数えられないほど多くのホームページが存在しています。そして、あなたの競合になるところも、すでにホームページを公開しています。
このような状況なのに、「作れば見てもらえる」というのはナンセンスです。もし、夢のような話を信じているのなら、あなたは騙されやすい人や企業ということになります。
(3)作れば儲かる
コロナ禍で多くの人や企業様が、このように考えてしまったようです。そのため、使えない、見てもらえない、儲からないホームページが数多く生まれました。
ホームページを作れば儲かった(お金を生んだ)のは、2000年~2010年頃までです。
今では、普通に作っても儲かりません。
もし、あなたが(または、あなたの会社の社長を含む経営層が)「作れば儲かるだろう」と考えているのなら、制作業者のカモになる可能性が大変高いと言えます。
2: 騙されないための基礎知識
あなたが騙されないために、知っておいてほしい基礎知識をお伝えします。
(1)勝手に集客できません
ホームページを作るということは、ホームページを見てほしいはずです。そして、興味を持っている人を集める(集客)ことでビジネスを好転させたいはずです。
この期待につけ込んでくるのが制作業者です。だから「ホームページを作ると集客できます」と言います。
しかし、あなたは事実を知っておかなければいけません。ホームページを作っても勝手に集客できないということを。
作る前の戦略、作った後の努力があってこそ集客できるものになります。
(2)SEOは絶対ではありません
ホームページでの集客というと定番なのが「SEO対策」です。
確かにSEO対策は上手くいきます。そして上手くいくと安定した集客を生み出します。
しかし、あなたは事実を知っておく必要があります。それは「SEO対策は絶対ではない」ということです。
SEO対策というものは、やったからと言って、必ず成果が出る方法ではありません。
- 競合との差
- 自分たちの地道な努力
- 継続した分析と運営
こうしたことが揃ったとき、はじめてSEO対策が意味を持ち、検索結果の上位へ表示されるようになります。
ちょっとネットで見て聞きかじった対策方法や、実際にSEO対策を自分自身でやったことのないコンサルタントの話を聞き、ほんの1ヶ月や2ヶ月続けたからと言って、SEO対策が成功することはありません。
もし、SEO対策が「ほぼ成功します」という制作業者が現れたのなら、かなり怪しい業者さんか、実際に自分たちでSEO対策をやったことがない業者さんのどちらかです。
(3)「制作会社」という言葉の意味
「ホームページ制作会社」という言葉あります。
今では業種のひとつになっています。実はこの単語が大きな誤解を生んでいる理由です。
というのも、一般的に「ホームページ制作会社」と聞くと、
- ホームページを作って
- ホームページを使った集客方法を知っていて
- ホームページで成果が出るようにしてくれる
このようなイメージを持っていると思います。
しかし、実際には次のような意味が正しいです。
「ホームページを作るだけの会社」
残りの2つは含まれていません。
あなたが期待している残りの2つを含んでいるのは「マーケティング」を知っている制作会社だけです。
世の中には多くのホームページ制作会社があります。しかし、その中にマーケティングを含めて制作しているところは絞られてきます。
また、最近では「口ではマーケティングを知っています」という制作会社も増えていますが、そういう制作会社の集客方法は「商工会の紹介」「大手制作会社の下請け」ということも多く、実際に自分たちでホームページを使って集客していないケースがあります。
あなたが期待している結果を得るためには「マーケティングを自分たちで行い、自分のホームページで集客している、ホームページ制作会社」でなければいけません。
間違えやすいので気をつけておきましょう。
3: 安易に選ぶと残念な結果になることも
このような状況になっているホームページ制作なので、安易に
- 安い
- 速い
- 簡単
- すぐに集客できる
- すぐに売上がアップする
- SEO対策で上位に表示
こういう言葉に惹かれて選ぶと、大変残念な結果になります。
いくら安くても成果が出ないのなら、持つ必要はありません。速く作れたからと言って、成果が生まれないのなら意味はありません。
その他も同じです。あなたがホームページを作るのには理由があります。そして、その理由を満たせる可能性を感じるところで制作を依頼しなくてはいけません。
そして、どんなものも同じですが、速くて安くて良いものはありません。
- 速くて安ければ良くない
- 安くて良ければ速くない
- 良くて速ければ安くない
ご自身のビジネスも同じはずです。そしてこれがビジネスの基本です。
4: 騙されずに選ぶための3つのポイント
次の3つのポイントを意識してください。
- 差別化
- 仕組み
- 興味
差別化するためには、あなたの会社の魅力を一緒に見つけてくれる制作会社を選ぶことです。
仕組みとはマーケティングです。あなたとは違った視点でマーケティングを提案してくれる制作会社を選びましょう。
興味とは、制作会社があなたの仕事に興味持って「おもしろがれるかどうか」です。実は、ここがとても大切です。あなたの仕事に興味を持って面白がれない会社が、あなたの会社の魅力や仕組みを見つけて提案できるでしょうか。
5: まとめ
単純に「ホームページがほしい」というだけなら、どこのホームページ制作業者へ依頼しても大差ありません。それなりに美しいホームページが完成します。
しかし、ホームページを使って集客したい。売上向上したい。求人で効果を出したい。というような強い要望があるのなら、今回お話した内容を理解した上で、制作会社を選んでいただきたいのです。
特に最後にお話した「興味」の部分は重要ポイントです。口先だけの会社を選んではいけません。本当に興味を持っている制作会社は、あなたへの質問内容が違います。