集客につながるスタッフブログの書き方とは？

(1)スタッフブログを書く理由

スタッフブログを書いてホームページで公開する場合、何らかの「書く理由」があります。

多くの場合、個人事業主でない限りは「集客」を伸ばす方法として始めたはず。

でも、なぜかスタッグブログを書いていると、「自分が書くこと」ばかりに目がいき、そもそもの「書く理由」を見失うものです。

今一度、この瞬間に思い出してください。そしてスタッグブログを書く理由を再設定してください。

(2)スタッフブログを書くメリット

スタッフブログを書くと、次のメリットがあります。

[1]これから客（潜在顧客）へアピールできる

これから色々な情報を探して、調べて、比較するタイミングの人へアピールできます。このタイミングの人は、とにかく色々と調べます。整然としたメーカー色の強い情報から、誰かがオススメしている情報まで、あれこれ集めます。その中に、あなたの会社のスタッフブログが入る可能性を高くできます。

[2]あと一歩の人を引き寄せられる

マーケティングでは「見込み客」と呼ばれる段階の人は、メーカー色の強い、一般的な情報よりも、「本当はどうなのか？」という現実的な情報を求めています。

こうした人へスタッフブログは大変喜ばれます。また、現実的な情報を提供することで、関心と同時にスタッフへの信頼感も高まります。

[3]検索結果で目につきやすくなる

スタッフブログでSEO対策を行えば、オリジナリティの高い情報としてGoogleから評価される可能性が高くなります。その結果、ネット上に多数ある「一般的な情報」よりも、高い評価が行われ、検索結果の上位へ表示される可能性が高くなります。

検索結果の1位、2位に表示されるようになると、表示回数の1/3くらいはクリックし、あなたのスタッフブログへ流入してきます。こうなると、スタッフブログから集客用の導線を引くことで、

• お問い合わせ
• 無料相談（オンライン相談）
• 資料請求

など、あなたがゴールに設定されているところへ、訪問者を高い確率で誘うことができるようになります。

(1)検索行動から見つけて書く

スタッフブログを書くときですが、あなたのターゲットがインターネットを使って検索していることから見つけて書くようにしましょう。

ここで大切な意識は、検索するということは「悩み」を解決したいと考えていることです。ですから、端的に言えば検索しているターゲットの「悩み」を取り上げ、解決する方法を提供し、解決することで得られる明るい未来を文章や動画にして届けてください。

(2)実行動から見つけて書く

検索行動から見つけて書くのと同時に、もう一つやってほしいのがスタッフ自らの体験・経験・実践した、いわゆる「○○してみた」ネタを書くことです。

検索に通じる部分ですが、多くの人は「○○してみるとどうなるのか」を知りたがっています。でも、自分のお金具合や時間の具合で「○○してみる」ことができません。そこで、あなたやあなたの会社のスタッフがやってみます。

これ、探している人からすると意味のある情報です。

(3)具体的な書き方

それでは具体的なスタッフブログの書き方について流れを説明します。

[1]テーマを決めよう

いきなり書き始めても良いのですが、文筆業の人でないと難しいものです。そこで、僕たちは最初に書くテーマを決めるようにします。

「○○について書こう」

このように、簡単でもいいのでテーマを決めます。テーマを決めるときのポイントは、テーマの範囲を狭く絞り込むことです。

例えば「ホームページについて書こう」とすると、書く範囲が広くなりすぎます。その結果、何時間使っても書き終わりません。そこで「ホームページの会社概要の書き方について書こう」とテーマを変えてみますと、書く範囲が狭くなったので書き終わることができます。

[2]構成を決めよう

テーマが決まりましたら、ブログの構成を決めます。

• タイトル
• 見出し

この2つを決めるだけでOKです。

[3]文章を書こう

見出しごとに文章を書いていきます。見出しごとに書きますので、1日で全部を書き終わらなくても問題ありません。1日に1見出し分だけ書くのでもOKです。

[4]編集する

見出しごとに文章が書き終わったら、タイトルを含めてテーマに沿った内容なのかどうかを調整しながら編集をします。

編集では、

• 誤字脱字の修正
• 表現の調整
• 見出しの入れ換え
• タイトルの推敲

こういうことをやります。ここまでで気をつけてほしいのが、「構成」「書く」「編集」を、別々にやっていることです。「構成しながら書きながら編集する」のは良くありません。これ、プロの文筆業でもできません。

構成を考えるときは、構成だけ考える。

書くときは集中して書く。

書いた後に編集する。

書籍執筆でも同じです。

[5]チェックして公開

編集まで終わりましたら、責任を持った人がチェックし公開しましょう。できれば、社長も参加していただきたいところです。だって、会社の総責任者ですから。

(4)チェックするときのポイント

チェックするときのポイントがあります。

[1]読み進めやすさ

読み進めやすいかどうかは重要です。そこで、編集の終わった文章を、声に出して読み進めてください。スラスラ読めない部分があると思います。そういうところを見つけて、読み進めやすいように改善します。

[2]顧客目線かどうか

スタッフブログの内容が「顧客目線」になっているかチェックしてください。油断すると「自分目線」になっていることもあります。

[3]SEO対策を意識しているか

スタッフブログで完全にSEO対策を意識するのは難しいです。しかし、タイトルや見出しくらいはSEO対策を意識した内容になっているかチェックしましょう。

[4]正確な情報になっているか

引用している情報や、数字を出している情報。言い切っている情報は正確かどうかチェックします。

• 健康に関すること
• お金に関すること
• 法令や条例に関すること

こうした内容は、特に正確さが重要です。

[5]表現にマズイところはないか

自社らしくない表現が紛れていないかチェックしましょう。また、ライバルや同業者を攻撃する、比較するような内容の場合、大きなトラブルへ発展しないかどうかもチェックしましょう。

スタッフブログをSNSへ同時に投稿するところは、特別に注意しておきましょう。炎上の原因になります。

(1)個人がやっている

スタッフブログが、誰か一人だけに押しつけられて進んでいる。または、「○○さんが得意らしいから」という理由で、誰もサポートに入ることなく続けることになってしまっている。

こういうの、まず失敗します。長く続いても半年くらいです。

(2)イヤイヤやっている

スタッフブログの担当になった人が「イヤイヤ」やっていると失敗します。文章や動画を作って公開しているだけですが、受け取る側の人には「イヤイヤ」やっていることがバレバレです。

イヤイヤやっている情報発信が、面白くて役立つことはありません。自然と見られなくなり失敗します。

(3)テーマがブレる

テーマがブレて、一貫性のない情報発信になっていると失敗します。

例えば、オートバイ販売店がスタッフブログをはじめたのに、バイクのことを絡めることなく「釣りネタ」ばかり発信していては、テーマから外れていますから「バイクに興味のある人」が集まってきません。

仮にホームページへの訪問者数が向上しても、お金を生み出すことがありません。

(4)内輪ネタばかり増える

スタッフブログの失敗で多い「内輪ネタ」のオンパレード。正直なところ、検索して見ている部外者としては全くおもしろくありませんし、おもしろがることもできません。

スタッフブログは、学生のノリで作ってはいけません。ビジネスにおける販促の一部であることを忘れないでください。