ホームページ集客はキーワード選定で変わる!効果的な選び方とは?
ホームページ集客を考える方の多くが始める「SEO」。
SEOに強いホームページは検索結果の上位に表示されるため、クリックされる確率がグンとアップするので集客効率を考えると外すことはできません。
でも、残念なことに年々SEO対策は難しくなっています。難しくなった理由としては、Googleのアルゴリズムが向上したため、小手先の対策では評価されなくなったということもありますし、質の良いコンテンツが増えたため、簡単にはGoogleの評価をひっくり返せなくなったということもあります。
とは言っても、ホームページ集客にはSEOに強いことが必要なので、より効果的に結果へ結びつくキーワード選定を目指していくことが重要。
今回は、ホームページ集客に欠かせない「キーワード選定」についてお話します。
1: 効果的なキーワード選定のための準備
SEOを使ってホームページ集客で成果を出すためには、より効果的なキーワード選定が重要になってきます。
そのため、適当にキーワードを選んではいけません。必ず「準備」を行ってからキーワード選定をする必要があります。
SEOで上手くいっているところほど、準備に手を抜きません。
(1)訪問してほしい人をイメージ
キーワード選定で間違えてはいけないのが、「誰がキーワードを入力しているのか」という事実です。
あなたがキーワードを入力しているのではありません。あなたの友人が入力しているのでもありません。
キーワードを入力しているのは、将来のお客様候補です。ここ大事です。
「お客様候補」なので、あなたが提供している商品やサービスを「買いたい」と思ってくれる人です。キーワードを入力して調べていても、全く購入の意思がない人ではありません。
「友人から聞いたから調べている」
そんな人は無視してください。ポイントは「買いたい」と思ってくれる人です。
ここまでお話しますと既におわかりかと思いますが、キーワード選定の準備としては、あなたのホームページへ訪問し購入の可能性がある人をイメージすることです。
もっとも簡単にイメージできるのは、既存のお客様です。何らかの理由があって、あなたの商品やサービスを購入していただいていますから、十分に価値のある存在です。
(2)訪問者の状況を知る
準備する上で間違えてはいけないのが、
- 今すぐ客
- これから客
この2つが存在することです。そして、先ほどもお話しましたが僕たちが最初にキーワード選定するのは「今すぐ客」の目線です。
大手企業や大手広告会社などは「これから客」を目指しても良いですが、僕たちは「今すぐ客」を目指すようにしてください。だって「これから客」を「今すぐ客」へ育てるには大変な時間と費用と労力が必要ですから。
(3)状況に合ったキーワードを絞る
[1]今すぐ客
SONIDOのような仕事ではない場合、一般的には「地域」で絞ることが大切です。特に店舗ビジネスや地域密着型ビジネスの場合、商圏が存在しますので離れた場所から相談があっても意味がありません。
- 都道府県
- 市町村
- 地域名
- 駅名
こういうキーワードを使って絞り込むことが必要です。
例えば、SONIDOが絞り込むとすると、次のようなキーワードになります。
「ホームページ 制作 神奈川」
「ホームページ 制作 藤沢」
別の例として「お家のクリーニング」を生業とされている場合なら、
「クリーニング キッチン 神奈川」
「クリーニング 換気扇 藤沢」
「浴室 クリーニング ○○駅」
こういう風に絞ることができます。
絞ることで不安をお持ちの方も多いのですが、実際には絞った方が「今すぐ客」を獲得しやすくなりますし、SEOにも強くなります。
[2]これから客
企業様によっては「これから客」も集めたい。そんなところもあると思います。
「これから客」の場合、入力されるキーワードは大変ざっくりと曖昧。そして、「これから客」が検索している理由は「情報収集」。
ですから「○○を選びたい」という意識はありません。このような状況を考えると、自分のビジネスに関連するキーワードを2~3くっつけるのがベスト。
例えば、SONIDOの場合ですと、こんな感じになります。
「ホームページ 集客 対策」
「ホームページ 制作 いくら」
税理士さんなら、
「相続税 対策」
「相続 自分できる」
「相続税 払いたくない」
解決に向けての具体的なキーワードではなく、「探している」だけのキーワードに絞ることが重要です。
[3]目的を分けよう
このように状況に合わせてキーワードを絞る必要があります。
また、状況に合わせた結果を設定することも大事です。間違っても「これから客」を集めるキーワードで
- 無料相談
- お問い合わせ
- 購入
このような成果が出ることはありません。
2: キーワードを洗い出すポイント
それではキーワードを洗い出すポイントをご説明していきます。
すでに「今すぐ客」「これから客」のどちらを選択するのか決まっていると思います。そして、具体的な訪問者のイメージも完成していると思います。
この2つを軸にしてキーワードを洗い出していきます。もし、この2つが曖昧であったなら、キーワードの洗い出しを行っても結局は使えません。なぜなら、目的としているターゲットに響くコンテンツを作ることができないからです。
(1)関連キーワードを見逃さない
最初からキーワードを絞り込んで見つける。これは大変難しいです。そのため、最初に行うのは、
- これは関係ない
- これは売れない
- これはウチのお客様ではない
こんな固定概念を一切排除した上で、関連しそうなキーワードを全部洗い出していきます。
というのも、僕たちが最終的に選ぶキーワードは「関連キーワード」と呼ばれる、メインのキーワードから少し外れているけれど「今すぐ客」が入力しそうなものを探すからです。
細かなことは考えずに、自分のビジネスに関連しそうなキーワードをとにかく沢山洗い出します。
洗い出すときですが、次の方法がおすすめです。
- 自分の経験値から考え出す
- お客様との会話から思い出す
- ビジネスに関連する雑誌や資料から拾い上げる
- Googleで検索してみる
- お悩み解決サイト(Yahoo!知恵袋など)から探す
こうした方法で洗い出したキーワードですが、紙に書くと整理が難しいのでエクセルのようなスプレッドシートへ入力していきましょう。
このようにデジタル化し整理しておくと、後から加工しやすいので使い勝手が上がります。
(2)複合キーワードを見つける
洗い出したキーワードを元にして、複合キーワードを見つけていきます。
複合キーワードとは、2~3語で構成されたキーワードのことです。「ホームページ 集客 SEO」のようなキーワードです。
こうしたキーワードですが、自分で組み合わせて考えても良いですし、キーワードサジェストツールと呼ばれるものを利用しても構いません。
また、Googleが提供している無料の「キーワードプランナー」を活用しても良いです。
そして、複合キーワードも先ほどのスプレッドシートへ追加していきましょう。かなりの数のキーワード候補が揃っているはずです。
(3)月間検索ボリュームを見る
ここまで出来ましたら、Googleが提供している「キーワードプランナー」を使って、スプレッドシートへまとめたキーワードの月間検索ボリュームを調べてスプレッドシートへ追加していきます。
こうすると、スプレッドシート上には「キーワード」「月間検索ボリューム」の一覧表が完成します。
※ボリュームが表示されないことがありますが、絶対に必要ということではありません
(4)欲張らずにキーワードを選ぶ
一覧表が完成していますので、あなたの業界での月間検索ボリュームの平均的な数値を出します。
そして、平均的な数値よりも月間検索ボリュームが多いキーワードを選び出しましょう。
この段階でも、まだまだ多くのキーワードが残っているはずです。
残ったキーワードを次の4つに分類していきます。
- ボリューム数が多く、購入の意思が強いキーワード(A)
- ボリューム数が多く、購入の意思が弱いキーワード(B)
- ボリューム数が少なく、購入の意思が強いキーワード(C)
- ボリューム数が少なく、購入の意思が弱いキーワード(D)
分類できたら、グループDを除外します。
残りのグループA、B、Cですが、「今すぐ客」を目的とするなら、Bを最優先に、その次にAを選びます。
「これから客」を目的とするなら、Cを選びます。
選んだキーワードから、検索意図が重複しているものがあるはずです。この場合、重複しているキーワードの中から「ボリューム数が低い」キーワードを除外します。
このように進めていき、最終的にキーワードが100個くらいになるように絞り込みます。
(5)キーワードからホームページの構成を考える
ホームページの内容にキーワードを使いますので、キーワードからホームページのサイト構成を考えていきます。
特に「ブログ」「コンテンツ」「事例」など、後から追加していく情報をキーワード単位でカテゴライズできるのが理想的です。
最近のGoogleはカテゴリーを気にしていないと言われていますが、Googleが気にしているかどうかよりも、カテゴライズがきちんとされている方が訪問者も見やすいので、あくまでも訪問者視点で考えるべきです。
3: 勝てるかどうかを判断する
キーワードを使ってSEOで勝てるかどうか。判断材料があります。
(1)キーワードの優先順位
自分たちがSEOで使うキーワードですが、3つの視点で考え、3つを満たせるキーワードを最優先する必要があります。
- 競合視点 → 競合性が低いキーワードを選ぶ
- 自社視点 → 自社の優位性を出せるキーワードを選ぶ
- 市場視点 → 需要の高いキーワードを選ぶ(月間検索ボリューム1000以上)
(2)勝てるかどうかの判断材料
同じ領域のキーワードで競合がいる場合(ほとんどのケースで競合はいます)。
どうすれば自分が勝てるのかを知る、ひとつの材料があります。それは競合サイトのページ数。
SEOでは、たったひとつのページよりも、関連するページ数が多い方が有利です。この理屈から考えると、競合サイトのページ数は自分たちが勝てるかどうかを知る判断材料として使えます。
もし競合がほとんどいない領域なら、20ページあれば検索上位に入ります。しかし、競合が30ページも40ページも持っているなら、自分たちはその上をいかなければいけません。
4: キーワードから見た「顧客フェーズ」
キーワードは顧客フェーズに合ったものにすると、より良い反応を得られます。
(1)「知ってもらう」フェーズの人向けキーワード
- どうして「知りたい」のか
- どういうシーンなのか
- どのような悩みがあるのか
- どのような願望があるのか
これらに関連するキーワードを使うと、マーケティングで言われる「認知」フェーズの人へアピールできます。
例)「ホームページ集客 方法」「相続 方法」「ネットショップ 売上」
(2)「解決できることを知ってもらう」フェーズの人向けキーワード
自分の悩みを知っていて、解決できることもわかっている。こうしたフェーズの人へは、
- 解決できる最適な方法は何か
- どのように進めればいいのか
こういうキーワードを使います。
例)「ホームページ集客 効果」「相続 メリットデメリット」「ネットショップ 売上アップ 方法」
(3)「積極的に解決したい」フェーズの人向けキーワード
解決方法も知っている。これから何を選択しようか比較検討しているフェーズの人へは、
- どんなシチューエーションなのか
- どこに依頼すれば成果が出るのか
- 専門家を探したい
こういうキーワードがおすすめです。
例)「ホームページ集客 事例」「相続 ○○市」「ネットショップ 専門家 選び方」
キーワードは顧客フェーズに関連しています。僕たちが積極的に狙いたいのは「3」のフェーズです。ここは大事なので覚えておいてください。
5: まとめ
ホームページ集客でSEOを活用するなら重要なキーワード。自分の思い込みだけで選定してはいけません。
あくまでもキーワードを入力するのは「訪問者」です。ということは、訪問者の心理状況やフェーズを考えた上でキーワード選定しないといけないのです。
よくある間違いとしては「ビッグキーワード」と呼ばれる1単語だけのキーワードだけで勝負しようとされるところです。これ、余程の偶然か競合が存在しない状況でないと勝てません。
僕たちはスキマを狙っていかないといけません。そして、スキマを狙って上位へ入っていけるようになると、自然とビッグキーワードでも勝てるようになっています。