E-E-A-Tってナニ?SEOに影響する?Googleの新しい評価基準を覚えておこう!
SEO対策を意識している方にとっては「なにコレ?」という感じで登場した「E-E-A-T」。
2022年12月にGoogleがTwitterで公開した「検索品質評価ガイドライン」に含まれる内容です。
これまで「E-A-T」というものはありましたが、今回から新たに「E」が追加されました。それも一番前に「E」が増えました。
ということで、SEOに影響する可能性の高い「E-E-A-T」についてお話していきます。コンテンツSEOには必須になってくること間違いありませんね。なぜなら、ChatGPTが登場したので、今回から追加された1番目の「E」は「より重要」になってくると思われるからです。
目次
1: E-E-A-Tとは
従来の「E-A-T」に「E」が追加されたのが「E-E-A-T」です。
では、E-A-Tとはどのような内容だったのか復習しておきましょう。
E → Expertise → 専門性
A → Authoritativeness → 権威性
T → Trustworthiness → 信頼性
これらの一番前に「E」が追加されました。それが、E-E-A-T。内容はというと
E → Experience → 経験
E → Expertise → 専門性
A → Authoritativeness → 権威性
T → Trustworthiness → 信頼性
「経験」が追加されました。ここでいう「経験」とは、コンテンツの作成者が、「コンテンツを作って発信する上で”必要な経験”をどの程度持っているのか考慮するよ」ということです。
要するにコンテンツ作成者が必要なだけの実体験や経験をどれだけ積んでいるのかです。
例えば、ホームページ集客に関するコンテンツを作成して発信する場合、コンテンツ作成者がスタートして1ヶ月なのか、10年以上携わっているのか、この違いをGoogleは判断しようとしています。
では、どのようにして判断するのかを予想すると、やはりコンテンツの中に、どれくらい他とは違う、実体験に基づいた情報が出ているのかになるはずです。
ここまで、良いでしょうか?
これからのSEO対策には、経験が必要になってくるということです。言い換えるなら、経験をもっていない人が、いくら上手にコンテンツを作成してもGoogleは見つけてたたき落としていくということです。
中途半端なコンテンツ。マネしただけのコンテンツ。こういうのがどんどんと低評価になり、表に出てきにくくなるのです。Googleを利用する人からすると良い流れですが、グレーゾーンやブラックな方法を使ってSEO対策している人は厳しい時代が到来すると思います。
2: E-E-A-TとYMYL
YMYLとは「Your Money of Your Life」の略です。人の健康や安全、経済的安定、社会の福利厚生などに影響するトピックです。
こうしたトピックでは、信頼性や真実性が非常に大切です。アクセス数を稼ぎたいからといって、数年前にあったWELQのようなことをやってはいけません。
なぜなら、YMYLにもE-E-A-Tは関係してくるからです。というのも、信頼性や真実性はE-E-A-Tが優れているコンテンツでもあるからです。
Googleは決して直接E-E-A-TがYMYLに関係するとは明言しません。しかし、Googleが目指しているコンテンツの質を考えるなら、関係しないという流れはあり得ません。
3: E-E-A-Tから見たSEO対策で重要視すること
次の4つの点を重要視しておきましょう。
(1)特定ジャンルの専門家
特定のジャンルでかまいませんので、そのジャンルの専門家であることがわかるようにしておきましょう。
例えばホームページやSNSでは、氏名や法人名だけではなく「○○のプロフェッショナル」というように、Googleが認識しやすい形で職業や業種を記載しておきましょう。
要は「何を得意にしているのか」がわかる必要があるということですね。
例えば、こんな風に記載するとGoogleは理解しやすくなります。
「SEOコンサルタント・WEBマーケター・著者・ライター・WEBデザイナー」
(2)パクリじゃなくて経験
コンテンツ作成者が、発信しているトピックについて
- 必要なだけの実体験をしているか
- 必要なだけの経験をしているか
ここを重要視されますので、空想の話しはいけませんし、パクリコンテンツはもっといけません。さらに「知っているだけ」でもいけません。「やっている」ことが大切になるということです。
ただし具体的にGoogleがどのように「実体験」と「空想」を判断しているのかは謎ですが、おそらく膨大なデータによる機械学習とAIによってパターンを見つけているのだと思います。
ただですね、僕たちもコンテンツを見ていくとわかりますが、実体験を持っている人の内容と、そうでない人の内容って、何となくコンテンツの空気感でわかると思うんです。
体験している人は、細かな部分を書いていることが多いです。表面だけザックリということはありません。
(3)信頼性の考え方
コレまでもこれからも、コンテンツSEOでは信頼性が最重要。
ここで意識してほしいのが、これまでは「専門性」「権威性」の2つの上に「信頼性」が築かれていたのですが、今回からは「体験」「専門性」「権威性」3つの上に「信頼性」が築かれることになった点です。
ということは、いくら専門性と権威性を持っていても「体験」が含まれていないと信頼性が高くならないということです。
一般的に考えるなら、専門性と権威性をもっていれば体験も持っているはずなのですが、デジタル空間では「あたかも体験しているような人」の雰囲気を作り出すことも可能です。
本当に体験して専門性や権威性を持っている人は安心です。でも、そうでない「作られた人」は、かなり怖い状況だと思います。
(4)意識するのは経験である
何度も出てきていますが、これからは「経験」を意識しなくてはいけません。
コスパ、タイパ、という言葉がありますが、簡単に・短時間で・すんなりと手に入る情報だけでは「経験」を積むことはできませんから、今回増えた「E:体験」を満たすことは難しくなります。
本来「情報公開」「情報発信」とは、体験を通した内容であるべきです。しかし、デジタルでは簡単にコピペできるため、「体験」を無視しても何となく形にできるので、信頼性の低い情報が流布したのは否めません。
今回、Googleはこうした問題を少しでも解決するため、新しい評価基準を導入したのだと僕は考えています。
まじめにコンテンツを作ってSEO対策を進めている人にとっては朗報です。
4: E-E-A-T対策
E-E-A-T対策について見ていきます。
(1)経験する
まずは自分が経験したことをコンテンツのトピックにしましょう。経験していないのに
- アクセス数が増えそうだから
- 売れそうだから
こうした選択は逆効果になるということです。
また、経験者しか持ち得ていない情報、例えば無料画像ではなく、自分が現場で撮影した画像などを使うのもおすすめです。
経験した日付や天気、気温なども入れておくと、より良いですね。
(2)関連性を強める
大きなテーマ(キーワード)で内部リンクをするようにしましょう。
例えば「キャンプ」という大きなテーマがあった場合
- キャンプ グッズ
- キャンプ テント 立て方
- キャンプ ご飯 ○○
- キャンプ 場所 神奈川
こういったページと、キャンプという大きなテーマ(キーワード)を狙ったページ同士をリンクしておきます。すると、「キャンプ」という大きなテーマについての知識や技術が関連付けされ、より専門性が高くなります。
(3)「○○に強い人」を目指す活動
自分のプロフィールを宣伝しましょう。
「○○のプロ」「○○の専門家」
SNSを使っても良いですね。権威性向上につながります。
(4)正確さと安全
ユーザーに役立つ情報を意識してください。
- ルール違反を促すような情報
- 法律に違反するような情報
- 売るためだけのウソ情報
こういうのはNGです。正確な情報。安心できる情報を意識していく必要があります。
間違っても「情報弱者」を狙った、「煽って煽って不安に陥れて救い上げて安心させる」そんな情報は正確さも安全性もありません。
5: まとめ
E-E-A-Tは、コンテンツSEOを真剣に続けている人にとっては、願っていた評価基準だと僕は考えています。
- 中途半端なウソっぽい情報
- パクリ情報
- 実体験のない薄い情報
こういうのが淘汰されていけば、インターネットがもっと良いツールになると思います。
また昨今、ChatGPTの登場で宿題を考えなくて良くなったり、小論文くらいなら書いてくれたりと話題ですが、こうした自動的に何かをしてくれるツールが登場すると便利な反面、本当のことがわかりにくくなるのも事実です。
これからは実体験した人の情報こそが重要になっていく。そんな世の中になってほしいとい思います。