ホームページをWEBマーケティング戦略で使う方法
WEBマーケティングについて学んでおられる方。WEBマーケティングをこれから活用していきたい方。
おそらく、どちらの方もホームページを持っているか、これから持とうと考えておられることと思います。
そこで今回は、せっかく作ったホームページをWEBマーケティング戦略でどのように使えば良いのか。わかりそうで見えない部分のお話をさせていただきます。
目次
1: WEBマーケティング戦略
WEBマーケティング戦略とは、どういうものなのでしょう。
マーケティングとは、実社会において消費者へ自分が提供している商品やサービスを伝え、覚えてもらい、最終的には購入いただける仕組みです。
この仕組みをインターネットを使った環境へ持ち込み、ネットとリアルを組み合わせることで、これまで中小企業や個人事業主では難しかった消費者ターゲット層へ切り込んでいく仕組みだと言えます。
ネットとリアルでの戦略
ネットとリアルでのマーケティング戦略には、2つの側面があります。
まず、これまでのリアルな状態を視点に考えた場合
- 実社会での集客(認知も含む)
- 実社会でのセールス(お金を生み出す行動)
次にネットを視点に考えた場合
- ネットでの集客(認知も含む)
- ネットでのセールス(お金を生み出す行動)
どちらも同じではないかと思われることでしょう。ここで注意しておかないといけないことがあります。
それは、SONIDOのクライアント様に多い「中小企業」「個人事業主」という規模で、かつ、いきなり消費者が購入してくれない商品やサービスを販売されている業種の場合です。
例えば、1つ500円~1000円くらいのレトルトカレーを消費者向けに販売されているのなら、ネットでいきなり購入される機会も多いと思います。
他にも、アパレル関係や雑貨関係、キャンプ用品を含む趣味のアイテムなら、ネットでポチッと購入されることが増えています。
しかし、SONIDOのクライアント様に多い、
- そこそこ高額
- 趣味のものではない
- 決めるまでに検討期間が必要
こういう業種の場合、残念ながらネットで知ってもいきなり「ポチッ」と数十万円~数百万円する商品やサービスは購入されません。
業種によって、このような違いがあることを知っておいてください。そして、今、この記事をお読みになっているあなたの業種が、すぐにネットで販売できるものなら、ここからお話する内容はあまり役に立ちません。
しかし、外壁塗装や屋根塗装、リフォームや注文建築販売などのように、成約までに検討期間が発生する業種であるなら、ここから先の話は役に立つはずです。
というのも、ここからお話する上で「WEBマーケティング」とは、次のように定義しておきたいからです。
- ネットでは販売よりも集客要素が強くなる
- 実社会で成約する
この2つの仕組みが、SONIDOが考えるWEBマーケティング戦略の根幹だからです。
2: ホームページなら「集客」が一番
SONIDOが考えるWEBマーケティング戦略から見ていくと、ホームページというアイテムは、WEBマーケティングでの「集客」ツールに向いています。
- 悩んでいる人
- 何とか解決したい人
- 解決方法は知っているけれど、どこに依頼するか探している人
こうした人たちを集めるのに、ホームページは大変向いています。そして、こうした「今すぐ」に近い動機を持っている人を集めることで、比較的スムーズに成約まで話しを進めることができます。
もし、ホームページを使ってWEBマーケティングを導入した場合、小売業でないのならホームページで成約まで完結させようとしても、かなり難しくなります。
なぜなら、小売業ではない業種の場合、お客様は高額を支払うことになりますので、比較検討をしたいですし、そもそも、あなたの人柄を見たいという気持ちがあるからです。
例えば、あなたがホームページ制作を依頼しようと考えているとき、いきなりGoogleで検索して、見つけたホームページ制作会社へ50万円、70万円、100万円をAmazon Payで決済するでしょうか?
おそらく、そんなことはしないと思います。一度はホームページ制作会社の担当者と顔を合わせて話しをしてみたいはずです。
これと同じように、あなたの業種が小売業でないのなら、ホームページは「集客」ツールとして活用するのが一番なのです。
あなたが「イヤだな」と感じることは、あなたのお客様候補も「イヤだな」と感じているのです。あなたが「イヤ」なのに、お客様候補は「OK」という、そんな虫の良い話しはありませんのでご注意ください。
3: マーケティング戦略で活用するホームページ制作のポイント
WEBマーケティング戦略でホームページ活用する場合の制作ポイントを見ていきます。
(1)企業情報
どんな会社なのか(事業所なのか)を正確に記載しておきましょう。
そこそこ高額なお取引になる場合、お客様候補は「どんな会社なんだろう」と気にしています。
騙す気が無くても、不足した企業情報は信頼度が低下します。
(2)ふざけた印象にしない
ホームページは誰が見るのかというと、お客様候補です。あなたが見て、あなたの会社のスタッフが見て、あなたの友人が見て、楽しむものではありません。
ここ、間違えないでください。
いくら自分たちが「楽しそう」「よさそう」と感じても、お客様候補の視点で見ると「ふざけている」としか見えないホームページもあります。
あなたのホームページは「お金を払う」ことを考える場所です。人はお金を払うとき、1円であっても「ヘラヘラ」笑って払うことはありません。とても真剣です。
そんな場所ですから、ホームページに「過剰な笑い」は必要ありません。過剰な笑いは「おふざけ」にしか見えませんので信頼度が急降下します。
(3)セールスに使わない
ホームページの役割は「集客」です。ですから強いセールスは必要ありません。
セールスするよりも、お客様候補へ
- 役立つ情報の提供
- 相談できる窓口
この2つを重要視してください。要するに、役立つ情報によって「集まってもらう」要素を高め、信頼度を向上させ、お問い合わせや相談をしてもらう流れを作るのです。
このような流れが作れれば、後はリアルかオンラインか、どちらかの方法で商談へ進むことができます。
4: 集客とブランディングを両立させるならオウンドメディア
ホームページを使って集客する中で、企業ブランディングや商品ブランディングを進めたい方もいらっしゃると思います。
こういう方には、一般的なホームページやブログではなく、自社が完全にコントロールできる「オウンドメディア」を持たれるのがおすすめです。
オウンドメディアを持ちますと、そのジャンルでの認知度がアップします。いわゆる「専門家」として見られることが増えます。
BtoB企業様の中には、商談や相談の窓口、自社商品の紹介などを公式ホームページで行い、もっと一般的なお役立ち情報をオウンドメディアとして公開しておられるところもあります。
この2つの作りが上手く動き出すと、どちらのサイトもアクセス数が向上しますし、オウンドメディアから公式ホームページへ相談や問い合わせを頂いた方の商談成約率も向上します。
これは、2つのサイトの力とWEBマーケティング戦略の組み合わせによって、企業への信頼度が高まっているためです。
誰でも、そこそこ高額な商品やサービスを購入するなら、少しくらい高くても信頼できそうなところでお金を払いたいものです。
5: まとめ
ホームページをWEBマーケティング戦略で使う場合「集客」ツールとして考えてほしいと思います。
いきなりホームページでWEBマーケティング戦略の完結まで行けるのが理想ではありますが、現実社会の流れと照らし合わせてみると、まだまだ完結は対面になります。
今後は世代の交代や価値観の変化によってWEBマーケティング戦略も変化することは間違いありませんが、後5年くらいは大きな変化は起こらないと思っています。
だって、高級車をネットだけで買う人、どれだけいるでしょうか?3千万円、5千万円する住宅をネットだけで買う人。どれだけいるでしょうか?
まだまだ高額商品やサービスの成約は対面ですから、ホームページは「集客」ツールと割り切って使っていきましょう。