集客チラシとホームページで成果を出すポイント
集客にチラシを使う。
これは今でも効果のある方法だと言えるでしょう。
その証拠に、新聞には折り込みチラシが入っていますし、フリーペーパーのようなチラシが集まったものも無くなることはありません。
もしチラシから全く成果が出ないのであれば、わざわざお金を使って印刷して出すことはありませんからね。
今回は、今でも効果が期待できるチラシの成果をアップするポイントと、スマートフォン時代に対応したチラシからの誘導方法について紹介していきます。
1: チラシの反応率をご存じですか?
一般的なチラシの反応率をご存じでしょうか?
10,000枚配布したとすると、おおよそ、1名~3名の反応があれば大成功です。
もし、10名~30名の反応が取れたのなら、それはもう「お宝チラシ」ですので、絶対にライバルには知られないように使い続けなくてはいけません。
というように、チラシを配布する対象は、今はまだあなたと何の関係性もない、見たこともなければ合ったこともない人ですので、これくらいの反応率になってしまいます。
チラシの反応率における現実を知らない人は、10,000枚配布すると、100名くらいは反応があると思っていることもありますが、そんなことは新規顧客の獲得チラシでは起こりません。
反応率を数字で言いますと、0.01%~0.3%。これが成功と言えるパーセンテージです。
2: チラシが集客に良いところとは
このような、予想されているよりも反応率が低いチラシですが、どうしてチラシを使った集客を利用するのでしょうか。
その理由には、次のようなチラシ独特の良いところがあるからです。
(1)反応がすぐにわかる
これ大事です。
チラシ以外の方法で集客を行った場合、すぐに反応がわかりません。
チラシは配布される日がわかっているなら、その日からの反応を計測するだけで、チラシの善し悪しが簡単にわかります。
すぐに電話やメールで問い合わせがあれば、それは反応を得ていることになります。
まったく問い合わせがないのなら、今回のチラシは見てもらえていないということになり、次回の改善点が浮き上がったことになります。
PDCAをスピードアップして回すことができるのがチラシの良さと言えるでしょう。
(2)配布する範囲をコントロールできる
地域ビジネスの場合、ターゲットが居る場所を特定してチラシを配布することは非常に効果的です。
チラシを配布した場所に、あなたのビジネスに興味を持っている人がいるのかどうかがわかりますし、どういったチラシの見せ方なら反応するのかもわかってきます。
小さく範囲を絞り込んで配布することで特色がわかってきますから、チラシの反応率をアップさせる要素を手にすることができます。
(3)小さくテストできる
広告や看板を出すと、出費がかさみます。
それも、効果があるのかどうかわからないまま、半年、1年と費用を払い続けなくてはいけません。
でも、チラシなら、テスト的に100枚だけ自宅のプリンターで印刷して、自分でポスティングしてテストすることができます。
A4の白紙とインク代だけで効果のあるチラシかどうかをテストし、反応が出てくれば、一気に広範囲へ配布するということができます。
3: 集客チラシに必要なこと
では、反応のあるチラシを作るために必要なことは、どのようなことでしょうか。
次から順にお伝えしていきます。
(1)ペルソナ
これはホームページでもチラシでも同じです。
誰に向けたチラシなのかを決めないと、どんなことも進みません。
性別によってもチラシの表現や色・デザインが変わります。
(2)お得なオファー
チラシでもっとも大切なのは、チラシを見た人が「お得」を感じるオファーを提案することです。
もし、あなたがカフェをオープンしていて、普段はケーキセットを680円で提供しているとしましょう。
チラシを配布するために、オファーを「ケーキセット680円」とするなら、全くお得なオファーにはなりません。
普段と変わらないのですから、得でも何でもありません。当然、こういうオファーは興味を示されることはありませんから、反応は期待できません。
お得なオファーとは「ケーキセット680円→380円」とか「ドリンクご注文でケーキ1つ無料」というものです。
(3)連絡先
チラシに連絡先が載っていないこと、たまにあります。
せっかく興味を持って連絡しようとしても、
- 電話番号がない
- 住所もわからない
- メルアドもない
終了です。チラシ、無駄になってますよね。
きちんと正しく書きましょう。
(4)写真
お店やスタッフの写真があると安心できます。
特に飲食業は、写真が命です。
デリバリーのピザのメニューが、変わることなくデカデカとピザの写真になっていることを思い出しましょう。
(5)料金・連絡方法・営業時間
この3つ、忘れているチラシがあります。
いくらなのか(予算)わからないお店に、躊躇無く踏み入れられるのは、かなり神経が図太い人か、稼いでいるセミナー講師くらいでしょう。
一般的には、料金の相場がわからないと反応しません。
また、連絡方法と営業時間が載っていないチラシもあります。
いつ、何時から何時までに、どの方法で連絡すれば良いのかわからない。
これではせっかくチラシから興味をもっても、行動を起こす気になりません。
(6)キャッチコピー
目を引くキャッチコピーを考えましょう。
かっこいいものよりも、手に入ることを簡潔に伝えたいですね。
4: ホームページへの誘導は必要
集客チラシに必要なことをお伝えしました。
そして、もう一つ、大切なことがあります。
それは、チラシからホームページへ誘導することです。
チラシを見た人が次に起こす行動をイメージしてみてください。
多くの場合、チラシを見た後、手元にあるスマートフォンを取り出して検索するはずです。
あなたもやったこと、あると思います。
ここがポイントです。
チラシとホームページはリンクしていないといけません。
チラシだけで完結することはありません。必ずと言っても良いくらい、ホームページを見てから問い合わせや来店が行われます。
ですから、チラシを配布するときには、
- ホームページがあること
- ホームページが最新の状態になっていること
- ホームページにもチラシのことが載っていること
このような統一感が必要なのです。
チラシとホームページがバラバラのところを見かけます。
これは大変残念で、もったいないと思います。
5: まとめ
チラシは数字だけ見ると反応率が低いように感じます。
しかし、まったくあなたとの接点を持たない人に反応してもらうのですから、反応率は低くて当たり前なんです。
そして、低い反応率は今回お話しましたポイントを改善していくことでアップすることも可能ですし、反応率のアップしたチラシからホームページへ誘導することができると、コミュニケーションが生まれ、見込み客へと成長してもらうきっかけが自然に出来ていきます。
また、チラシとホームページを組み合わせることで、これまでだったら来店してもらわないと連絡できなかったことも、簡単にできるようになります。
ぜひ両方を上手に組み合わせてもらいたいと思います。