集客ホームページ制作のコツとミスリードされやすいコト
ホームページを制作して集客活動に活かしたい。このように考えている経営者の方が増えてきています。
おそらくコロナも一つの理由だと思います。そして昨今メディアで聞くことの多い「DX化」「デジタル化」も理由のひとつでしょう。
今回は、ホームページを使って集客活動を行い、結果を出したいと考えている方へ、SONIDOがこれまでやってきた経験から、集客ホームページ制作のコツと情報に踊らされミスリードされ失敗しやすいポイントをお話していきます。
目次
1: 集客ホームページ制作のコツ
ホームページを制作するだけなら、お金か時間があれば全て解決します。しかし、「集客」という目的がホームページに付加されると、お金や時間だけでは解決できません。
確かに、5万円、10万円、30万円の予算で集客ホームページを外部へ依頼して制作するのは難しいものですが、だからといって100万円、300万円、500万円という予算が取れないと制作できないというものでもありません。
集客ホームページを制作するためには、適正な費用と労力、集客についての勘所がわかった制作会社。そして、あなたの会社で「ホームページから集客する」という意気込みが揃ったとき、はじめて上手く進み出します。
また、集客ホームページを万能なものと解釈される人もいらっしゃいますが、そんな便利なものは世の中にありません。集客ホームページには得意分野と不得意分野が存在します。
例えば、短時間(短期間)に知名度を上げたい場合。集客ホームページだけを制作しても、あなたが考えているような成果は生まれません。このケースの場合なら、
- インターネット広告
- SNS発信
集客ホームページへ人を集めるための前段階の施策を連携して実施することが必要になります。
集客ホームページ制作のコツとして覚えておいて欲しいことは、得手不得手があること。場合によっては、集客ホームページの前段階で人に興味を持ってもらう施策が必要になること。この2つがあります。
2: 集客ホームページ制作の進め方
それでは集客ホームページ制作の進め方をお話してきます。
2.1 集客の方法
集客するための方法を考えましょう。
- インターネットでの検索から
- インターネットの広告から
- SNSから
- SNS広告から
- チラシから
- LINEから
- 野立て看板から
あなたの業種によって効果のある方法と効果のない方法があります。どのようなところでも必ず成功するという方法はありません。
そのため、これまでやってみたことと、その結果を洗い出してまとめてみましょう。
- いくら使ったのか
- 期間はどれくらいか
- 来店や問い合わせがあった件数は?
- いくらくらい儲かったのか
こういった内容を洗い出してまとめると、向いている方法と向いていなかった方法がわかります。そして、集客ホームページ制作を進めるときにも、向いている方法を絡めてホームページへ集客できる流れを検討します。
もし、これまでやってみたことが一つもない場合は、手探りではじめていくしかありません。
まずは、すぐに効果のわかるチラシ。次にインターネット広告。その次にSNS広告。これらを順にやってみてください。
すると、あなたの仕事にあった方法が見つかります。
2.2 業種や業態による違い
集客ホームページを制作するとき、業種や業態によって違いが必要なことを理解しておきましょう。
例えば、高額商品やサービスを販売する場合。外壁塗装や屋根塗装、リフォームや住宅販売などですと、集客ホームページへ訪問した人からいきなり「買います!」という流れは発生しません。
その前に、あなたが信頼できる相手なのかを探っているはずですから、探っている人へ安心してもらえる「役立つ情報(コンテンツ)」を提供します。提供した情報を相手が「良かった」「安心できそう」と感じたなら、ここではじめて問い合わせが発生し、その先の商談を経て成約という流れが完成します。
また別の業種の場合。例えば士業さんなら、お客様の声を掲載し、どのようなことが得意なのかをアピールすることで、問い合わせが発生します。
業種・業態によって集客ホームページと言っても、流れやアピールするポイント。用意する情報などが変わってきます。
あなたの見込み客は、あなたに何を求めているのでしょうか?特に初対面なら、相手はどんな感情を抱いてあなたのホームページを見ているのでしょうか?
業種・業態によって違いがあります。あなたの経験や、制作会社の経験をフル活用して想像してみてください。
2.3 目的
集客ホームページを制作する目的を明確にしておきましょう。
先ほどもお話しましたが、業種・業態によって違いがありますので、おのずと目的にも違いが出てきます。
- いきなりホームページで成約してもらう
- ホームページから問い合わせしてもらう
- ホームページから資料請求してもらう
- ホームページから電話してもらう
あなたの業種・業態で成約というゴールへ進んでもらうために必要な行動はどれでしょうか?
小売りなら「いきなり成約」が目的になるでしょう。しかし、高額商品やサービスを販売しているところ、製造業や建設業などは「問い合わせ」「資料請求」が目的になります。
士業さんなら「電話での問い合わせ」「メールでの問い合わせ」になります。
このように違いがあります。この違いを集客ホームページ制作で組み込むことが重要です。
間違った目的を集客ホームページへ組み込んでも、うれしい反応は起こりません。
2.4 競合
集客ホームページ制作をする場合、あなたの競合はどのようなアピールをし、どのような情報提供をしているのか「必ず」チェックしておく必要があります。
その上で、競合に抜けていること。自分のところの方が魅力のあることを探し出してください。
意外なことですが、競合の調査や分析をされていない経営者が多いです。自社の魅力を伝えるためには、競合が何をアピールしているのかを知っておくことが重要です。というのも、ホームページを見ている人(訪問者)は、あなたのところだけを見ていませんし、競合だけを見ていません。
スマートフォン1台で、簡単に比較検討しています。
比較されるのですから、競合を意識することを忘れてはいけません。アップルやソニーのような企業なら競合は無視しても良いです。スターバックスも同じくです。
しかし、一般的な企業なら必ず身近に競合はいます。そして比較されます。
3: 失敗する人がミスリードされやすいポイント
集客ホームページ制作を進める中で、勉強熱心な方なら誰しも「何に注意すればいいのか」を調べて学ぼうとされるはず。
そこでインターネットを活用することになりますが、これだけ情報が氾濫した時代です。何となく正しいように見えて、実は経験の無い人がわかったつもりで発信している。そんなこともあります。
そして困ったことに、こうした情報はなぜか「とても良い」情報に見えてしまうため、知らない間にミスリードされてしまっているということがあります。
ここでは、結果的にミスリードされたことで失敗しやすいポイントをお話します。
3.1 SEO対策
集客ホームページに欠かすことができないSEO対策。
検索結果の上位に表示されると、それだけでホームページへの訪問者が増えますので、問い合わせや資料請求などのアクションを起こしてもらえる可能性も増えていきます。
だからこそ、ホームページで集客を考えている人はSEO対策に夢中になります。でも、SEO対策を進める中でミスリードされてはいけないことがあります。
[1]キーワードを入れれば検索上位に表示される
昔はこういうことも起こりました。しかし、現在ではGoogleの仕組みも高度になり、キーワードがタイトルに入っていて、本文に何度も登場するから検索結果の上位になるということはありません。
それよりも、タイトルと本文の内容が合っているのかどうか。本文でキーワードを使う必要があるのかどうか。さらに、どれだけオリジナリティのある内容なのか。こうした複数の条件をGoogleは判断します。
確かにキーワードをタイトルへ入れることは必要です。しかし、これはGoogleへ「こういうキーワードの内容ですよ」と教えるためであり、検索結果を見る人がすぐに理解できるためのもの。
決してSEO対策が簡単に成功する方法ではありません。
[2]3ヶ月くらいで上位に表示される
これも良く聞く話です。実際には、半年以上かかるケースもありますし、1年経過したころにGoogleの評価が向上し、上位表示されるケースもあります。
SEO対策を行う場合、投稿した内容(コンテンツ)が上位へ入ってくる期間は正直なところわかりません。季節によって上位に入ってくることもあれば、地域によっては上位になっている場合もあります。
気長に対策を継続できる人でないとSEO対策は実を結びにくいです。
[3]外部リンクが増えると上位になる
これは正しい見解です。ただし、外部からのリンクが「本物」でなければいけません。
外部リンクをお金で買うという方法があります。こういうサービスを提供している会社もあります。この方法、今現在は有効ですが、将来に渡って有効かどうかは未知数。
GoogleがAIと機会学習を駆使し、お金で買った外部リンクを発見するようになれば、ペナルティが課せられて、検索結果に全く表示されなくなるということも十分に考えられます。
外部リンクは基本的に増えません。よほど魅力的な内容か趣味性の高いものでないと発生しないのです。
外部リンクが付けば良いですが、これをあてにしたSEO対策は失敗します。
3.2 検索上位表示
検索結果の上位に表示されるとアクセスは確かに増えます。それだけ目に付きやすいからです。
しかし、ここでミスリードされてはいけません。検索上位に表示され、アクセス数が増えたとしても、あなたの会社の商品やサービスの購入を検討していない人ばかりだと、何の利益も生み出しません。
ということは、「検索上位表示=利益を生むスタートライン」ではないのです。
よく「検索1位のページが多いからいいだろう」という話しを聞きますが、大事なのは利益を生み出しているのかどうかです。
いくら検索上位に表示されるページが多くても、あなたの見込み客でなければ、そのホームページは集客に成功していません。
3.3 デザイン
デザインに関するミスリードもあります。それは「かっこいいデザイン」を追い求めることです。
あなたの会社がデザイン事務所なら、かっこいいデザインは正解です。だって、それが提供する内容ですから。
しかし、外壁塗装や屋根塗装、住宅販売やリフォームの場合、かっこいいデザインのホームページよりも、シンプルに価格と技術と事例がわかる方が訪問者にとってはメリットがあります。
3.4 使い勝手
ホームページで楽しませようとしているのかもしれません。それくらい使い勝手が複雑なホームページもあります。
これもミスリードです。訪問者はホームページで遊びたいとは思っていませんし、謎解きしたいとも思っていません。
自分の知りたいことが簡単シンプルにわかることを求めています。
複雑=かっこいい=賢い
こういう公式は、ホームページを作る人と持っている人の自己満足です。ホームページの目的は訪問者に見てもらい行動を起こしてもらうことです。
だったら、
シンプル=使いやすい=わかりやすい
を目指すのが正解です。
4: 集客ホームページが本当に強くなるポイント
集客ホームページを芯から強くするポイントをお話します。
(1)定期的な観測
ホームページを作って公開したら、そこから定期的に観測してください。
Googleの無料ツール(アナリティクスやサーチコンソール)を使うことで、誰でも観測することができます。
訪問者数、ページビュー数、滞在時間などを観測することで、ホームページがどのように見られているのかわかってきます。
(2)継続した改修
ホームページは作ってからがスタートです。
継続して改善や改修を行ってください。役立つコンテンツを定期的に投稿することも大切です。
業界の最新情報を「お知らせ」として公開することも必要です。お客様の事例を紹介すると、訪問者も安心できます。
やれることは沢山あります。
(3)継続できるチーム
継続した改善や改修、定期的な観測を行うためには、継続できるチーム体制が必要です。
あなたの会社でチーム体制を作れる風土はあるでしょうか。誰か一人に押しつけていては集客ホームページへ成長しません。
複数人でチームを作り、無理なく継続できる体制と風土を作ってください。
5: まとめ
集客ホームページ制作を進める場合、今回お話しました内容を参考にしていただきたいと思います。
特に「業種・業態の違い」「目的」「継続」の3つは、成功するかどうかに強く影響します。
外部へ依頼されるのなら、自分たちの業種・業態の経験があるのか。目的や継続への理解があり、提案やアドバイスができるのかが重要です。
間違っても「作っておわり。お金ください。」だけの制作会社へ依頼してはいけません。