【2022年版】今後のマーケティングの重要性と方向とは
インターネットの普及。スマートフォンの利用者増加。5Gへの移行。
デジタル技術を使ったサービスやアイテムが増加したことで、人々の暮らしだけではなく、何かを比較するときの情報の入手スタイルも大きく変化してきました。
現在の消費者の大半は、欲しいものを探しに店舗へ足を運ぶことを第一にするのではなく、まずはスマートフォンを取り出して検索。その後、既に購入している人のレビューや感想をチェック。さらに、SNSを活用して、どのように使っているのかまで調べた上で、自分に価値があるのなら購入する。
こういう流れに変化しています。昔のようにウィンドウショッピングをしていて、買う気が無かったのに思わず衝動買いをする人は減っています。
このように変化の激しい現在。今後ビジネスを向上させるためには、どのようなマーケティングが重要で、どういった方向へ進めば良いのかについて、これまでの経験からお話していきたいと思います。
1: 重要性が増す「デジタルマーケティング」
数あるマーケティングの中でも重要性が増しているのは「デジタルマーケティング」です。
(1)デジタルマーケティングの現状
コロナの影響によって加速された感じもありますが、時代の流れとしてはデジタルマーケティングがフォーカスされても不思議ではありません。
多くの家庭でインターネットが使えるようになり、一人一人がスマートフォンを持っている時代ですから当然だと言えます。
デジタルマーケティングは2020年ごろから急激に伸び始めました。まさにコロナが流行った年です。
そこからデジタルマーケティングを利用するビジネスが急増。毎年1.5倍ずつ増加しているという報告もあります。
さらに、未来を予測すると、今後も増加傾向は止まることなく、マーケティングの主流になっていくことは間違いないようです。
(2)デジタルマーケティングの重要性
このような現状と、現実的にもオンラインショップの売上が伸びている事実を見ると、ほとんどの経営者がデジタルマーケティングは重要だと気づいているようです。
そのため、最近では以下のようなデジタルマーケティングを進めている企業が増えてきています。これは大企業だけではなく中小企業や個人事業主、フリーランスなども同じだと言えます。
- WEBを使った広告活動
- WEBサイトの最適化
- SEO対策
- SNSを使った集客活動
- コンテンツマーケティング
- モバイルアプリの活用
- マーケティングオートメーション
こうした方法が従来よりも手軽に、簡単に、素早く試せるため、デジタルマーケティングの重要性に気づいた経営者は率先して試しているようです。
反対に、デジタルマーケティングの重要性を認識していながら、未だ何も行動を起こせていない企業もあります。危険シグナルが点灯している状態です。
(3)デジタルマーケティングが進まないワケ
どうして重要性が分かっていながら行動を起こせていないのでしょうか?
後ほど、詳しくお話しますが多くの場合、次のようなことが理由になっているようです。
- わかる人材がいない
- わかる人材を採用できない
- 成功するかどうかわからないことに費用は出せない
- 経営者が「わからない」ため「いらない」と判断する
デジタルマーケティングは年を追う毎に必要とされる専門性が高くなっています。5年前なら少し知っている人でも対応できましたが、今ではマーケティングの知識とIT技術を正しく活用できるスキル、さらにセキュリティーや炎上対策まで理解していないと、難しくなっているのが現状です。
このようなスキルを持った人材を獲得するのは、正直なところ大企業で無いと難しいと思います。そのため、中小零細企業、個人事業主、フリーランスの中には、重要性を感じていながらも手を出せない、行動できていないケースが発生しています。
(4)デジタルマーケティングの課題
今後のデジタルマーケティングの課題として考えられる一番の問題は「人材不足」です。
データ分析だけではなく、必要なデータを集めて整えられる人材。マーケティングの知識を持ち、適切なタイミングでデータを活用できるスキル。
さらに、日々変化するIT技術への学びが出来る人。
こうした人の育成と獲得は、将来のビジネスの向上へ大きな影響を与えることになります。しかし、先ほども少し触れましたが、中小零細企業や個人事業主、フリーランスでは難しい。
そこで、考えていただきたいのが外部の専門家に依頼することです。自社で人材を採用し教育するには時間や費用もかかりますが、外部の専門家へ依頼すれば、人一人を雇用するよりも安くなります。
どちらにしてもデジタルマーケティングを避けたまま、ビジネスを継続・向上させることは難しい時代です。だったら、早めに外部の専門家へ依頼した方が良いです。
2: デジタルマーケティングのメリット
デジタルマーケティングのメリットをお話します。これらのメリットは、今後のビジネスに必要不可欠なことばかりです。
(1)消費者行動の把握
デジタルマーケティングでは、消費者の行動を把握しやすくなります。把握の方法も誰かの感覚ではなく、数字によって把握できるため客観的な判断が可能です。
(2)ビッグデータの活用
これからはデータを持っているところが有利になります。しかしアナログのままではデータを集めることは難しくなりますし、簡単に整えて使うことも難しくなります。
デジタルマーケティングの場合、すべてデジタルデータとして手にすることができますので、集めやすく整えやすいため活用も簡単になります。
(3)データ活用で予測しやすい
データ活用しやすいということは、AIや機械学習を使って未来を予測することができるということです。
販売数と季節との関係性。気温と販売数との関係性。店舗面積と従業員数での利益率の予測。こうしたことが、従来よりもバリエーションを持たせて何度もシュミレーションできるようになります。
3: デジタルマーケティングのデメリット
デジタルマーケティングのデメリットを見ておきましょう。
(1)人材不足
何と言っても人材不足がデメリットです。
こうしたことのできる人材を採用するのは簡単ではありません。自社で育成するのも簡単ではありません。
(2)経営者の知識不足
残念なことですが、経営者のデジタルマーケティングへの知識不足によって社内に導入されることがない。こういう現実もあります。
経営者の多くは、従来の方法で進めたい(自分の理解できる範囲で進めたい)と考えています。そのため、新しいことへの抵抗が強くなり、心の中では重要性を感じていても採用しないケースがあります。
(3)社内連携や共有の不足
社内にIT部門とマーケティング部門、営業部門が存在していても、デジタル情報を共有・連携できていないため、上手に活用できていない企業もあります。これはそれぞれの仕事の範囲が違うため発生しています。
4: 今後のマーケティングの方向
今後のマーケティングの方向は、このように進んでいくと予想できます。
(1)広告はWEBへ
認知度を上げる。顧客獲得する。こうした行動のための広告は、WEBへ移行されていくでしょう。紙の広告よりもスマートフォンの画面を見ている時間の方が長いのですから当然です。
(2)消費者とは接点が大事に
消費者との接点が変化しています。今後はスマートフォンやパソコンから接点が生まれ、その先へ進んでもらうことで顧客となってもらえます。
(3)AI活用
大きな会社でも小さな会社でもAIの活用が必要になるでしょう。AIを活用するためにはデジタル化されたデータが必要になります。マーケティングから発生したデジタルデータは今後企業の財産になります。反対に持っていないとビジネスをスムーズに維持継続するのが難しくなるでしょう。
(4)体験の先になる「価値」
今後のマーケティングの方向として意識していただきたいのが「価値」です。
「モノ」から「コト(体験)」へと変化していましたが、これからは体験によって得られた「価値」にフォーカスされるはずです。
比較的簡単に安価で体験できる現状、体験した結果の「価値」が大事なってきます。さらに価値によって共有された情報は、今後のマーケティングで強烈な資産へと変化します。
情報過多の時代だからこそ、体験したことで生まれた価値を共有したくなり、価値の共有が次の顧客を引き寄せます。
5: まとめ
今後のマーケティングとして外すことができないのは、デジタルマーケティングです。これは遅かれ早かれ、ビジネスを継続するためには不可欠な要素になります。
正直なところ、企業規模に関係なく導入する必要があるとSONIDOは考えています。
ぜひ、あなたの会社でもデジタルマーケティングを検討し、スムーズに導入してください。人材不足で難しい場合は、外部の専門家へ依頼するのが賢明です。