ホームページが必要な業種と必要ではない業種
コロナの流行によって加速した感のあるデジタル分野。特にホームページやオンラインショップに興味を示していなかった中小企業、零細企業、個人事業主の方々が先を競うように
「これは必要だ!」
と感じたのかどうかはわかりませんが、やみくもに設置しようと考えている方が増えているのは事実です。
さて、ここで集客ホームページ制作を続けているSONIDOとしては、ホームページが必要な業種と必要ではない業種があることを、あなたにお伝えしなければいけません。
というのも、必要ではない業種がお金と時間と労力をかけてホームページを作り設置しても、ビジネスにプラスの恩恵が生まれないからです。
1: ホームページが必要な業種とは
はじめに、ホームページが必要な業種についてお話します。次に紹介するような業種の場合、ホームページがあると大変便利です。
(1)ウェブ問い合わせや予約が重要か
例えば、美容室やエステ。旅館やイベント。
大きな括りで見ると「レジャー」的な要素の高い業種はホームページが必要です。ホームページから問い合わせや予約ができれば、利用を考えている見込み客の負担が減りますし、簡単に質問できる環境があれば、見込み客との接点を増やすことができます。
ここで間違えやすいのが「整骨院」「整体院」です。この2つは美容室やエステと似ていますが、お店に足を運ぶ理由が違います。カラダの具合が良くないから探しているため、ウェブから問い合わせしたり予約したりする余裕はありません。
ホームページよりも、ポータルサイトへの掲載。広告でのアピール。そして問い合わせ方法は電話がベストです。
同じ事が「歯科医院」にも言えます。歯が痛いのにウェブ問い合わせで返信を待つ余裕はありません。それも、いつ返信があるのかないのかわからない状態で、じっとガマンしていることはできません。
(2)公に相談できない悩みかどうか
次のような悩みや不安を解決する業種にはホームページが必要です。
- 浮気調査
- カードローンやキャッシング
- 美容整形
- 転職
- 就職
- 求人
また、こういう業種にもホームページは効果があります。
- 占い(要するに人間関係の悩みです)
- スピリチュアル(これもほとんどは家族関係や人間関係の悩み)
- 相続問題(親族間での争いが発生しそうな場合)
誰かに相談したいけれど、近くの人に相談するとマズイし、職場の同僚に相談すると広まりそうだし。こういう悩みや不安を解決するサービスは必ずホームページを設置しましょう。
(3)高額すぎて先にいろいろ調べたい
外壁塗装や屋根塗装。戸建て住宅の建築。お墓の申し込みや葬儀にむけての終活。
リフォームなども同じですが、費用が高額になるため依頼する前に、あれこれ調べておきたくなる業種にもホームページは必要です。
大きな括りだと「不動産」に関わる分野ですね。
(4)緊急対応が必要
こんな業種です。
- 水漏れ
- カギの紛失
- トイレの詰まり
詐欺が多い業種です。まじめに仕事をされている方が可哀想で仕方ありません。
緊急性が高い事象は、以前は電話帳(イエローページ)が主流でしたが、現在はスマートフォンを持っている人が増えているためインターネットで検索して探すのが主流。
そのためホームページを用意しておくことで問い合わせが入ってくる流れが作れます。
(5)マニアな商品やサービス
一般的には興味を持ってもらえないけれど、一部のマニアは欲しくて仕方が無い。そういう業種です。趣味性が高い業種だと言えます。
- ラリーカーの制作工場
- キャンピングカーのビルダー
- 競技用車両の制作やラッピング
大変趣味性の高い業種です。また、こんな業種もホームページがあればいいですね。
- サバイバルゲーム
- トイガン(モデルガンやソフトエアガン)の販売
- 軍用装備品の販売
絶対的な見込み客数は少ないですが、見つけてもらえれば高い確率で商品やサービスの販売ができます。
(6)業種でまとめてみました
ホームページが必要な業種をまとめてみました。
- 医療系
- 福祉系
- 教育
- 飲食
- 宿泊
- 不動産
- レジャー
- 買取販売
- 探偵
- キャッシング
- 美容
- 転職や就職
- 冠婚葬祭
- 水漏れやカギの紛失
こういう業種の方は、悩むことなくホームページを設置しておきましょう。
(7)ポイントは「秘密」にしたいこと
ホームページが必要な業種を見るとわかってきますが「秘密」にしたいことがカギ。秘密のまま相談したり、解決できたりする業種だと言えます。
例えば「ホームページ集客」なども競合には知られたくないことですから「秘密」にしたいことですね。経営コンサルティングなども同じです。
2: ホームページが必要ではない業種
ホームページが必要ではない業種もあります。
(1)何もしなくても集客できる
既に業種そのものに知名度があり、わざわざ集客活動が必要ではない業種。または、立地条件だけで集客できる業種。
こういう業種の方にはホームページは必要ありません。
(2)展示会でしか集客できない
製造業に多いケースです。いくらホームページを作って待っていても、実物を見てもらわないと話しが進まない業種の場合、ホームページは会社パンフレットくらいで十分。
一般的に言われているような「集客用ホームページ」は必要ありません。
展示会で名刺交換した人が、後からインターネットで探したときに会社案内が出てくる。そういう流れで十分です。
3: ホームページがあれば上手くいくということはありません
ホームページが必要な業種の場合、上手くいくポイントや作り方を知っておくと失敗しにくくなります。
(1)ホームページが上手くいくポイント
はじめに理解してほしいのが「ホームページを持ったからといって勝手に上手くいく」ということは絶対にありません。
ホームページが上手くいくためには、次のポイントをしっかりおさえておくことです。
- 自社のウリを見つけておきましょう
- 理想の見込み客像を社内で共有しておきましょう
- 見込み客はどういった経緯でホームページへ訪問するのか調査しましょう
- 見込み客とのコミュニケーション方法を決めておきましょう
- 継続したホームページの更新ができる体制を整えましょう
社内の「誰か」だけでホームページを作ることも、継続して運営することも現実的ではありません。
全員でホームページを育てるという意識を持つ必要があります。
(2)企業のホームページは必須と考えてください
法人企業の場合、名刺交換した後にインターネットで検索されることもあります。また、百貨店や大手スーパーとの商談があれば、商談後に先方の担当者はインターネットで検索し、上司へ報告します。
このような流れを知っていればご理解いただけると思いますが、会社パンフレット程度のホームページでも構いませんので用意しておくようにしてください。
インターネットで探したけれど、会社のホームページが出て来ないというのは、かなり怪しい企業だと思われる可能性もありますし、信頼できないと判断されてしまうこともあります。
特にバイヤーさんが相手でホームページが無い場合、信頼するのが難しいと判断されるケースも多いため、企業の取引形態によっては「ホームページは必須」と考えておきましょう。
4: まとめ
ホームページが必要な業種についてお話しました。内容からもわかるとおり、必要ではない業種もあります。
しかし、昨今の流れを見ると「必要ではない業種」はかなり減ってきています。法人企業や個人事業主様で、未だホームページを持っていないのなら、この機会に必要なのかどうかを検討してください。
ホームページが必要な業種の場合、早く始めたところが有利になります。