これがホームページがない会社のデメリット
世の中の流れとは関係なくホームページがない会社様は、まだまだ沢山あります。
(この場合のホームページとは「自社で運営しているホームページ」です。例えば「○○工業団地」とか「○○商工会」などが運営するホームページの一部に会社情報が掲載されているものは「ホームページがある」とは言いません。)
どうしてインターネットが普及し、無線でどこででもアクセスでき、簡単にアクセスできるスマートフォンという魔法のような「箱」があるにも関わらず、そういう環境で効果や意味があるホームページを持たない会社があるのでしょうか。
もし、あなたの会社がホームページを持っていないのなら、これからの時代の流れや市場の流れから考えて、次のようなデメリットが身近な問題になる可能性もあります。
1: ホームページがない会社のデメリット
ホームページがない会社には、次のようなデメリットがあります。ただし、これらのデメリットを「デメリットではない」と強い意思を持って考えておられるなら、それはそれで問題はありません。独自の道を歩んでください。
(1)人材確保
人材不足がメディアを賑わせています。それくらい「優秀な人材」を獲得することは難しい時代になっています。
ここで知っておいていただきたいのは、優秀な人材はインターネットを使って会社のホームページを探して検討し、求人へ応募するかどうかを考えていることです。
特に、これから伸び盛りの若手を獲得したいのなら、ホームページを持っていない会社へ応募する人は激減していきますから、会社の存続という視点からもデメリットだと言えます。
(2)競合
あなたの会社(事業)の競合は、どこもホームページを持っていないのでしょうか?そんなことはありませんよね。
業種によっては少ないかもしれませんが、5社くらいは持っているはず。ということは、あなたの取引先(消費者や企業、バイヤー)はインターネットを使って情報を探していますから、いつまで経ってもホームページを持っていない会社は見つけてもらうことができません。
取引が始まらないのです。でも、競合はホームページを持っている。とすると、競合に取引のチャンスを奪われていることになります。これは事業継続としてもデメリットです。
(3)新規獲得
競合に取引チャンスを奪われているのですから、新規顧客や新規取引先の獲得も難しくなります。
そもそもインターネットを使って探している時代に、インターネット上であなたの会社を見つける方法がないのですから、新規獲得ができなくて当たり前です。
既存顧客だけで50年はやっていける会社は別として、一般的な事業を営んでおられるなら、新規獲得が難しくなるのはデメリットと言わざるを得ません。
(4)広告活動
看板や新聞折り込み、ポスティングなどで集客していないでしょうか。
あなたがターゲットとしている世代や家族構成によっては、従来の方法だけでも問題ありません。しかし、今後のコトを考えると広告活動はインターネットへ移行します。
すると、インターネット上の広告からは、最低でもホームページへ誘導しないといけません。しかし、ここでホームページがないとなると、誘導する場所がありませんので効果的な集客活動も難しくなります。
(5)認知度
もし、あなたの事業が60代よりも若い世代をターゲットとしているなら、インターネット上にあなたの存在が分かるホームページを用意しておかないと認知度はアップしません。
「認知度なんて必要ない」というお仕事なら問題ありませんが、知ってもらわないと仕事にならない業種の場合、ホームページがないのはデメリットです。
(6)信頼度
最近は、取引を考える前に(これは個人消費者も同じです)公式ホームページで信頼できるのかどうかを確認する人が増えています。
そのため、ホームページを持っていないとインターネットで検索しても出てきませんので「ここは怪しい会社かも?」と思われてしまうこともあります。
特に百貨店などのバイヤーさんは、必ずと言っても良いくらいホームページを見られます。せっかくの取引チャンスを逃すことになりますね。
2: なぜホームページがないのか
こうしたデメリットがあるにも関わらず、どうしてホームページがないのでしょう。
ホームページがない会社に多い理由をまとめてみました。
(1)費用
とにかく、1円でもホームページに費用をかけるのがイヤ。こういう理由、意外に多いです。
あなたも費用面が理由になっているのなら、あれこれ申し上げません。今後もホームページは持たない方が良いと思います。無料(タダに近い)で意味のあるホームページを手に入れることはできません。
(2)効果
ホームページを持っても、どれだけ効果があるのかわからないから持たない。こういう理由も多いです。
そもそも、ホームページでどういう効果を期待されているのでしょうか?まずは期待している効果を明確にしてみましょう。
期待している効果が「集客」「販売」であれば、投資思考が必要になります。また、これらの効果はホームページを持った後、あなたの会社がホームページをどのように成長させるのかによって成果が変わってきます。
他人任せで集客や販売が成功する。そんなホームページを「効果がある」と考え、自分の手元にやってくる日を待っているのなら、残念ながら永久にやってくることはありません。
(3)人件費
ホームページを持つと、あれこれ専門的なことが必要になり人件費が増えてイヤ。こういう理由から、ホームページを持っていないところもあります。
人件費が気になるのなら、外部の専門家に依頼しましょう。社会保険などを払う必要がありませんので、自社で雇用するよりも安くなります。
(4)SNS
SNSだけで十分。こういう理由でホームページを持たないところもあります。
SNSと親和性の高いビジネスなら、この考え方は正解です。しかし、全てのビジネスで親和性が高いとは言えません。
SNSの情報は流れていきます。そのため、マメな投稿が必要です。必ずしもSNSはホームページの代わりにはなりません。
いつ訪問されても自社のことがすぐに分かるのが「ホームページ」。現在起こっていることを発信しコミュニケーションを取るのが「SNS」です。
3: ホームページを作ったら絶対にやることがあります!
もし今回のデメリットを考えてみた結果、自社でもホームページを持っておこうと方向転換された場合、次からお話する「絶対にやること」を守る覚悟を持ってください。
そうしないと、費用と時間と労力を注ぎ込んで作ったホームページも、あなたが考えているような成果が出ないまま「無駄遣い」になってしまいます。
(1)更新しよう
ホームページは作ってからがスタートです。定期的にあなたのお客様に役立つ情報を公開していきましょう。
- ○○の方法
- ○○を上手にするコツ
- 業界最新情報
あなたは自分の業界の専門家です。伝えるネタには困りません。継続してホームページを更新していきましょう。
間違っても、年に3回「GWのお知らせ」「夏期休暇のお知らせ」「年末年始のお知らせ」だけではいけません。
(2)事例を公開しよう
お客様の声、施工事例、○○カンタンレシピ。実際にあなたが携わった事例を公開していきましょう。
こういった事例はオリジナルな内容ですから、訪問者の興味を強く惹きつけます。
(3)分析と解析をしよう
ホームページにGoogleの分析ツールを組み合わせると、訪問者や表示回数を細かくチェックすることができます。
分析と解析を続けることで、よく見られている(興味をもたられている)内容や、検索から訪問されることの多いキーワードを発見することができます。
こうした情報を持つことで、より認知度を高めるホームページへ成長させることができます。
(4)チーム運営しよう
ホームページを成長させるためには、誰か一人の力だけではできません。社長だけの力でもできませんし、スタッフだけの力でもできません。
社内でチームを編成し、複数人が関わって分業しながら継続できる仕組みを作ることが重要になってきます。
ホームページを継続して更新・分析・解析することはカンタンではありません。チームがあるからこそ実現できます。多くの企業がホームページを持った後、考えていた効果が発揮されない原因はここにあります。
4: まとめ
ホームページがない会社のデメリットをお話しました。現在の市場や消費者の傾向から考えるならホームページは持っていた方がメリットも多いです。
しかし、費用や人材などの理由でホームページを持たない会社があることもわかります。それはそれで正しい判断です。
ホームページを持っても、継続して運営できないのなら持たない方が良いのです。ポイントは制作費用や人材獲得ではありません。あなたの会社がホームページを持ったとき、継続して運営できるチーム体制を作れるのかどうか。チームを作れる企業風土なのかどうか。
大切なのはこの部分です。