ホームページの目的とターゲット設定の重要性
ホームページが「あるだけ」では意味はありません。ビジネスにおいて、何らかの成果を出してくれないのなら、高い費用を使ってまで持つ必要などありません。
では、「あるだけ」ではなく「仕事をしてくれる」ホームページへと成長させるためには、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。
デザイン?テキスト?動画?SNSとの連携?
こういう部分も大切ではありますが、まずは目的とターゲット設定が出来ていないと何も始まりません。
今回は、ホームページで成果を出すために忘れることや、後回しにすることができない「目的」と「ターゲット設定」についてお話していきます。
1: ホームページの目的とターゲット設定の重要性
ホームページを持ったからには、目的とターゲット設定を正しく行い、成果が出せるように成長させないといけません。
(1)ホームページに必要なこと
ホームページにとって必要なことのトップはこれです。
「ホームページの目的」
もう少し具体的に表現するなら、次のような目的の例があります。
- 会員登録
- ファンの育成
- 電話での問い合わせ
- フォームからの問い合わせ
- ホームページでの物販
- 営業へ連携するリード獲得
あなたのビジネスにおいて、ホームページの目的はどのようなことでしょうか?大変不思議なことですが、ホームページを制作するときも、制作してからも、目的が曖昧なまま
「成果がでない」
と嘆いている方がいらっしゃいます。しかし、目的が決まっていないのですから「成果」を正しく推し量ることはできませんので、いくら時間とお金を費やしても成果を感じることはできません。
大変もったいない時間とお金の使い方です。
こんなことにならないために、まずはホームページの目的が曖昧になっていないかどうか確認してみてください。
(2)中小企業や個人事業主のHPの目的
続いて、中小企業様や個人事業主様のホームページの目的についてお話します。
大企業であれば「認知度アップ」「好感度アップ」というのも目的に入ってきますが、僕たちにとって直接的な目的にはなりません。
それよりも、もっと実利に影響する「売上」「集客」という目的を持つことが大切です。
例えば、SONIDOの場合ですと「集客」が目的です。もう少し細かく申し上げるなら「フォームからのお問い合わせ」が目的になっています。
あなたのビジネスにおける、自分たちらしい目的を考えてみてください。大手企業のマネをする必要はありません。
(3)必要なのは「見込み客」
僕たちの目的の中で「集客」にフォーカスされているところも多いはず。SONIDOも同じです。
この「集客」を目的とした場合、間違えてはいけないのが「3年先にはお客様になるかもしれない」という人を集めることです。
これではキャッシュがもちません。経営不振に陥ります。そのため、僕たちが集客において集める対象とするのはこういう人です。
「見込み客=3ヶ月以内にお客様になりそうな人」
大手企業のように、じっくりと3年、5年、10年という月日をかけて育てることは難しいものです。正直なところ、育てることはできますが、育ってビジネスへ影響を与えるタイミングまで事業の運営資金に余裕があるのかどうかという問題が出てきます。
(4)あなたのHPのターゲットとは?
上記のようなことが目的とターゲット設定の重要性です。どちらも曖昧なままにしておくと、残念ながらホームページからは成果が出てきません。
まず、あなたのホームページを見て欲しい(集めたい)ターゲットが定まっているのかチェックしてみましょう。
「ターゲット設定が出来ている」と勘違いされているところもあります。第三者の視点を使って冷静にチェックすることをおすすめします。
2: ターゲット設定をするメリットとは
ターゲット設定をすると、こんなメリットが出てきます。
(1)顧客パターンの発見
ターゲット設定をすると、自身のビジネスに興味をもちやすい顧客層を見つけることができます。
これはターゲット設定を行うとき、顧客のパターンを見つけることができるからです。これだけでもターゲット設定をする意味があります。
(2)コンテンツ制作が楽になる
ターゲット設定ができると、どのような情報を発信すればいいのかが明確になり、コンテンツ制作が楽になります。
というのも、誰に向けて情報発信するのかが決まっていないと、「何をどのように」話せばいいのかわからないため、質の高いコンテンツを制作することはできません。
最近では、中小企業や個人事業主の方も、コンテンツ(ブログ記事)を作って公開し集客しようと考えておられるところが増えました。しかし、実際に1年を通じて継続できているところは一握り。
このような状況になる原因のトップは、ターゲット設定が出来てないため、コンテンツが作れないということです。
(3)方向性が定まる
ターゲット設定できると、ホームページのデザインやテキスト、問い合わせ方法などの方向性がピシッと決まります。
ちぐはぐなホームページにならないので、訪問した人も安心できます。
(4)SEOキーワードが選定しやすくなる
ホームページから集客するなら必要になる「SEO対策」。
SEO対策を効果的に行うためには、良いキーワードを発見し、キーワードの意図に沿ったコンテンツ制作が必要です。
もしターゲット設定が曖昧なままですと、そもそも良いキーワードを発見することができません。大手企業や商社など豊富な資金が使える会社が選んで対策している「一般的なキーワード」を同じように使うことになり、いつまでがんばっても検索上位に入ってくることはありません。
大手が見つけていない「スキマ」に存在する良いキーワードを発見し、意図に沿ったコンテンツを作るなら、ターゲット設定は必須条件になってきます。
3: ホームページに必要なターゲット設定の方法
それではターゲット設定の方法についてお話します。
(1)属性
- 年齢
- 性別
- 職業
- 収入
- 家族構成
まずはこうした「誰もがもっている」属性の洗い出しからスタートしましょう。
(2)価値観
- 趣味
- 資格
- 許せること、許せないこと
- 信じていること、信じていないこと
価値観に直結する部分を見つけましょう。人の価値観とは人生経験の中で育まれたものですから、簡単に変わることはありません。
ということは、あなたのビジネスに興味をもつ「価値観」の人がわかれば、楽に集客をすることができるのです。
(3)願望や課題
属性と価値観がわかってくると、この人たちの
- 願望
- 課題
- 悩み
- 不安
人の感情に直接影響する事柄が見つけられます。人は「今よりも快適にしたい」という願望や悩みが解決できるときでないと、真剣に考えて選ぼうとはしません。
(4)メインターゲットは理想から
メインターゲットを設定するとき、これまで取引をした中で「理想の顧客」を思い出してください。
その人の属性や価値観、願望や課題をひとつひとつ丁寧に見つけていきましょう。これがもっとも簡単にターゲット設定する方法です。
4: まとめ
ホームページには目的とターゲット設定が重要です。
この2つが曖昧ですと、「もっているだけ」のホームページになり、ビジネスに役立ってくれません。
まずは、あなたのホームページで目的とターゲットが明確に設定されているのか確認しましょう。もし曖昧だったなら、今回の内容を参考にして目的を見つけ、ターゲット設定を進めてください。
あなたのホームページです。あなたが興味を持って接しないと成長してくれません。「成果がでない」と嘆いたり、悩んだりする前に、正しく目的とターゲットが設定できているのか確かめましょう。
思っているような成果が出ない原因は、ホームページの作り方よりも前段階で決まっていた。こんなケースもあります。