地域密着の集客方法はアナログとデジタルを活用するのがおすすめ
地域密着型ビジネスの場合、集客する方法として間違えてはいけないのが
- デジタルだけ(オンラインだけ)
- アナログだけ(オフラインだけ)
というように決めつけてしまうことです。
約20年前、マイクロソフト社がWindows2000を発売した頃ですと、決めつけてしまっても大きな問題はありませんでしたが、アップル社がiPhoneを発売してからというもの、
- 情報を得る方法
- 情報を記録する方法
- 情報を共有する方法
これらの展開が急速に拡大したことで、どちらか一つだけで「何とかなる」という状況ではなくなっています。
今でも「地域密着型」でビジネスをされている店舗や事務所をお持ちの方を見ると、本当に残念なくらい「どちらかだけ」に力を注いでいる。そんなところも見受けられます。
目次
1: 地域密着ビジネスの集客の考え方
地域密着でビジネスを行っている場合、自分の店舗や事務所を中心として半径5km圏内、乗用車を使う地域ですと半径10km圏内に届けばいいという考えが強いため、アナログでの集客方法ばかり力を入れてしまいがちです。
また、デジタルを使った方法も持ってはいるけれど、上手く使えていない(あるだけ)ところが意外に多く、現在の見込み客が行っている行動に一致していません。
そのため、地域密着でビジネスをされている方は、集客に関する考え方を一度リセットしてください。
あなたが集客したいと考えている「見込み客」は、何らかの悩みを解決するために、解決できる場所を「探して」います。
そして「探して」見つけてもらったら記憶し、後から思い出してもらう必要があります。
ここで大切なキーワードは次の3つです。
- 探す
- 記憶する
- 思い出す
集客は、アナログの手法やデジタルの手法という前に、この3つを見込み客へ提供できるようにすることが大切なのです。
この考え方を覚えておいてください。その上でアナログとデジタル、それぞれの集客方法をご説明していきます。
2: アナログ(オフライン)で集客する方法
まずはアナログでの集客方法をご紹介します。
(1)チラシ
だんだんと少なくはなっていますが、ゼロにはならないのがチラシの存在です。
今の時代のチラシと言いますと、昔よりはバリエーションが増えています。
- 新聞の折り込みチラシ
- フリーペーパーの折り込みチラシ
- ポスティングされるチラシ
地域密着の場合、配布する地域が自然と限られてきますので、比較的低予算で先ほどの3つのポイントをおさえることができます。
また、チラシは見込み客の年齢層や生活スタイルから絞って配布できるのも良いところです。
年配の方へ向けるなら、新聞の定期購読をされている可能性が高いので、新聞の折り込みチラシ。子育て世代の方へ向けるなら、フリーペーパーの折り込みチラシ。
地域を絞るならポスティングでチラシ配布。
一部のウェブマーケターさんやコンサルタントさんの中にはチラシをバカにする人も居ますが、今でも地域密着ビジネスには有効な手段です。
(2)看板
野立て看板をはじめとした方法です。
シンプルに「何屋さんなのか」がわかる看板が効果的です。看板にいろいろと書きたくなるのはわかりますが、看板を見ている人は「一瞬」ですので、記憶に残るような情報を発信しましょう。
「地域ナンバーワンのトイレリフォーム専門店 ○○リフォーム」
これくらいが限界です。
- どんな権威があるのか → 地域ナンバーワン
- 何を専門にしているのか → トイレリフォーム
- 何というお店なのか → ○○リフォーム
3つです。これ大事です。人は多くの情報を記憶できません。
(3)人が行き交うところへの広告
交通機関への広告も地域密着ビジネスには欠かせません。
今では駅構内の広告はもとより、地域のコミュニティーバスへの広告掲載などもあります。
- 医療関係
- 士業関係
これら2つのビジネスは、何かがあったとき「あっ、そういえば」と思い出してもらう必要があります。交通機関への広告掲載なら、ほぼ毎日、決まった人が決まった時間に見ていますので、何となく覚えて、万が一のときに思い出してもらいやすくなります。
3: デジタル(オンライン)で集客する方法
つづいてデジタルでの集客方法をお話します。
(1)ホームページ
地域密着ビジネスの場合でも、スマートフォンで調べられることを忘れてはいけません。
例えばチラシを見た人でも、興味を持てばスマートフォンで調べます。そのため、調べられたとき、あなたのビジネスに関連するホームページが見つけられないと、怪しい雰囲気を感じられてしまいます。
- Facebookをやっているから
- Instagramをやっているから
- Twitterをやっているから
このようなSNSをホームページの代わりにされているところも増えていますが、興味を持った人全員がSNSをやっているワケではありません。また、SNSの投稿は常に流れていきます。
そのため、見つけてもらえない可能性をゼロにすることはできません。
しかし、ホームページですと常に、あなたが意図した情報を発信できていますから、いつ、どんなタイミングで検索されても到達いただけるので安心です。
(2)自社メディアサイト
同じ地域に競合が多い場合に効果を発揮するのが、自社メディアサイトです。
専門的な情報を集めて発信することで、他社との差別化に使います。地域でのポジショニングツールとして活用することで、地域市場のリーダーであることを印象づけることができます。
(3)SEO対策
地域に絞ったキーワードを選ぶことでSEO対策から集客することもできます。
例えば、「ホームページ制作 神奈川」「ホームページ制作 藤沢」。このように、業種と地域名を組み合わせることから始めてください。
(4)ポータルサイト
美容系であれば、ホットペッパービューティーが代表的です。
こういったポータルサイトへ登録することで、市場となる地域の人が検索し見つけてくれるようになります。
(5)リスティング広告
SEO対策と同じ考えを使い、インターネット上に広告を出します。
地域密着ビジネスでのリスティング広告は「自分の地域以外で広告が表示されない」ようにすることです。
無駄を省き、狙った地域だけで広告活動を進めます。この考え方により、広告費の負担をかなり軽減することができます。
(6)Googleマイビジネス
Googleが提供している、集客や認知度アップのツールです。
Googleマイビジネスを利用することで、検索ユーザーはGoogleマップを通じ、どこにお店があるのかを知ることができます。
また、地図での認知の他、お店の情報を知ることができます。さらに、口コミを増やしていくことができると集客率も向上していきます。
4: 店舗や事務所があるならコレは必須
店舗や事務所を使ってビジネスをされているなら、先ほど出てきた「Googleマイビジネス」を活用してください。
Googleマイビジネスの登録や利用は無料です。まずはスタートするのが簡単なので、悩む時間があれば行動して使ってもらいたいツールです。
(1)必要な情報
以下の情報を用意しておきましょう。登録に必要です。
- 所在地
- サービス提供地域
- 連絡先の電話番号
- ホームページのURL
- 詳しい営業時間
重要なのは営業時間です。定休日も忘れずに記載します。曜日によって営業時間が変化する場合も、手を抜かずに
- 月曜日 ○時~○時
- 火曜日 ○時~○時
- 水曜日 定休日
- 木曜日 △時~○時
- 金曜日 〇時~〇時
- 土曜日 定休日
- 日曜日 定休日
- 祝祭日 定休日
というように、誰が見てもわかるようにしておきましょう。とにかく正確な情報が必要です。
(2)掲載する内容
テキストは簡単で短い文章が好まれます。
Googleマイビジネスの場合、フォーカスするのはテキストよりも画像や動画。
特に、見た目の印象が大事になる業種なら画像は必須です。
- 商品
- 店舗の外観
- 店舗の内観
- 共有エリア
- スタッフ
これらの画像や動画を用意しましょう。
(3)必ずやるべき対策
口コミ対策は忘れずに。
Googleマイビジネスに投稿された口コミは、簡単に削除することができません。そのため、悪い口コミがあっても適切に、そして冷静な対応が必要になります。
まずは、悪い口コミがあったとき、どのような対応をするのか社内全体で統一しておきましょう。
続いて口コミを増やす部分ですが、残念ながら放っておいても増えません。こちらからお客様へ口コミのお願いをする必要があります。
接客時、レジ対応時、商談成立時などのタイミングで「口コミのお願い」を忘れないようにしてください。
口コミを入力する画面へ簡単に到達してもらうために、クチコミ投稿画面のURLをQRコードにして、スマートフォンで簡単に書き込んでもらえるようにしておくとスムーズです。
(5)効果的に運用するコツ
SEO対策と同じで、見つけてほしいキーワードを決めましょう。そしてキーワードに合わせた内容を発信してください。
もうひとつのコツは、表示される情報は「常に最新に」ということです。
現状とは一致しない情報は、すぐに訂正しましょう。
最後のコツは、常にGoogleマイビジネスの情報を確認することです。どんな口コミがあるのか。理想と現実がかけ離れているのか。
手を掛けて成長させる気持ちを持ってください。
5: ポイントは「どちらか」ではなく「両方」
地域密着ビジネスにおける集客方法は、現在のユーザー行動を考えると「どちらか」ではなく「アナログ+デジタル」の両方で進めるのがおすすめです。
いくらスマートフォン全盛といっても、ポストに入ったチラシを全く見ないということはありません。自分が興味を持っていることに関連するチラシなら目を止めるのが人間です。
6: まとめ
地域密着型のビジネスをされている方へ、集客方法をお話しました。
販売する金額にもよりますが、まだまだアナログとデジタルの両方で集客することを考える時期だと思っています。
SONIDOのようなホームページ制作という仕事ですと、デジタルでの集客に絞っても問題はありませんが、ほとんどの業種ではデジタルだけに絞るのは難しいと思います。
両方の集客方法を試しながら使ってください。半年から1年くらい続けると、自分のビジネスには、どのような組み合わせが適しているのかが見えてきます。