企業ホームページを開設するメリットとデメリット
企業ホームページを開設する場合、ほとんどの企業にとってメリットの方が多いものです。しかし、現実的にはメリットが多いとわかっていても二の足を踏んでいる。そんな会社もあるようです。
今回は企業ホームページを開設すると得られるメリットと、おそらくあなたが大変気にされているデメリットについてお話していきます。
1: 企業ホームページを開設するメリットとは
企業ホームページを開設するメリットについてお話します。一般的な事業活動をされている企業なら、ホームページの開設はメリットの方が多いです。
でも、納得できない。そんな方もいらっしゃるでしょう。ここからお話するメリットが自社に当てはまるのかしっかり冷静に判断してみてください。
もし、どのメリットも自社に必要が無い。意味がわからない。絶対ウソだと感じられるのなら、僕はあなたへこれ以上、何も言うことはありません。企業ホームページを開設することは中止しましょう。嫌っていることや、役に立たないと考えていることにお金と時間と人材を注ぎ込むことは無駄でしかありません。
(1)信頼感を生む
企業ホームページを開設するだけで勝手に得られるメリットが「信頼感を生む」ことです。
これは開設するだけで得られるメリットですから、「信頼感なんて必要ない!」と強く感じている企業以外には必ずメリットになります。
では、どうして開設するだけで信頼感を生み出すのかというと、インターネットが普及した現在では、何かの事業を行っているのなら、超簡単な内容であっても自社のホームページをもっていることが「当たり前」になっているからです。
例えば、百貨店のバイヤーがイベント出店先を検討するとき、いくら地元で人気の和菓子を作っているお店でも、ホームページをもっていないと百貨店の顧客から「信頼度が低い」と判断させることを恐れて「選ばない」というケースもあります。
このように企業ホームページの開設は、今や信頼感の証でもあるのです。
(2)集客ツールになる
企業ホームページを開設し、成長させることで集客ツールへ変身してくれることもあります。
例えば、SONIDOのホームページは開設してから成長させたことで、今では僕に代わって24時間営業してくれる集客ツールになっています。
もし、SONIDOにホームページがなければ、僕は一日中テレアポしていることになったでしょう。しかし、ホームページが集客してくれるため、僕はゆっくりと仕事ができますし、家族との時間を過ごすこともできています。
(3)販促や営業ツールになる
集客まではいかなくても、あなたの企業や事業を知ってもらうスタートラインへ導くツールとして活用することができます。
- 資料請求
- お問い合わせ
- 相談
販促や営業ツールとしてホームページを活用されているところも増えています。特にBtoBがメインの企業様で多い事例です。
(4)隠れていた需要を知れる
ホームページを開設し、得られた情報を分析すると、これまで隠れていて見えていなかった需要を発見できることがあります。
例えば、あなたのホームページへ、どういったキーワードを使って検索し到達されたのかがわかります。すると、これまで意識していなかった商品やサービスの使われ方を発見することがあります。
自分たちではわからないけれど、消費者や市場が考えて使っている。こうした情報を得ることで、新しい市場が開拓できたり、新商品や新サービスの需要を含めたりすることで競合との差別化を図ることも可能になります。
(5)スタッフ教育に役立つ
企業ホームページの開設は、スタッフを巻き込みます。そのため、ホームページで発信する統一されたゴールや指針、理念などをスタッフの間で共有しやすくなり、これまで難しかったスタッフ教育に役立てることができます。
特に企業ホームページの場合、経営者(社長や代表)の理念やメッセージを掲載することがほとんどです。こうした情報は、普段スタッフに伝わっているようで、実は入社したときしか話されていないことも多いです。
しかし、企業ホームページを開設すると、いつでも企業理念や経営者からのメッセージを目にすることができるため、スタッフが自分勝手な解釈をすることも減り、社員一丸となって事業活動を進める効果が期待できます。
(6)求人ツールとして活用できる
人材が不足している世の中です。特に優秀な人材確保は難しくなっています。
こうした世の中で、企業ホームページは就職活動されている方の情報源になっています。
- どんな理念の会社なのか
- どういう代表なのか
- どんな人と一緒に仕事をするのか
細かなことがわかりますので、応募してみようと考えている人の役に立ちます。また企業ホームページを見てアプローチされてこられた人は、あなたの会社に理念や事業内容を理解されている方が多いため、採用後のミスマッチを減らすことにも役立ちます。
(7)認知度が上がる
企業ホームページを開設し、効果的にSNSなどを組み合わせることで認知度アップが可能になります。
従来ですと認知度アップには
- テレビCM
- ラジオCM
- 新聞広告
こうした多額の費用が必要な媒体を使わなければ効果を期待できませんでした。しかし、現在はSNSという拡散ツールが存在します。
そのためSNSで情報を拡散し、企業ホームページへ訪問してもらうことで、まだ出会っていなかった消費者や企業へ知ってもらうことができます。
ビジネスで成功するためには、自分の市場で一番に名前が出てくる状態を作ることです。こういうことが従来は大手企業しかできませんでした。しかし、SNSと企業ホームページを組み合わせることで、中小企業や零細企業、個人事業主でも認知度アップをする機会と方法を手に入れることができるのです。
2: 企業ホームページの開設にはデメリットもある
企業ホームページの開設にはデメリットもあります。もしデメリットがあなたの会社で解決できない、改善できない、ということなら企業ホームページを持たない方が良いです。
または、企業ホームページを「会社概要」のデジタル版パンフレットとして作成しましょう。集客や販売促進、認知度アップなどを考えてはいけません。
(1)コストが必要
企業ホームページを開設するには「コスト」が必要です。ここで言うコストとは、
- お金
- 人材
- 時間
3つのコストが必要になるということです。
(2)計画がないと効果は生まれない
企業ホームページを開設しても、どのような使い方をしていくのか「計画」がないと効果が生まれません。
そのため企業ホームページの開設には、企業の方向性を決める権限を持っている「経営者」が必ず関わるようにしてください。
経営者の存在なきホームページは、計画がないまま作成されたのと同じです。
(3)管理者が必要
企業ホームページには管理者が必要になります。
管理者がすべての作業を行う必要はありませんが、担当者をリードする存在としては必要です。
(4)継続運営するチームが必要
企業ホームページで何らかの成果を得たいのなら、継続運営が欠かせません。
例えば月に最低でも4回はホームページを更新する。
必要な情報は、スムーズに公開する。
SNSを組み合わせるなら、投稿の計画を練る。
こうしたことを継続するためのチームが必要になります。ここで誰か一人だけに任せてしまうと、作業がオーバーフローしてしまいますし、普段の業務が優先されることでホームページ運営が後回しになり、結局は「頓挫」という結果になります。
(5)専門的なノウハウが必要
専門家と同じだけのノウハウを持ちましょう。とは言いません。
しかし、次のノウハウはチームで持っておくことが望ましいです。
- SEO対策の基礎知識
- Googleアナリティクスの分析方法
- Googleサーチコンソールの分析方法
- ホームページの更新方法
(6)視点や思考に変化が必要になる
企業ホームページを開設すると身に染みてわかることがあります。
それは、視点や思考に変化が必要だということです。
もっとも変化を必要とするのは、「顧客」の視点や思考で考えて情報発信することです。
あなたの言いたいことを伝えるのではなく、顧客の知りたいことを伝えなくてはいけません。
BtoBをメインに事業展開されてこられた企業様が、もっとも苦手とする部分です。
3: まとめ
最後に、企業ホームページが必要なのかを知る判断方法は、次の5つです。
- (1)ゴールは何か
- (2)予算はあるか
- (3)人員はいるか
- (4)計画はあるか
- (5)継続する覚悟があるか
ここまでお話しましたメリットとデメリットに深く関係しています。まずはメリットとデメリットを確かめてください。
そして、デメリットを自社で解決できるのかを検討してください。その上で判断の5つのポイントを考えてみると、あなたの会社にホームページが必要なのかどうかがわかります。
大変厳しいお話をしましたが、これらの内容をしっかり考えずにホームページを持たれることで、何の効果も生み出さず費用だけ使い続けている企業様も世の中には存在します。
SONIDOは、あなたの会社に無駄な費用を使ってもらいたいとは思いません。せっかくホームページを持つのなら、意味のあるゴールを目指して開設いただきたいと考えています。