企業HPのコンテンツで成果を決める情報とは?
企業HPを作っても全く引き合いがない。そういう場合、ホームページから発信しているコンテンツに原因があります。デザインではありません。
そこで今回は、企業HPの成果を決めるポイントである「コンテンツ」についてお話していきます。
目次
1: 企業HPにコンテンツが重要な理由
企業HPを作って公開しても、
- 引き合いがない
- 訪問者が少ない
- ページビューが月100くらい
このような状況である場合、なんとか改善しようとして間違えるのがデザインに原因を求め、複雑で斬新なカッコイイホームページへ費用を注ぎ込んでリニューアルすることです。
しかし、いくら費用を注ぎ込んでデザインを変更したホームページにリニューアルしても、成果が激変することはなく、結局はリニューアル前と大差ないというのがほとんどです。
では、何が改善させるための重要な理由になっているのかというと「コンテンツ」なのです。
(1)企業HPのコンテンツ
企業HPにおけるコンテンツとは、主に「文章」です。
重要度で表現すると次のようになります。
文章 > 画像 > (見やすい)デザイン
(2)企業HPにコンテンツが重要な理由
どうしてコンテンツが重要なのかというと、企業HPに必要なアクセスを生み出すから。そして訪問者を問い合わせや相談へ誘導するからです。
それでは、もう少し具体的に説明していきます。
[1]訪問者が求めているもの=コンテンツ
企業HPへ訪問する人が求めているものは何でしょうか?あなたの会社の住所でしょうか。電話番号でしょうか。それとも年末年始の休業日でしょうか。
どれも違います。
訪問者がほしいのは、訪問者が悩んでいることを解決できる情報、すなわちコンテンツです。
人はコンテンツを求めて検索し訪問します。コンテンツがなければ、企業HPはただの「デジタル版会社パンフレット」です。
会社パンフレットを欲しい人はどれくらいいるでしょう。おそらく就活中の人くらいでしょう。
ということは、ただのパンフレットのような企業HPで止まっているのなら、訪問者が発生しないため成果を望むことは難しくなるのです。
[2]SEO対策はコンテンツがないとできない
SEO対策という言葉をお聞きになったことがあると思います。
GoogleやYahoo!で検索したとき、検索結果の上位へ表示されるように最適化する方法です。
検索結果の上位にあなたの企業HPが表示されればされるほど、訪問者が増えていきます。しかし、検索上位に表示されるためには、最適なSEO対策を行う必要があります。
そこでコンテンツの出番。品質の高いコンテンツを作ることで、Googleが評価し上位へ持って行きます。
反対に評価の低い内容ですと、検索結果に出してもらうこともできません。これは2021年11月ごろから顕著になっています。
ということは、コンテンツがない企業HPの場合は、高い評価を得られることがありませんので、検索されても結果に出て来なくなる可能性があるのです。
[3]拡散のきっかけになることもある
これは狙っていてできることではありませんが、役立つコンテンツを発信していると、SNSで拡散されることがあります。
SNSの拡散は急激なアクセス増加を意味します。
2: 求められるコンテンツの特性を理解しよう
「求められるコンテンツ」の特性を理解する前に、誰に求められるのかを理解してください。
間違っても、「あなた」が求めるコンテンツではありません。あなたの会社のスタッフが求めるコンテンツでもありません。
この場合の「求められる」は「訪問者」です。このことをしっかりと覚えていただき、読み進めてください。
(1)コンテンツこそ主役である
コンテンツ次第で検索上位になることもあります。SNSで拡散されることもあります。
コンテンツは企業HPの主役なのです。
そして、最初にお話しましたがコンテンツは「文章」です。意味のある情報をわかりやすく文章にすることがキモです。
その上で、美しい画像や動画があるとプラス要素になります。
ですから、誰でも文章であるコンテンツを作ることができます。卓越したスキルは必要ありません。今ならパソコンやタブレット、器用な人ならスマホで文章を書くことができます。
訪問者が求める情報を、地道にコツコツと文章にしていくことで変化が起こります。
(2)継続した集客にはコンテンツが必要
コンテンツを作りはじめると、最初の2週間~3週間だけがんばる人がいます。でも、そこで終わり。後は誰もやってない。
これでは集客できません。継続した集客を実現するためには、継続したコンテンツの作成が必要なのです。
少しずつ積み上がっていくコンテンツによって、Googleの評価が変わっていきます。質の高いコンテンツを100作れば、ほとんどの競合に勝てるものです。
しかし、大多数の人は20くらいで終わります。だから、企業HPを持っていても集客できませんし、アクセスが全く増えないのです。
(3)コンテンツは財産になる
コンテンツは自社の財産になります。これを情報資産と言ってもいいでしょう。
情報資産は、形を変えて使い続けられます。
コンテンツから販促資料にすることもできます。メルマガにすることもできれば、ニュースレターにすることもできます。
過去のコンテンツも、編集しなおせば形を変えて提供できます。
(4)教育にも貢献
コンテンツは2つの教育にも貢献してくれます。
- 顧客向け教育コンテンツ
- 社内向け教育コンテンツ
一度作れば繰り返し活用できますので、後々の手間が必要ありません。業務効率化にも役立ちます。
(5)リピーターの維持
常に質の高いコンテンツを公開できれば、リピーターの維持が高まります。
人は誰でも「専門家」にお金を払いたいものです。自称「得意な人」や「知っている人」ではありません。
そのため、専門家として価値のある情報をコンテンツにして提供できれば、繰り返し企業HPへ訪問してくれる人が増えていきます。
3: 企業HPの信頼を左右する基礎コンテンツとは
企業HPの基礎コンテンツを見ていきましょう。基本的には以下の6つのページがあれば成立します。
- (1)TOPページ
- (2)事業内容(サービス内容)
- (3)企業情報
- (4)お問い合わせ
- (5)採用情報
- (6)よくある質問
採用情報は必要の無い企業もあります。最近では採用情報ページにマイナビへのリンクだけ貼っているところもあります。
お問い合わせは必須ページです。これがないと、訪問者とコミュニケーションを取ることができません。また、お問い合わせでは「自動返信メール」が投稿者へ飛ぶようにしておきましょう。これがあるだけで信頼度が増します。
4: 企業HPの成果を左右する集客コンテンツとは
企業HPを本気で集客装置にしたいのなら、次のタイプのコンテンツを準備してください。
(1)親近感を与えるコンテンツ
訪問者の悩みや不安を理解していることを示せるコンテンツです。
「○○ではありませんか?」
「私も過去、あなたと同じでした」
このような書き出しで始められる情報です。
(2)教育するコンテンツ
訪問者にステップアップしてもらう教育コンテンツです。
一般的な「素人さん」は知らないこと、勘違いしていることを伝えるコンテンツです。専門家ならではの目線で作ったコンテンツと言えます。
(3)SEO対策したコンテンツ
検索結果の上位を狙うためにSEO対策を施したコンテンツです。最近のSEO対策は、昔のようにキーワードを沢山いれればOKという安易な方法は通用しません。
かなり専門的な知識と経験が必要になってきています。また、競合の強さによっても変化します。
SEO対策コンテンツについては、こちらで詳しくお話していますので参考にしてください。
(4)担当者向けコンテンツ
訪問者は企業の担当者である可能性が高いです。そのため訪問者が上司へ報告する時に楽できるコンテンツを用意しましょう。
パワポで作った資料。費用比較で使いやすいスプレッドシート。
とにかく企業担当者が「ダウンロードしたらすぐに使えて自分の仕事が楽になる」コンテンツを目指してください。
(5)専門家コンテンツ
技術資料のコンテンツです。かなり上級者向けのコンテンツです。
企業によっては「ホワイトペーパー」と呼んでいるところもあります。
5: コンテンツ制作は面倒だからこそ価値がある!
コンテンツ制作を真剣に考えると面倒になります。しかし、面倒と感じているのは競合も同じです。
(1)面倒はチャンス
競合が面倒と考えているのならチャンスです。あなたが継続するだけで、競合は自分から脱落していってくれるからです。
とにかく続ければ勝てるのです。継続できるチームを作りましょう。
(2)大企業以外はコンテンツしか勝ち目が無い
大企業はネームバリューで仕事ができます。しかし、大企業以外は難しいものです。
このような状況を打破するためには、コンテンツで勝負するしかありません。というのも、インターネットで検索されるプラットフォームでは、大企業とそれ以外の差が大きくないからです。
企業の大きさよりも、コンテンツの質によって勝敗が変わってきます。
6: まとめ
企業HPの成果は文章で作られたコンテンツによって変わります。
あなたの企業HPから成果が出ない。これから作ろうと考えているけれど、成果の出る方法を知った上で作りたい。
このような方は、今回の内容を参考にしてコンテンツの重要性を再度理解していただきたいところです。
企業HPはデザインが一番ではありません。インターネットで検索してやってくる訪問者は、凝ったデザインになっているTOPページから入ってきて、「ここのデザインはスゴイから問い合わせしよう」と考えることはほぼありません。
実際には、訪問者はコンテンツから入ってきて、内容に惹かれて「ここ、いいかも」と感じ問い合わせをするのです。
ということは、あなたがチカラを注ぎ込むべきはデザインではなく文章で作られたコンテンツなのです。