中小企業の集客アップに欠かせないホームページ活用とは
中小企業にとって集客アップは常に改善しておきたい課題です。特にデジタル化が急激に進む現在なら、乗り遅れることなく自社でもデジタルの力を使って効率的に集客したいはず。
そこで今回は、中小企業の集客アップに欠かすことができない「ホームページ」の活用ポイントについて解説していきます。
目次
1: 中小企業の集客にホームページが欠かせない理由
はじめに、中小企業の集客にホームページが欠かせない理由をお話します。
(1)集客に必要な費用負担を減らせる
これまで集客の方法というと、次のようなケースが一般的でした。
- テレビ広告
- ラジオ広告
- 新聞広告
- フリーペーパーの広告
- チラシを作ってポスティング
- 飛び込み営業
- テレアポ
- FAXを使ったDM
- 展示会への出展
業種や顧客層によって使える方法と使えない方法はありますが、総じて言えるのはどの方法も「それなりに負担となる費用が必要」ということです。
特にテレビやラジオ広告となると、中小企業の中でもかなり売上を上げているところでないと予算的に難しいですし、少し無理しても深夜枠しか出せないということもあります。
しかし、デジタルを使ったホームページなら、集客する仕組みは作らないといけませんが、これらの方法を継続するよりも費用負担を減少させることができます。
例えば、ホームページ制作に100万円使ったとしても、毎月問い合わせや相談が30件、40件、50件とあれば半年くらいで制作費に使った100万円を取り戻すことができます。高額な商品やサービスを提供されているのなら、2~3件成約すれば取り戻せてしまう企業様もおられるでしょう。
また、ホームページの場合は制作してから自分たちで成長させていくことができますから、広告や展示会のように毎回費用を捻出することもありません。
SONIDOのお客様の中には制作費用を負担しただけで、後はご自身で役立つ情報を公開することで安定した集客を実現されています。
このケースの場合、制作費用にだけお金がかかり、後の集客に関する費用は発生していません。
(2)集客したい人へピンポイントアピールできる
ホームページで集客すると良いことは、あなたの会社が集まってほしいと考えている人だけにアピールできることです。
一般的な広告ですと、不特定多数へ向けてメッセージを伝えることになりますから、企業としては「ご遠慮願いたい」方もやってくることになります。
これが大企業なら人も沢山いますので、上手くあしらうことができるでしょう。しかし中小企業では、時間を使って成果にたどり着くことのない人を相手にしている暇はありません。
でも、断ることもできませんよね?
ホームページを使った集客ですと、こういった「間違ったお客様候補」を集めづらくなりますので、相手の方には申し訳ないですが「無駄に時間を使うこと」がなくなります。
例えばSONIDOの場合ですと、ホームページ集客に興味がある方へ向けてメッセージを発信していますので、
- 激安でホームページを作って欲しい
- なんでもいいから早く作って
- 何も決まってないけど欲しいから作って
このような「SONIDOにとって困ったな」と感じるお客様候補を引き寄せることがありません。
これって、ビジネスにおけるストレスがかなり軽減されます。
(3)集客が長期的に安定しやすい
ホームページから集客できるようになると、費用をあまり使わないまま長期的に安定して集めやすくなります。
SONIDOのケースですと、テストのために広告を出すことはありますが、主たる集客手段としては6年以上も広告を出していません。
なぜならホームページに役立つ情報を継続して公開することで、長期的に安定して集客できるような仕組みが出来上がっているからです。
また、SONIDOのお客様の中には「広告+ホームページ」という組み合わせを使って、公開から毎月1棟の注文住宅を受注されているところもあります。
リフォーム関係のお客様ですと、ホームページだけで仕事が途切れることなく、職人さんが足りないため休めないという嬉しい問題が出てきているところもあります。
(4)消費者が行動を起こす前に教育できる
今の消費者や企業担当者の行動をイメージしてください。
あなたも同じだと思いますが、何かを購入しようとする前に、スマートフォンやパソコンで調べませんか?インターネットに接続して、メーカーサイトや口コミサイトを見て回るはずです。
このように、従来の消費者や担当者とは違い「いきなり行動を起こす」人は減っています。行動を起こす前にホームページで調べることが当たり前になっています。
そのため、あなたの会社のホームページや扱っている商品やサービスのホームページが存在しないのなら、調べている人へアピールし教育することができません。
反対に、ホームページが準備出来ているのなら、行動を起こす前に教育することができますので、実際に話をする前に信頼感を持っていただくことも可能になります。
例えば、リフォーム関係のお仕事や外壁塗装関係のお仕事だと、問い合わせや相談の前にホームページをご覧頂き、あなたへ信頼感を持った状態で行動を起こしてもらえたなら、商談の席でかなり有利になると思いませんか?
初めて直接お会いしたとき、相手があなたに信頼と好意を持っていたとすると、あなたもやる気が出てくると思います。そして、そういう仕事は楽しいものです。
2: 中小企業がスタートしやすいデジタル集客方法
中小企業にとってスタートしやすいホームページを使ったデジタル集客方法をお話します。
(1)自然検索から集める
あなたの業界の中で会社名やブランド名が知れ渡っていないのなら、必ずスタートしてもらいたい集客方法は「自然検索」です。
自然検索とは、GoogleやYahoo!で検索されたとき、検索キーワードにヒットした結果の中から、あなたのホームページが選ばれる方法です。
この方法の良いところは、「調べている人」へアピールできますから、興味を引けると成約する確率がグンとアップすることです。
例えばSONIDOのケースを見てみると分かりやすいです。
SONIDOは「ホームページ集客」の関連キーワードからホームページへ訪問される人が多いです。そのため、「集客方法を調べている人=何とかしたい人」なので、相談や問い合わせへ進んでもらえれば成約率が高くなります。
(2)有料広告から集める
自然検索で結果を生み出すには時間が必要です。業界や競合の強さにもよりますが、僕の経験から申し上げるなら、半年から1年は準備期間ということになります。
そこで、できるだけ早く結果を生み出したいという方におすすめなのが、インターネットでの有料広告です。
ネットを使った広告は、広告費用を自分で自由に決められます。例えば、月に5万円だけ広告費として使うというように、予算に合わせて変化させることができます。
また、ネット広告の良いところは地域や年齢で絞って広告を表示させることができるため、不特定多数ではなく自社に合ったターゲットを絞れることもプラス要素です。
自然検索の準備期間は、ホームページへのアクセスが生まれにくい時期です。そういうタイミングでは、有料広告から集めることも考えてみてください。
(3)SNSから集める
業種よりますが、
- YouTube
- TikTok
こういった、SNSを使って集める方法もあります。SNSを使った集客方法の特徴は短期的に成果が出やすいところです。
ただし、SNSで注意しておきたいのは、いつバズるのかわからないこと。
バズらなければ注目されないので集客につながりません。また、バズってもターゲットにならない人の中で注目されると成果につながりません。
(4)コンテンツ(役立つ情報)で集める
自然検索や有料広告、SNSを使った集客、どの方法とも相性がいい「コンテンツ」。
人が検索するということは、何かの悩みや問題を解決したいと考えています。そこで、解決方法を紹介した情報や、解決のきっかけになる情報をコンテンツとしてホームページ上に公開します。
すると、自然検索での順位が上位になることもありますし、コンテンツの内容に共感を持った人がSNSで拡散してくれることもあります。
有料広告からの飛び先に、コンテンツを設定することで共感を呼び、そのまま問い合わせや相談へ進んでもらう流れを作ることもできます。
コンテンツは、どのような集客にも活用できます。また、自社での教育ツールとしても使えます。
3: 中小企業がホームページ集客に失敗するワケ
中小企業がホームページ集客を始めても失敗するワケがあります。
(1)ホームページを作って終わり
もっとも多い理由はコレです。
ホームページを作った。公開した。終わり。
企業ホームページでありがちなのが、お知らせの欄に
- ○○○○年○○月○○日 ホームページを公開しました。
- ○○○○年○○月○○日 夏期休暇のお知らせ
- ○○○○年○○月○○日 年末年始の休業のお知らせ
これだけしか掲載されていない状態です。
これではホームページに全く魅力がありません。訪問した人も「ふ~ん」で終わってしまいます。というよりも、「やる気ないよね」と感じられてしまうでしょう。
(2)得たいゴールに合ったホームページになっていない
そもそもホームページを作る時
- コンセプト
- テーマ
- ホームページから得たいゴール
- 集めたいターゲット
こういうことが決まっていないため、曖昧なホームページになっていることです。
残念ながら訪問者自ら「このホームページはどういったことを私に伝えたいのだろう」なんて考えてくれません。パッと見て伝わらなかったら終わりです。
(3)公開してからホームページの状態を計測・分析していない
公開してから、
- どれくらい見られているのか
- どれくらい問い合わせが発生しているのか
- どれくらい直ぐに離れているのか
など、こういった数字を計測し、分析から予測していないと失敗します。
良いところ、良くないところ。2つを事実から判断し改善して行かなければ集客できるホームページに成長しません。
(4)使い勝手が悪い
ホームページの使い勝手が悪い。どこに何があるのかわからない。
- 悩む
- 不安になる
- イライラする
こういう感情を訪問者へ与えると、直ぐにホームページから離脱されてしまいます。
いくら集めても直ぐに離脱されては成果につながりません。
あなた目線、制作会社目線ではなく、訪問者目線で使いやすいかどうかを確認しましょう。
(5)SEO対策が出来ていない
自然検索をより有利にするためにはSEO対策が必要です。
しかし、制作会社によってはSEO対策が考えられていないこともあります。
ホームページ制作を依頼するときには、SEO対策を理解しているところに頼みましょう。
(6)会社パンフレットになっている
ホームページ全体を通して「会社パンフレット」とほとんど違わない場合、訪問した人からすると「知りたい情報がない」「魅力がない」「他社との違いがわからない」ことになり、興味を持って見てもらえません。
会社パンフレットの内容は、ホームページの基礎情報として使えますが、それだけで終わらせず独自の情報をプラスして発信することが大切です。
ただし、自分たちだけで独自の情報を見つけるは簡単ではありません。そこで、ホームページ制作会社に独自の情報を聞き出す「取材力」「アンケート力」が備わっていると安心できます。
4: ホームページ集客が成功している中小企業のポイント
ホームページ集客が成功している中小企業のポイントを紹介します。
(1)マメに更新している
月に最低2回はコンテンツを作って更新している。そういう企業様の成功確率は高いものです。
中小企業でのホームページ集客は、自社で更新できる体制を作れるかどうかが重要です。もし、自社で体制が作れない場合は、制作会社へ相談してみてください。
SONIDOの場合は、こういった場合にも対処できるよう、外部でのコンテンツ制作や更新の代行サービスを用意しております。
(2)制作会社の担当者がマーケティングを理解している
ホームページ制作会社の担当者がマーケティングを理解していることが大切です。
そうでないと、「ただ作っただけのホームページ」になります。
このようなお話をすると「そんなバカな」と感じられるかもしれませんが、現実として今でもマーケティングや集客についての理解がないまま、ホームページだけを制作している会社は存在します。
(3)発信する情報の作り方をレクチャーしてくれる
コンテンツの制作方法や更新の方法をレクチャーしてくれる制作会社だと成功しやすくなります。
ホームページが納品されたら終わり。こういう制作会社では成果を感じにくくなります。
(4)アクセス数で一喜一憂しない
ホームページを公開するとアクセス数が気になります。
極端に減少した場合は対策を講じる必要も出てきますが、少し減った、少し増えたくらいでは一喜一憂しないことが大切です。
というのも、中小企業にとって大切なのはアクセス数ではなく
- 問い合わせ数
- 相談数
- 成約数
だからです。
見るべき数字を間違えないでください。
(5)ユーザー目線を維持している
先ほども少し申し上げましたが、ホームページは常に「訪問者=ユーザー」の目線で確かめる習慣を持ってください。
- あなたの自慢
- 制作会社の自慢
- デザイナーの自慢
そんなものは必要ありません。必要なのは訪問者が
- 心地よく
- 悩まず
- 不安を感じず
- スムーズに必要な情報へアクセスできる
こういった状態です。
あなたの「これイイ」は、ユーザーにとっても「イイ」ことでしょうか?常に自分に質問してみてください。
5: まとめ
中小企業の集客アップには、ホームページの利用が欠かせなくなってきました。
消費者はスマートフォンを日常的に利用するため、何か興味があったり悩み事があったりすると検索して探す癖が付いています。
そのため、検索結果からホームページを見つけられないと、集客のキッカケすら生み出せないことになります。そして、せっかくのお客様候補を競合に掬い取ってしまわれる原因にもなりかねません。
残念な思いをする前に、競合に刈り取られないために、ホームページからの集客を構築してください。