保育園のホームページは見やすい内容と園のコンセプトを重視しよう
定員がいっぱいになる人気の保育園には、必ず「園」と「保護者」をつないでいくホームページが作られてします。
今回は、これから保育園のホームページをリニューアルしよう。新しく作成しようと考えておられる方へ参考になる内容を紹介します。
目次
1: 保育園のホームページで見やすい内容とコンセプトが重要な理由
保育園のホームページで
- 問い合わせや見学の申し込みを生み出したい
- 保護者の方からも喜んでもらいたい
- スタッフの自信につなげたい
という場合、見やすい内容とコンセプトが重要になってきます。
(1)見た目だけのデザインではNG
ホームページを作る時、失敗しやすいのがデザインばかり重視してしまうことです。
もし、あなたの保育園がアーティストを育成することに力を入れ、入園を検討されている保護者の方も賛同されているのなら、デザイン重視のホームページにすることも間違いではありません。
しかし、アーティスト育成が主とした目的ではなく、お子さんのカラダやココロの成長を育むことにフォーカスされているのなら、見た目だけのデザインではホームページをパッと見たときに混乱を起こさせてしまうかもしれません。
- どこに何の情報が載っているのかわからない
- あちこち探すのが面倒
- 短い言葉ばかりで意味がわかりづらい
- 結局、どういうことなの?
- カッコイイけど人の温もりが感じられない
保育園のホームページで本来なら必要な部分が抜け落ちてしまうことで、保護者目線で考えるなら「安心して預けにくい」印象を与えてしまうことでしょう。
なにをおいても、一般的な教養をお持ちの方にとって「見やすい内容」を実現するデザインになっていることが大切です。
(2)コンセプトが曖昧なのはNG
園によって理念や指針は違うはず。そして、こうしたことの集約がホームページを作る時、全体を通したコンセプトになります。
しかし、よくある保育園のホームページでは、園の言いたいことばかりが書かれているだけで、コンセプトが曖昧なままとなり保護者が知りたいと感じている内容が後回しになっているケースです。
言うなれば「内容の薄いホームページ」が完成しているため、保護者のココロに響きにくく「ココが良い!」と決定打になるポイントを上手く見させていないのです。
さらに、内容の薄いホームページでは、保護者は大切なお子さんを預けるのに安心感が得られません。
多くを語る必要はありませんが、必要なことを必要なだけ語ることは重要です。
2: 保育園のホームページで必要なページ構成を紹介
保育園のホームページで必要なページ構成をお話します。
今回お話する構成は、SONIDOのお客様(保育園)の内容を下地にしています。というのも、このお客様のホームページはリニューアルだったのですが、公開から2週間で次々と問い合わせや見学申し込みが発生しました。
従来なら問い合わせや見学の相談なんて無かった7月と8月らしいのですが、リニューアルすると同時に連絡が入り始めました。
さらに、来年度の入園を希望される方からも問い合わせがあり、海外から帰国予定の保護者様からも相談が入るという、これまでにない展開が起こっています。
また、既に保育園を利用されている保護者の方や、園のスタッフからも「わかりやすい」「自信が持てる」という言葉をいただけるようになり、リニューアルが成功した実感を得ておられます。
(1)TOPページ
全てのページへ誘導する役割があります。また、もっとも伝えたいメッセージを配置する場所でもあります。
(2)保育理念
どういった理念で保育事業を行っているのかを伝えるページです。
園長先生から保護者様へ向けてのメッセージを伝えましょう。
- 保育理念
- 保育方針
- 保育目標
- 保育で大切にしていること
このような内容を伝えることで、保護者の方に安心してもらえます。
(3)園の案内
園の案内には、大きく分けて2つの内容を掲載しておきましょう。
[1]園の様子
保育園の外観や内観。お子さんの遊んでいるところ。お散歩に行っているところ。
ここで注意しておきたのは、スタッフやお子さんの肖像権や個人情報の問題です。無断で使用するのは良くありませんので、必ずスタッフや保護者の方から了承を得るようにしてください。
[2]施設概要
保育施設についての概要を表形式で伝えましょう。
施設の正式名称や住所・電話番号・メールアドレスなどは必須です。忘れてはいけないのが、定員や対象の入園年齢、開園日と開園時間。
保育園選びのポイントになりますので、他のページと食い違いが発生しないよう、慎重に書くようにしておきましょう。
(4)スタッフ紹介
園長先生は必須です。
他に代表となるスタッフさんがいらっしゃれば掲載しておきましょう。
ここでのポイントは、顔写真の掲載です。
他には、お名前には「ふりがな」を忘れないこと。経歴や保有資格なども掲載できると、安心感が変わります。
(5)一日の様子
保育園での一日の様子を掲載しましょう。
登園から午前中の様子。午後の給食やお昼寝、おやつから降園の様子まで、一日の流れが順番にわかると検討されている保護者の方に、ご自身の生活スタイルに合っているのかイメージしてもらいやすくなります。
(6)入園案内
入園に関する内容を掲載します。
- お申し込みの方法
- 保育料
- 保育料のお支払い方法
- 施設賠償保険など
(7)保護者支援の方針
どういった体制を整えて保育事業を行っているのかを紹介します。
他の保育園との差別化をアピールする部分です。
このページでのポイントは、園長先生やスタッフさんにとっては「あたりまえ」のことも、支援方針として洗い出してみることです。
自分の仕事の「あたりまえ」は、自分以外にとって「特別なこと」になり得るものです。
(8)よくある質問
予め想定できる、保護者の方からの質問に対応した答えを用意しておきましょう。
入園を検討されている保護者の方が、選ぶかどうかを判断するページです。
(9)お問い合わせ
お問い合わせできるように、必要な情報を掲載しましょう。
- 電話番号
- メールアドレス
- 問い合わせフォーム
保育園によっては、LINEを使っておられるところもあるでしょう。
(10)プライバシーポリシー
個人情報に関してのお約束を掲載しておいてください。
3: 保育園のホームページで重視したいポイント
(1)スマホで見られる
保護者の方の大半はスマートフォンを使っておられます。ホームページもスマートフォンで見やすくなるような仕組みが取り入れられていることを確認しておきましょう。
(2)検索して表示されやすい仕組み
保育園の場合、基本的に地域に根付いています。そのためホームページのメインタイトルには「保育園名」と「地域名」は入れておきましょう。
「保育園 藤沢」
というように検索されることが多いので、基本的な対策を忘れないでください。
(3)園の雰囲気を表現
デザインや文章には、園の雰囲気やコンセプトを表現するようにしましょう。
また、ポイントにイラストがあると理解しやすくなります。
一般的には、
- 優しく温かさを感じる色合い
- 元気なイメージ
- 写真の角を丸くするなど柔らかな雰囲気
- かわいいイラスト
- 未来を見たキャッチコピー
こういう部分に注意してもらうのがおすすめです。
4: 誰が見て決めるのかを理解しよう
保育園のホームページを作るとき、見やすい内容やコンセプトと合わせて理解しておきたいのが、
「誰が保育園のホームページを見て決めるのか」
ということです。
園長先生でなければ、スタッフさんでもありません。大切なのは保護者の方が見て決めるということです。
そのため、常に覚えておいて頂きたいのは、保護者目線でホームページを考えること。園からのメッセージを伝える場ではありますが、保護者が聞きたいことを伝えないと真剣に検討してもらえません。
一番に、保護者が聞きたいことを伝え
二番に、園が伝えたいことを聞いてもらい
三番に、お互いの価値観を確認
こういう順番でないと人は耳を貸してくれません。
5: まとめ
保育園のホームページは見やすい内容と園のコンセプトを重視すれば、価値観の近い保護者様から問い合わせや相談がやってくるものです。
しかし、まだまだ保育園のホームページを見ていくと、園のことばかり話してしまい、保護者が知りたいことや聞きたいことを語られていないケースが見られます。
もし、将来のことを考え、本気で保育園のホームページを良いものにしたいのなら、今回の内容を参考にリニューアルや新規制作を進めてください。
お近くに相談できる制作会社様がいらっしゃらない場合は、SONIDOまでご相談いただいても構いません。あなたのご相談を丁寧にお聞きし、成功事例を含めて最適な提案をさせていただきます。