サイトコンセプトの見つけ方とは
ホームページやECサイトをこれから制作しようと考えておられる方へお伝えしたいことがあります。
もし、あなたがサイトからの問い合わせ数を増やしたいとか、できるだけ売上をアップさせたいとか、より多くの人に見てもらいたいとか、こういった要望の成果を出したいと考えておられるのなら、制作へ入る前にはしっかりと「サイトコンセプト」を決めておくことが重要です。
今回は、サイトコンセプトの見つけ方についてお話していきます。
- これからWebサイトを作ろうと考えている経営者
- Webサイトを持っているけれど成果が全く出ないとお悩みの経営者
- もっとWebサイトを有効利用したいと考えている経営者
こういった方に意味のある内容です。
1: サイトコンセプトが必要な理由
ホームページやECサイトなど、Webサイトを作って世の中へ公開し、誰かに反応してもらいたいと考えているのなら、必ずコンセプトを決めておく必要があります。
なぜなら、コンセプトを決めておかないと、誰に対しての情報発信なのかが曖昧になってしまうため、結局は誰からも注目してもらうことができません。
また、コンセプトが決まっていないまま制作会社や開発会社へ依頼をすると、あなたの考えているWebサイトではなく、依頼を受けた会社の担当者の考えが反映されたものが完成してしまうこともあります。
さらに、制作会社の現場レベルで申し上げますと、あなたの会社の担当者と、現場でWebサイトを制作する担当者の間に、明確なコンセプトが伝わっていなければ作り手の好みに偏ったものが出来上がってしまうこともあります。
いくら高い費用をつぎ込んでも、あなたが考えているWebサイトが出来上がらず、あなたの会社のサービスにも適していないものが完成することになるため、結局は成果が出ないままということになるでしょう。
こういった理由がありますので、Webサイトを制作するときには依頼先の会社へ任せるのではなく、自分たちが率先してサイトコンセプトを明確にし、自分たちから伝える努力をすることが必要です。
2: サイトコンセプトの定義を間違えると・・・
サイトコンセプトの定義を間違えると次のようなことが起こります。
(1)あなたが伝えたいことが伝わらない
Webサイトへ訪問する人へ、伝えたいことが伝わらなくなります。そうすると、訪問者数が減少することもありますし、訪問されてもすぐに離脱されてしまうこともあります。
また、伝えたいことが伝わらないため、あなたの価値観とは違った人が集まってくる可能性もあります。こういった状況になったとき「それはそれでOK」と思えるなら問題にはなりません。
しかし、価値観の違った人が集まることで理不尽なクレームが増えたり、返品やキャンセルが増えたりするとしたら、ビジネスとしてかなりのストレスになるはずです。
(2)あなたの伝えたことはあなたしか知らない
制作会社や開発会社は「制作のプロ」です。そのため経営者の方からすると「何でもわかっている」と考えがちです。
でも、その考えは間違っています。というのも、Webサイトを制作することに関してはプロですが、あなたのビジネスに関しては素人です。
まして、あなたのビジネスの根幹部分について、自ら語らない限り他人には一切わかりません。
経営者が黙って座っているだけで、制作会社の担当者が全てを理解してくれるのなら楽ですが、そんなことは現実的には起こりません。
こういったことがわかっているため、SONIDOでは必ず「アンケート」と「取材」を行った上で制作を進めることにしています。
3: サイトコンセプトで理解しておきたい3つの言葉
サイトコンセプトを見つけるときに、理解しておきたい3つの言葉があります。
それぞれの言葉の意味は、人によって違っていることがありますので、次からお話しするように定義しておきましょう。
(1)テーマ
「テーマ」という言葉があります。
意味は「何のためのWebサイトを作るのか」ということです。
例えばSONIDOのサイトであれば、「ホームページ集客の情報を伝える」サイトです。
テーマを見つけるときですが、注意しておきたいのは「1つに絞る」ことです。
「あれもこれもできます!」ではなく、
- 何かの専門性
- ひとつの商品名
- 企業名
というように、1つだけに絞りましょう。
(2)コンセプト
誰もが同じように定義しているようで、バラバラになりがちな言葉です。
コンセプトに意味を定義するなら「誰に何を伝えるのか」です。
- ホームページから集客したい人へ利用してほしい
- 健康志向の方へ安心できるプロテインを取り入れてほしい
- 忙しくてもリラックスできるヨガを楽しんでほしい
SONIDOの場合なら、ホームページ集客に悩んでいる人へ、どうすれば成果が出るのかを伝えたいというのがコンセプトです。
(3)アイデア
ここで言うアイデアとは「ひらめき」ではありません。
「コンセプトを実現するための方法」です。
SONIDOの場合なら、コンテンツを用意してホームページ集客の方法を知ってもらう。
健康食品を扱っておられるのなら、コンテンツだけではなくメニューの見せ方もアイデアに含まれます。
4: サイトコンセプトの見つけ方
サイトコンセプトの見つけ方のポイントをお話します。
いろいろな難しい方法もありますが、難しい方法は誰もやりたくないと思いますので、簡単にできるポイントをお話します。
(1)誰に
あなたがこれから作ろうとされているWebサイトへ、訪問してほしい人はどんな人でしょうか。
- 年齢
- 性別
- 趣味
- ライフスタイル
- 年収
- 職業
- 趣味以外に興味のあること
「ペルソナ」と呼ばれることもありますが、呼び方は覚えなくても問題ありません。きちんと理解し覚えて頂きたいのは「どんな人なのか」を具体的に洗い出すことです。
(2)何を
「誰に」が決まると「何を伝えたいのか」を見つけましょう。
もっともおすすめなのは「誰」が悩んでいることや、不満に思っていることです。
(3)サイトコンセプトを作ろう
「誰に」と「何を」を組み合わせます。
ここで注意したいことは、できるだけ短い文章にすることです。理想的なのは長くても20文字以内にまとめることです。
例えば、
- 集客の悩みを解決するサイト
- ぎっくり腰の悩みを解決するサイト
- 文系でもITスキルが身につくサイト
- 適正価格で外壁塗装ができるサイト
- お金の悩みを解決するサイト
いかがでしょう。パッと見ただけで「誰に何を」伝えているのかわかるため、間違った人が訪問してくることはありません。
メッセージによって訴求している人だけが興味を持ち、価値を感じて訪問してきますので、狙いどおりのビジネスを運営しやすくなります。
5: まとめ
サイトコンセプトの見つけ方は難しくありません。「誰に何を」と自分に質問することで、誰にでも導き出すことができます。
唯一難しいのは、短い言葉で伝えることでしょう。仮に短くならない場合の原因として考えられることは「2つ以上のこと」を同時に入れている可能性が高いです。そういった場合は、落ち着いてもう一度考えて見てください。サイトコンセプトは「1つ」にすることが重要です。
もし、自分で見つけづらいと感じられた場合は、SONIDOまでご相談ください。お話する中で、サイトコンセプトを見つけることができるかもしれません。