「施工事例のページはあるけれど、ビフォーアフターの写真を並べているだけ」

「お客様の声を載せているが、問い合わせにつながっている実感がない」

「何をどこまで書けばいいのか分からない」

外壁塗装会社のホームページを見ていると、こうした状態のまま公開されているケースが少なくありません。

ホームページに何を載せるべきかは、外壁塗装業(中小企業)の7つの集客方法と成功へのコツ外壁塗装のホームページ制作|費用・制作会社の選び方でも触れていますが、この記事では一歩踏み込んで、施工事例やお客様の声といったコンテンツを「具体的にどう書くか」に絞って解説します。

なぜ施工事例が、外壁塗装ホームページの中心になるのか

外壁塗装は、工事内容も業者選びも、お客様にとって判断が難しい買い物です。

「本当にこの会社に任せて大丈夫か」という不安を抱えたまま、複数の会社を比較しています。この不安を減らす材料として、実際の仕上がりや対応内容を確認できる施工事例は、外壁塗装ホームページの中でも、特に重要なコンテンツの一つです。

だからこそ、ビフォーアフター写真を並べるだけで終わらせず、お客様が「自分の家と重ねて考えられる」レベルまで、情報を具体化することが大切です。

施工事例1件に、最低限入れておきたい要素

施工事例は、次の要素をセットで書くことで、単なる写真の羅列から、判断材料になるコンテンツへ変わります。

要素 書く内容 お客様が知りたいこと
施工前の状況 地域、建物の種類、築年数、症状(ひび割れ・チョーキングなど) 自分の家と似ているか
相談のきっかけ お客様がなぜ相談しようと思ったか 自分の悩みと重なるか
提案内容と理由 使用した塗料、工法、なぜその提案をしたか この会社は考えて提案しているか
施工期間・費用の目安 工事にかかった期間、費用のレンジ 自分の場合はどのくらいかかりそうか
施工後の変化 見た目の変化、お客様の反応 お願いした結果どうなるか

「施工しました」という一行の報告だけでは、これらの疑問に何一つ答えられません。逆に、この5項目がそろっていると、読んでいるお客様は自分の状況と照らし合わせながら、その会社に相談するイメージを持てるようになります。

施工事例の書き方の例

実際に文章に落とし込むと、たとえば次のようになります。

横浜市青葉区・築18年の戸建て|外壁のひび割れと色あせを改善

お客様から「外壁のひび割れが目立つようになり、雨漏りにつながらないか心配」とご相談をいただきました。

現地を確認したところ、南側の外壁を中心にチョーキングと細かなひび割れが見られました。下地の状態を確認したうえで、ひび割れ部分を補修し、耐候性を考慮したシリコン塗料をご提案しました。

工事期間は約14日間、費用は足場や付帯部塗装を含めて〇〇万円台です。

施工後は落ち着いた色合いに変わり、お客様にも喜んでいただけました。

このように、症状・きっかけ・提案理由・期間と費用・変化の5要素を、短い物語として1件ごとにまとめる形が、読み手にとって最も理解しやすい書き方です。

費用の目安を掲載するときは、金額だけでなく、建物の大きさや塗装範囲、足場・付帯部工事を含むかどうかも記載してください。同じように見える住宅でも、外壁面積や劣化状態によって費用は変わります。「この金額で必ず施工できる」と誤解されないよう、条件をあわせて示すことが大切です。

ビフォーアフター写真は、枚数と撮り方で伝わり方が変わる

施工事例の中でも、写真は特に重要な要素です。ただし、ただ撮って並べるだけでは、変化が伝わりにくいことがあります。

  • 全体・部分・近接の、最低3枚以上を組み合わせて掲載する(家全体の印象、気になっていた箇所のアップ、質感が分かる近接ショットなど)
  • ビフォーとアフターは、同じ角度・同じ距離・同じ時間帯で撮影する(角度が違うと、変化なのか撮り方の違いなのか分からなくなる)
  • ひび割れや汚れなど、施工前の症状が分かるカットを必ず残しておく
  • 施工中の写真(下地処理、養生、職人の作業風景)も、可能であれば残しておく

特に施工前の症状写真は、後から「あのとき撮っておけばよかった」となりやすい部分です。現場調査や着工前の段階で、忘れずに撮影しておく習慣をつけることをおすすめします。

施工写真には、思わぬ個人情報が写り込むことがあるため、掲載前に次の点を確認してください。

  • お客様からホームページ掲載の許可を得る
  • 表札、車のナンバー、人の顔は必要に応じてぼかす
  • 詳細な住所は掲載せず、市区町村程度にとどめる
  • 室内や隣家が写っていないか確認する
  • お客様の氏名や写真は、許可を得た範囲でのみ掲載する

お客様の声は、抽象的な感想より具体的な言葉を残す

お客様の声も、施工事例と同じくらい信頼につながるコンテンツです。ただし、書き方によって説得力が大きく変わります。

  • ❌「塗装がとても綺麗になりました」
  • ⭕「色選びに迷っていましたが、完成イメージを見せてもらえたので安心して決められました。工事中も毎日の作業内容を説明してもらえたのが印象に残っています」

「綺麗になった」だけでは、どの業者に依頼しても言えそうな感想に見えてしまいます。色選びの相談にどう応じたか、工事中の説明の丁寧さなど、対応のプロセスまで含んだ言葉の方が、読む人にとって信憑性の高い声として伝わります。

お客様の声を集めるときは、次のような質問を投げかけると、具体的な言葉を引き出しやすくなります。

  • 依頼する前は、どんなことが不安でしたか
  • 実際に依頼してみて、印象に残っていることはありますか
  • 工事が終わって、周りの反応はいかがですか

また、可能であれば実際のお客様の写真やお名前(許可を得た場合のみ)を添えると、レビューの信頼性はさらに高まります。年齢層や家族構成、地域が異なるお客様の声を複数掲載できると、より幅広い読み手に「自分と近い人の意見」として届きやすくなります。

代表者・職人の顔が見えると、安心感が変わる

外壁塗装は、最終的に「人」が行う仕事です。お客様は、どんな人が家に来て作業するのかを気にしています。

  • 代表者・職人の顔写真とプロフィール
  • 保有資格(一級塗装技能士など)や施工経験年数
  • 「地域の皆様に安心して任せていただける塗装を目指しています」といった、代表者からのメッセージ

技術力の説明だけでなく、「この人たちなら任せられそうだ」と感じてもらうことが目的です。顔が見える情報は、それだけで安心材料になります。

施工事例は、何件くらい掲載すればいいのか

「施工事例は何件くらい必要ですか」という質問をよく受けます。

施工事例の件数に、絶対的な基準があるわけではありません。ただ、目安としては、まずは10件程度を一つの目安にし、継続的に追加していくと、実績の幅が伝わりやすくなります。20〜30件ほど蓄積されれば、地域や建物の状態、工事内容ごとに似た事例を見つけてもらいやすくなります。

件数が少ないと、お客様が「自分の家と似た事例がない」と感じて離脱したり、実績の少なさを不安に思われたりすることもあります。ただし、件数を急に増やす必要はありません。1件の工事が終わるたびに、写真と情報を記録として残しておく習慣をつければ、時間とともに自然に積み上がっていきます。むしろ、件数を優先して情報の薄い事例を量産するより、1件ずつ丁寧に、先ほどの5要素を満たして残していくことの方が重要です。

施工事例が増えたら、条件別に探せるようにする

件数が20件、30件と増えてくると、ただ一覧で並べるだけでは、お客様が目的の事例を見つけにくくなります。次のような条件で絞り込めるようにしておくと、より使いやすいページになります。

  • 地域別
  • 戸建て・アパート別
  • 外壁塗装・屋根塗装別
  • ひび割れ・色あせ・雨漏りなどの症状別
  • 使用塗料別

こうした分類は、お客様の使いやすさだけでなく、検索エンジンからも各ページの内容が把握しやすくなるという意味で、塗装業のSEOキーワード選定とも相性の良い工夫です。

コンテンツにキーワードを自然に含める

施工事例やお客様の声は、検索対策の観点からも意味を持ちます。地域名、建物の種類、症状名などを自然な文章の中に含めることで、同じ悩みを持つ人の検索にも引っかかりやすくなります。

  • 「〇〇市」「〇〇区」など、施工した地域名
  • 「築20年」「戸建て」「アパート」など、建物の種類や築年数
  • 「ひび割れ」「チョーキング」「雨漏り」など、施工前の症状
  • 「シリコン塗料」「遮熱塗料」など、使用した塗料名

ここで注意したいのは、キーワードを入れることを目的にしないことです。あくまで、施工内容を正確に伝えるために必要な言葉として、自然に含める形にします。キーワードの選び方や、検索から見つけてもらうための考え方については、塗装業のSEOキーワード選定で詳しく解説しています。

まとめ

外壁塗装のホームページで施工事例やお客様の声を作るときは、次の点を意識してください。

  • 施工事例には、施工前の状況・相談のきっかけ・提案内容と理由・施工期間や費用の目安・施工後の変化の5要素を入れる
  • ビフォーアフター写真は、全体・部分・近接の3枚以上を、同じ条件で撮影する
  • お客様の声は、抽象的な感想ではなく、具体的な状況や反応まで含める
  • 代表者・職人の顔や資格を掲載し、「人」への安心感を伝える
  • 施工事例は10件程度を目安に、20〜30件を目指して1件ずつ丁寧に積み上げる
  • 地域名や症状名などのキーワードを、自然な文章の中に含める

施工事例は、数を揃えることが目的ではありません。読んでいるお客様が「自分の家と重ねて考えられるか」を基準に、1件ずつ丁寧に作っていくことが、結果的に問い合わせにつながるホームページを育てていきます。

集客方法の全体像は外壁塗装業(中小企業)の7つの集客方法と成功へのコツ、検索から見つけてもらうためのキーワード対策は塗装業のSEOキーワード選定、制作会社選びは外壁塗装のホームページ制作|費用・制作会社の選び方もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q施工事例は何件くらい掲載すればいいですか?
A

絶対的な基準はありませんが、まずは10件程度を一つの目安にし、継続的に追加していくと実績の幅が伝わりやすくなります。20〜30件ほど蓄積されれば、地域や建物の状態、工事内容ごとに似た事例を見つけてもらいやすくなります。1件ずつ、施工前の状況・提案理由・費用の目安・施工後の変化を丁寧に記録していくことが大切です。

Qビフォーアフター写真は何枚くらい必要ですか?
A

全体・部分・近接の、最低3枚以上を組み合わせて掲載することをおすすめします。ビフォーとアフターは同じ角度・同じ距離・同じ時間帯で撮影すると、変化がより明確に伝わります。

Qお客様の声は、どうすれば具体的な内容を集められますか?
A

「依頼する前はどんなことが不安でしたか」「実際に依頼してみて印象に残っていることはありますか」など、具体的な質問を投げかけることで、抽象的な感想ではなく、状況や反応が伝わる言葉を引き出しやすくなります。

Q施工事例に地域名やキーワードを入れた方がいいですか?
A

地域名、建物の種類、症状名などを自然な文章の中に含めることで、検索から見つけてもらいやすくなります。ただし、キーワードを入れること自体を目的にせず、施工内容を正確に伝えるために必要な言葉として使うことが大切です。

施工事例が活きるホームページになっていますか?

「施工事例のページはあるけれど、写真を並べているだけになっている」

「事例を追加したくても、今のホームページでは更新しづらい」

「そもそもホームページ自体が古く、事例を載せても活きる構成になっていない」

この記事で紹介した書き方は、今日からご自身で実践できます。ただ、せっかく良い事例を書いても、それを載せるホームページ側の構成が整っていなければ、読まれずに終わってしまうこともあります。

SONIDOでは、施工事例やお客様の声がきちんと活きる構成のホームページ制作・リニューアルを行っています。現在のホームページで事例が活かせているか気になる方は、無料相談をご利用ください。

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