デジタル時代のリフォーム会社が集客するためのコツと方法
リフォーム業界の中でも、「もう、これ以上仕事は請けられない」というところもあれば、「まわりは忙しいのに、自分のところは割の合わない仕事ばかり」というところもあります。
また、いくら集客しよう広告を出したり、ブログを書いたりしても集客が思うようにできないで悩んでおられるところもあります。
どの業界でも同じですが、どうしてこのような差が出来てしまうのでしょうか?
その理由のひとつは、消費者がデジタル時代へ移行しているのを上手に利用できていないため。
今回は、デジタル時代にリフォーム会社がどのように集客すれば良いのかについて、コツと方法をお話していきます。
目次
1: デジタル時代のリフォーム会社が集客するコツ
デジタル時代のリフォーム会社が集客するコツから見ていきましょう。
(1)強みの発見
デジタル時代へ移行したことで、いつでも簡単にスマートフォンがあれば検索して探せるようになりました。
これはリフォーム会社を探すだけではなく、世の中のほとんどの商品やサービス、情報についても同じことが起こっています。
ここであなたに気がついてもらいたいことがあります。それは、とても簡単に検索できるということは、昔とは違って簡単にスピーディーに他社と比較できるということです。
20年前でしたら、リフォーム会社を見つけて比較しようとしても、1社ずつ連絡を取って事務所へ足を運ぶか訪問してもらって話をして見積もりをもらって・・・。こんなことをする必要がありました。
そのため、余程ガマン強い人でないと5社以上から見積もりをもらって比較することは難しかったはず。
でも、今は5社くらいなら簡単に見積もりがもらえます。
また、見積もりをもらう以前に、どのリフォーム会社へ見積もりを依頼しようかと比較検討するときなんて、スマートフォンで検索して、表示された検索結果をポチポチとクリックするだけで、とても簡単に10社くらいの情報を知ることができます。
このような現実になっていることをご理解頂いた上で、集客するコツとして一番大切なことをお伝えします。それは、
自社の「強み=魅力」を発見することです。
強みが明確でないと、ポチポチとクリックされ、比較検討しているときに流されてしまいます。探している見込み客に覚えてもらえない(記憶に残らない)ため、そこから先の見積もりへ進むことができません。
強みを発見しましょう。どんなに小さなことでも構いません。ウソではなく、大げさな表現でも拡大解釈でもなく、実績共有した内容でもなく、本当の自社の強みを発見する必要があります。
見込み客は、この部分に興味を持ちます。
(2)ターゲットの設定
強みが見つかると、強みに反応する(好意的に受け入れる)見込み客の理想像を設定できます。
これは、既存のお客様を観察してもらうと概ね正解が発見できます。
というのも、あなたに何らかの信頼や安心感を見出したからこそ、あなたに仕事を依頼されているわけですから、「あなたの強みに反応した人」として観察すれば、自ずと設定するべき特性や特徴が見えてきます。
(3)ターゲットの理解
ターゲットの設定が出来たなら、次はターゲットの心や感情について理解を深めてください。
- どんな悩みをもっているのか
- その悩みを解決すれば、どんな未来をイメージしているのか
この2つでかまいません。
悩みと解決した未来のイメージが分かれば、間に立つ「解決方法」が明確になりますので、見込み客へ訴求するべきポイントが発見できます。
(4)ターゲットに合った方法の選定
ターゲットの理解が進むと、訴求するべきポイントが分かります。
そこで次の段階として、訴求するべきポイントを、
- どのような場所へ
- どのような手法で
- どのような媒体を使って
知ってもらうのかを考えます。
上の3つの中で、もっとも難しいのが「媒体」です。多くの方が間違えるところです。
いくら場所が正しくても、いくら良い手法だったとしても、見てもらえなければ訴求しなかったのと同じなのです。
媒体は見てもらうために外してはいけないポイントだと言えます。
(5)必ず実行する意思
多くの方が一度はやらかして失敗した経験があると思います。
いくら強みを見つけ、ターゲットについて明確にし、見てもらう方法を決めたとしても「実行」しなければ全くもって意味がありません。
- 予算がない
- 費用をかけたくない
- 必ず成功する確証がないのでやりたくない
このような言い訳をされる方も多いですが、こういう言い訳をするなら最初から「やらない」のが正しいのです。いろいろ考えてもやらないのなら、時間がもったいないのです。
1~4を行ったのなら、必ず実行しましょう。上手く行かなくても問題ありません。上手く行くまで改善を繰り返せば良いだけです。
2: デジタル時代のリフォーム会社が集客する方法
デジタル時代のリフォーム会社が集客する方法についてお話します。
(1)ホームページ
リフォーム会社にホームページは必須だと考えてください。SNSのページしか無いというのは信頼度に影響します。
そして、できればホームページから集客できるように進めていくのが良い方法です。
というのも、ホームページは「ココへ訪問してもらうと必ず自社の情報が漏れなく揃っている」からです。SNSのように数時間で流れてしまうことがありません。
いつでも情報が見られるというのは、フェイク情報が増えているインターネット環境の中で、かなり信頼度が高くなる点です。
まずはホームページをしっかりと、信頼感を得られるように構築しましょう。
(2)SNS
ホームページという流れない情報発信場所が完成したら、次は、より広く自社を知ってもらうために(知名度アップのために)SNSの活用を考えます。
リフォームというお仕事ですと、Facebook、Instagram、Twitterが無難に使えるツールです。動きを出したい場合はYouTubeという方法もありますが、動画の場合は、最初はInstagramで公開していく方が簡単です。
SNSの活用ですが、リフォーム会社の場合は知名度アップがメインになります。その次には、事例で興味を持った人を集めることです。
SNSで発信したからと言って、その日の午後にお客様が殺到することはありません。
(3)Googleビジネスプロフィール
リフォームは地域ビジネスの一つです。そのためGoogleマップなどに表示される「Googleビジネスプロフィール」を登録しておきましょう。
近くの人からの依頼が大半だと思いますので、地域ビジネスに欠かせないツールは活用しておいて損はありません。
(4)ポータルサイト
同じ業界の会社が集まっているポータルサイトへの登録も有効です。
というのも、何もわからない「リフォームしようかな?」という人は、具体的なキーワードで検索することができませんので、ざっくり調べやすいポータルサイトから入ってくるからです。
美容関係の「ホットペッパービューティー」も同じような理由で、今も継続したサービスを展開していますし、新店舗オープン時には90%以上が登録しているようです。
(5)リスティング広告やSNS広告
お金を使う方法「インターネットを使った広告」も集客する方法のひとつです。
どちらの広告も費用がかかります。
- 広告運用費用
- 広告作成費用
最低でも2つの費用が必要です。外部のコンサルタントや外部運営会社へ依頼すると、少なくても一ヶ月の代行費用が5万円~10万円はかかります(広告費は別途です)。
3: 集客成功に欠かせない情報を準備しよう
やらない人が多いので書いておきたいと思います。
集客成功には欠かすことができない情報というものがあります。ここをサボると、いくらホームページへ訪問者が増えても成果につながりません。リフォーム会社さんですと、
- 問い合わせ
- 相談
- 来店
こうしたことが起こらないということです。
(1)施工実績
リフォーム会社選びで消費者が重視するのが施工実績です。
どのような出来映えなのか。工事中はどんな感じなのか。知りたい消費者が多いものです。
おそらく工事のときに施主様へお見せするため、写真を撮影されていると思いますので、施主様へ事例として使っても良いかどうか確認を取っておきましょう。
(2)作業工程や費用
どのような作業工程でリフォームが行われるのかを洗い出しておきましょう。
リフォームする部分によって違うというのは、消費者も理解してはいますが、やはり大まかにでも知りたいものです。
また、費用に関してもリフォームする場所毎に、おおよその費用相場を書いておきましょう。
(3)保証やアフターサービス
保証やアフターサービスについてまとめておく必要があります。
消費者が気にする情報なので、わかりやすくしておきましょう。ややこしい条件が複数付くような保証やアフターサービスは嫌われます。
(4)所属している団体や協会
組合や協会などに所属しているなら漏れなく正式名称と公式サイトのURLを準備します。
安心感の一つになります。
(5)お客様の声
施工実績と並んで外せないのが「お客様の声」です。必ずお客様に承諾を得ておきましょう。
いくらお客様の声を頂いても、外向けへ発信する情報として使えないのでは意味がありません。
そもそも、お客様の声を取っていない場合は、早急に改善してください。慌てても簡単には揃いません。
(6)ドローン活用のための資格
ドローンを使った調査は、消費者の興味を惹くポイントになります。
ドローンを飛ばすにも資格が必要になってきていますので、お持ちで無いなら今のうちに資格取得を進めてください。
4: デジタル時代でも使えるアナログ方法
デジタル時代へ移行していますが、アナログな方法でも使えるものがあります。
それが次の3つです。
- チラシ
- 看板
- 見学会
チラシは新聞をとっている世帯が減っているので、ポスティングが有効です。というのも、リフォームが必要になってきている家って、だいたい同じ地域に固まっているからです。
多くの新築を購入された地区ですと、同じくらいの築年数なので、同じ時期にリフォームの要望が出てきます。
看板や見学会は、「やっている」ことで信頼感を生み出します。直接的に成果を生むわけではありませんが、現実に建物がある、看板を見るということが繰り返されることで、「信頼できそう」と感じられていきます。
いくらデジタル社会へ移行していると言っても、まだまだリアルに見て触れられるものの方が信頼度も高いのです。
5: まとめ
デジタル時代のリフォーム会社が集客するためには、コツと方法をしっかりと理解し「実行」することが大切です。
「あ~、いい話を知った」「そうすれば良いのか」「よし、自社でもやろう!」だけで終わってしまい実行しない会社さん、意外に多いです。
また、全部「タダ」でやろうとする会社さんもあります。ほぼ上手くいきません。当たりまえです。
本気で集客しようと考えておられるのなら、本気で行動してください。行動するためのコツと方法です。知識を増やし、賢くなるためのコツや方法ではありません。
今日から実行しましょう。手と頭を動かしましょう。外へ出て消費者の行動を見ましょう。事務所でじっとしていても何も得られません。
インターネットのセミナー動画を何百時間見ても、消費者の本当の気持ちなんてわかりません。机上と現実は違います。そして、あなたがやっている仕事は机上の仕事ではなく現実の仕事です。