成果を呼び込むランディングページ構成のコツ
Web広告からの着地点。ネット検索からの着地点。
ランディングページはコンバージョンと呼ばれる成果を生み出すために作成されています。しかし、いっこうにコンバージョンが生み出されない。結果につながらないランディングページにイライラしている方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、成果を呼び込むランディングページの構成について「コツ」をお話していきます。
目次
1: ランディングページの定義
はじめに、ここで言う「ランディングページ」とは何かを定義しておきます。
1:1 ランディングページとは
「ランディングページ」とは、Web広告やネット検索から着地するページを意味しています。
「着地」=「ランディング」
こういう意味から来ています。しかし、ここでお話するランディングページとは、着地するページ全体を指しているのではありません。
特に最近ではランディングページと言うと、縦長の広告ページを指すことがほとんど。ここでお話するのも、縦長の広告ページのことです。
1:2 ランディングページの特徴
ランディングページの特徴は、次の3点があります。
- 縦長である
- 他のページへリンクしていない
- ランディングページのみで完結している
この特徴から見てもわかりますが、一度足を踏み入れると簡単には抜け出せなくなっているのです。戻りたくても戻れない。とにかくページへ意識を向けさせ、最後まで読ませるようになっています。
1:3 ランディングページはなぜ縦長なのか
どうしてランディングページは縦長なのか。理由は、海外で発送されることが多い「紙のセールスレター」を、そのままネット環境で使うようになったから。
紙のセールスレターですと5ページ、10ページに分かれますが、ネットだと1枚のページを縦長にすることで、一気に最後まで読んでもらうことができます。
このような理由から始まり、今では「ランディングページ」というと、多くの人が「縦長」をイメージするようになっています。
2: ランディングページは広告である
「紙のセールスレター」が元になっているランディングページ。
ここからもわかりますが、ランディングページとは広告です。この性質を忘れてはいけません。
いくら役立つ情報が満載されているランディングページであっても、広告であることは間違いないのです。
さて、ここで問題になってくるのが、多くの人は「広告を読みたくない」という事実。
「広告なんて読みたくない!」という消費者と、「広告を読んで欲しい」という事業者。利害関係は一致していません。
しかし事業者としては、消費者に読んでもらわないとビジネスが成り立ちません。そこでランディングページは進化し、広告色をどんどんと減らすようになっています。
例えば、文字だけではなく楽しげな画像や動画を挟むこともあります。グラフなどを使って消費者が考える負担を減らすこともあります。
有名人を使ってエンタメ化することもあれば、ステマと呼ばれる方法では、広告ではなく「有名人の口コミ」のように偽装していることもあります。
どのような方法であってもランディングページは広告です。これが変わることはありません。もしあなたがランディングページをこれから作ろうと考えているのなら、必ず「広告を作るんだ」という意識を強く持つようにしてください。
そうしないと、ランディングページから成果を生み出すのは難しくなります。なぜなら、広告には「強くプッシュする」箇所が必要になるからです。
3: 成果を呼び込むランディングページの構成
成果を呼び込むランディングページは構成が整っています。反対にいくら美しい画像や動画を使っても構成が整っていないと成果は生まれません。
(1)メインビジュアル
ランディングページの大半は、消費者の目に入ってから3秒以内に判断され読み続けるかどうかが決まります。
ここでのポイントは「3秒以内」という速度感。感覚としては「一瞬」です。では人間が一瞬で判断できることというと、文字情報ではありません。画像です。
そのためランディングページのメインビジュアルはとても大切です。これからあなたが売りたい商品やサービスのテイストや使った結果をイメージできるようにしましょう。
メインビジュアルを変更するだけで売上が伸びることもあります。それくらいメインビジュアルは重要な要素です。
特に、
- 信頼が必要なサービス
- 美味しそうに見えないといけない商品
- 美しく見えないといけない商品
- かっこよく見えないといけない商品
こうした商品やサービスの場合、メインビジュアル用の写真は「プロカメラマン」に依頼し撮影してもらいましょう。費用はかかりますが、出来映えがまったく違います。
(2)キャッチコピー
メインビジュアルの次にキャッチコピーを配置します。
キャッチコピーは言葉どおり「キャッチー」でなくてはいけません。
「おっ!?」と興味を惹かない言葉はキャッチコピーにはなり得ません。人の足を止める。人を振り向かせる。そういうチカラを持っている言葉を、出来るだけ短くシンプルに使って表現します。
キャッチコピーもプロのコピーライターに依頼するのが得策です。コピーライターは、ひとつの案件に対して50、70、100とコピーを考えます。
そして、その中から最もキャッチーなものを選びます。片手間で1つか2つ考えて使うのとは違います。
(3)共感
キャッチコピーで興味をもってもらえたら、次に必要なのは「共感」です。
ここで言う共感とは「その悩み、あなただけではありませんよ」と伝えることです。わざとらしいと感じるかもしれませんが、わざとらしくても構いません。
人は誰かに共感してもらえると心を開きます。すると、先へ先へとランディングページを読み進めてくれる可能性が高くなります。
ランディングページにおけるそれぞれの要素の役割は、「次へ次へ」と読み進めてもらうことです。
(4)説明
商品やサービスの説明をします。できるだけエビデンスを出しましょう。また、事実を伝えることも大切です。
さらに、メリットを伝えるなら、同時にデメリットも伝えます。誰でもメリットがあればデメリットがあることを知っています。隠していても気づかれます。それなら最初から伝えるのが得策です。
(5)コンバージョン1回目
1回目のコンバージョンを試みます。
(6)ベネフィット
あなたの商品やサービスを利用することで得られる理想の未来像を伝えてください。
例えば「痩せられます」ではなく「痩せると人気者になれます」という風に、理想を手に入れた先にあることをイメージしてもらいましょう。
(7)実績紹介
お客様の声や口コミ。建築関係なら施工事例や施工実績を紹介します。
ここで信頼を得るようにします。
(8)コンバージョン2回目
信頼が最も高まったところで、2回目のコンバージョンを試みます。
関心を持ってくれた人なら、ここでコンバージョンします。
しかし関心を持っていても細かなことまで気になる人は、先へ進む傾向があります。
(9)よくある質問
先へ進まれたときの対策として、よくある質問を用意しましょう。細かなことが気になる人には効果的です。
(10)入力フォーム
最後に入力フォームを用意します。これ以上後ろに情報はありません。
ここまで到達してコンバージョンしない人もいます。というよりも、コンバージョンは良くて訪問数の10%くらいです。販売する場合ですと2%以下です。
4: ランディングページの構成で注意したいこと
ランディングページを作っても成果が感じられない方に多いのが、「消費者視点」に立ってランディングページが作られていないことです。
人は自分を大切にしてくれる人を信頼します。ランディングページでも同じです。
自分の事を気に掛けてくれているようなランディングページと、事業者が言いたいことだけ言っているランディングページでは、どちらを最後まで読んで行動しようとするでしょうか。
あなたも同じではないでしょうか?後者のような広告やお店に足を運んでお金を使いたいでしょうか?そんな物好きな人はいないと思います。
ネットで使うランディングページも同じです。常に読み手である消費者視点に立ってください。
画像や文章も、「消費者がどのように受け取るだろう」と考えてください。
「自分が好きだから使う」
これで成果が出るのは、アップルやソニーやスターバックスのような既にブランディングに成功している企業だけです。
5: まとめ
ランディングページは「消費者視点」+「構成」によって成果を呼び込むことができます。
もしあなたが初めてランディングページを作られるのなら、今回お話しました構成を参考に、シンプルなものから作ってみてください。そして作った後はテストをしてください。
1回で上手く行くランディングページを作るのは至難の業です。2度3度と変更しながらテストをして、あなたのビジネス用に最適化していくことが必要です。