どうしたら集客できる?プロが教える7つのコツとおすすめの方法
「これで集客できる!」と聞いた情報をマネしたり、高額な集客コンサルタントと契約したり、商工会や同友会の仲間から教えてもらった方法をやってみたり、本当にあれこれやっているけれど「全然人が集まらない」「全然売れない」。悲しいことですが、何をやっても集客できない企業や個人事業主さんがいらっしゃいます。
反対に、着実に集客し売っているところもあります。
どうしてこのような違いが生まれるのでしょうか。
今回は違いを生み出す原因でもあるコツや方法について解説していきます。
1: どうしたら集客できる?と悩む人が間違っていること
「どうしたら集客できる?」と悩んでいる人は、次のような間違いをしていることがあります。
(1)顧客リストを持っていない
一度でもお金を払ってくださった人。一度でも問い合わせや相談をしてくださった人。あなたとコミュニケーションを取る機会のあった人の情報を持っているでしょうか。
人がコミュニケーションを取るとき、想像以上のパワーを使っています。特にアクションを起こす側のお客様は、相当の覚悟を持ってあなたに接触してきています。
ということは、100%とは言えなくても60%くらいは信頼し、あなたへ好意や興味を持っている証拠。
こういう関係性の人は、今後も上手にお付き合いしていきやすいと思いませんか?仕事でもプライベートでも同じですね。
では、どうやって2度目のコミュニケーションを取るのかというと、相手の連絡先や連絡方法、好みの話題などを知っていないといけません。そこで、始めてコミュニケーションを取ったとき、忘れないように相手から得た情報をリストとしてまとめておく必要があります。
これが顧客リストのはじまりです。しかし、いつまでも集客できないと悩んでいる方は、ビジネスに欠かすことができない顧客リストを持ってないことが多いのです。そのため、どういう人が接触してきてくれているのかもわからなければ、次のアクションを起こすこともできないままです。
これでは偶然に1回目でお金を出してくれる人を待っているしかありません。でも、現実的にこういう人は奇跡的な確率でしか表れないもの。
こちらからアクションを起こすことではじめて集客が上手くまわりはじめます。
(2)顧客リストを持っていても使えていない
顧客リストを持っているけれど、使えていないところも集客に悩んでおられます。
メーカー系やディーラー系のお仕事に多い現象です。既に知名度があるため安心しているのかもしれません。顧客リストを持っていても、顧客へ意味のある情報や役立つ情報を発信できていないため、結局は上手な行動を起こせないまま「顧客リストを腐らせている」状態になり、集客できなくなっていきます。
(3)広告の使い方を間違っている
広告を使っているのに集客できない。こういう方もいらっしゃいます。
広告は「出せば人が集まる」魔法のツールではありません。
- メッセージ
- ビジュアル
- 媒体
最低でもこの3つが、あなたの市場とマッチしていないと誰も興味を向けてはくれないので、人が集まってくることはありません。
例えば、市場性としては60代以上の男性向け商品やサービスなのに、広告をインスタグラムへ出しても狙った人は集まってきません。
(4)ターゲットが明確になっていない
どのような方法で集客を行ったとしても、あなたが集まって欲しいと考えるターゲットが明確でないと「お金を払ってくれる」人を集めることはできません。
例えば、いくら品質が良く、真夏でも快適に過ごせる1枚1万円のTシャツを販売していても、ターゲットが曖昧なため「1円でも安いTシャツを購入したい」と考える人たちへアピールしていては売れません。
ターゲットが明確になっていないと、知らない間にこういった「トンチンカン」な状態を生み出し、間違ったアピールを続け「集客できない」と嘆くこともあります。
(5)無料の情報ばかり漁っている
集客方法に関してはインターネットで検索すると簡単無料で手に入ります。
そのため、あちこちのサイトから無料情報を漁ってばかりの人もいます。しかし、ここで思い出していただきたいのです。
あなたも経験があると思いますが、自分でお金を払った情報は最後まできちんと読むものですが、無料で手に入れた情報って「適当」にしか読まないものです。または最後までしっかりと読まないこともあります。
結局、無料の情報ばかり漁っているのは「学習している気がして安心」というだけであって、知識や技術にはなっていないのです。
「インプットだけで実践していない」にも関わらず「集客できない」と嘆いていることになっています。
(6)勉強ばかりしている
集客の勉強ばかりしている人がいます。勉強は楽しいものです。しかし勉強だけしても結果は出てきません。
勉強をしたら次は実践が必要。しかし実践すると失敗するかもしれませんから、もう少し勉強してから・・・。こういう流れの中で「集客できない」と言っている人もいます。
こういうのは時間を無駄にしています。勉強したらすぐ実践。これが集客できるようになる方法です。間違えないようにしておきましょう。
2: 集客を飛躍的にアップさせる7つのコツ
集客を飛躍的にアップさせるためにはコツがあります。いきなり広告をガンガン出すとかはやめましょう。
(1)集客の仕組みはテストからスタート
集客できるようにするためには、集客の仕組みを持たなければいけません。そこでテストからスタートしましょう。
小さく集客をテストスタートさせ、結果を見ながら規模を広げていくのが成功のコツです。
この方法ですと、上手くいかないときはすぐに止めて別の方法を試せます。集客を飛躍的にアップさせるためには、自社にとって間違った方法を理解し止めていくことが大切です。
(2)強みをがんばって発見
集客に必要なのが強みです。
この場合の強みとは、簡単に他社がマネできないポイントのことです。まわりの同業と同じ事は「できていて当たり前」。できないことだから強みになります。
では、どのような強みを発見すれば良いのかというと、例えば次のようなことでも良いのです。
- 必ず納期を守っています
- 品質にこだわっているので価格は高め
- あなたのお話をじっくりお聞きします
意外ですが、この3つが出来ていないところは多いもの。出来ていると思い込んでいるところは多いですが、実際にはできていないのでがっかりさせられることも多いです。
もし、あなたがこの3つをきちんと守れるのなら強みになります。
(3)認知度アップ活動
集客には認知度アップ活動が欠かせません。
では、どのような方法があるのかというと、昔ならテレビでした。
でも、今は違います。SNSを活用することで認知度アップを望めます。中小企業や零細企業でもできる認知度アップの方法が目の前にあるのです。使わない理由はありません。
(4)成功している企業を見つける
同業で成功している企業を見つけましょう。そして、どういうことをやっているのか分析してください。
そのまま自社に活用できないかもしれませんが、どうすればいいのかを考える「ヒント」にはなります。
これも不思議なことですが、自分の競合をしっかり調査分析している人って少ないです。これをやるだけでも成功へ近づけます。
(5)ターゲットを設定する
何度でも言いますが、どのような人に集まってほしいのかを明確に設定しましょう。
ここがブレていると、とんでもない人が集まってくるか、誰も集まってこないか、どちらかになります。
どちらかというと「誰も集まってこない」ほうが平和です。「とんでもない人」が集まってくると、ストレスが高まりますしビジネスが楽しくなくなります。
お金を稼ぐという意味も当然ありますが、楽しく平和にビジネスを続けるためにもターゲット設定をしておきましょう。
(6)3つのMを見直す
3つのMがあります。これは米国のマーケターであるダン・ケネディがあちこちで言っていたことです。
- マーケット
- メッセージ
- メディア
この3つが正しいとき、集客に成功します。集客を飛躍的にアップさせたい場合、あなたがやっている施策を3つのMに分解して見直してみましょう。
どれか1つでも合っていない場合は、上手くいきません。
(7)オファーを検討
特典など、お客様にとって「お得」になるオファーを付けるようにしてください。
オファーが良いと、それだけで集客がアップします。
たかが「おまけ」と考えてはいけません。「無料で販売するもの」と考えましょう。意識の違いが結果に表れます。
3: 時代に合った集客基本方針
集客は時代に合っていないといけません。その上で基本方針をお話します。
(1)スマートフォン対応
集客の基本として欠かせないのがスマートフォン対応。
認知度アップの方法でも、具体的に集めるウェブページでも、広告でも、スマートフォンで伝えることができないと難しくなります。
スマートフォン対応が関係無いのは、高齢者向けの商品やサービスですが、こういうカテゴリーも「探す」「勧める」のは高齢者のお子さんやお孫さんだったりしますので、スマートフォン対応は外せません。
(2)提供することから始める
相手から何か役立つものを得られたとき、人は信頼を抱きやすくなります。このような人間の心理を使っていきましょう。
例えば役立つ情報を相手へ先に提供する。相手がお金を払う前に提供すると、それだけで信頼感が芽生えます。
ここで信頼感が芽生えないのはソシオパスやサイコパス気質の人です。しかし、こういう気質の人は多くありませんので、提供することから始めるのは集客に役立ちます。
(3)「あなた」へ向けたメッセージ
「みなさん、私は~」というメッセージを聞いて「おっ!自分のことか!」と感じる人はいるでしょうか。
誰でも「あなた」へ向けたメッセージの方が自分事として捉えやすいものです。
そこであなたがこれから集客を行う上で知っておいてほしいのは、どのようなメッセージも「あなた」へ向けて作ること。
「みなさまのためにがんばります!」よりも「あなたのためにがんばります!」のほうが響きませんか?前のめりになりませんか?
4: プロが教えるおすすめの集客方法
それではSONIDOの経験から、おすすめできる集客方法をお話します。
(1)SEO対策
ウェブを使った集客を行うなら、必ずやっておきたいのがSEO対策です。
SEO対策とは、特定のキーワードで検索されたとき、検索結果のできるだけ上位へ表示されるようにする方法です。
SEO対策についての詳しい内容は「ホームページ集客のSEO対策とは?初心者向けの基本と方法を解説」でご覧になれます。
SEO対策の良いところは、長く安定した集客が実現することです。一瞬だけの集客ではなく、長く安定した集客を望んでおられる方におすすめの方法です。
(2)リスティング広告
ウェブで検索されたとき、検索結果の前に表示されるのがリスティング広告です。
お金で広告枠を購入していますから、SEO対策よりも早く結果がわかります。
ホームページやオンラインショップを使って集客する場合、ウェブサイトの公開当初はリスティング広告をメインに集客を行い、半年から1年後にはSEO対策での集客へ移行する計画が理想的です。
(3)SNS広告
短期間で知名度をアップさせ集客したい場合、SNS広告がおすすめです。
SNS広告は多数の人の目に付きやすいため、開店当初は一気に集客しないといけないフィットネス関係におすすめです。
(4)SNS運用
集客のために自分たちのことを拡散し、広く知ってもらいたいのなら、地道なSNS運用がおすすめです。
SNS運用は1ヶ月や2ヶ月で成果は生まれません。そのため安定した運用を進めるために、運用チームを立ち上げておきましょう。
SNS運用で最もかっこ悪く集客できないのは、最初の一ヶ月だけ頻繁な投稿があり、2ヶ月目から「し~ん」となることです。
「あ~、サボってるなぁ~」という雰囲気はすぐに拡散されます。
(5)ポスティング
インターネットよりもアナログな集客が上手くいく業種もあります。こういうケースではポスティングがおすすめです。
地域+店舗ビジネスならポスティングは有利です。
(6)展示会
BtoBがメインの場合、おすすめの集客方法は展示会への出展。
ウェブを使った集客活動と合わせて展示会も使っていきましょう。
「どちらかだけ」ではなく、2つを融合させて使っていくのが、DX時代にあった集客方法です。
5: まとめ
「どうしたら集客できる?」と悩んでいる人は、まず、これまで自分がやってきたいことを洗い出し、3つのMに分解してみましょう。
上手くいっていない「M」がきっと見つかります。その上で、今回お話しました内容を参考に、集客活動を続けていただけると、あなたの望む結果が手に入るはずです。
SONIDOも昔は集客ができませんでした。しかしSEO対策をメインにし、役立つ情報を先に提供する「コンテンツマーケティング」を実践したことで、今では安定して集客ができるようになっています。
どんなところでもテストを繰り返せば、自社に合った方法を見つけることができます。勉強ばかりせず、実践していきましょう。