集客ができないと悩んだ時に読むコンテンツ
実店舗をオープンした。オンラインショップをオープンした。ホームページを立ち上げた。
でも、集客ができない。このように悩んでいる方って多いと思います。というのも、多くの人は次のように考えているからです。
「オープンすれば勝手に人が集まってくる!」
例えば、あなたが人気有名人の兄弟姉妹だったら、こういう結果になります。例えば、あなたが日本で5本の指に入る名工であれば、こういう結果になります。
しかし、残念なことですが、僕を含めて多くの人たちには、このような人を集めるような「権威」「魅力」を持ち合わせていません。
そのため「勝手に人が集まってくる」ということは、余程の偶然が重ならないと起こりません。
では、どうすればいいのかというと、集客ができない事実と向き合い、戦略を練り、人を集めていく必要があります。
1: 集客できないと困ること
どんな形であっても「お店(事業)」を持ってスタートしたとき、集客ができないと次のような「困ったこと」が起こります。
そして、こういう困ったことは、今後のあなたの人生や考え方へ影響を与えることになります。
(1)時間を持て余す
集客ができないと、とにかく時間を持て余します。会社員のときは「暇だったらうれしいな」と感じていますが、自分のお店や事業を持ってしまうと、そうはいきません。
集客ができないということは、仕事をするネタがありませんので、ただただ時間を持て余します。スマホを見て過ごす人もいるでしょう。ゲームをする人もいるでしょう。
でも、こうやっているあいだにも、出費は嵩んでいきます。実店舗を借りているなら、集客ができなくても賃料と光熱費は毎月必要になります。
当然ですが、借入を起こしてスタートした人は「返済」が必要になります。
集客できないときに時間を持て余すのは、正直とてもきつい状態です。僕は経験からわかります。
仕事がない。お金が出ていく。集客できない。
この考えばかりがグルグルと頭の中を巡るだけで、不安に苛まれていきます。
(2)自信がなくなる
集客ができない時期が続くと、自信がなくなっていきます。
自分の名前で仕事をする人間にとっては、致命的な問題です。
自信を持てなくなると、いざ、お客様がやってきたときにも良い仕事ができません。また、これは不思議なことですが、自信を失っている人には、お客様が寄りついてこないのです。
そのため、
自信がなくなる→集客ができない→もっと自信がなくなる→より集客ができない
という、完全な負のスパイラルが完成します。
(3)収入が減る
集客ができないと、想定していた収入が得られないので困ります。
収入を気にする必要のない人は問題ありませんが、ほとんどの人はそうはいきません。毎月の経費支払いもあります。国民年金や健康保険の納付もあります。
収入が減ってくると、気持ちに余裕がなくなります。来月の100万円ではなく、今日の1万円を追い求めてしまいます。すると、あまり質の良くないお客様ばかり集まってしまい、忙しいのに儲からないビジネスが完成することもあります。
(4)他人の成功が嫌いになる
集客ができない期間が続くと、成功している(うまくいっている)人を羨むようになってしまいます。
人間ですから仕方のないことですが、あまりにも長く強く羨む期間が続くと、成功することが「悪」のように見えてしまい、結局は自分自身も成功へ向かわないように仕向けてしまう。そういう人もいます。
「人は自分が思うとおりの者になる」
こういう格言があります。まさに「思うとおり」の者になってしまうのです。同じ「思うとおり」の者になるなら、他人の成功を喜べる者になりたいですね。
(5)借金が増える
単純な話しですが、集客ができないと資金繰りがうまくいかなくなって借金が増えてしまうこともあります。
例えば、借入を1000万円して実店舗をオープンしたけれど、借入したお金が半年でなくなり、何とかするため借金してしまい、返済ばかり増えて閉店というケース。
集客さえ出来ていれば、こんな結果にはならなかったはずです。
2: 集客できない原因とは
集客ができない原因というものがあります。これは、あちこちで語られている話ですが、きちんとできている人は多くありません。
それだけ、みなさん「バカにしている」内容なのだと思いますが、僕の経験から申し上げるなら「めちゃくちゃ大事!」です。というのもSONIDOが継続して事業を続けられているのは、この原因を克服したからです。
(1)ターゲットが定まっていない
僕たちが集客できないとき、とても大きな間違いをしているのがターゲット設定をしていないことです。
大手企業の広告を目にする機会が多いため間違えやすいのですが、僕たちのビジネス規模で「みなさま」に向かってメッセージを発信して効果はありません。
これも冒頭の話しと同じです。例えば、街頭であなたの隣に有名芸能人が並んで立っていて「みなさ~ん!私の知り合いがお店をオープンしま~す!」と言ってくれたなら、めちゃくちゃ注目されて、明日の朝から行列ができて、テレビ局もやってくる可能性が高いです。
でも、僕たちの隣に有名芸能人はいません。自分だけがポツンと街頭に立ち、道行く人に「お店をオープンしま~す」と言っても、聞いている人は自分事ではないですし興味もありませんので反応してくれません。そして、覚えてくれることもありません。
多くの人たちは忙しいのです。そのため自分事や「かなり」興味がないと1秒たりとも反応してくれません。
では、このような状況をどうすれば打破できるのかというと、反応してもらいたい人を絞り込んで、その人だけにメッセージを伝えるのです。
道行く多くの人を相手にしてはいけません。絞り込んだターゲットだけを相手にする必要があります。
例えば、SONIDOの場合を見てみましょう。ホームページ制作会社はたくさんあります。日本中にあります。
もしSONIDOが「みなさん」に向けてホームページ制作できることを伝えても、「あ~そうなんですね~」くらいが関の山。
でも、今のSONIDOは「ホームページで集客したい人」だけに向けて伝えていますので「そうそう、そこが重要なんだよね」という人だけが反応してくださいます。
とにかくターゲットを定めましょう。ここが決まらないと何も動かすことができません。
(2)市場の雰囲気がマッチしていない
どんな仕事にも「らしさ」というものがあります。言い換えるなら、興味をもってくれた人が「ある程度イメージしていること」です。
例えば、税理士事務所や会計事務所、弁護士事務所なら「かっちり」として信頼できそうなイメージがあります。
このイメージ(らしさ)が、市場(見込み客)が求めているイメージとマッチしていないと、無名に近い僕たちは集客できません。
税理士や会計士、弁護士さんの中で、テレビ出演されている人は、市場が持っているイメージを「わざとくずしている」人もいます。これは、有名だからこそ(成功しているからこそ)集客が上手くいくチカラになっています。
同じ事を無名に近い僕たちがやってしまうと、市場はこのように感じるでしょう。
「な~んか信頼できな~い」
結果、集客ができません。
「自分は従来のイメージを崩したいんです!」という熱い想いを持っている人もいるでしょうが、成功を手にしてからでも遅くはありません。最初の頃、特に集客ができていない時期は「ベタ」なイメージで市場に安心してもらいましょう。
これ、意外に大事なことです。
(3)差別化できていない
差別化をすることは良いことです。しかし、簡単に差別化できるようなポイントはありません。
というのも、そういった目を引くようなポイントは、既に大手がやっているからです。
そのため無理な差別化をする方もいらっしゃいます。例えば整体院や整骨院でよく見かけるのがコレ。
「パーソナルトーレニングもできます!」
すでにあちこちでやってますから、今さら差別化のポイントにはなりません。
本当の意味での差別化とは、このような飛び道具を操ることではなく、自分だからこそ提供できることをアピールすることです。
例えば、
- 予約時間通りに施術ができる
- 次の予約を催促しなくても入れてもらえる
- 口コミで紹介してもらうことが多い
良い意味での差別化は集客に役立ちます。簡単にできること(言えること)は差別化っぽく見えますが、実際はすぐに競合が出てくるため集客に役立ちません。
3: 集客戦略で大切なポイント
集客ができないなら、ギャンブルではなく戦略を練って進めましょう。
(1)ゴール設定
まずはゴール設定をしてください。
- お店に入ってくれればゴール
- 何か購入してくれればゴール
- 予約が入ればゴール
- 問い合わせや相談があればゴール
- 商談できればゴール
いかがでしょう。ゴールと言っても、こんな種類があります。あなたのゴールはどういったものでしょう。
ゴールが決まっていないと、上手に導くことができません。
(2)市場を知る
ターゲットを絞るのと同時やっておきたいのが市場を知ることです。
あなたがアプローチする市場には、どういう競合がいるのか。どういったことが成功しているのか。または、どういったことに不満を持たれているのか。こういうことを調べましょう。
特に不満を知ることができれば、改善して強みにすることができます。
(3)市場に合っているか考える
先ほどお話しした「らしさ」です。とにかく「らしさ」を調べましょう。
ここが間違っていると、「良さそう」と思ってもらえないので集客ができません。
もし、街中のコインランドリーの店内が真っ黒だったらどうでしょう。「おしゃれ」と思う人がいる反面、清潔感が薄いので利用しない人も出てきます。
「らしさ」とは「わかりやすさ」です。悩ませない工夫をしてください。
(4)テストする
集客戦略はテストしないと結果がわかりません。
隣のお店が上手くいっているからと言って、同じ方法をやったとしても上手くいくとは限りません。理由は「らしさ」が違うからです。
悩んだらテスト。心配ならテスト。不安ならテスト。とにかくテスト。
これが成功への近道です。
(5)分析と改善を継続
テストすると結果が出てきます。良い結果もあれば、散々な結果もあります。でも、どちらも、Aをやった結果がBという式になります。
これって、あなただけがもっている貴重なデータです。上手く行かなかった方法は、これからも使わない。上手くいった方法を改善して使う。
分析と改善を続けることで、あなただけの集客方法が完成します。そして、こうやって完成した方法は、簡単にライバルもパクることができません。
4: 具体的な集客戦略
4.1: 実店舗の戦略
(1)入りやすい雰囲気
とにかく入店しやすい雰囲気を作りましょう。コアなショップ(サバゲーショップなど)なら別ですが、そうでないのなら入りやすさを優先しましょう。
(2)何度も目に付く
通行人の目に何度も入る場所へ看板を置きましょう。店舗の場所が通りに近いと、看板代が必要なくなります。その分、賃料が高くなりますが広告費が含まれていると考えるなら、結果として安上がりの場合もあります。
(3)歓迎しないお客様を近づけない
自分のお店に歓迎しないお客様は近づけないようにしておきましょう。
嫌われる必要はありませんが、しっかりとした価値観を店内や店外でわかるようにしておくと、おかしな人は近づいてきません。
(4)店内は清潔が当たり前
清潔にするのは当たり前です。特に水まわりは重要。
女性客は、めちゃくちゃ見ています。フィットネスジムなどは、隅まできちんと掃除しましょう。
(5)チラシ効果は侮れない
地域ビジネスの場合、半径5km圏内(郊外なら10km圏内)へのチラシは今でも効果的です。
実際に自分の足で対象地域を歩いてみて、お店の価値観(費用相場なども含めて)が合いそうな地域を絞り、そこへチラシを入れていきます。
(6)「何屋さん」なのかわかりやすい
消費者視点で見ると「何屋さん」なのかわからないお店が増えています。
例えば、カフェのように見える美容室。美容室のように見えるカフェ。カフェのように見えるテイクアウトだけの洋菓子屋。
おしゃれにしたいのはわかります。でも、勘違いさせられた消費者の感情はこうです。
「なんだ、ちがうのか(騙された)」
外からわかるようにしておきましょう。勘違いさせて良いことなんて何もありません。
4.2: オンラインの戦略
(1)何を販売しているのかわかる
オンラインでも、何屋さんなのかわからないところが増えました。
オンラインではファーストビューのイメージと理解が大切です。そのため、提供できることは何なのかを明確にしておきましょう。
(2)見やすくて悩ませない
おしゃれなサイトは複雑なものが多いです。で、複雑になると使い方を悩みます。すると面倒になって離脱します。
結果、集客ができません。
オンラインでは、できることがいっぱいあります。でも、必要なのは「見やすさ」です。悩ませないシンプルな作りにしましょう。
(3)ゴールへの導線
ゴールへの導線を作ってください。
そして、1つのサイトでは、1つのゴールへ導くのがベストです。着地点が多いと訪問者は迷います。人は迷うと悩みます。悩むと選びません。
5: まとめ
集客ができないと安心して余裕をもってビジネスを運営できません。将来のことよりも、明日のことばかり目がいきますから、戦略を練ることも難しくなります。
そんな状態になる前に、今のうちに戦略を練って実行してください。繰り返しテストすることで、あなたらしさを使った集客戦略が完成します。
でも、テストする方法がわからない。そんな方はSONIDOまでご相談ください。