自社の強みに悩んだときの見つけ方ノート
もしあなたがWeb(ホームページやブログやオンラインショップなど)を使って集客し、今よりも売上を向上させたいと考えているのなら、自社の強みを見つけてアピールすることを考えていただきたい。
というのも、Webの世界では簡単にマネができますし、口だけ「できます!」「すごい実績があります!」という人が多いため、本物の強みを打ち出せないと良いお客様を獲得することが難しくなるからです。
口だけの「できます!」「実績があります!」に反応する、いわゆる「情報弱者」をお客様として獲得しても、ビジネスにとってプラスの影響にはなりづらいものです。どちらかというと、情報弱者の方は「他人任せ」の要素を持っておられることが多いためクレームの原因なりやすいものです。
この記事では、あなたが持っている「本物の強みの見つけ方」についてお話していきます。参考にしてください。
1: 自社の強みってなんでしょう?
自社の強みってなんでしょうか。
意外に難しい質問です。
ここで言う「自社の強み」とは、他社よりも優れているポイントでなくてはなりません。
すでに他社が圧倒しているポイントや、他社と比較すると二番目や三番目のポイントでは、強みとは言えないのです。
また、他社よりも優れていないけれど「強み」として打ち出しているところもありますが、こういうケースでは自分で判断できない「情報弱者」を獲得しがちになるか、時間の問題で他社との価格競争に巻き込まれることになります。
どちらもビジネスの向上(売上や利益)や、安定した事業活動は難しくなります。
では、自社の強みとはどういうものなのか、というと次のように表現できます。
- 他社と比較して自社が絶対に負けないと言える部分
- 第三者から見ても「強い」と言える部分
- 他社よりも劣っている部分
自社の特性を、客観的な視点で冷静に見られるかどうかです。あなたの熱い想いや過去の実績や経歴が「自社の強み」になることはありません。あなたの会社の強みとは、他社から見たときに「あの部分は勝てないよね」と言われる部分です。
2: 自社の強みの見つけ方
自社の強みの見つけ方で、ビジネスセミナーなどで発表されるフレームワークを勧める人もいますが、フレームワークを使うと「みんな同じ」結果になることが多いため、楽を選ばず、自分の脳に汗をかいて考えてみてください。
(1)神の視点を活用する
最初からピンポイントで強みを発見することは大変難しいものです。
そこで、最初にやってほしいのが「神の視点」を活用すること。「俯瞰」すると考えてもらってもいいですね。
- 事業内容
- 沿革
- 経営方針
- 哲学
- 社員の特性
- サービスの特性
- 取引会社の傾向
- もっともキャリアの長い経験
- 積極的に取り組んでいること
ホームページをすでにお持ちであれば、こういった情報が網羅されているはずなので参考にすることができます。
もし、こうした情報がホームページに網羅されていないのなら、的外れなホームページを作ってしまっている可能性もありますので、自分の手で紙に書き出してみてください。
まずは神の視点で「自社の全容」を暴く必要があります。
(2)他人の視点を活用する
ここがめちゃくちゃ大切です。
なぜなら、あなたの会社の強みとは他人が「強いよね」と思っているところであるべきだからです。
いくらあなたが「納品が迅速です!」と力を込めて言っても、得意先からすると「普通じゃん!」では強みになりません。この場合であれば得意先がどうしてあなたの会社を選んでいるのかが強みになります。
例えば「すぐに対応してくれる」とか「1日以内にメールで返信がある」とか、こういったことが選んでいる理由になっているのなら、これが強みになります。
他人の視点は強みへ直結しています。絶対に外してはいけないポイントです。
(3)ライバルの視点を活用する
ライバルから見ると「あの会社には○○では勝てない」と思われているポイントがあるはずです。
もし、こうしたポイントがないのなら、事業を続けられているはずはありません。
サービス内容だったり、スタッフのスキルであったりするかもしれませんし、資格を持った職人が多いことが理由かもしれません。
自分の意見ではなく、ライバルの視点で考えてみてください。
(4)ネガティブを変換して活用する
ネガティブな要因は、変換することでポジティブな強みになります。
例えば、他社よりも見積金額が高い場合。これは品質にこだわっているからこそ高くなるという理由があれば、ポジティブな強みになります。
ネガティブ要素は弱みとして認識しがちですが、変換すると(理由を見つけると)ポジティブな強みになります。
というにも、ネガティブとポジティブは表裏一体だからです。
どの方法でも見つからない場合、ネガティブ要素から見つけましょう。人は不思議な生き物です。ポジティブ要素を見つけるのは苦手でも、ネガティブ要素を見つけるのは得意なのです。
3: 強みがわかるとプラスになること
自社の強みがわかると、ビジネスでプラスになります。
(1)強みは売上に影響する
似たような商品やサービスが溢れています。新しいことも、すぐにマネされます。デジタルの世界なら、簡単にコピーされてしまいます。
こんな時代ですから、本物の強みを打ち出せると目立ちますし、信頼感が高くなるので選ばれやすくなります。
その結果、価格競争や値引き合戦に巻き込まれずに済むため、売上や利益が向上していきます。
例えば、SONIDOですと強みがわかっているので、他のホームページ制作会社よりも制作費用が高い時でも選んでいただけています。
(2)自分のルールと土俵で戦える
他では簡単にマネできない強みをもっていると、自分の土俵の上で、自分が作ったルールを使って戦えます。これ、めちゃくちゃ有利です。
ここでのポイントは、大きな土俵でなくてもいいということです。あなたの強みに魅力を感じた人が、あなたの小さな土俵へ上がってくれれば良いのです。
自分の強みで、自分が優位に立てる土俵を作り、その上で自分のルールで仕事をする。中小企業や個人事業主が稼げる方法の完成です。
(3)お客様視点が手に入る
強みを見つけるとき、他人の視点や他社の視点を使います。
これは、顧客視点を手に入れることにつながります。そして、顧客視点は次にお話するマーケティングにも役立ちます。
4: 強みを知ったままじゃダメ!知ってもらうマーケティング方法
強みを知ったけれど、そのまま放っておいてはいけません。まわりに知ってもらうことが大切です。
自社の強みは、桐箱へ大切に収めて、貸金庫へ入れておいても役に立ちません。マーケティングを使ってアピールすることが大切です。
では、どのようなマーケティングの方法がおすすめなのかというと、コンテンツ(役立つ情報)を使ったマーケティング。
「コンテンツマーケティング」と呼ばれる方法です。
この方法ですと、あなたの強みをコンテンツへ注ぎ込み発信できますので、集客効果が高まります。
また、強いセールスをすることもなく、必要な人へ届けるだけなので嫌われることもありません。
SNSマーケティングのように、毎日毎日投稿し続けるような苦労もありませんし、動画マーケティングのように撮影と編集に時間を取られるようなこともありません。
長く安定した情報発信で、自分の価値観に近い人を集めるなら、コンテンツマーケティングで自社の強みを発信し続けてください。
5: まとめ
自社の強みの見つけ方で大切なのは、他人や他社の視点です。
結局のところ「強み」とは、自分が言うものではなく、まわりが認めていることなのです。
いくら自分で「○○が得意」と言っても、まわりが認めていなければ強みでもなんでもありません。単に自画自賛しているだけですから「あっ、そうですか」くらいで終わってしまいます。
ぜひ今回の内容を心にとどめ、本物の自社の強みを見つけてください。