個人事業主のホームページは必要性があるのかないのか
個人事業主さんやフリーランスの人にホームページは必要なのでしょうか。
これから個人事業主やフリーランスとして仕事をされる方へ、現個人事業主である僕の経験を踏まえてお話していきます。
1: 個人事業主やフリーランスがホームページを持つ必要性
法人ではなく、敢えて自分の名前だけで仕事をしようとする個人事業主やフリーランスの方がホームページを持つ必要性はあるのかどうか。
僕の経験から申し上げますと、次の4つの点で「ホームページを持つ必要性がある」と実感しています。
(1)営業活動
まず、法人であっても個人事業主やフリーランスであっても、どんなに大きな規模の事業でも小さな事業でも、変わりなく必要なのが営業活動です。
どんな仕事も最初は営業活動をすることからはじまります。残念ながら個人事業主やフリーランスを選ぶ方の中には、営業活動の大切さを軽く見ておられる人も過去にいらっしゃいましたが、こういう人は3年を待たずに廃業される傾向が強いです。
あなたも廃業なんてしなくても良いように営業活動には力を入れて頂きたい。しかし、ここで問題になってくるのが、個人事業主やフリーランスは営業活動に時間を使っている暇がないという現実。
実際に仕事をしているとわかりますが、今月のお金を生み出すための作業が優先されてしまうため、必要だとわかっていても営業活動が後回し事項になります。
これでは良い案件に巡り会えませんので、先細りのビジネスになってしまい、これはこれで廃業への道を進むか、永久に割の合わない下請けになってしまいます。
このような結果になることが僕は経験からわかっていますので、あなたへお伝えしたいのですが、営業活動の時間を持ちにくい個人事業主やフリーランスだからこそ、ホームページを持ち、ホームページで営業活動できるようにする必要性があります。
これは必要性の中でも最上位に入ります。
(2)案件獲得
ホームページを持って営業活動を進めると、あなたに興味を持った人と出会い、そこから案件獲得することができます。
過去に勤めていた会社から仕事をもらう。これでも良いですが、下請けから脱却できなくなり、安定を捨てただけの「都合の良い社員」と同じようになってしまいます。
ホームページを持っていると、SONIDOのように個人事業であっても、安定して問い合わせが発生し、そこから相性の良い方とだけ仕事が出来るような流れを作ることができます。
こういう仕組みを作るためにも、ホームページの必要性は高いと言えます。
(3)独自受注
下請けだけで働きたい。こういう方なら問題ありません。
しかし、あなたは自分で自分のお客様を獲得し、仕事を受注したくはありませんか?建設業界でいうなら「元請け」になりたくありませんか?
仕事の流れを考えると元請けが最も稼げるポジションですし、ビジネスを拡大しやすい特性を持っています。
もし、あなたがこのような働き方を望んでいるのなら、ホームページを持って営業活動を行い、自分で案件を獲得し、独自受注できるようビジネス基盤を整えておく必要があります。
(4)信頼
個人事業主やフリーランスという立場は、残念ながら一人株式会社よりも信頼度が低いです。
「法人ではない」というだけで信頼が下がります。
ここで信頼を担保するためにホームページを持つという方法があります。というのも、この後でお話しますが、今の時代はスマートフォンで何でも検索して探すことに人々が慣れているから。
検索する→結果が出る→クリック→ホームページを見る
こういう流れが日常になっています。でも、検索したときに結果へ出て来ないと「あれ?この屋号のところ、危なくない?」と思われてしまいます。
ちょっとでもこういう機会を減らすためには、ホームページを持つ必要性があります。
2: どうしてホームページが必要なのか
もう少し具体的に、ホームページがなぜ必要なのかをお話したいと思います。
(1)必要のないところもあります!
実は、個人事業主やフリーランスの人が全員「ホームページが必要」というわけではありません。
次のような人は、ホームページは必要ありません。
- 下請けだけでやっていける人
- 市場でポジションが完成し口コミや紹介だけで仕事がやってくる人
- 著名人や権威者、有名人の知り合いから仕事を紹介される人
「アート系」「イベント系」の方に多いケースですね。
いっぽう、こういう特殊なお仕事でない方は、ホームページは必要です。
(2)検索されることを知っておこう
先ほども少しふれましたが、今は何でもスマートフォンで検索されます。
あなたの屋号も名前も同じです。何かで知り合った人が興味を持ったなら、スマートフォンで検索しているはずです。
そういうタイミングはとても大切。検索結果にあなたの屋号や名前のホームページが表示されれば、どういう仕事をしているのか、信頼できるのかを知ってもらえます。
もし検索結果に表示されないと「こいつ、調子のいいことばかり話して、ホームページもないってサギかも?」と疑われてしまいます。
ビジネスで一番大切な「信頼」を失うのは大変困った状況です。回避するためにも、ホームページは必要なのです。
(3)ホームページを持つメリットとは
[1]いつでも情報を見てもらえる
SNSのように投稿した情報が、時間の経過と共に流れ行くことがありません。ホームページへ訪問してもらえれば、いつでも必要な情報を見てもらえます。
[2]サービスをしっかり伝えられる
対面で話しをすると長くなる。伝えたいことが半分も話せない。
こういうことも多々あります。でも、ホームページがあれば、あなたの想いを全て伝えることができます。相手も自分のペースで読み進められますので、お互いにとって穏やかでスムーズな関係構築を実現できます。
[3]SEO対策に成功すれば集客もできる
ホームページを持ち、検索結果の上位へ表示されやすいようにSEO対策を施すと、ホームページは集客装置へと成長してくれます。
SONIDOの場合、ホームページが集客をしてくれています。最初にお話しました
- 営業活動
- 案件受注
ビジネスを展開する上で、もっとも難しい部分をホームページが代行してくれますので、安心して仕事ができるようになりました。
また、下請けではなく元請けとして仕事を受注できるようになったので、仕事の流れもスムーズですし、お金の面も豊かになっています。
(4)もっとも難しい「知ってもらう」問題を解決
何度も言います。個人事業主やフリーランスにとって「知ってもらう」ことは、とても難しいことです。
なかなか自分をアピールする場もありません。権威者や有名人がお近くに居て紹介してもらえるなら問題にはなりませんが、こういう力をお持ちでないなら難しいです。
でもホームページがあると検索から知ってもらうことができます。SONIDOの場合ですと、ホームページで知ってもらえるからこそ、北は青森、南は九州と地理的な距離に関係なくご依頼をいただけるようになりました。
3: はじめてホームページを作るときの注意点
あなたがはじめてホームページを作るなら、次の注意点を覚えておいてください。
(1)ネットを使った戦略を考えよう
ホームページは持っているだけでは意味がありません。どういう風にすれば知ってもらえるのか。訪問した人を、どういう流れで受注へ導くのか。
ネットを使った戦略(マーケティング)を考えましょう。ホームページとマーケティングは両輪です。片方だけでは上手く進みません。
(2)無料と有料の違いを理解しよう
ホームページには、無料と有料の2つがあります。
投稿内容やデザイン、ページ数や画像投稿数などに制限がないのは有料です。無料の場合は利用するプラットフォームによって制限事項がありますので確認しておきましょう。
僕の経験からですと、ホームページは必要経費だと思います。店舗と同じです。有料の方が自分の好きにできます。
(3)素材は自分で準備する
画像や文章はできるだけ自分で準備しましょう。
無料画像はインターネットにありますが、どこも同じ画像になってしまいおもしろくありません(独自のカラーを出せません)。
(4)作り方は3つある
- 自分で作る
- 自称「作れる」知り合いに安くで作ってもらう
- 制作会社へ依頼する
費用は次のような関係になります。
制作会社へ依頼する > 知り合いに作ってもらう > 自分で作る
労力と時間はこんな感じです。
自分で作る > 知り合いに作ってもらう > 制作会社へ依頼する
お金にフォーカスされるなら、自分で作るのがもっとも安いです。お金よりも時間や労力にフォーカスされるなら、制作会社へ依頼されるのがベストです。
結局、どっちつかずで「あるだけ」のホームページになりやすい方法は「知り合いに作ってもらう」です。
知り合いに作ってもらうなら、自分で時間をかけて作りましょう。その方が遠慮なく、自分の好きなようにできます。また、出来るだけ早いタイミングでホームページから成果を出したいなら、経験と実績を持っているホームページ制作会社へ依頼しましょう。
「時は金成り」です。自分で半年以上の時間を使って作るよりも、2~3ヶ月で必要な機能が最初から組み込まれたホームページを依頼して作った方が、すばやくビジネスを起動に載せることができますし、あなたも自分のビジネスに集中することができます。
4: まとめ
個人事業主やフリーランスの中で「アート」「イベント」をされ、すでに業界で有名だったり、有名人からの紹介があったりするのならホームページを持つ必要性はありません。
そうではなく、自分でこれから営業活動を行い、元請けになり、安定したビジネスへ成長させたいと考えておられるのなら、ホームページを持つ必要性があります。
ホームページは、あなたの分身です。あなたに代わって集客や営業活動をしてくれる頼もしい相棒です。
ホームページを持つかどうか悩んでおられるのなら、今回の内容を参考に、ご自身の働き方や人脈を考えて決めて頂きたいと思います。