マーケティングの手法と分析5選
「セールスよりもマーケティングが大事」
こんな言葉を聞くことが増えました。では、マーケティングとはどのような方法なのかというと、さまざまな種類があるにも関わらず、ひとこと「マーケティング」で終わらせてしまっていることもあるでしょう。
そこで今回は、マーケティングの手法と、マーケティングとは切ってもきれない分析手法を紹介していきます。
目次
1: マーケティング手法を知ろう
マーケティングの手法は一つではありません。
あなたのターゲットに合った戦略を使うことが大切です。
そのためには、基本となる次の4つのマーケティング手法を知っておきましょう。
1.1: ダイレクトレスポンスマーケティング
古くから存在し、今も通信販売やテレビショッピングで使われている手法です。
特定のターゲットへ直接メッセージを送り、反応を起こさせ販売する方法です。
現代は売り手からの直接メッセージは嫌われていると言われますが、本当に心から嫌われているのなら「やずや」「パーフェクトワン」「プロアクティブ」は通販やテレビショッピングを辞めているはずです。
でも、現実は辞めていません。繰り返し広告を出し、テレビで広告を流し通信販売を続けています。
ということは、ダイレクトレスポンスマーケティングは死んでいないのです。
直接メッセージを送るターゲットと、より多くリーチさせるための費用が用意できるのなら、今でも十分に使えるマーケティング手法だと言えます。
1.2: メールマーケティング
顧客リストをセグメント分けすることで、あたかもあなただけへメールを送っているようにするマーケティングです。
あるセグメントが無料レポートをダウンロードしているのなら、無料相談へ誘導するメールを送ります。
別のセグメントではお試し商品を注文しているのなら、本製品の購入を進めるメールを送ります。
顧客のセグメントによって与えるモノが変わっていますから、より効果的な誘導を行うことで成約が高くなります。
1.3: コンテンツマーケティング
昨今、爆発的に増えた手法です。
コンテンツ(役立つ情報)をサイトで公開することで、自然検索から選んでもらい、自社のホームページへ興味を持った人たちを集める方法です
先ほどの、ダイレクトレスポンスマーケティングやメールマーケティングを組み合わせて使っている方も増えてきています。
1.4: SNSマーケティング
会社と個人を強力に繋いでくれるのがSNSです。
近い距離で顧客個人とやりとりできますし、良くないコメントももらえるため改善するポイントもわかってきます、
SNSマーケティングは、これからの時代に合った手法です。
唯一のデメリットは、拡散スピードが早いため、一度炎上すると止められないことです。
2: マーケティングを成功につなげる分析手法
4つの基本的なマーケティング手法をお伝えしました。
これらの手法を活用するとき、次にお伝えする分析手法を用いることで、よりよいマーケティングが組み立てられるようになります。
2.1: PEST分析
- Politics(政治)
- Economy(経済)
- Society(社会)
- Technology(技術)
4つの視点から自社に関係する外部からの影響を予測します。
関係ないようにも感じますが、法規制が変更されることで「ウリ」が使えなくなることもあり得ます。
2.2: ファイブフォース分析
5つの脅威を予測し、ライバルとの競争に勝つための方法が見えてきます。
- (1)既存の競合による脅威
- (2)新規参入による脅威
- (3)売り手(あなた)の交渉力の脅威
- (4)買い手(顧客)の交渉力の脅威
- (5)代替えできる商品やサービスの脅威
これら5つの脅威を、丁寧に分析していきましょう。
2.3: バリューチェーン分析
競合と比較したときの「強み」「弱み」を分析できます。
商品やサービスを提供するとき、多くの場合「原料」を仕入れてくることになります。
そして仕入れた原料を加工などして、お客様へ販売するという流れが一般的です。
この行程の中で、あなたのビジネスがライバルよりも勝っていることを分析しましょう。
反対に、負けていることを分析しましょう。
例えば、
原料の仕入価格はライバルよりも安いため「勝っている」が、お店に出すまでの費用がライバルよりも必要なので、最終的には「負けている」状態になっている。
こういった、パッと考えただけではわからない「勝ち負け」のポイントがわかります。
ぜひ、試してみてもらいたい手法です。
2.4: ペルソナ分析
あなたの顧客を分析しましょう。
どのような属性の方がメイン顧客となっているでしょうか。
その属性の顧客は、あなたが想定している方でしょうか。
どういったことを好み、何を信じているでしょうか。
顧客を分析することは、大変重要です。
理由は、僕たちは顧客へ商品やサービスを日々、プレゼンしているのですから。
2.5: SWOT分析
あなたの強み、弱み、顧客、脅威から戦略を立てる手法です。
- S:Strength(強み)
- W:Weakness(弱み)
- O:Opportunity(顧客)
- T:Threat(脅威)
PEST分析、ファイブフォース分析、バリューチェーン分析、ペルソナ分析の結果をSWOT分析に当てはめると、一番に改善しないといけないことは何かが見えていきます。
マーケティングの手法を上手に活用するためには、このように複数の分析手法を用いることで、より自分に有利な戦略やポジションを見つけることができるようになります。
3: まとめ
マーケティングの手法は、今回お伝えしました4つを基本に考えてもらうと、ほとんどの戦略へ応用することができます。
また、マーケティングに不可欠な分析も今回の5つを使うことで、普段は見落としている自社の強みや弱みを論理的に見つけることができます。
あなたのビジネスに合っているマーケティング手法はどれでしょうか。
そして、あなたのビジネスの「いま」と「未来」には、どのような良いことや懸念することがあるでしょうか。
ぜひ時間を作って、分析を行い、これからのビジネスに合わせたマーケティング手法を選んでもらいたいと思います。