認知度を上げるのに効果的な9つのステップを公開
あなたの商品やサービスがどれだけ良くても、、、
あなたの競合の商品やサービスが、実は大したことがなくても、、、
競合の認知度が、あなたの認知度より高いだけで選ばれる確率が下がります。
これは仕方のないことで、動物(人間も含めてですが)は、新しいものや未知のもの、自分が知らないものへ「恐怖心」を持つように出来ているからです。
そのため、見込み客は商品やサービスの価値や出来映えを判断する前に、
「よく知っている」
こちらを選んでしまうんですね。
確かに僕たちも、格安の飛行機である「ピーチ」を最初から何の疑問も抱かずに選ぶことは無かったですからね。
「えっ?ピーチ?安いの、、、?でも知らないよ?大丈夫?」
こんな会話が頭の中で行われていたと思います。
それでは、今回、あなたの認知度をアップさせる効果的な9ステップをご紹介します。
目次
1: 認知度と知名度の違い
認知度と知名度、よく似た言葉です。
でも、この「似ている」ことで、意味を混同し間違った方向へ進んでしまうこともあります。
そこで、まずは「認知度」と「知名度」の違いをきちんと定義しておきたいと思います。
■認知度
あなたのビジネスが得意とすることが理解されている度合い
■知名度
あなたの会社の名前が知られている度合い
例えば、ルイ・ヴィトン。
このブランドは、最高のバッグを作り、世界中でメンテナンスが受けられるサービスを展開しているという「得意」を理解されています。
そして、その「得意」が浸透したことで「名前」が知られています。
ということで、ルイ・ヴィトンは「認知度」「知名度」ともに高い会社だと言えます。
続いて、あなたに質問します。
「絶対に外れないナットを作っている、世界で通用する会社はどこでしょう」
たぶん、知られていないですよね。一般には知名度ゼロに近いです。
しかし、「ナット」を利用する業界では「外れないナット」というと「○○」という具合に、口をついて出てくるくらい「認知度」が高いのです。
つまり「得意なこと」を、関わりのある市場の中で知られているのが「認知度」であり、名前を知られていなくても(知名度がなくても)ビジネス上は問題にならないのです。
「知名度」は大手企業が大金を掛けて獲得すれば良いことですから、僕たちは「認知度」を自分の市場の中で高めることに専念するのが得策です。
その結果として、僕たちのビジネスがスムーズに安定して進んでいくということになります。
2: 認知度ゼロが注意するポイント
それでは次に認知度がゼロの場合、注意しておきたいポイントをお伝えします。
ここを間違えると、認知度の高いところと真正面からぶつかって、いつも負け続けることにもなりかねません。
(1)ヘタに期限を迫らない
セールスに期限は必要です。
希少性や限定性も必要ですから、少しマーケティングを勉強された方なら
- ○○限定
- ○○日まで
- 今すぐ買えば○○特典がついていくる
などなど、期限をせまるオファーを組み立てますが、認知度が低い場合、ヘタに期限を迫ると、見込み客は考えることや比較することそのものを「面倒」と感じてしまいます。
そして、その結果「知っているところ」を選ぶという流れになることが多いです。
認知度が低い間は、ゆっくり比較検討できるようにしておくのがポイントです。
(2)比較を簡単にできるようにする
もし、認知度の高い会社の商品やサービスと変わらない内容のものを販売しているなら、知名度の高いところの商品やサービスの特徴や成分などを、わかりやすく「比較一覧表」として提示してみましょう。(ドラッグストアが上手です。)
見込み客が簡単に見てわかるようにしておくと、認知度が低くても
「あ~、同じなんだ」
という意識が働いて選ばれる可能性が高くなります。(ジェネリック医薬品がそうですね。)
ここでのポイントは「わかりやすい比較一覧表」です。
(3)カテゴリーをズラす
すでに認知度が高い会社がひしめいているジャンルに、あなたの商品やサービスも属しているのなら、そのまま戦うのは相当不利です。
そこで考えてほしいのが、
「言い方を少しズラせて印象を変える」
という方法です。
このあたりは、競合が毎月登場してくる「美容業界」が非常に参考になります。
同じような効果がある商品のアプローチを少しズラせて違う効果があるように、または、従来のものが古く見え、自分のところの商品が最新に見えるような印象をつくっています。
参考になるのは、オールインワン系の美容商品ですね。
一度、ネットや雑誌の広告などを見比べてみてください。
3: 認知度アップでやってはいけないコト
ここでは認知度アップを目指してやってしまいがちな「やってはいけないコト」を紹介していきましょう。
(1)ホームページ
SONIDOがこれを言いますか?という話ですが、事実をお話しますと、これもやってはいけない中の一つです。
では、なぜやってはいけないのかというと、ホームページは認知度が上がってきてこそ意味のあるツールになります。
しかし、ホームページを始めたときは「認知度」がありません。
認知度を上げるために始めたはずのホームページに認知度がないのですから、どのような効果も期待できません。
そこでSEO対策を始めよう!とか、外部リンクを増やせばOK!というような営業につかまって大金を失うことが多いのですが、これでも認知度がアップするかどうかは運次第と言えるでしょう。
また、自力でやっちゃえ!という方もいらっしゃいますが、ほとんどの人にとっては、そういった知識もありませんし、まして、自分のビジネスを動かしながら何を学べばいいのかわからないまま、がむしゃらに時間を使って勉強するというのもナンセンスな話です。(しっかりとした一貫性のある学習内容に触れられれば自分でできるようになります。)
そして、結局は「明日からやろう」「来週からやろう」「来月こそは」というように先延ばしになり、作りかけのホームページが星の数ほどある他のサイトや情報に埋もれ、認知度アップに貢献してくれないことになります。
(2)SNS
SNSを活用すると、あっという間に知り合いが増えて認知度が上がる。
これは夢のような話です。
まるで魔法の薬のようでもあります。
だからでしょう。
SNSを使った「ファン獲得方法」を教えるセミナーや教材がインターネットには溢れています。
しかし、少し考えてみてほしいのですが、毎日ちまちまとフォローを繰り返したり、「いいね」を押してみたり、かっこいいことをつぶやいてみたりしても、どれだけの人が「認知度のない」あなたに興味をもってくれるでしょうか。
SNSを使って「ファン獲得」のイベントを始める人もいますが、余程魅力的なサービスでないと、みんな慣れているので反応しません。
SNSの活用も「認知度」があってこそです。
ホームページと同じように「時間」「労力」が必要になることを覚えておいてください。
(3)SNSでの連鎖を期待する
SNSでお客様の誰かがあなたのビジネスを口コミしてくれ、アッという間に拡散。
あなたのところへ申し込みが殺到!
という夢をいだいてしましますが、残念なことに、他人はあなたのためにわざわざ時間を使って何かをやってくれることはありません。
考えてもみてください。
あなたの知り合いのビジネスを、SNSで
「良いから一回つかってみてよ!」
とか
「一回使ってみてよ!良くなかったら、オレが代わりにお金返すから」
なんてこと、やったことがありますか?
たぶん、ありませんよね。
あなたがやっていないことを、誰かがやってくれることはありません。
4: 9つのステップで認知度アップする方法
では、認知度をアップするためには何をすればいいのでしょうか。
お金と時間のバランスになりますが、もしあなたが「お金」を掛けたくないのなら、
『コンテンツマーケティング』
これを実施することをオススメします。
中身のある記事、役に立つ記事をインターネットで公開し、少しずつ、確実に、小さいコミュニティーから「認知度」を獲得していける方法です。
それでは、この方法で認知度をアップするための方法を、9つのステップで紹介していきます。
4.1: 会社名よりベネフィットマインド
最初に考え方を変えてもらいたいのは、
「会社名」を覚えてもらおうとはしないこと。
僕たちがやることは、悩みや不安、フラストレーションなどの「問題」を解決できる専門家として覚えてもらうことです。
あなたが問題を解決できる最高の適任者であると、覚えてもらうマインドを持つようにしてください。
4.2: 見込み客がほしいものを洗い出す
見込み客はどんなことに悩んでいるでしょうか?
見込み客はどのような不安を持ったまま生活しているでしょうか?
イライラしたり困っていたり、今すぐ解決したいと考えて、通勤中も家に帰ってからも、頭の片隅で気になり続けていることとはどのようなことでしょうか?
こういったことを洗い出してください。
もしわからなければ、今、あなたのお客様になっている方へ直接聞いてみるのがオススメです。
まずは20~30個書き出してみてください。
4.3: ネットで検索されているものをあぶりだす
インターネットでの認知度をアップさせるなら、先に洗い出した「欲求」とあなたのビジネスに関連する「キーワード」を見つけだします。
ここではGoogleが提供している「キーワードプランナー」を使うことで、インターネットで検索されている「キーワード」が見つけられますから、比較的簡単に実際に使われている言葉がわかります。
この中から10~20個のキーワードをあぶりだすようにしましょう。
4.4: ベネフィットを提供できる相手を見つける
すでに見込み客はどういう人かわかっていると思いますが、さらに具体的な見込み客像へと進化させていきます。(名前を付け、顔がイメージできるくらいプライベートな情報を加味していきましょう。)
理想の見込み客像が具体的になれば、この人へどんなメッセージを送れば反応するのかを考えます。
ここで必要なのは、あなたの商品やサービスで実現できる「特徴」ではなく、その先の未来にどんな「得」があるのかを見つけることです。
この未来の得を見込み客に伝え、気づかせることで、ジワジワと認知度が形成されていきます。
4.5: 競合をリスト化する
不思議なくらい競合に注意を払わない人がいます。
しかし、あなたは競合について知っておかないといけません。
競合は
- どのようなキーワードで認知度アップを狙っているのか
- どのような悩みの解決を訴えているのか
- どのような専門家としてのポジションにいるのか
もし、あなたの競合が思いつかないのなら、先ほど洗い出したキーワードをGoogleで検索してみてください。
そのキーワードに一致した結果が表示されていると思います。
表示された内容を見てくださいね。
有名な(知名度の高い)会社がありますか。
でも、すべてが有名な会社ではないと思います。
ここがポイントです。
その有名でない会社が、インターネット上での「あなたの競合」となります。
そうです。この有名でない会社こそ、あなたよりもそのカテゴリーや市場で「認知度」を持っているところなのです。
4.6: 見込み客とコミュニケーションする場を見つける
見込み客が競合とどうやってコミュニケーションを取っているのかを調べる必要があります。
また、どこでコミュニケーションを取っているのかを見つける必要も出てきます。
具体的には、次のようなコミュニケーションの「場」が考えられます。
- デスクトップかスマホか
- コンテンツ記事かニュースレターか
- PDF形式のレポートか動画メッセージか
他にも
- DMかメルマガか
- スライドが画像か
- 電話か音声か
どれだけメッセージを送ってコミュニケーションしようとしても、そこに見込み客が存在していないのなら、メッセージは永久に届きません。
見込み客とコミュニケーションを取ることができる「場」を確認しましょう。
4.7: 見込み客が行動するストーリーを描く
コンテンツは、
- どのタイミングで
- どのような悩みの人に
- どんな形式で
見込み客へ届けるのかについて、ストーリーを描きましょう。
行き当たりばったりでコンテンツを提供しても、効果は最大化しません。
また、タイミングが合っていないシーンで「無料レポート」を渡されたとしても見込み客はうれしくありません。
最悪「押し売りかよ!」と思われることにもなります。
これは「カスタマージャーニーマップ」とも呼ばれる方法です。
見込み客に「うれしい体験」を一歩一歩進んでもらえるストーリーを描いて下さい。
そして、うれしい体験を先回りして用意しておいてあげることが重要です。
4.8: コンテンツをつくる
「場」と「タイミング」がわかれば、その「場」と「タイミング」にあわせたコンテンツをつくることができます。
- コンテンツ(記事)
- メルマガ
- PDFレポート
- 動画
見込み客とコミュニケーションが取れる方法を整理してコンテンツをつくってください。
4.9: コンテンツを提供しPDCAを回す
ここまで出来れば、後は実行あるのみです。
でも、実行すればそれで終わりではありません。
より効果を高める努力が必要です。
そこで「PDCA」サイクルを回し、より効果のあるものへと改善していきます。
この繰り返しを怠らずに続けることが、あなたが専門家として認知度を獲得できる方法です。
5: 即効性がほしいならコレ
さて、認知度を急いでほしいなら。
そして、そのために「お金」を使うことができるのなら。
最速で認知度アップする方法として言えるのが「有料広告」です。
GoogleやYahoo!の広告を使うと、キーワードで検索した人の結果の上部に登場できますから、クリックしてもらえる確率が高まりますし、クリックされた先に有益な情報があれば、あなたの認知度は簡単に、しかも最速でアップすることでしょう。
コンテンツマーケティングだけでも、半年がんばれば認知度がアップしてきますが、それまで待てないという方なら、最初の半年間だけ広告運用してみるのも良い選択だと思います。
6: まとめ
あなたがビジネスをする業界、カテゴリー、地域で効果的に認知度を上げることは、安定した集客と収入を生み出すポイントとなるでしょう。
最初から認知度が高いことはありませんから、ビジネスを続けていく中で、出来るだけ早い段階で認知度を高めることを忘れてはいけません。
認知されていないよりも、認知されている方が断然有利です。
認知されていて、商品やサービスが最高なら、鬼に金棒です。
今回の9つのステップを読み返しながら、あなたのビジネスの認知度をアップしてみてください。
きっと見込み客からの反応も変化しますし、コンテンツマーケティングを活用すれば認知度がアップし、問い合わせも向上するはずです。