【対談】ブログ記事の書き方は構成でキマる!プロライターが話す基本構成とは?
ブログ記事(コンテンツ記事ですが)を書く。
そのとき、特に初心者の方は
「どう書き進めればいいのかわからない」
と悩んでおられることも多いと聞きます。
そこで今回は、僕のビジネスパートナーで
セールスコピーライターでありコンテンツライターでもある
「雷太さん(仮名)」
と、別件のプロジェクトの打ち合わせをしたとき、ダラダラと話していた中で「ブログ記事の構成」の話題が出たので、その部分を抜き出してお届けしようと考えました。
プロのライターは、どんなことを考えて書いているのか。
お届けしたいと思います。
内容に関しては、雷太さんの承諾を得ておりますので、ご安心ください。
それでは、どうぞ~。
1: ブログの基本
『雷太さん、こんばんは。』
『いつもお世話になっています~。』
『別件のプロジェクトの件は少し横に置いておいて、今、話が出た「ブログ記事」の構成に関係のある話をちょっとしませんか。』
『いいですよ~。
ライターの中でも、悩んでいる人、結構いますから。』
『そうなんですよね。
でも、雷太さん、結構、書いてるから、悩んでないでしょ?』
『セールスレターとかランディングページとか、ステップメールも書いてますけど、依頼頂ければコンテンツ記事(ブログ記事)も書いてますからね~
流石に自分の型が出来てきましたね。』
『月間どれくらいの本数を書くんですか?』
『コンテンツ記事だけだと、1記事3000~5000文字くらいのだったら、1日に2本は書きますね。
他のライティングもありますから、難しいですけど、だいたい1ヶ月にコンテンツ記事だけなら、30~40本は書けます。』
『それは、リサーチとか込みで?』
『そうそう、リサーチして、キーワード探して、SEO対策して、構成考えて、ライティングして、編集して、校正して、画像入れて。
編集以降は明くる日にしますけど。時間にするとトータル6~8時間で2本完成という感じですね。』
『そのペースで書くとなると、何かコツが?』
『ブログ記事の基本ですけれど「ペルソナ」をはっきりさせておくことが始まりですね。
そして、ペルソナから僕は「シーン」をイメージしますね。
「どんなシーンで使われるんだろう」とか
「どんなシーンで悩んだんだろう」とか。
ブログ記事の場合、書きたいことは先にある程度決まってますから、当たりをつけておいてリサーチします。』
『その方法でリサーチできます?』
『ハズすこともあります。(笑)
2、3回ハズしたら、わかってくるので、そこからは楽ですよ。』
『そしてキーワードを探して、SEOと。』
『これはツールをどう使うかだけなんで。
でも、実は、ここで「シーン」が生きてくるんです。
同じ悩みでも、シーンが違うと「検索ワード」って変わりますよね。
例えば「PV上げたい」も、シーンによっては「集めたい」かもしれないし、「読まれるためには」かもしれないし。
どのワードが競合少なめで、かつ、検索されているか。
ここを探すようにしています。』
『次に、構成を考えて、ライティングして、編集と。』
『そうですね。
この3つで、作業内容が濃いのは「構成を考える」です。
構成ができると、ライティングは、そんなに大変じゃないですから。
というか、構成ができると、どこからでも書けますからね。』
『内容からでも?』
『はい。
下から上に向かってでも書けますよ。
構成が決まっているということは、書く内容がわかっているということですから。』
『ということは、ブログ記事の基本は「構成」ということですよね。やっぱり。』
『そうですね。
構成がすべてだと思います。
これは、ブログ記事だけではなくて、セールスレターもステップメールも同じですし。
ニュースレターなんかも同じですね。
特に、5000文字くらいまでのコンテンツ記事だと、まだ大丈夫ですけど、6000文字以上とか、それこそ1万文字を超えるセールスレターとかだと、構成が決まってないと最後のオファーで何をセールスしてたのか、訳がわからなくなりますから。』
2: ブログを読みやすくするポイント
『文字数が多い記事の話が出たので、読みやすさについて話を聞いていいですか?』
『どうぞ、どうぞ。』
『長い記事になると、途中で読み進まなくなる記事がありますよね。詰まるというか、飽きてくるというか。
それも「構成」で解決できますか?』
『僕は、80%は解決できると思ってます。
でも、後の20%は「書き方」もあります。』
『読み進められる「書き方」?』
『そうなんです。僕は無意識でやってた書き方だったんですけどね。
2年くらい前、当時日本で一番オウンドメディアに詳しくて、一番記事を読んでいるという人から「読みやすいです!」とお褒めいただいたときに気がついたという。』
『どうするんですか?』
『まずは「構成」ありきなんですが、ブログ記事で言うところの「見出し2」の単位がありますよね。HTMLでいうと「h2」。
必ず「見出し2」の最後は、次の「見出し2」へ誘導するという書き方なんです。
セールスレターでいうと、次のページへ進ませる方法です。
クリフハンガーみたいな方法ですね。』
『例えば?』
『新しいダイエットの方法を話したとしましょうか。
「このダイエットは○○が活性化されることで、自動的に脂肪燃焼され、寝ているだけで-10kgが実現するんです。」
普通、ブログ記事だとここで終わる人が多いんですね。
でも、セールスコピーだと、これでは終わらないんですね。
この後ろに
「それでは次に「○○ダイエット」について、具体的なことをご紹介します。」
絶対にこの1文を入れます。
次へ誘導します。』
『次へ進まないと仕方ないですよね。
次に書いてあるって言ってるんですからね。』
『そうそう。
丁寧に読んでくれている人は気になるから、次へ進まないと仕方ないんです。
セールスコピーと同じことを、ブログ記事でも入れるということです。
反対に、飛ばしながら読んでる人は、一気に最後へ行きますから、最後で拾い上げて最初へ戻すという。』
『「まとめ」で拾い上げる。』
『そうです。そうです。
「まとめ」で要約や要点だけ書いておく感じです。
そこだけ読むと気になるから、最初から読むしかないという。』
『他には?』
『基本的なことですけど、意外と出来ているライターさんが少ないと言われるのが
- 1文がやたら長い
- 「、」がない
- 主語と述語が遠い
- 接続詞が多い
- 同じ接続詞を続けて使う
- 同じ語尾を続けて使う
- 形容詞が多い
こういうのは、僕のまわりでライティングを教えている人からも聞きますね。』
『これ、直すことできるんですか?』
『一番簡単に直すのは、普段、話す言葉を意識して変えることですね。
結局、文章を書くときって、自分が普段話している言葉が出てくるので。
普段から形容詞の多い人は、文章にも
- 美しい
- きれい
- おもてなし
- かわいい
こういう言葉を使ってしまうようです。
「書くときだけ変えよう」というのは簡単ではないので、普段の会話から気をつけるのが近道かなと。』
3: ブログの構成
『では、いよいよ今回のメイン「構成」ですが。
どうやって「構成」を作ってます?』
『「構成」と聞くと、どんなことを思い出しますか?
たぶん、多くの人が「AIDA」とか「PASONA」を思い出すと思うんです。』
『基本の構成ですね。』
『この構成、使えることは間違いないです。
「QUEST」フォーミュラとかも使えます。
でも、そのまま使えるのは「セールスコピー」とか「ランディングページ」とか「ステップメール」とかだと、僕は思ってて。』
『他にあると。』
『ブログ記事を、どういう位置づけにするかによりますね。
ブログ記事からセールスしたいなら、先ほどのフォーミュラを使うといいと思います。
でも、ブログ記事は「役立つ情報の提供」だとすると、ちょっと暑苦しいのが、さっきのフォーミュラ。
クドイというか、どこかセールスな雰囲気がしてしまうというか。
特にフォーミュラの後半が、、、ね。』
『確かに「情報を提供する」というよりも「アクション起こして!」という感じがね。
でも、見た人は、まだアクションを起こすところまで、こちらと信頼関係がないという。』
『そうそう。
まだ関係性がないときに「アクションして!」と言っても、怪しいだけですからね。』
『じゃあ、どんな構成にすれば。』
『僕は自分でいくつかのパターンを用意していますが、要点をまとめると次の構成になります。
<オープニング>
- 悩みから解決、結果、理想の未来像を見せる。
<本文>
- なぜ、そのノウハウが必要なのか
- ノウハウはどのような仕組みになっているのか
- ステップ・バイ・ステップでやり方を伝える
- 具体的に行動する方法
<まとめ>
- オープニングと本文を、もう一度要約する』
『コール・トゥ・アクションがないですね。』
『そうですね。
セールスの「コール・トゥ・アクション」て、購入ボタンを押してもらうとか、電話してもらうとかじゃないですか。
でも、ブログ記事の場合のアクションは、自分でノウハウをやってもらって体感してもらいたい。
記事を読んで得た情報を自分でやってもらって、成果を感じてもらわないと信頼関係が生まれないですからね。
そして、
この構成は、読み飛ばされることを前提に構成してるんです。
ほとんどの人は、時間がありませんし、読まないですから。
知人のスマホの使い方を見ていても「ザ~」って見てるだけなんで。
- だから、読む人が本文の4つのパートのどこかで目を留めてくれたらいいな、という流れになっています。今すぐやりたい人は、最後の具体的な行動。
- すぐやり方を知りたい人は、ステップ・バイ・ステップのところ。
- 理論をきちんと知ってからでないとイヤな人は、仕組みから。
- 悩みの深い人は「なぜ」から。』
『どこかで目を留められれば、戻って読んでくれる可能性が上がると。』
『そうですね。
読む時間が増えると、無料レポートとかへオプトインしてくれる可能性も高くなりますし、問い合わせへ進んでもらえる確率も上がりますから。』
『他に構成はあります?』
『記事に権威性が必要な場合は、本文を
「抽象」→「具体」→「抽象」
という流れで記事を書くこともあります。
最初は、マクロな視点で話し始めて、中盤でミクロに視点を向けるんです。
これは聖書と同じです。
神はものすごく広く高い視点で物事を見ている。
にも関わらず、個人の行動も知っている。
会社で言うと「経営とは」見たいなマクロ視点の話をした後で、「エクセルの非効率な使い方」みたいなミクロなことを言い出すんです。
要は、何でもお見通しですよ、ということです。
で、最後はもう一度「抽象」レベルに話を持っていくと、権威性が出やすくなりますね。
「お~、この人、すげ~難しいこと知っていて考えてるんだぁ~」みたいな印象を出しやすくなります。』
『それ、怖い。(笑)』
『こんなのもあります。
書く内容にもよりますが、構成を単純化したいときってあるんです。
特に、リアルに体験したこととか、レポート記事とか。
こういう場合は、2部構成を使うこともあります。』
『2部構成?』
『アメリカの刑事ドラマのパターンです。
「事件発生」→「解決」
ストーリー的に言うと
- 事件が発生(死体が発見される!)
- 犯人を特定して逮捕、そして解決
非常にスピーディーな構成です。
ドラマの本編は、正直何でもOKというパターンです。
びっくりすることで目を引いて、解決に向かって、体験談を書くという構成です。』
↓↓↓例で具体的に説明すると↓↓↓
こんな感じです。
『本文、いくらでも展開できますやん。』
『そうです。あっちに行って、こっちに行って、あれ食べて、これ食べて。
現場の雰囲気をガンガン書いていけます。』
『そろそろ、構成の話をまとめましょうか?』
『そうですね。
依頼されて書く記事で一番多いのは「ノウハウ系」です。
ブログ記事を書く初心者の方も「ノウハウ系」が多いと思います。
とすると、
今回紹介した最初の構成を使って書くのが、まとまりやすいと思います。』
4: ブログ構成を考えた後に必ずチェックするポイント
『構成を考えた後に、チェックするポイントってあります?』
『ペルソナが決まってますから、構成を書き出した後に
「この構成でペルソナは読みたいのか」ということをチェックします。
「読みたいか」を考えてみて、面白味がないなと感じたときは、必要のない「章」が混ざっています。
または、
「理由」が2回出てくるとか。
1記事で2つ以上のことを伝えようとしているときですね。
後、話が上から下へ流れたときに、辻褄が合っているかですね。
先の章を読まないとわからないことが、前の章に書いてあっては、その瞬間に読む気がゼロになりますから。
丁寧に、順を追って理解していける流れですね。
「順を追って理解できるか」ということを意識すると、「突然ですが!」みたいな話が割り込んできませんし。
ということは、記事全体と通して一貫性が保たれているということです。』
『他にはありますか?』
『
- 得したか
- 最新の情報か
- 知りたいことだったか
この3つのうち、読者が1つでも満足できているかをチェックします。
最後まで読んだのに、どれも満たされないと、、、最悪ですからね。』
『色々ご提供ありがとうございました!
僕もインプットしたいんでアウトプットしていいですか?(笑)』
『全然いいですよ!ってか分かってました(笑)』
5: まとめ
今回はブログ記事(コンテンツ記事)の「構成」について、ビジネスパートナーのライターさんとのやりとりを紹介しました。
いつもライターさんと話しているのですが、
「ブログ記事は読まれないと始まらない」
ということです。
いくら濃い情報やノウハウが書いてあっても、読み進められなかったら、読者はそこにたどり着けません。
そのためには「構成」を考えてからライティングを始める。
そういう流れを身につけるのが、近道なのだろうと思います。
ブログ記事初心者の方は、特に「なんとなく書き始める」というのではなくて、構成を考えてから書くようにすると、結果的に時短にもつながります。
『ブログの書き方は悩みのタネ!プロが教える初心者のための時短ライティング』も参考にしてみてください。
他にも「構成」の作り方や考え方はあるようですので、「構成」についてご質問などありましたら、アンケートフォームからご連絡ください。
また、ライターさんと、ダラダラ話して支障の無い範囲で紹介していきたいと思います。
↓↓↓メルマガの構成の対談はこちら↓↓↓
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