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ユーザビリティが向上するとホームページが働き出す!改善手順を紹介

 
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ホームページを作って更新作業を継続しているけれど、いつまで立っても成果が出て来ない場合に多い原因がユーザビリティの低さ。

 

現在では複雑なデザイン、かっこいいデザイン、かわいいデザインなど、いろいろなデザインに着せ替えることがホームページで出来るようになっていますので、ついつい自分好みのデザインばかりにとらわれてしまい、ユーザビリティに意識が向いていないところもあります。

 

そして、ユーザビリティを意識していない作りになっていると、「自分にとって見た目がいいデザイン」になっていたとしても、実際にホームページを利用する人にとっては「これは使いにくいから別のところを見よう」となってしまっている可能性が高くなります。

 

その結果、どれだけ継続してがんばっても成果が出ないと。こんな感じです。

 

今回は、ホームページを作るときに失敗しやすい「ユーザビリティ」の話しをします。

 

1: ホームページのユーザビリティって?

ユーザビリティって何でしょう。

 

(1)ユーザビリティとは

ユーザビリティ(Usability)とは「USE(使う)」という単語から発生していますので、

 

  • 使いやすさ
  • 便利さ

 

を意味している単語です。似ていますが「User(使う人)」ではありません。

 

では、具体的にホームページにおけるユーザビリティとはどういうものかというと。

 

  • お問い合わせフォームのページまでスムーズに移動できるようになっているか
  • ホームページが見やすいデザインになっているか
  • ホームページの内容は理解しやすいか
  • スムーズに表示されるか
  • ホームページの中で迷子にならないか

 

非常に単純なことです。

 

(2)ユーザーエクスペリエンスと一緒?

ユーザビリティと似た言葉に「UX(ユーザーエクスペリエンス)」というのがあります。

 

こちらは「User」と「Experience」の2つの単語で出来ていますので、意味をくっつけると次のようになります。

 

「ユーザー体験」

 

ユーザビリティとは違い、ユーザー(人)がどのような良い体験ができるのかを指しています。

 

ここで知っておいてほしいのは、ユーザビリティはUXの一部であることです。

 

UXの方が広い範囲で見ています。その中の一部分を担っているのがユーザビリティです。

 

(3)アクセシビリティとは違うの?

こういう言葉もあります。「アクセシビリティ」。ユーザビリティに似ています。

 

アクセシビリティ(Accessibility)とは、使えるユーザーの範囲を広げることを意味しています。

 

例えば、

 

  • 高齢者
  • カラダに障害をお持ちの方
  • お子さん

 

人の状況によって「使える」「使えない」という壁を低くしていく取り組みと考えてもらうとわかりやすいです。

 

対して、ユーザビリティは「特定の範囲の人」が使いやすいかどうかに重点をおいています。

 

似た言葉なのですが、目標としていることが違います。

 

2: なぜユーザビリティを向上するとホームページが働くのか

どうしてユーザビリティを向上すると、ホームページが働きだし良いことが起こるのでしょうか。

 

(1)ホームページは誰のもの?

はじめに考えてほしいことがコレです。

 

「あなたのホームページは誰のものですか?」

 

自分のものだと考える人がいれば、ホームページへ訪問してくる人のものと考える人もいるでしょう。

 

ユーザビリティの視点から見ると、ホームページとは後者である「ホームページへ訪問して使う人」のものと考えます。

 

良いですか?もし、あなたが「自分のもの」と考えていたのなら、おそらくデザインからページの作りから内容まで「自分がいい」「自分が納得できる」ものになっているはずです。

 

ということは、ホームページへ訪問してきた人からすると「わけわかんない」という状態なので、全く成果が出ていないことも十分に考えられます。

 

あなたにとってベストなものではなく、訪問者(利用者)にとってベストなものでなければいけません。

 

誰のものかを理解頂いた上で、なぜユーザビリティが向上すると良いことが起こるのかをお話していきます。

 

(2)表示は速いほうがいい

まず、ホームページの表示ですが、速いほうが利用者はストレスなく見ることができます。

 

せっかくGoogleから検索してクリックしたのに、なかなか表示されないのでは離脱してしまいます。

 

とても基本的なことですが、表示速度が速いというのはユーザビリティが高いと言えるので、利用者はストレスなくホームページを見てくれるため、あなたが求めているゴールへも進んでもらいやすくなります。

 

(3)何をしているかわかるほうがいい

ホームページから提供する機能によっては、少し時間のかかる処理が行われることもあります。

 

こうした場合、何も表示せずにいると利用者は「フリーズした?」と不安になり、最悪はページを閉じられてしまい終了となります。

 

仮にメルマガ登録をしているとき、登録ボタンを押された後に登録作業中に「登録中です」とも表示せずに時間が30秒くらいかかると、ほとんどの利用者は不安になってページを離脱します。

 

ここで重要なのは「登録できたかどうか」ではなく「不安になったかどうか」です。利用者は少しでも不安になると良い印象を持ちません。おそらくメルマガ登録が完了したとしても、良い印象をもっていないので早いタイミングで解除されます。

 

このような結果になると、あなたが求めているゴールへは近づけません。時間のかかる処理が行われるのなら「処理をしていますよ」「少し待ってくださいね」とメッセージを表示し、何をしているのか、どうしてもらいたいのか伝えるようにしましょう。

 

これだけでもホームページがあなたのゴールへ向かって働き始めてくれます。

 

(4)悩まないほうがいい

ホームページを利用する人に悩ませてはいけません。人は悩むと使いません。自分から積極的に悩みを解決しようとはしません。別のところへ移動しようとします。

 

ということは、悩まさないようにすることができれば、ホームページを利用してもらえますので成果へ繋げることができます。

 

(5)パッと見て使えるほうがいい

いちいちホームページの使い方をマニュアルで調べる利用者はいません。そんな面倒なホームページは「無くなればいいのに」と思っています。

 

例えば、電話会社や国関係のホームページですね。マニュアルを用意しておけばそれで問題ないと考えているようですが、あれは「仕方がないから」使っているだけで、そういう会社や団体でないなら誰も使いません。

 

同じように、あなたのホームページも電話会社や国関係の業務を行っているのでなければ、パッと見て使えるほうが、ホームページ本来の働きをしてくれます。だって、その方が使いやすいですから。

 

 

結局、利用者(僕もあなたも含めてですが)は、利用するとき必要のない学習や、悩ましいことに頭を使うことなど、積極的に相手のホームページを理解しようとはしないのです。

 

目の前にあるものが、わかりやすく使いやすくないと利用しません。

 

良いでしょうか?このような利用者の感情が理解できると、どうしてユーザビリティが向上するとホームページが働き出すのかわかるはずです。

 

3: ユーザビリティ向上のための改善手順

ユーザビリティ向上の改善手順があります。

 

(1)対象は誰ですか?

ユーザビリティを向上する対象は誰なのかを決めましょう。

 

ユーザビリティとは「特定の対象の使い勝手を向上させる」ことでした。思い出してください。

 

(2)モニター募集してみましょう

対象となる人にモニター参加を呼びかけましょう。

 

今ならSNSを利用することもできます。

 

(3)ホームページを改善

ホームページを改善しながら、モニターさんに使ってもらい反応を得ていきます。そして反応の内容を吟味し、改善を進めていきます。

[1]ボタン

改善するとき、最初に着目してもらいたいのがボタンです。

 

ボタンは「ボタン」としてわかるデザインにしましょう。ただの装飾用の画像なのか、ボタンなのかわからないのはいけません。

 

また、ボタンには「クリックするとどんなことが起こるのか」わかるようなキャプションや注意書きを行いましょう。利用者が安心できます。

[2]内部リンク

ページ間を行き来するために内部リンクを設置することがあります。

 

このとき、テキストによる内部リンクを張ることが多いですが、利用者が「別のページへ繋がっている」とわかるような装飾をしてください。

 

わからないままクリックしてしまい、別のページへ移動したり別のページを新規で開いたりすると驚いてしまう人もいます。

[3]PC版とスマホ版の統一

PC版とスマホ版のホームページがある場合(今はあって当然です)、メニューやデザイン、ボタンなど、できるだけ統一した使い勝手になるように調整してください。

 

PC版とスマホ版で全く違うページ構成、メニュー構成、動作、このようになっていると利用者は混乱します。

[4]見ている対象者が理解できるコピー文

利用者が理解できるキャッチコピーやマイクロコピーにしましょう。

 

  • かっこいい
  • 流行っている
  • 大手と同じような

 

こういうのは取り入れる判断基準になりません。判断基準として正しいのは利用者が理解できるかどうかです。

[5]アイコンは手抜き

アイコンで意味を伝えることが増えています。便利なのですが注意が必要です。

 

というのも、アイコンから汲み取る意味は、利用者の経験や知識などによって違いがあるからです。

 

例えば「ディスプレイ」のアイコンを置いた場合、Aさんは「パソコン」をイメージしたけれど、Bさんは「テレビ」をイメージするかもしれません。

 

アイコンだけ置いておくのは手抜きとも言えます。できるだけアイコンの周辺に、アイコンの意味がわかる説明文を配置しておきましょう。

[6]余白と流れ

ホームページの内容ですが、余白がないと見づらくなります。窮屈に見えてしまいます。

 

また、基本的には上から下へ向かって読み進めていきますので、内容の流れも上から下へ向かって理解できるようにするべきです。

 

一部、和食関係業界や「和」を感じる商品やサービスを提供されているところで「文字を縦書き」「流れが横展開」というのもあります。

 

この方法は「雰囲気」を伝えることはできますが、実際に利用すると見づらいことが多いです。

 

トップページなど、印象を与える部分だけならOKですが、全体に使うのはおすすめできません。

[7]現在地がわかる

ホームページの中で迷子にならないため、ページの上部に「現在地」がわかる「パンくずリスト」を表示しておきましょう。

 

これがあれば、利用者は自分がいるページの場所を何となくでも理解できますし、わからなくなった場合はTOPをクリックすれば元に戻れます。

 

4: まとめ

ユーザビリティを向上させるためには、利用者視点が欠かせません。

 

「自分の良い」は、必ずしも「利用者にも良い」とはかぎりません。ほとんどの場合、この2つは一致しないと考えておく必要があります。

 

それくらい自分の想いと利用者の想いは離れています。だからこそ、利用者視点に立ったユーザビリティが備わっていると、利用者が喜んで使ってくれるのです。

 

 

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