信頼感のあるホームページを作るコツ
ホームページを作る上で、業種によっては「信頼感」がとても大切になります。
例えば、
- 士業
- 医師
- 獣医師
- コンサルタント
- システム開発
接しやすさも大切なのですが、ざっくばらんに、友人のように接するだけではなく、専門家として接するイメージが伝わらないとビジネスが成り立たないケースです。
1: 最低限のページを用意する
信頼感のあるホームページを作るコツの1つ目は、ホームページに最低限の情報を用意することです。
(1)ごあいさつ
代表者、または事業主から、ホームページをご覧頂いた方へ向けた「ごあいさつ」となるメッセージは必ず用意しておきたい情報です。
ごあいさつでは、主に次の内容を記載するようにしてください。
- どうしてこの事業を始めたのか
- この事業でどのような未来を作りたいのか
- お客様へ貢献できることは何か
ここまで書きますとおわかりかと思います。企業理念や経営理念と呼ばれることに大変近い内容です。
当然ですが、事業を営む上で存在している「代表者(事業主)」からの「ごあいさつ」ですから、会社の理念に近いはずなんですね。
しかし、ホームページを見ていると、明らかに「制作会社が勝手に考えて書いたよね?」と思えるような「企業理念」と「ごあいさつ」が激しく違っているところもあります。
この2つの違いですが、ホームページへ訪れた人が気にしないのかというと、顕在意識上はあまり気にしていません。顕在意識で気にするのは文筆業の人間くらいです。
でも、潜在意識では「何かしっくりこない」感覚を持っています。「悪くはないけれど選ばない」状態の原因になっています。
これってもったいないですよね。
「悪くはない」と感じているのに、最後の一歩が踏み出されないのでビジネスへ繋がらないのですから。
(2)顔写真
ごあいさつと関連して掲載しておくことで信頼感が高くなるのが「顔写真」です。
企業の代表者はできるだけ顔写真を掲載しておきましょう。顔が見えると相手も安心します。
ただし、顔写真によって相手は「この人は信頼できない顔だ」「この人は信頼できそう」と勝手な判断をします。こういう判断は相手の過去の記憶からきています。そのため、僕たちが何とかして、状況を変えることはできません。
この場合は、僕たちに良い印象を持っていない人を遠ざけることができているので、クレームなどの可能性を減らすことができていると考えてください。
(3)会社情報
会社情報は必ず掲載しておきましょう。
- 社名(正式名称)
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 代表者の氏名
会社設立から現在に至るまでの歴史(沿革)も記載しておくとベストです。
不思議なことですが、会社情報が正しくないところ、手を抜いているところを見かけることがあります。
あなたは会社情報がいい加減なところとお付き合いしたいでしょうか?信頼できるでしょうか?
何かを「ごまかそう」としている印象を受けないでしょうか?
信頼感のあるホームページを作るなら、手を抜かずに会社情報を作りましょう。
(4)サービス内容
「何屋さんなのか」、はっきりとわかるようにしておきましょう。
できるだけ具体的なサービス内容にしておくと、信頼感が高くなります。なぜなら、具体的なサービス内容を掲載できるということは、その分野の専門家だからです。
いくら口だけで「専門家です」と言っていても、本物でないところのホームページには、ぼやけた話ししか掲載されていません。その理由は、具体的なことを掲載すると、商談するとき突っ込まれて困るからです。
いつでも「ごまかせる」「逃げられる」状態を保つため、どんな解釈でも言い訳でもできるようになっているのです。
2: 基本機能をきちんと持たせる
信頼感のあるホームページは基本機能を持っています。
いくらカッコイイデザインのホームページであっても、次にお話しする基本機能を持っていないなら信頼感は高まりません。
(1)見やすく
凝ったデザインのホームページが「見やすい」のなら正解です。しかし、ほとんどのケースで、凝ったデザインのホームページは「見づらい」のが現実です。
とにかく、訪問してきた人が「困らない」ような、見やすいホームページを意識してください。
訪問者が見ているとき、あなたの感性や考えを深掘りし、じっくりと考え、ホームページで凝っている部分に理由を見つけてくれることはありません。
訪問者は暇ではありません。いちいちあなたのことを考えてはいません。訪問者自身が知りたいことを短時間に理解したいだけです。
(2)わかりやすく
わかりやすい内容であることも大切です。
テキストと画像を使って、わかりやすく表現しましょう。
特にテキスト部分は、何度も推敲し、自分以外の誰かに読んでもらい感想を聞きながら調整するようにしてください。
テキスト部分は、文筆業の人でないと大抵は「自分目線」で書かれています。そのため、書き手はわかっているのですが、読み手は全く理解できないことも多々あります。
「わかりやすく」というのは、訪問者(読み手)にとっての「わかりやすく」という意味です。書き手にとって「わかりやすく」書かれていても信頼感は向上しません。あくまでも読み手の目線で「わかりやすく」表現してください。
(3)誠実な言葉遣い
ホームページに掲載するテキストの言葉遣いは誠実にしておきましょう。
砕けた言葉遣いをする必要はありません。
基本「です・ます」調で問題ありません。
(4)専門家であることがわかる情報
専門家であることがわかる情報を掲載しておくと信頼感が増します。
- ○○賞受賞
- ○○証
- 講演実績
こういう情報があれば忘れずに掲載してください。また、こうした情報が無い場合でも、仕事における実績情報を掲載することで信頼感が高まります。
3: 接点となる情報をわかりやすく
お客様候補との接点は大切です。
(1)問い合わせ
接点となる情報の代表は「お問い合わせ」フォームです。
必ず設置しておいてください。電話連絡がメインの場合でも、お問い合わせフォームは設置しておきましょう。人によっては電話連絡から始めることに不安を持っている人もいらっしゃいます。
(2)地図
接点となる情報で見落とされるのが地図です。
今ならGoogleマップへピンを打ってホームページへ表示しましょう。
どの辺りに事務所があるのか、お店があるのかがわかると安心です。また、Googleマップを使うことで、ストリートビューが表示されますから、事務所やお店の周辺がどんな雰囲気のところなのか訪問者は簡単に確認できます。
地図は「安心」を補強する情報です。
(3)電話番号orメール
電話番号とメールも記載しておきましょう。使われるかどうかは関係なく、公開していることに信頼感が生まれます。
電話番号とメールの記載で困るのが、必要の無いセールス電話やスパムメール。対策としては、電話番号とメールアドレスをテキストで記載するのではなく、画像にして掲載することです。
4: より信頼感を向上させるなら
信頼感を向上させるコツがあります。
(1)デザインの統一感
デザインの統一感を忘れないことです。
どのページもレイアウトや色使いなどが統一されていると安心できます。
(2)最新情報
最新情報が掲載されているホームページは信頼感が高くなります。
特に
- 業界情報
- お役立ち情報
訪問者の役に立つ情報が更新されていると信頼感を得やすくなります。
(3)運営企業情報
ホームページのサイト名と運営企業名が違っているケースが増えています。
こうした場合、運営企業情報をきちんと掲載することで信頼感を得られます。
(4)役立つ情報
お役立ち情報を掲載しているところは信頼感が高いです。特に、継続して更新しているところは信頼されやすいです。
(5)第三者からの評価
- お客様の声
- レビュー
- 別企業やメディアからの評価記事
第三者からの評価を掲載することで、信頼感を向上できます。
ここで注意してほしいのは、自作自演は絶対にNGだということです。自作自演するなら第三者からの評価は無い方がいいです。
また、ステルスマーケティングで得られた評価を掲載するのも、おすすめできません。ステマはバレます。バレたとき、大きな痛手を被ります。
5: まとめ
信頼感のあるホームページを作るコツをお話しました。
どれも「訪問者目線」に立って考えれば理解できることばかりです。
信頼感のあるホームページとは、顧客目線で考え作ることです。目線を間違えないでください。自分の目線だけで作ってはいけません。制作を依頼する場合でも、制作会社の目線で作られてはいけません。
もし制作会社へ依頼される場合、あなたへ直接取材し、一次情報を得ないようなところは危険です。制作会社の思い込みだけで作られてしまう可能性が高いからです。
「あなたのホームページは誰が見るのか」
この質問を続けてください。目線を間違えることがなくなります。