起業時にホームページは必要?開業後に苦労しないためのHP制作ポイントとは?
ホームページを作りたいと考えている起業間近の方、起業したところの方へ。
ホームページ制作とウェブでの集客を提供しているSONIDOがこんなことを言うのはどうかと自分でも感じていますが、大変重要なことなので先にお伝えしておきます。
「あなたの起業で本当にホームページは必要ですか?」
実のところ、起業された方が全員ホームページを持っているのかというと、そんなことはありません。確かに2000年以降、ホームページを持つ方は増えていますが、、、ここが大事な点です。
「増えているからと言って、あなたにも必要とは限りません!」
ということで、あなたの起業時にホームページが必要なのかどうか、ここから先をお読み頂き判断する材料にしてください。
1: 起業時にホームページは必要なのか
インターネット、Wi-Fi、スマートフォン。
これらの情報ツールを手に入れた僕たちとしては、今の時代に起業してホームページを持っていないのは良くない。こんな風に考えてしまいがちです。
しかし、起業して仕事を上手く回しているけれど、ホームページを持っていない人もいらっしゃいます。そんな事実を元に、あなたにとって本当に必要なのかどうか、今一度じっくりと考えてみてください。
(1)公式ページは本当に必要なのかというと・・・
公式ページとしてホームページがあるのは理想です。
しかし、あなたの事業へアクセスしてくれる「顧客」は、あなたが作ったホームページを目にする属性の人たちでしょうか?
例えば、ラーメン屋さんや地元の中華料理屋さんが公式ホームページにお金を注ぎ込んでも、そこから来店を促し利益を生み出すには至難の業だと僕は思います。
どちらかというと、ラーメン屋さんや中華料理屋さんなら「食べログ」など、飲食店を探しやすいポータルサイトへ登録することの方が意味も出てきます。
また、別の例えとしては美容室やエステ、ネイルを商いとされている方が、お金と時間を注ぎ込んで公式ホームページを作ったとしても、そこから来店や予約が発生するよりも「ホットペッパービューティー」へ登録しておく方が来店や予約もされやすくなります。
このように、「起業した→ホームページが必要」という流れは「正解」ではありません。
業種やあなたの価値観、テイストによって必要ではない。そんなケースも現実的にあります。
(2)大切なことは情報を届けること
どうしてホームページ制作とウェブ集客を行っている僕が、こういうことをお話するのかとういうと、ホームページという媒体だけに目を向けて欲しくないためです。
では、どういうところにフォーカスして欲しいのかというと、、、
「起業した後に大切なのは、あなたのお客様候補へ情報を届けること」
この点に注意してほしいのです。
なぜなら、事業を上手く回していくためには、継続的な集客が必要です。この場合の集客は新規獲得でもリピーターでもかまいません。
とにかく集客が最重要なのです。で、ここで間違えてほしくないのはホームページを持っていると勝手に集客できるんじゃないかと幻想を抱くこと。
インターネットで検索すると、この幻想が現実のように語っている方もいらっしゃいますが、SONIDOの経験から申し上げるなら「あくまで幻想」です。
ですから、ホームページという一つの媒体に固定して考えるのではなく、他にもっと良い(あなたの事業に合っている)、お客様候補へ情報を届けられる仕組みがないのかを検討してもらいたいのです。
例えば、
- 食べログ
- ホットペッパービューティー
- スーモ
あなたの確かな情報を、顧客候補が目にするところへ伝えることが重要なのです。
もし、あなたの顧客候補がホームページや新聞はほとんど見ないけれど、毎日欠かさず為替相場をチェックしているのなら、為替相場の情報が集まっている場所へ広告を出す方が集客効率も高くなります。
起業したところでは資金的にも楽ではありません。これはSONIDOも同じでしたから理解しています。だからこそ、あれもこれもやるのではなく顧客候補が集っている場所へ情報を伝えるようにしてほしいと思います。
(3)ホームページが必要になるケース
あなたの事業の性質や特性によっては、集客とは全く別の意味でホームページが必要になるケースもあります。
例えば、取引先候補が法人である場合。相手企業と展示会などで商談したとしても、相手企業の担当者は帰社した後、あなたのホームページを探して上司に報告をします。
この時、ホームページが整っていないと上司へ報告しにくくなりますから、いくら展示会で商談したとしても、そこで終了してしまいます。相手企業の担当者としては、探しても見つからない会社を掘り下げて時間を使って報告書を作るよりも、簡単に見つけられて信頼感が伝わる会社の方が上司へ報告しやすいため選びやすいのです。
また、こういうケースもあります。取引先候補が百貨店や大手スーパーの場合。
食品やアパレルなどが多いですね。
相手企業のバイヤーは必ず「ホームページをチェック」します。どんな会社なのかを知りたいというのもあります。どういった価値観なのかを知っておきたいという意向もあります。
このように「集客活動」とは関係なく、取引をスムーズに進めるためのツールとして、ホームページが必要になる業種があることは事実です。
もし、あなたが起業される業種が当てはまるのなら、いろいろと考えても意味がありません。ホームページがないと取引が進まないのですから持つしかありません。
2: ホームページがあると仕事が上手くいく理由
ここではホームページがあると仕事が上手くいく(スムーズに運ぶ)理由をお話します。
資金に余裕があれば、持っていて損はありません。ただし、先ほどもお話しましたが、業種の性質や特性によって「必要ない」ということもあります。
(1)銀行関係で伝えやすい
事業用の口座を開設するとき、会社の公式ホームページを申告することが増えています(今では、ほぼ100%ではないでしょうか)。
- 起業時に融資が必要
- 従業員やスタッフに給与を振り込む
最初の頃ですと、この2つが必要なら口座開設することになりますので、公式ホームページを用意しておきましょう。
2つとも必要がない方で法人ではなく個人事業主やフリーランスなら、自分の個人口座も使えますから無理をしてホームページを持たなくても問題ありません。
(2)名刺の代わりになってくれる
起業すると誰もが必要になる活動。それは「営業」です。
営業するとき、名刺やパンフレットを持ち歩くとは思いますが、印刷費用が掛かりますし、新商品や新サービスが増える都度、印刷しなおしているとコストがかさんでいきます。
このようなデメリットを少しでも解消するために、名刺の代わりやパンフレットの代わりになってくるホームページを用意しておきましょう。
ホームページですと、一度作成すれば、後は新商品や新サービスが増えたとき、自分で更新すればコストもかかりません。
また、会社情報をホームページに掲載しておけば、住所や電話番号などをいつでも見てもらえます。
(3)信頼感が増す
これは感覚的なことですが、ホームページがあると「なんとなく信頼できそう」と感じてもらえます。
GoogleやYahoo!で検索しても、全く検索結果にヒットしない会社ですと、実在しないのではないかと怪しまれてしまいます。
起業したところでは信頼感は大事です。要らぬリスクを引き寄せないために、ホームページをもっておくという考え方もあります。
(4)集客ツールになってくれる
ホームページを持っていると、業種によっては集客ツールになってくれます。
例えば、SONIDOの業種では集客ツールになってくれています。
また、SONIDOのクライアント様を見てみると、次のような業種の方が集客ツールとして使っておられます。
- リフォーム業
- 外壁や屋根塗装業
- 解体業
- 住宅設計、建築、販売
- コンサルタント
- スクール業
- アウトドア事業 などなど
あなたの業種では、顧客候補の方がホームページを探しているでしょうか?もし、GoogleやYahoo!で検索することが多いのなら、ホームページは集客ツールになってくれます。
(5)知ってもらいやすくなる
ホームページを持つと、GoogleやYahoo!の検索に出てくる可能性が増えます。ということは「知ってもらいやすくなる」わけです。
起業した後に大切なのは「認知度を高める」ことですね。認知度アップ活動にホームページは役立ちます。
また、直接ホームページを見てもらうのではなく、フリーペーパーなどの紙媒体にホームページのアドレスをQRコードで掲載し、スマートフォンでアクセスして見てもらう。こういう流れを作ることもできますので、フリーペーパーと相性の良い
- お花屋さん
- エステサロン
- ネイルサロン
- トレーニングジム
- ケーキ屋さん
- トリマーさん
こうした事業の方も認知度アップのツールとして活用できます。
3: ホームページを持つ方法
ホームページが必要だと感じられた方は、どれくらいの予算で持てるのか気になると思います。
(1)費用を節約したい人
ホームページを持つ費用を節約したい人。年間にして1万円未満ですと、次のようなサービスを無料で利用するのがおすすめです。
- wix
- Jimdo
- アメブロ
- ペライチ
デザインに制限はありますが、全く使い物にならないワケではありません。できればホームページの住所でもある「ドメイン」は、自社独自のものを取得して運営しましょう。
(2)5万円くらいなら使える人
「とりあえず持っていればOK」という人におすすめの予算です。
ウェブに詳しい人なら、ご自身でXサーバーやさくらサーバーを契約し、ワードプレスをインストールすれば3万円未満の運営費で使えます。
起業したところで仕事は少ないけれど時間はたっぷりある。そんな方なら、初心者でもワードプレスの書籍を一冊購入して勉強しながら1ヶ月くらいで作れるかも知れません。
(3)資金を準備してプロに依頼する人
30万円以上の資金を使える方向けです。
プロが作りますので名刺代わりにもパンフレット代わりにもなります。
もし、ホームページで集客したいのなら、単にデザインだけかっこいいホームページでは成果を期待できません。ホームページを使った集客ノウハウが注ぎ込まれていないと難しいものです。
そのため、集客を目的としたホームページをプロに依頼するなら、50万円以上の予算を準備しておきましょう。知識と技術、そして経験と実績への対価です。
4: 制作依頼するときのコツ
プロに依頼して成果を出すためには、依頼のコツがあります。
(1)制作会社との相性
相性が良くないと「単に作った」というだけのホームページが完成します。
価値観、理念、未来像など、制作会社と同じ方向を向いているのかは大事なポイントです。
(2)起業の目的と実績
あなたの起業の目的と実績を洗い出しておきましょう。
目的と実績が合っていない方もいらっしゃいます。もし、合っていないまま制作すると、統一感がありませんので成果が生まれません。
(3)集客への意識
集客への意識を持ちましょう。どうすれば集客できるのかを考えてください。
あなたがしっかり考えていないと、ホームページを作っても集客できません。
(4)ホームページ以外の手法
ホームページ以外の情報発信手法も検討しておきましょう。
- SNS
- SEO
- ウェブ広告
方法は色々あります。こうしたことを一緒に相談できる制作会社なら安心です。
5: まとめ
起業にホームページは必要なのかと問われれば、
- 業種によっては持っていた方が良い
- 信頼度が上がるので仕事がスムーズ
これが答えになります。絶対に必要ということはありません。
あなたの業種業態、顧客候補、取引先候補がどのような媒体を使っているのか。ここから判断し、ホームページが必要なのかどうかを検討しましょう。