ホームページは必要か?知っておきたいメリットデメリット
これからホームページを作ろうと考えている方。すでにホームページを持っているけれど、思い描いていたような成果が感じられない方。「本当に必要なの?」と感じていませんか?
このコンテンツは、こうした方の悩みを解決するための内容です。
1: ホームページは必要か?
ホームページという言葉も一般に浸透しました。1995年~2000年くらいですと「ホームページってなに?」という感じだったのですが、大きく変わったなと感じています。
大きな会社も、小さな会社も、SONIDOのような個人事業主でもホームページを持っている時代になりました。
でも、これからホームページを作ろう。作ったけれど成果が感じられない。こういった方からすると「本当にホームページは必要なの?」という疑問や悩みが頭から離れないのではありませんか?
そこで、ホームページが必要なところと、そうでないところがあることからお話していきたいと思います。
(1)ホームページが必要ないところもあります
ホームページが全ての会社、個人事業主、フリーランスなどに必要なのかというと、そんなことはありません。
特にBtoC(消費者向けサービス)の場合ですと、SNSやポータルサイトを使うことで対応できることが多々あります。
例えば、地域に根付いた美容室さんの場合ですと、ホームページよりも
- ホットペッパービューティー
この2つを使った方が、自社のホームページを持つよりも集客しやすくなります。
また、この2つは、ホームページを持つよりも費用が安くて済みますので、オープン当初のように、来客状況がわからない時期なら尚更使えるツールになります。
他には、特殊な仕事をされている業界なら、仕事の依頼は紹介や決まった会社からありますので、ホームページを持つ理由がないところもあります。
例えば、トンネルを掘削するような大型機械を扱っているところですと、業界内では十分知られていますから、事業拡張や新事業展開をしないのならわざわざホームページを持つ必要はありません。
前者のようにBtoCの場合は、ある程度資金に余裕が出来てから、ホームページを持っても問題ありません。SNSやポータルサイトのゴールがホームページになるようにすれば、これまでの活動も無駄になりませんので合理的です。
(2)ホームページが必要なところとは
ホームページが必要なところもあります。BtoCでも全国を相手にしているビジネス。または、SONIDOのような専門的なビジネス。
他にはBtoBをメインにしている会社も、今後はホームページが商談時に必要でしょう。
また、別の視点としては、スマートフォンやパソコンで検索して見つけてもらうお仕事。こういう業種の場合は、ホームページを用意しておくことで発見してもらいやすくなります。
(3) ホームページが必要ないと思える会社のポイントまとめ
ここで一度、ホームページが必要ないと思える会社のポイントをまとめてみます。
- 地域密着型商売
- 紹介でやっていける商売
- 立地条件が良い店舗
- チラシやタウン誌で効果がある商売
- アナログ営業でしか集客できない商売
- 知られると同業者にコピーされる商売
- 一般消費財など商品やサービスの差別化で戦えない商売
あなたの会社や商売は、ここに当てはまるでしょうか?当てはまるなら、急いでホームページを持つ必要はありません。
2: ホームページを持つメリット
ホームページは必ず無くても良いのです。でも、あると次のようなメリットを感じられることがあります。
(1)認知度アップ
スマートフォンやパソコンで調べてくださった方に知ってもらえる可能性が広がります。
ビジネスは認知度アップによって集客状況も変化しますし、売上にも影響します。
(2)信頼性向上
最近、銀行で事業用口座を作ろうとするとホームページをチェックされることが増えています。
また、百貨店のバイヤーさん達は、取引を考えるときにホームページがあるかどうかをチェックするようです。
このように、会社のホームページは「信頼性」を担保する役割を担っているのです。また、個人の方も、自分が購入した商品やサービスを提供している会社が気になったとき、ホームページが用意されていると安心感が高まります。
ホームページは昔のように「情報発信」だけのツールではなくなっているのです。
(3)継続的な情報提供
ホームページがあると継続的な情報提供が可能になります。
SNSでも可能ですが、SNSの特性として古い投稿は流れていき、後から探して見るのは面倒です。
しかしホームページなら、いつ訪問してもらっても最新の情報から過去の情報まで、簡単に見つけていただけます。
ユーザーの利便性という意味からも、ホームページでの情報提供は好意的な関係を築くきっかけになります。
(4)売上アップ
ホームページがあり、正しく機能すれば売上アップが期待できます。
他にも、問い合わせがアップする。資料請求がアップする。こういう期待もできます。
(5)販促ツールの充実
ホームページでは情報を公開していきます。
そのため、知らない間に膨大な販促ツールが出来上がることもあります。
また、ホームページの情報を元に、社内の人材教育ツールとして活用されている企業もあります。
(6)求人対策
求人情報を見ている方は、気になる会社のホームページをご覧になります。
最近ではハローワークの求人票にも、募集している会社のURLが記載されています。
ホームページを通して、どのような会社なのか応募者に知ってもらうことで、ミスマッチを防ぐことにも役立ちます。
3: ホームページを持たないデメリット
ホームページを持たないと次のようなデメリットもあります。
(1)企業イメージの下落
ホームページがないと企業イメージが下がってしまうこともあります。
「名前は聞いたことがあるけれど、よくわからない」
こういう状況を消費者は好みません。
(2)競合に負ける可能性
競合がホームページを持っている場合、知らない間に顧客を取られている可能性もあります。
人は
- 簡単に問い合わせできる
- 値段がわかりやすい
- どんなところか理解しやすい
こういった方を選びます。
(3)持続的PRができない
ホームページは長期に渡る広告塔と考えることができます。
有料広告は一時的な広告塔ですが、ホームページは閉鎖するまで広告塔として活躍してくれます。
例えば、SONIDOの場合ですと有料広告よりも、ホームページの方がビジネスに結びつく広告塔として活躍してくれています。
4: デジタル時代にホームページを持つ注意点
デジタル庁が9月に発足するようです。これでデジタル化への流れが加速すると、今よりも多くの会社や個人事業主がホームページを持つようになるでしょう。
そこで、ホームページを持つことで知っておいていただきたい注意点があります。
(1)持っているだけでは意味がない
デジタル時代のホームページは「持っているだけでは意味がない」ということを理解してください。
20年前のように、作って終わりで効果が出ることはありません。ホームページは作ってから、どれだけ継続して役立つ情報を公開できるかに掛かっています。
コツコツと成長させる必要があることを覚えておきましょう。
(2)顧客視点がないと意味がない
ホームページの中身を見ると、自分たちの言いたいことばかり。これでは顧客は喜びません。
いくらあなたが自社の商品やサービスを「これが良いから買ってください!」とホームページに書いても、顧客からすると自分が買うメリットが見えませんので行動しません。
ホームページで何らかの効果を期待するなら、常に顧客視点で考えて情報発信するようにしましょう。
(3)継続した更新ができないなら意味がない
コツコツと成長させるためには、継続した更新が欠かせません。
最低でも1週間に1回は新しい情報を発信しましょう。理想的なのは1週間に2回です。
このようにお話すると、「時間的に難しい」という意見が出てきます。でも、ここが正念場です。社内で継続できる仕組みを考え、動かしていく必要があります。
継続した更新が最初から「絶対無理」ということならホームページは持たずに、Facebookページを開設されてはいかがでしょうか。
5: まとめ
ホームページは必要かというと、必ずしも全ての会社で必要とは言えません。
ビジネスモデルによってはホームページが全く必要ないところもあります。
まずは、あなたの会社のビジネスモデルを考えましょう。そうすると、どういったところから仕事の依頼がやってくるのかが見えてきます。
ここが分かれば、ホームページを持つことに意味があるのかどうかを判断できます。