ホームページ制作は自分で作る?プロに頼む?メリットデメリットと方法を紹介
デジタル化が進んでいます。テレワークやECサイトの導入を行う企業様も増えています。
また、中小企業様や小さな会社様でも、ホームページから集客をするために制作しようと考えておられるところも増えています。
そこで検討段階で出てくるのが「自分で作る」「プロに依頼する」という選択肢。どちらを選べば、あなたの理想の状態に出来るのでしょうか?
今回は、それぞれのメリットやデメリット。自分で制作される場合の手順についてお話していきます。
目次
1: ホームページ制作は自分でやる!という方が知っておきたい手順
はじめに、「ホームページ制作は自分でやる!」と考えておられる方に知っておいて頂きたい制作手順からお伝えします。
この手順ですが、実はプロに依頼するときにも役立つ内容です。
(1)コンセプト
ホームページ制作というと、「作る」ことばかりに目が行ってしまいがちです。
- 無料でのアメブロにするか
- 無料のJimdoにするか
- 無料のWixにするか
- ワードプレスにするか
- ゼロから作るか
あなたも、こういった考えが頭に浮かんでいるのではないでしょうか?ホームページ制作というものは、最終的に「サイト作成」を行います。
しかし、いきなりサイト作成を始めることはありません。はっきり申し上げて、いきなり制作から入ってしまうのは失敗するパターンだと言えます。
どのようなものを作る場合でも同じですが、最初に目指したいゴールや、どんなことを伝えたいのかを明確にしておかなくてはいけません。
ただ「ホームページを作りました!みんなよろしくね~」というだけで人が集まる時代ではありません。これで人が集まるのは「人気芸能人」くらいでしょう。
僕たちが「作ったからよろしく~」と言っても、誰も反応してくれません。ですから、最初に
- どういった人に反応してもらいたいのか
- どういったことを好む人に知ってもらいたいのか
- どういった悩みを解決できるのか
そして、反応してもらうことで、どのような理想的な未来像が描けるのかを明確にしておくことが大切になってきます。
作るのはまだ先の話です。まずはホームページのコンセプトを決めましょう。
(2)サイト設計
コンセプトが決まると、ホームページに必要なページが見えてきます。
TOPページにはどういった情報を掲載するのか。会社案内は必要か?サービス一覧はどうするか?
社長のあいさつ文や、会社の理念などを知ってもらった方がいいのか。
問い合わせフォームは必要なのか、電話番号だけでいいのか。FacebookやTwitter、Instagramなどと連携するのは、自社にとってプラスなのか。
採用ページを設けておくのか、別に採用サイトを作るのか。
ホームページのコンセプトから、こういった各ページが必要なのかどうかを判断し、サイト全体の地図(サイトマップと言います)を作成していきましょう。
ここがいい加減ですと、同じような内容のページが複数出来てしまったり、ホームページで必要なページが抜けていたり、ビジネスのポイントになる情報が中途半端になっていたりすることがあります。
今でもホームページを見て「問い合わせ」を選ぶとエラーになるところもありますし、サービスや商品の価格や仕様がわかりづらいところもあります。
(3)サイト作成
サイト設計が終わりましたら、実際にホームページを作っていきます。
ここで初めて、どういうホームページのサービスを使うのかを考えます。
そんなにページ数が多くなくて、「あればいい」程度なら無料のJimdoやWixで十分です。
ブログのようなことも行いつつ、小さなコミュニティーへアプローチしたいのなら、アメブロなどが適しています。
SONIDOのホームページのように、本格的に集客を行うようなホームページを作りたいなら、レンタルサーバーを契約して、ワードプレスを使っていくのが理想的です。
ホームページのサービスが決まりましたら、次はコンセプトに合った
- 興味を引く文章
- 興味を引く画像
最低限、この2つを用意しましょう。商品やサービスが言葉だけで伝わりづらい場合は、イラストや商品画像、サービス提供中の画像を用意しましょう。
とりあえずは、ここまで揃うと作り始めることができます。最後には以下のポイントをきちんと整えておくことが大切です。
- メールアドレスの設定
- 独自SSLの設定
- SEO対策
そして、再度確認いただきたいのが、使用した文章や画像や動画やイラストなどに著作権違反がないかどうかです。
(4)サイト公開
ここまでできると、後は世の中へ向けて公開します。
ただし、サイト公開しても、すぐに反応が出ることはほとんどありません。最初の2~3ヶ月は、何も起こらないのが一般的です。
SEO対策によって検索順位を向上させ、集客装置として成長させたい方は、公開後は速やかにコンテンツ作成と公開をスタートしましょう。
ホームページは作って放っておいても何も変化は生まれません。
2: ホームページ制作を自分でやるメリットとデメリット
制作の順序をお話しました。次は自分でホームページを制作する場合のメリットとデメリットについて見ておきたいと思います。
(1)メリット
まずはメリットからです。
[1]コストの負担を軽く出来る
自分でホームページ制作をすると、制作費用が必要なくなりますのでコストの負担が軽くなります。
例えば、SONIDOの場合ですとホームページ制作の料金設定は最低で85万円からとなっています。単純に考えると、自分でホームページを制作された場合、85万円を支払う必要がありません。
この85万円を使って広告活動をすることもできますし、接待に使うこともできるでしょう。
コストに関する負担減は、自分で制作する場合に感じられる最大のメリットです。ただし、ここで覚えておいていただきたいことは、費用負担は軽減されますが、自分の時間は消費しているということです。
お金はビジネスで儲ければ取り返せます。しかし、時間はいくらお金を積んでも取り返せません。後悔しないためにも、あなたにとって
お金 > 自分の時間
なのかどうかを知っておきましょう。
[2]自分の好きなように作れる
ホームページ制作を自分で行うと、すべてを自分の好きなように作れます。思ったようなデザインにできますし、好きな文章を書いて発信することができます。
完全に自由な状態は、自分で作るメリットだと言えます。
[3]依頼先との打ち合わせが必要ない
自分で作る場合、自分一人で都合の良い時間に考えて作ればOK。プロに依頼すると発生する「打ち合わせ」「インタビュー」「赤入れチェック」などの手間がありません。
忙しい方。外部の人と話したくない方。自社のビジネスを知られたくない方。
こうした方は、自分で作ることにメリットを見いだせるはずです。
[4]ホームページ制作のスキルが身につく
自分で作る。そうすると、ホームページ制作のスキルが身につきます。すると身につけたスキルで新しいビジネスを立ち上げて儲けることも可能です。
これもメリットの一つだと言えます。
知り合いのホームページを修正して儲ける。ゼロから作ってあげて儲ける。セミナーなんかも開いて参加費用で稼ぐ。こうしたビジネスも考えられます。
(2)デメリット
ホームページ制作を自分でやる場合のデメリットを見てみましょう。
[1]時間がかかる
すでにホームページ制作のスキルをお持ちの方なら、そんなに時間を掛けなくても作れると思います。
いっぽう、スキルがほぼゼロの方なら、完成までに時間がかかってしまいます。それも2週間や3週間ではなく、4ヶ月、5ヶ月という単位で時間を消費することになります。
そんなに急いでホームページが必要ないのなら、時間がかかっても趣味の延長線上で楽しみながら制作されると良いですが、速やかにホームページが必要な方の場合ですと、ビジネスチャンスを逃してしまう可能性が出てきます。
インターネットを活用したビジネスは、スピードが必要です。タイミングを逃すと競合が一気に入ってきて、後からでは勝てないこともあります。
[2]デザインスキルの習得が必要
自分で制作するとき、凝ったデザインは必要ありませんが、「素人」みたいなデザインになるのはNGです。
そのため、基礎的なデザインスキルの習得は必要になります。
- コンセプトから考える全体的なデザインマネージメント
- デザインを実現する画像処理や加工スキル
デザインとは何かということや、ツール(フォトショップやイラストレーターなど)の操作スキルを身につけないと、時間ばかり使って完成できません。
[3]文章スキルの習得が必要
ホームページの大半は文章で出来ています。
そのため、見ている人がわかりやすく、心に響く文章を用意する必要があります。
単に、自分の言いたいことだけを書いた文章ではなく、相手の目線に立ってベネフィットを伝える文章を書くスキルが必要なのです。
具体的には
- セールスコピーライティング
- コンテンツライティング
こうした文章スキルを習得することになります。
[4]HTMLやCSSスキルの習得が必要
専門的なことですが、ホームページを作るためには
- HTML
- CSS
こうした専用の言語を習得する必要も出てきます。
もし動きのあるホームページを作りたいのなら、JavaScriptと呼ばれるプログラミング言語を習得することも必要です。
[5]サーバー設定スキルの習得が必要
ホームページを公開するとき、ワードプレスやゼロから自分で作ったホームページの場合、レンタルサーバーと呼ばれる大きなコンピュータの一部を設定するスキルが必要です。
最近ではレンタルサーバーを運営している企業がわかりやすいマニュアルを準備してくれているので、比較的簡単に習得することができます。
[6]SEO対策スキルの習得が必要
ホームページを作るとき。作ってから。検索結果の上位を目指すのならSEO対策のスキルも必要になります。
SEO対策は日々変化していますので、常に「今はどうなっているのか」をキャッチアップし続ける必要が出てきます。
3: ホームページ制作をプロに頼むメリットとデメリット
次はプロに依頼した場合のメリットとデメリットをお話します。
(1)メリット
[1]自分の時間をビジネスに使える
依頼することで制作に必要な時間を、自分の時間として活用できます。
ビジネスに使うこともできますし、家族と過ごす時間に使うこともできます。
[2]スキル習得が必要なくなる
様々なスキルの習得が必要なくなります。プロに依頼すると、それぞれのスキルを持ったプロが対応しますので、あなたがゼロからスキル習得にいそしむ必要はありません。
スキル習得は学びですから時間があればやった方が良いです。しかし、今のあなたに必要なのはホームページ制作のスキルではなく、自分のビジネスを動かすことだと思います。
[3]SEO対策も任せられる
SEO対策に関しても、プロに依頼することで任せることができます。
プロの場合、仕事なので常にSEO対策のポイントとなる情報をキャッチしていますから、あなたがゼロからインターネットで探すよりも効率よく制作を進めることができます。
[4]目的に応じたホームページが手に入りやすい
プロの場合、これまでの経験があります。あなたのビジネスの目的に応じたホームページを作ることができますので、理想のものが手に入りやすくなります。
(2)デメリット
メリットの裏にはデメリットがあります。
[1]費用がかかる
依頼すると費用がかかります。ここを無料で何とかしようとする人もいますが、良い結果になることはありません。
世の中には残念ながら「速い、安い、良い」というものはありません。
- 速くて安ければ良くない
- 安くて良ければ速くない
- 良くて速ければ安くない
これがビジネスの正しい原理です。
[2]打ち合わせが必要
打ち合わせなしで作ることはできません。あなたを一目見て全てがわかる。メンタリストのような才能を持っている人なら別ですが、そんな人はいません。
また、いろいろをアンケートに答えて頂いたり、お話したりすることで隠れて見えなくなっていた自社の強みを発見できることもあります。
[3]自分の好きなようにできない
完全に自分の好きなようにできないことがあります。デザインや文章など、プロとしての経験を取り入れますので、コンセプトに合わないご依頼を頂いても実現できません。
すべてにおいて自分の好きなようにしたい方は、外部へ依頼しない方が良いです。理由は依頼する方も依頼された方も、どちらも幸せになることができないからです。
[4]ホームページ制作のスキルが身につかない
あなたが将来、ホームページ制作をビジネスにしようと考えておられるのなら、スキルが身につかないのはデメリットです。
しかし、制作をビジネスにしないのなら、大きなデメリットにはなりません。それよりも、相談しやすいプロを見つけて依頼しておく方が実りも大きくなります。
4: ホームページの目的に応じて選ぶのが正解!
自分で作る。プロに依頼する。
どちらを選べばいいのか、判断が難しいかもしれません。そこで、判断基準をお伝えします。
(1)自分で作る方が良い人
- 時間はあるがコストを掛けられない
- こだわりが強くて妥協できない
- 制作スキルを身につけたい
- 内部まで理解していないと信じられない
- プロなんて本当は詐欺師だと思っている
こういった方は、絶対に自分で作る方が幸せになれます。
(2)プロに依頼する方が良い人
- 速やかに目的に合うホームページを公開したい
- 自分のこだわりよりも結果に注目する
- ビジネスはスピードと反応だと考えている
自分のこだわりよりも、ビジネスを主体に考えている方は、プロに依頼する方がより良い結果を手にすることができるでしょう。
5: まとめ
ホームページ制作は自分で出来る時代になっています。そのため自分で作る方も増えています。
しかし、作った後に「集客できない」「反応がない」というご相談も多いものです。こういった悩みは最初の作り方で躓いているため、公開してからいくら時間と労力を注ぎ込んでも、状況が好転しないこともあります。
制作会社であるSONIDOが申し上げても「業者だから言っているんだろう」と思われることは承知の上ですが、やはりホームページから集客や問い合わせを生み出したいのなら、制作技術とマーケティングスキルを両方備えた制作会社へ依頼するのが近道だと思います。
自分の時間、家族との時間を削って使った作業時間を取り戻すことはできません。それなら、最初から負担できるコストの中でプロを選んで依頼する方が、あなたも家族もビジネスも幸せになれるのではないでしょうか。