ITオンチでもWeb集客を成功させるポイントとは?
インターネットを利用される方は景気の状況に関わらず右肩上がりです。そして利用者層としては、10代~40代だけではなく50代以上の方も次のような用途でインターネットを使っておられます。
- 家族とのやりとり
- 買い物
- 調べたいこと
日常に深く入り込んでいるインターネットは、もはや「なくてはならない」冷蔵庫や洗濯機と同じ位置づけだと考えて良いでしょう。
このような事実をあなたも感じているため、今回のテーマである「Web」を使った集客に興味を持っておられるのだと思います。
そこで今回は、ITが苦手な方でもWeb集客を成功させるために必要となるポイントについてお話していきます。
1: Web集客の本質を理解してください!
「Web集客」という言葉が広まっているため、様々な解釈や説明を聞くことが増えました。
そのため「Web集客」の本質とも言えることが「ぼんやり」してしまい、手法ばかりが先に立っているように感じています。
どのようなことも同じですが、手法だけ知っていても使いこなすことはできません。例えばギターの奏法を知識として沢山知っていてもギターが正しく鳴る仕組み(本質)を知らないと、上手に曲を弾くことはできませんし、誰かと一緒にプレイして音楽を楽しむことはできません。
(1)Web集客ってなんでしょう?
SONIDOではWeb集客とは次のように考えています。
「インターネットで行う集客活動」
ここでいう「集客活動」とは、単に人を集めるだけではなく、利益をもたらせてくれる「顧客」の獲得を意味しています。
間違ってもWeb集客とは、次のようなことではないというのがSONIDOの考え方です。
- SNSを使って「いいね」を沢山もらいましょう!
- ブログで「すごいね!」というコメントをもらいましょう
- おもしろ系情報で人を集めましょう
僕たちはビジネスをしていますので、利益を忘れてはいけないということです。
(2)重要なのは3つM
Web集客に重要なことが3つあります。この考え方はアメリカのマーケターである「ダン・ケネディ」が言っていることなのですが、人を集めて利益を生むという目的に適した内容なので、SONIDOではいつも意識しています。
[1]マーケット(Market)
市場とも言いますし、もう少し身近な考え方にすると「販売したいターゲット」という言い方もできます。
Web集客を行うためには、何をおいても自分たちが「どんな人が集まっている場所」で活動するかを見つけなければいけません。
よく使われる例え話としては、「魚のいる池」ですね。良い餌や仕掛けを準備できる釣り名人でも魚のいない池では釣れません。
[2]メッセージ(Message)
マーケットへ伝えるメッセージが大切です。世の中の多くのメッセージ(広告)は、「多くの人」に向けられていることがほとんどです。
- みなさまの~
- 多くの方へ~
- 誰でも~
より多くの人を集めたい気持ちは理解できますが、Web集客でこれを行うと「誰にも振り向かれない」ことが多いのです。
というのも、Webでは簡単に(スマホだけで)別の会社や商品やサービスを検索できるからなんですね。自分たちのビジネスにフィットしない人をいくら集めても、少しでもズレを感じた人は、より自分に合ったところを探しに移動します。
リアル店舗なら別のお店まで移動するのが面倒なので購入するケースもありますが、Webでは移動する時間も費用も必要ありません。
とにかくマーケット(ターゲット)だけに興味を持ってもらえるメッセージが必要です。
[3]メディア(Media)
マーケットへメッセージをどのようなメディア(媒体)で届けるのか。その方法も重要です。
いくらマーケットにぴったりと合ったメッセージを用意しても、マーケットへ届かなくては意味がありません。
では、具体的なメディアとはどのようなものなのかというと、
- ブログ
- YouTube
- LINE
マーケットにいる人たちが、どのメディアを使っているのか理解できていれば選択を間違えることはありません。
もし、マーケットにいる人が「ブログ」をメインにコミュニケーションしているにも関わらず、あなたが「Instagram」を使ったとしても、残念ながら誰も目にしてくれない可能性が高いのです。
(3)3つのMの先に方法がある!
これら3つのMを理解し、明確にした先に、インターネットで発信されている
- 方法
- 手段
- ツール
を選択し活用する必要があります。
しかし、多くの方が先に方法を選んでしまい、方法に合わせてメッセージを作り、間違ったマーケットへ届けてしまうのです。
そのため
- 全く反応がない
- 見られているけれど利益を生まない
- おもしろがられているだけで顧客にならない
- 自分のビジネスに関係のない人が寄ってくる
- 希に商談があっても値切られる
労力を傾けているのに大変残念な思いをすることになるのです。
2: 簡単に実践できる集客方法とは
3つのMがわかったところで、いよいよ「方法」についてお話していきます。
現在のWeb集客では、昔とは違って「方法」の選択肢が増えています。そのためマーケットに合わせやすいのですが、選択肢が増えたことで迷われる方も増えているようです。
次からお話しするそれぞれの方法の特徴を理解し、あなたのビジネスのマーケットに合った方法を選ぶようにしてください。
(1)ホームページ
Web集客の方法というと、多くの方が思い起こすのが「ホームページ」でしょう。
確かにホームページはWeb集客の要です。しかしホームページを持っただけでは集客ツールにはならないのも事実です。
助成金や給付金などを利用して「ホームページを作れば儲かる!」と考えている方もいらっしゃるようですが、ほとんどのケースで成果は期待できません。
では、ホームページを正しい集客ツールとするためには、どのようなことが必要なのでしょうか?
- 長期的な集客計画
- 広告との連携
- 地道な運用
この3つが出来てこそ、ホームページは集客ツールとして成長します。この話は大切なことなので後ろの章で詳しくお話していきます。
(2)無料ブログ
アメブロがあいかわらず有名です。無料ブログは、コミュニティーが出来上がっていますので、そこがビジネスのマーケットなら効果を期待できます。
アメブロなら女性向けサービスは、高い確率で集客効果を期待できるでしょう。
- ダイエットコンサルティング
- お片づけアドバイザー
- 自然素材雑貨やアイテムの販売
こういったジャンルなら、かなりの勝率が期待できます。
(3)SNS
SNSは無料であなたの存在を広められるツールです。ただし注意しておきたいのは、SNSによって得意とするマーケットが違っているということです。
特に以下のSNSは、反応するターゲット層が違っています。
- LINE
- TikTok
利用している年代や性別に違いがありますので、自分のサービスに興味を持つ人が使っているのか、見極めておきたいところですね。
(4)YouTube
動きによってサービスを理解してもらう必要があるのなら、YouTubeはもっとも集客しやすい方法です。
TwitterやInstagram、TikTokでも動画を投稿できますが、これらは時間の経過ともに流れていきますので、いつでも見てもらうことが難しいメディアです。
しかしYouTubeは、動画をアップすればいつでも見てもらえますし、チャンネル登録してもらうことで、関連した動画を次々と見てもらうことができます。
- アパレル
- 美容
- サロン
- リフォーム会社の内覧
- 外壁塗装業の現地調査風景
- パーソナルトレーニング
など、動きのある方が理解しやすいサービスなら、YouTubeの利用を検討してみましょう。
(5)Googleマイビジネス
店舗ビジネスの方なら、Googleマイビジネスの利用は集客に役立ちます。
最近では、ネットでキーワード検索するよりも、Googleマップで気になるお店を検索する人が増えています。
そのためGoogleマイビジネスに登録しておけば、近くの別のお店が検索されたとき、あなたのお店も「近くのお店」として表示される可能性が出てきます。
このようなケースで、検索者の意図に近いお店として、あなたのお店が地図上に表示されたなら来店される可能性が高まります。
(6)ECモール
ネット通販をされているのなら、楽天やAmazonなどのECモールへ登録することで集客することもできます。モール内を移動して商品を探している人に興味をもってもらえる可能性が高いですね。
3: 長期的な集客を考える方に知ってほしい方法
ホームページを使った集客方法が、ここに当てはまります。
(1)検索エンジンへの対策
ホームページを集客方法の中心にするなら、検索エンジンへの対策(SEO対策と呼ばれています)を忘れずにおこなっておく必要があります。
現在の日本における検索エンジンは、次の3つが有名です。
- Yahoo!
- Bing
この3つの中で「Yahoo!」の検索エンジンはGoogleのものを利用していますので、次のように考えることができます。
- Google(Yahoo!)
- Bing
そして、検索市場のシェアを持っているのが「Google」なので、僕たちとしては「Google」に気に入られる対策に焦点を当てるのが得策だと言えるでしょう。
- Googleで使われている検索キーワード
- 検索する人の「意図」
- わかりやすい情報
これらに意識を向けながら、後からご紹介する「コンテンツ」を作成し公開する必要があります。
そして公開されたコンテンツがGoogleから高評価をもらえると、検索結果の順位が高くなり、検索している人の目にふれやすくなります。
結果としてホームページには、あなたのビジネスにフィットした人が訪問し、コンテンツによって関係を深めることで顧客になってもらえます。
(2)有料広告への対策
長期的な集客を考えるなら、有料広告への対策も忘れてはいけません。
特にWeb集客をスタートしたところなら、最初の3ヶ月~半年は有料広告を併用して、集客活動を継続していきましょう。
(3)メールマーケティング
一度でもコンタクトした方からはメールアドレスを教えてもらうことが大切です。
メールアドレスがあれば、あなたが定期的にメールを送信することで「忘れられる」可能性を少なくできるでしょう。
繰り返し接触することは、セールスを成功させる基本的な行動です。Web集客であっても、この考え方は変わりません。
(4)コンテンツマーケティング
あなたのホームページやSNS、YouTubeへ訪問してきた人には、コンテンツ(役立つ情報)を提供しましょう。
人は自分の悩みや不安が解決できる情報を手にすることで、あなたを信頼するように変化します。信頼される回数が増えれば(信用残高が高まれば)「あなたしかいない」という状況になり、顧客に変化してくれます。
4: Web集客を成功させるポイント
Web集客は、ITに詳しくなくても成功できます。
でも、実際にまわりを見てみると成功していないところもあります。では成功するところと、そうでないところの違いは何なのでしょう。
ぜひ次の成功させるポイントを理解して、成功したグループへあなたも入ってもらいたいと思います。
(1)Web集客に重要なのが運用計画
Web集客は一度やって終わりではありません。あなたのビジネスが継続される限り続ける必要があります。
そのため、行き当たりばったりの活動ではなく、スケジュールを立てた計画的な運用にすることが大切です。
(2)成功しているところはやっている「更新」
コンテンツも最初に作って終わりではありません。
新しいコンテンツを公開する必要もありますし、昔に作ったコンテンツを更新する必要もあります。
成功しているところは、コンテンツが古くならないように「更新」をマメに行っています。
(3)ツールを使って改善しよう
Googleが提供している無料の分析ツールがあります。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
最低でもこの2つのツールを使って現状を分析し、集客に役立つ情報を使って改善することを続けましょう。
Web集客は変化のサイクルが短いものだと認識し、少しの変化を見落とさないようにしておきたいですね。
(4)感覚ではなく数字で把握
先ほどのツールを使うことで、
- どれくらい見られているのか
- どのページが見られているのか
- どういったキーワードで検索されているのか
- 自分のコンテンツの評価はどれくらいか
こういったことが数字でわかるようになっています。勘や思い込みではなく「数字という事実」を元にできますので、適切な集客活動を行うことができます。
(5)目線は常にユーザーで!
Web集客では、すべてにおいて「ユーザー目線」を強く意識してください。
油断すると自分目線でコンテンツを作ってしまう人もいますし、問い合わせがあったとき、返信メールを自分目線で返してしまう人もいます。
Web集客は対面での接客ではありませんが、インターネットを通した接客であることは間違いありません(インターネットでも生身の人間が相手なのは変わりません)。
「ユーザー目線」を忘れないようにしておきましょう。
5: まとめ
ITが苦手な方でもWeb集客を成功させるために必要となるポイントについてお話しました。
Web集客というとITに詳しくないと成功しないように感じている方もいらっしゃいますが、本質的な部分は「ユーザー目線」を大切にした情報を使った接客ですから、ITに詳しいかどうかはあまり関係がありません。
ホームページを作るとかブログを作るとか、SNSの登録をするとか、そういった技術的なことを解決するためにITスキルは必要になりますが、そこは専門の人にサポートしてもらえば大きな障害になることはありません。
ITが苦手でもWeb集客は可能です。悩んでいるよりも専門の人に相談して、一日でも早くスタートしてもらえればうれしいです。