インスタグラムは集客ツールになるのか?メリットとデメリットを考える
TwitterやFacebookやLINE。これらSNSを活用したマーケティングが展開されてきています。
そしてこれら王道SNSの4つ目に入るのが「インスタグラム」。
インスタグラムは女性に人気が高く、利用者も多いという統計も出ています。
インスタグラムは写真をメインに活用したSNSですから、ファッションに敏感な女性や、かわいいもの好きな女性にとっては使いやすいコミュニケーションツールでしょう。
しかし、購買ターゲットとして見た場合、購買率が高い女性が利用しているにも関わらず、インスタグラムは集客に向いていないと言われています。
今回は、インスタグラムが集客に向いていないと言われる理由や、インスタグラムを集客ツールとして活用する場合に必要なことを考えてお話していきたいと思います。
目次
1: インスタグラムは集客に使えるのか
「インスタグラムは集客に使えるのか」を考えた場合、他のSNSと比較すると「向いていない」と言えます。
どうして利用者が増えているのに「向いていない」のかといいますと、他のSNSとは違い「拡散性が低い」ことが理由として挙げられます。
インスタグラムは視覚的効果が高く、ひとめで分かりやすいものですが、有名人以外ではフォロワーが望むように増えることがありません。
余程興味がある人でないとフォローしないのが現状なので、インスタグラムだけでは拡散されることが低いと言えます。
またLINEのようにこちらから通知することができませんし、Facebookなどのようにタイムライン上へ更新したことがドンドンと流れることもありません。
ある程度の集客をインスタグラムだけで行うのなら、写真を魅力的に見せる必要がありますし、キャンペーンなども連携する必要が出てきます。
これらにかける時間や労力を他のSNSと比較すると、残念ながらFacebookやTwitterなどの方が「集客に向いている」と言えるでしょう。
2: インスタグラムで集客するメリット・デメリット
ここでもう一度「インスタグラム」のメリットとデメリットを整理しておきましょう。
インスタグラムの特性を理解しておくことで、他のSNSやコンテンツと連携させ、集客ツールとして活用することが出来るかもしれません。
2.1: メリット
2.1.1: 視覚的効果が高い
インスタグラムの最大のメリットは、視覚的効果が高いことです。
「100の言葉よりも1枚の写真」と言われるくらい、1枚の写真から伝わることは多いですし分かりやすいのもメリットと言えるでしょう。
2.1.2: ハッシュタグ効果が高い
ハッシュタグ(「#○○○」と書かれているものです)は世界共通です。
日本国内だけで商売をしている場合でも、海外からのお客様がハッシュタグで拡散してくれる可能性もあります。
2.1.3: 手軽
スマホで写真を撮って投稿。
デジカメやパソコンを必要としないので、気になった瞬間を投稿できます。
お店の「今」をリアルタイムで投稿できるのは、お客様にとってもメリットです。
2.1.4: “ゆるい”SNS的なつながり
プッシュされることがない“ゆるい”つながりがインスタグラムにはあります。
現在のSNSを表しているつながり方とも言えるでしょう。
見たいときにいつでも見られる。そして最新情報が投稿されている。
SNSを活用している層に興味を持ってもらうなら必要な「つながりかた」ですね。
2.2: デメリット
2.2.1: 拡散性が低い
先ほども出ていましたが「拡散性」が低いです。
ある程度のフォロワーが集まれば問題ありませんが、最初にフォロワーを集めるための「拡散性」が低いと言えます。
2.2.2: 魅力的な写真を継続して投稿するのが大変
フォロワーを集めるためには、魅力的な写真を継続して投稿する必要があります。
- 色彩豊かな写真。
- 行ってみたいと思わせる雰囲気ある写真。
そして、より見られるための加工。
意外にも大変な作業になることが予想されます。
2.2.3: 相互性のあるコミュニケーションが取りにくい
フォロワーの友達などに投稿した写真が表示されることがありません。
またTwitterやFacebookのように、文字でのやりとりがメインではありませんので、コミュニケーションが取りづらい点はデメリットと言えるでしょう。
3: インスタグラムを集客ツールにする方法
メリットとデメリットがわかったところで、インスタグラムを集客ツールとして活用するには、どんな方法や注意点があるのかを考えます。
3.1: テーマを選ぶ
有名人や芸能人でなければ「テーマ」が決まっていないとフォロワーが増えません。
いろいろなジャンルの写真を投稿していると、いつも見たいと思ってもらえなくなります。
フォロワーは、興味のある特定のジャンルの写真を見たいということを忘れずに、テーマを決めて投稿するようにしましょう。
3.2: 写真の質を上げる
写真の質を上げましょう。
フォロワーは他よりも「質」の高いものに反応します。
しかし間違ってはいけないのは「質」の意味です。
インスタグラムの「質」とは「高画質」という意味ではありません。
インスタグラムでの「質」とは、魅力的に見せる「加工技術」を上げることを意味します。
3.3: 店舗の特徴がわかるようにする
- カフェなら人気メニューや新作メニュー。
- お客さんとオーナーのツーショット。
- パーティーの楽しげな雰囲気の写真。
お店の特徴を表した「雰囲気がわかる写真」と「ひとことコメント」を投稿することで、写真いっぱいの見ていて疲れないブログとして機能させることも可能です。
3.4: ハッシュタグを選ぶ
拡散性が低く「シェア」機能がないインスタグラムでは、ハッシュタグを如何に使うかが大切です。
ハッシュタグの使い方で、検索されてもヒットしないこともあります。
最高にいい写真を投稿したのに、ハッシュタグが写真のイメージと合っていない、検索する人が使いそうな「ひとこと」になっていないのは、大変もったいないですから注意したいところです。
3.5: 他のサイトで宣伝する
これは大切なところです。
TwitterやFacebookの拡散性を活用して、インスタグラムへお客様を流しましょう。
ホームページにもインスタグラムのアイコンを設置しておきましょう。
いろいろなSNSを活用して拡散すると、インスタグラムを集客ツールとして機能させることが可能になります。
4: インスタグラムを使った事例
ここで紹介する事例は、ひとめで「テーマ」が伝わってきます。
- 何を販売しているところなのか。
- どんな人にフォローしてほしいのか。
写真もおしゃれに撮影されています、加工もカッコよくされています。
インスタグラムは「今」を魅力的な写真で伝えることができるツールですから、そのメリットを最大限に活用していきたいですね。
4.1: ジーユー
アパレルらしいおしゃれな作りになっています。
動きがあって彩り豊かなところを見習い合いですね。
https://www.instagram.com/gu_global/
4.2: ESTNATION
ハイセンスなデザインが売りのブランドらしい作りです。
自社のブランディングを確立した写真や加工となっています。
ところどころにキャンペーンの画像を入れるのは効果的ですね。
https://www.instagram.com/estnation_jp/
4.3: IKEA
有名な北欧雑貨や家具を扱っているIKEA。家庭や家族をイメージさせる写真がメインになっています。
テーマが決まっていると、こんな風に統一感が出ますし、ターゲットを絞ることにもつながります。
https://www.instagram.com/ikeajapan/
4.4: Cafe gram
全国展開しているパンケーキで有名なお店です。
冬のキャンペーンや商品、テレビでの放送などプレスリリース的な使い方まで行っている事例です。
飲食店なら、こんな風にメニューや店内、来店されたお客様を写真に撮って投稿してみてはいかがでしょうか。
https://www.instagram.com/gram_pancakes/
4.5: Travelers Factory
カスタマイズ可能な手帳で有名なトラベラーズ・ファクトリーです。
お店のコンセプトがハッキリしていると、お店の人の「好き」がテーマになっている事例です。
ここで見える雰囲気やアイテムが好きな人だけが集まってくるということです。
https://www.instagram.com/travelers_factory/
5: まとめ
インスタグラムだけでお客様を獲得するのは簡単ではありません。
どちらかと言って、ブランドの確立やお客様に安心してもらうためのコミュニケーションツールとして活用するのが、大手有名企業でない場合は有効だと考えます。
飲食店なら
- どんな雰囲気のお店なのか
- どんなスタッフがいるのか
- どんなメニューなのか
来店を考えられている見込み客に対して、安心してもらうために新鮮な前情報提供ツールとして、活用するところから始めるのが基本でしょう。
“ゆるい”つながりが求められるSNSの特性を利用して、「来店してください!」というLINEでのプッシュ広告とは逆の「何となく居心地がいいよ」と、お互いのスマホを見せ合って口コミを拡げるための集客ツールとして活用してみるのが、まずは正解ではないかを考えます。