本物の社長や忙しい個人事業主はやっている!知ってきたいマーケティングの基本
本物の社長や忙しくて手が足りない個人事業主がいます。いっぽうで、全く逆の状態に陥っている社長や個人事業主もいます。
同じように仕事をしているのに、同じくらいの期間やっているのに、なぜか違いが生まれてしまいます。
なぜこのような違いが生まれてしまうのか、考えてみたことはありますか?
この違いは、経験から申し上げることができます。
「マーケティング」を実践しているのかどうかです。
目次
1: 上手くいく社長や個人事業主がマーケティングを実践するワケ
法人企業でも、個人事業主でも、仕事をして利益を生み出し続けるためには、次の3つの資源が必要です。
- ヒト
- モノ
- カネ
大企業と違うのは、それぞれの資源を豊富に持っているのか、少ないのか、自分だけなのかです。
ですから、あの大手企業でも、有名な中小企業でも、忙しくてしかたのない個人事業主でも、同じ種類の資源で仕事をしています。
ただし、同じ資源を使って仕事をする上で、上手くやっているところは、それぞれのリソースの使い方や集中させるところを理解しています。
では、どのように使い方を変えていくのかというと、根本的な考え方としてマーケティングを理解し実践することにあります。
具体的には、次の仕事を実践し、これからの未来を見据えた意思決定を進めていく必要があります。
- 市場調査
- 情報収集
- データ分析
- 分析結果から仮説を構築
- 戦略の立案と実行
- 改善
上手くやっているところは、非常にシンプルな話しですが、ビジネスを展開する上での基本的なことを実直に行っているにすぎません。
しかし、このシンプルで実直なことこそ、多くの人が「面倒なので」という理由や、「自分はわかっている」という裏付けのない自信によって行動に移すことなく、今の苦しい状況が続いているのです。
本物の社長や、忙しい個人事業主は「面倒ではあるけれど」未来を見ていますから、常にマーケティングの実践を進めていますし、上手くいっているときだからこそ、次の一手を探して新しいマーケティング戦略を構築しようともがいています。
いかがでしょうか?あなたは、これまで半年の間に、どれだけ未来を見据えたマーケティング戦略について頭を悩ませたでしょうか?ネットや書籍などで「マーケティングが大事」と聞いたときだけ考えてみて、翌日からは「また今度」になっていないでしょうか。
2: マーケティング3つの基本
さて、ここからはマーケティングを実践する上で欠かすことができない、3つの基本についてお話していきます。
この3つをきちんと理解し、自分のビジネスに活かせていないとマーケティングは成功しません。
(1)ターゲットの明確化
マーケティングにおいて最も重要なのが「ターゲット」を明確にすることです。
ここで言う「明確にする」とは、あなたが求めている理想のお客様像を、あなた以外のヒトが聞いたとき間違えることなく(曖昧な要素を極力排除した)イメージできる要素を洗い出し組み立てることです。
よくある失敗談ですが、会社の社長がイメージしている理想のターゲット像をスタッフや社員に言葉で伝えたとき、社長と同じイメージを他の人が持っていないため、いつまでも話しが平行線をたどるということがあります。
マーケティングを実践する場合ですが、自分一人で行うことはあまりありません。基本的には複数人で行いますから、参加するメンバーが全員「同じイメージ」を持てないと上手くいきません。
例えば、Aさんは「40代女性独身」をイメージ。Bさんは「35歳女性既婚子ども二人」をイメージ。Cさんは「60代女性既婚夫婦二人暮らし」をイメージ。
このように各人のイメージがバラバラですと、「○○は必要ない」「いやいや必要だ」「その年代の人は使うかな?」「ちょっと待って!その年代は無視でしょ!?」
こんなことになります。
ターゲットの明確化は、自分たちのミーティングを意味のあるものにし、スムーズに建設的に進めるためにも重要なのです。
(2)コンテンツの質の向上
現在のマーケティングでは、何らかの情報提供を含めることが必要になっています。
特に高額商品やサービスの場合、いきなり「買います!」という消費者は一部の人だけですから、一般的な消費者を相手にするなら「前情報」をきちんと用意しておかなくてはなりません。
そこでマーケティングに必要となるのが「コンテンツ」と呼ばれる「お役立ち情報」です。
コンテンツは10年前くらいですと、ホント適当に作っても喜ばれていました。しかし、今はまわりのレベルもアップしていますし、ChatGPTの登場でAIが精度の高いものを簡単に作れるようになりました。
ということは、私たちが用意するべきコンテンツは、これらのライバルよりも質の高いものでないといけないということになります。
マーケティングにおいて、コンテンツの質の向上は5年前、6年前よりも重要なことになっていますし、今後は「実体験」を含めたAIには書けないコンテンツ内容が不可欠になってきます。
(3)差別化
マーケティングにおいて「差別化」を外すことはできません。
というのも、今の時代、ネットでザッと検索するとわかりますが、自分のビジネスと似た競合が発見できます。
特に消費者相手の物販やサービス提供ですと、同じ地域の中に似たよう競合が絶対にいるはずです。
例えば、
- サロン(美容関係)
- 整骨院
- 外壁塗装や屋根塗装
- リフォーム
消費者はいくらでも比較して選ぶことができる時代です。でも、私たちは比較されたときに「選ばれる」必要がありますから、何らかの差別化ポイントがないと別の競合に取られてしまうことになります。
では、差別化するためにはどうすれば良いのかというと、自社の魅力を発見することです。
「○○だから選んだ」と言われる必要があります。この「○○」の部分に自社の魅力を当てはめてほしいのです。
例えばSONIDOの場合ですと、競合の多い「ホームページ制作会社」です。でも、次のような差別化によって選んでいただけています。
「集客に強そうだから選んだ」
「マーケティングを理解しているから選んだ」
「深掘りして制作してくれそうなので選んだ」
SONIDOの場合の「○○」は
- 集客に強い
- マーケティングの理解
- 深掘りした丁寧な制作
こうした部分が魅力になっていることがわかります。
よく「差別化」というと、自社が持っている特別な技術や商品を指している話しが多いですが、そういうのは選ばれるときは二番目です。
一番目は「ここ、良さそう」と感じてもらえる「魅力」があるかないかです。
自社が持っている特別な技術。特別な商品やサービスを差別化で使うのも良いですが、その前に「何が魅力になっているのか」を見つけた上で、二つを合体して使うことが良い方法だと思っています。
技術があっても魅力がなければ選ばれません。価格が高くても魅力がなければ、ヴィトンのバッグは売れないはずです。
1に「魅力」、2に「特技」。これが差別化ではないでしょうか。
3: WEBを使ったマーケティングはメリットが多い
マーケティングを実践するとき、WEBを使ってもらいたいです。というのも、メリットが多いからです。
(1)低予算
WEBを使ったマーケティングは、渋谷ジャックをするマーケティングよりも低予算でスタートできます。
お金に余裕がありすぎる企業や事業所なら、どんどんと地下鉄ジャックや渋谷ジャックをやってください。
しかし、そんなに豊富な資金がないのなら、WEBを使って広告を出したり、ホームページで情報発信したりする方が予算少なめで始められます。
もっと予算を抑えたいなら、TwitterやInstagram、TikTokなどをフル活用するという方法もあります。
(2)更新しやすい
WEBを使ったマーケティングで良いのは、簡単に発信する情報を更新し、最新情報へアップデートできることです。
例えば、紙媒体のチラシですと、一度印刷すると内容を変更するのは大変です。また、内容が変更されたからと言って、新しいチラシを印刷すると、前のチラシが使わないまま残ってしまいますので廃棄に費用がかかったり、捨てることができなくてジャマになったままになったりすることがあります。
しかしWEBならデジタルですから、更新の方法さえ知っていれば素早く変更可能。キャンペーンの日程を延長したくなっても大丈夫です。
マーケティングは実践しながら改善する必要があります。そのため簡単に更新できる環境があると、スピーディーにテストと検証ができます。
(3)事業規模に関係しない
WEBを使う場合、事業規模が関係なくなります。
どういうことかと言いますと、世界のトヨタと同じように、SONIDOはホームページを持てます。
もし事業規模によってホームページを持てない、広告を出せないという制限があれば困りますが、そんな制限はありません。
一人会社でもホームページは持てます。広告も出せます。社員50人未満の会社さんでもホームページは持てますし、広告を出すことに制限はありません。
WEBはアナログのマーケティングとは違い、事業規模によって出来ること出来ないことが非常に少なくなっています。
(4)制限なく魅力を伝えられる
WEBの中でも、ホームページやブログ、メルマガ、SNSを活用することで、あなたの「魅力」を制限なく伝えることができます。
雑誌やフリーペーパーのように誌面の制限はありません。あなたの魅力(差別化ポイント)を繰り返し何度も何度も伝えることができます。
繰り返し魅力を伝えることで、より差別化が強化されていきます。
(5)人が集まっている空間である
インターネットが普及し、スマートフォンが登場し、Wi-Fi接続が当たり前になったことから、WEB上に人が集まるようになりました。
マーケティングは人が集まっているところで行うのが鉄則です。人が集まっていないところで、いくら時間と手間と費用を使っても成果は出ません。
よく言われる「魚が居る池で釣りをしましょう」という考え方です。
4: マーケティングにも種類があります
WEBを使ったマーケティングには種類があります。
(1)コンテンツマーケティング
SONIDOが得意としているマーケティングです。役立つ情報(コンテンツ)をホームページやブログで提供し、信頼関係を構築した上で商談や成約へ進んでもらう方法です。
詳しくは「コンテンツマーケティングとは簡単に説明するとこんな仕組みです」で解説しています。
(2)ソーシャルマーケティング
SNSを使い「共感」から集客や商談、成約へ進んでもらう方法です。
見栄えが重要なビジネスですと、Instagramが活用しやすいですね。若年層がターゲットならTikTokが今は熱いです。
(3)インフルエンサーマーケティング
ソーシャルマーケティングに似ていますが、こちらは最初から有名なインフルエンサーを器用し情報発信を行い、インフルエンサーが持っているフォロワーとの接点を強化していく方法です。
使い方によっては「ステルスマーケティング」になる可能性がありますので、注意して活用したい方法です。
5: マーケティング費用を使いたくない方への忠告
こういう方がいらっしゃいます。
マーケティング費用を使いたくない方の多くが、「長年の経験値があるから大丈夫!」とおっしゃいます。
しかし、時代は変化しています。購買層の考え方も変化しています。そういう時代に、古い経験値だけで対処できるのかというと疑問が残るはずです。
ビジネスを安定継続するためには、世の中の流れを感じつつ、
- 何が自社に向いているのか
- 何が向いていないのか
この2つをマーケティングでテストし確認しなければいけません。そうしないと、常に「ギャンブル」をすることになります。
今回は偶然「勝った」かもしれませんが、なぜ勝てたのかがわかっていないと再現できません。これでは安定継続は難しいのです。
だからこそ、少しでも構いません。マーケティング費用を用意し、世の中の変化を知るツールにしてもらいたいと思います。
6: まとめ
社長や個人事業主だからこそ、マーケティングを知り、実践してください。
そうしないと、ギャンブルをすることになるか、再現性のない計画を続けることになります。
ビジネスを安心して継続するためには、何らかの仕組みや戦略が必要なのです。作戦のない戦いは、今日は勝てても明日はわかりません。そして、退却のタイミングを失い、じりじりと資金を失い、気づいたときには手遅れになります。