工務店がWEB集客で困ることを解決する7つの方法
WEB集客がこれまでにないくらい活気を帯びています。小売業からメーカーまで、当然ですが建築関係の仕事をされている企業様でも力を入れ始めておられます。
このような状況になっている原因として考えられるのは「コロナ」があります。また、SNSをはじめとしたデジタル技術を使った広告が増えているため、これまではWEB集客に関心が低かった方も「乗り遅れるわけには行かない」という心境になり、重い腰を上げられているのだと感じています。
理由はどうであれ、WEB集客に意識を向けていただけたのは嬉しいことですが、次にやってくるのは
「WEB集客できているところ、できていないところ」
二極化する可能性が高いということです。特に建築業の中でも工務店さんの場合、インターネットを使える人材が身近にいないため、
「ホームページは作ったけれどそのまま」
そんなところもあると思います。また、今後増えていく可能性を感じています。
そこで今回は、二極化しやすい工務店さんがWEB集客で「困ったな」と感じられることの多い7つの解決方法をお話してきます。
目次
1: 工務店のWEB集客に重要なのは見た目です!
工務店がWEB集客をする場合、成功と失敗の分かれ目になるのが「見た目」です。
この場合の見た目とは、アーティストのような複雑で難解なデザインではなく、住宅を建てたいなと考えている方(特に女性)が
「わぁ~おしゃれ~。ここ、良さそう」
と感じてもらえるような「見た目」です。
今の時代で言うなら「インスタグラム」で喜ばれそうな写真を使った見た目です。
しかし、この部分を間違っている工務店さんもいらっしゃいます。仕事柄あちこちのホームページをリサーチすることが多いのですが、
- 凄く男臭い見た目
- めちゃくちゃ激安推し
- 暑苦しいセールストークが目白押し
こういったところがあります。おそらく技術的な部分やアフターフォローなどは他店と大きな違いはないと思うのですが、住宅を建てるとき最終的な「うん、ここにしよう」という意思表示をするのは女性側に多いですから、男性が喜びそうな見た目よりも、女性が「自分がこういう空間で暮らせたらうれしい」を見せてあげることが重要になってきます。
2: 具体的な7つの解決方法
それでは「上手くいかなくて困ったな」を解決する7つの方法をお話していきます。
2.1: 問い合わせまでの動線
見た目の良いホームページでも集客に成功していないところがあります。どうしてそんなことになるのかというと、せっかくホームページへ訪問してもらっているのに肝心の
- お問い合わせ
- ご相談
こういった、訪問者へ行動してもらうページへ上手に誘導できていないのです。
では、誘導するにはどうすれば良いのかというと、訪問者がホームページへ降り立ったところからの行動を予想してみてほしいのです。
トップページを見る
↓
写真で魅力を伝える
↓
キャッチコピーで後押しする
↓
何を知りたいのかによってコンテンツを提供する
↓
コンテンツに満足していただければ問い合わせや相談へ誘導する
面倒だと感じているかもしれませんが、一般的に訪問者はこういった段階的な行動をしつつ、徐々にあなたの工務店への信頼を積み重ねていきます。
PVは増えているのに問い合わせがない。そんな場合は、訪問者の視点に立った動線をイメージし、改善していきましょう。
2.2: 場所がわかるMEO対策
MEO対策とはGoogleMapを経由して集客する方法です。
最近ではお店を探すときにGoogleMapを利用する方が増えています。
「近くの○○」
こういった検索をしたとき、地図で場所がわかると大変便利です。また、別のお店(例えばカフェ)を検索しているとき、カフェの近くにあなたの工務店があれば、一緒に表示されるため住宅を検討されている方なら興味を持っていただけるかもしれません。
Googleマイビジネスから登録するだけです。対策しておきましょう。
2.3: 写真にこだわった情報発信
住宅は見た目が大事です。特に事例として見せる住宅は、外観や内装、すべて「おしゃれ」でないといけません。
ですから、写真を使った情報発信をする場合は、写真の構図や明るさなどにこだわっていただきたいのです。
- 薄暗い浴室
- 狭そうに見えるトイレ
- ごちゃごちゃ見えるキッチン
いくら施工技術が高く、設備が最新でも「ここ良さそう」とは感じません。せっかくの技術と設備ですから、インスタグラマーが投稿する写真をお手本にして、こだわった撮影を行いましょう。
- デジタルカメラ
- 三脚
- 照明
この3つを揃えるだけでワンランク上の写真ができあがります。
2.4: 広告活動はデジタルだけではありません
工務店さんの広告活動は、デジタルだけではありません。ホームページを広告活動に使うのは良いですが、「これから」の人に知ってもらうには、新聞折り込みチラシや住宅雑誌への広告も効果的です。
いくら世の中がデジタルへの流れに感じても、広告活動に関しては「デジタルだけ」にこだわる必要はありません。
本来、広告活動とはターゲット(見込み客)が普段から見ている媒体へ出稿することで効果を実感することができるものです。
例えば、40代の会社員の方ならインターネットの広告よりも、注文住宅の雑誌の方が休日にペラペラと見て楽しまれる可能性が高いため、あなたの工務店が得意とする建築様式を紹介している雑誌へ広告し、そこからホームページへ誘導するのがおすすめです。
要するに「魚が居る池で釣りをしましょう」ということです。デジタル広告が表示される場所に「魚」が居るのかどうか。居ないのならアナログではどうか。デジタルだけに偏った視点にならないことが大切です。
2.5: 情報発信は定期的に
Web集客を成功させるためには、定期的な情報発信を続けることが大切です。でも、実際には難しいことでもありますし、SONIDOのお客様からも「出来そうだけど大変」というご意見をお聞きすることもあります。
こういう理由から定期的な情報発信が頓挫してしまい、Web集客が上手くいかないようになることも多々あります。そこであなたに知っておいて頂きたいことは、情報制作の代行を利用するということです。
すべてを代行で完結することはできませんが、80%くらい代行で完成してもらい、残りの20%に自社で手を入れることで、簡単に自社の差別化を行った情報(コンテンツ)が完成します。
こうしたサービスも検討しながら、社内スケジュールを作り安定した発信を実現しましょう。
2.6: 魅力は自社の技術です!
自社にしかない技術。自社でしかできないこだわり。こういった部分が他社と比較されたときの魅力になります。
「そんなこと言っても特別なことはありませんから」
こんな風におっしゃる方もいらっしゃいます。でも、これは自分で自分のことを見ているからなんですね。第三者を交えて考えてもらうと、自分たちでは気づかないような「魅力」を発見できます。
2.7: 分析と改善を継続しよう
ホームページは作って公開すれば終わり。そんなことはありません。
どういった状態なのか。どんなキーワードで訪問されているのか。どういう流れで問い合わせへやってくるのか。
他にもありますが、常にホームページで起こっていることを分析し、上手くいっていない部分を改善するようにしましょう。
ホームページは「育てること」が大事です。丁寧に育てることで、他社では勝てないあなたの工務店独自の情報が詰まったウェブサイトが完成し、こうした魅力的なところへ見込み客が訪れ、問い合わせや相談へ行動を起こしてくれるようになります。
3: まとめ
Web集客が出来ているところ、そうでないところ。これらの違いになる7つのポイントと解決方法をお話しました。
今回お話した内容は、そんなに難しいことではありません。また、多額の費用が必要なものでもありません。
少し意識すれば明日からでも、来週からでもすぐに取りかかって実践できることばかりです。先延ばしにせず、この記事を読み終えられたらすぐに行動を起こしましょう。
「鉄は熱いうちに打て」ということわざがあります。やる気になっているとき。なんとかしないといけないと感じているときこそ「鉄が熱い」時だと言えます。迷うことなく打っていきましょう。