WEBサイト運営が迷わず進む基礎知識と成功のポイント
社員20人未満の会社でWEBサイトの運営を考えるとき、自分たちで本当にできるのかと不安になる方もいらっしゃることでしょう。
しかし、新型コロナの影響からわかるように、時代は(市場は)オンライン化の流れになっています。ということは、
- BtoB
- BtoC
- DtoC
などの仕組みでビジネスを展開していたとしても、少なからずインターネットを使った事業計画を実践し、これからのビジネスにつなげていかなければなりません。
もしあなたのビジネスが、インターネットを一切活用しなくても、安定的にお客様がやってくるのなら、このようなことを考える必要はありません。
でも、そうでないのなら、「どうしようか」「もう少し様子を見てから」「やった方が良さそうだし」と頭の片隅で考え続けているのなら、悩んでいる時間がもったいないです。
その時間を使って、今回のコンテンツを最後までご覧いただき、WEBサイトの運営のポイントを理解し、すぐに行動を起こしてもらいたいのです。
目次
1: WEBサイトの運営って何をするの?
はじめに「WEBサイト運営」とは、何をするのかから見ていきます。自分たちの「やること」が明確になれば、不安も少しは和らいでいくはずです。
(1)コンテンツの制作
WEBサイトの運営で必要になるのが「コンテンツ制作」です。
- 自社を知ってもらう
- 自社の製品やサービスに興味をもってもらう
- 自社のファンになってもらう
こういった消費者行動を生み出すためには、僕たちと消費者をつなぎ、コミュニケーションを生み出すための「コンテンツ」が必要です。
そのため、WEBサイトの運営をスタートするのなら、コンテンツ制作を外すことはできません。もしコンテンツ制作をやりたくないということなら、WEBサイトの運営など考えずに、別のことへ時間と費用をつぎ込まれるのが正解です。
(2)WEBサイトの現状把握
WEBサイトの運営で忘れがちですが、やらないといけないのが「現状把握」です。
WEBサイトは「作って終わり」ではなく、苗から木を育てるように成長を促さなくてはいけません。
これは植物でも同じですが、成長を促すためには「今、どうなっているのか」を知る必要があります。
- 健康に育っているのか
- 生育が遅いのか
同じようにWEBサイトも現状を把握しないと「うまくいっているのか」「うまくいっていないのか」がわからないので、何をどうすればいいのか全く見えてきません。
(3)WEBサイトの分析
現状把握ができれば次にやることは「分析」です。現状から得た情報を元にして、どのような傾向が生み出されているのかを分析します。
例えば、
- WEBサイトへの訪問者は多いが売れていない
- WEBサイトへの訪問者は少ないが問い合わせの確率は高い
- そもそもWEBサイトが見られていない
- WEBサイトは見られているけれど成果がゼロ
このような分析からはじめます。
(4)WEBサイトの改善
分析ができると、改善するポイントがわかってきますので、実際の改善プランを検討します。
このようなことをWEBサイト運営では行います。ここまで見るとわかりますが、WEBサイト運営とは
- ホームページを制作すること
- ECサイトを構築すること
というようなIT技術的なことではなく、ビジネスにおける「マーケティング」に近い仕事をすることになります。
このような理由から、WEBサイト運営は経営者の方に率先して関わっていただきたいことですし、幅広い視点やアイデアを生み出すことが得意な方に関わってもらいたいと考えています。
2: WEBサイトの運営にあるとプラスになるスキルとは
WEBサイト運営に持っているとプラスになるスキルを紹介します。
(1)課題発見力
マーケティング的な視点が必要ですから、「課題発見力」を持っていると大変プラスになります。
分析結果から、どのような課題が自社のWEBサイトで起こっているのかを見つけることは大変意味のあることです。
反対に、課題が発見できないと、いくら分析した情報を持っていても意味のある活動へ利用することは難しくなります。
(2)課題解決力
課題発見力の次にあると良いスキルが「課題解決力」です。
発見された課題を、どのような戦略や戦術で解決するのかをプランニングできるスキルは、具体的な行動を生み出すシーンで有利になります。
(3)SEOの知識
どのようなキーワードを使って消費者が検索しているのか(探しているのか)を見つけるスキルです。
このスキルもあると有利です。これまで自分たちだけでは見つけられなかったような「キーワード」を発見できることもあります。また、新たに発見したキーワードから、新しい悩みや不安を見つけることもできます。
(4)マネジメント力
WEBサイト運営はこのように、複数のスキルや行動が絡み合っています。そのためすべてをまとめる「マネジメント」の力も必要になってきます。
WEBサイトは会社の看板でもありますから、担当者だけの好みで運営するものではありません。会社の理念やコンセプトから外れていないかを確認しながら、滞りなく運営を進めるために必要なスキルでもあります。
3: WEBサイトの運営を迷わず進める基礎知識
WEBサイトの運営で迷われる方がいらっしゃいます。多くの場合、迷いが発生する原因には、以下のような基礎知識を知らないまま(準備しないまま)スタートしてしまった結果です。
(1)WEBサイトの目的
あなたがWEBサイトを運営しようと考えている目的は、どのようなことでしょうか?
- ライバル会社がはじめてから
- 自粛で売上が下落したから
- IT補助金が手に入りそうだから
目的を明確にしておかないと、手に入れるWEBサイトの方向性や必要な機能が変わってきます。
例えば、会社案内の代わりとして「オンライン会社案内」のつもりなのに、集客や問い合わせの仕組みまで取り入れたWEBサイトを手に入れても意味がありません。
こういった目的なら、集客や問い合わせを生み出す仕組みは必要ありませんから、激安WEBサイト制作会社へ依頼しても問題ありません。
反対に、あなたも目的がオンラインで集客したい。問い合わせを生み出したい。資料請求してもらいたい。このような目的なら、激安WEBサイト制作会社へ依頼しても、あなたの考えている結果を手に入れることは難しいでしょう。
WEBサイトを持っている会社さんで「思ったような成果が出ない」と嘆いておられるところは「目的」が決まっていない、「目的」が曖昧になってしまっている、という原因が多いものです。
(2)WEBサイトの目標
目的に近いことです。目的の先にある「目標」も明確にしておきましょう。
WEBサイトを手に入れて運営した結果、どういった結果が出れば「成功」なのかということです。
意外なのですが、成功の基準である「目標」を具体的にされていないまま、WEBサイトの運営を続けておられる会社さんもあります。
これでは成果を判断することができませんので、時間とお金を使ってWEBサイト運営を継続する意味があるのかわからなくなります。
(3)WEBサイトの状況
最初にも出てきましたとおり「現在の状況」を把握しましょう。現状がわからないと、自分の立っている場所がわからないので、どの方向へ進めば良いのか検討もつきません。迷子になる原因ですから注意しましょう。
(4)対策プランの明確化
目的、目標、状況。この3つが明確になっていると、対策するプランがいくつか出てきます。
まずは、「できる、できない」に関係なく最適だと思えるプランを明確化しておきましょう。
(5)プランの優先順位
明確化したプランには、
- 今すぐスタートすること
- もう少し後でもOKなこと
- リソース(人材や費用、時間など)の制限で、すぐには難しいこと
このように優先順位をつけておきます。すべてのプランを同時できれば良いかもしれませんが、そんなことができるのは大手企業だけです。
僕たちがWEBサイト運営をするときには、一歩一歩優先順位を決めて進めることです。そして少しずつ進めることで「意味のあること」「意味のないこと」がわかってきますから、次から無駄なことをプランに入れる必要もなくなります。
(6)対策プランのスケジュール
優先順位が付くと、実際に行動するためのスケジュールを描きましょう。
人は締め切りがないと残念ながら、面倒に感じることを後回しにする傾向があります。
スケジュールを決めつつ、担当者も明確にしておきましょう。
「誰が、いつまでに、何をするのか」
曖昧な「たぶん誰かがやってくれるはず」というのは、おすすめできません。このケースでは「誰もやってない」というのが結果として見えています。
(7)サーバーなどの設備
これからWEBサイトを手に入れ運営をスタートされる場合、WEBサイトを置いておく「サーバー」と呼ばれる大きなコンピュータが必要になります。
ただし、サーバーをご自身の会社で購入する必要はありません。今は「レンタルサーバー」というものがありますので、年間契約でレンタルされるのがベストな選択です。
(8)ドメインとCMS
ドメインとは、あなたのWEBサイトの住所を示すものです。
例えばSONIDOの場合ですと
sonido.jpこれがドメインです。あなたのWEBサイト用にドメインを取得しておきましょう。ドメインも今では手軽に取得できます。
続いて、WEBサイト運営に欠かせないのが「CMS」と呼ばれるシステムです。最近では「ワードプレス」と呼ばれるものが広く使われています。
SONIDOでもWEBサイトの制作をするときには、ベースにワードプレスを使っています。
(9)解析ツール
WEBサイトの状況を知るために解析ツールを準備しましょう。
代表的なツールは以下のものです。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
この2つは必須です。そしてもう一つ、
- Googleキーワードプランナー
このツールは、消費者が実際に使っているキーワードを探すのに利用します。
4: WEBサイトの運営を自社で行うか決めるポイント
WEBサイトを運営するための基礎知識やスキルについてお話してきました。
いかがでしょうか?自社で運営するイメージが湧いてきているでしょうか。会社の人材や業種によっては「自社では無理かも」と考えておられる方もいらっしゃるのではないかと思います。
そこで、WEBサイトの運営をするための選択肢をお話します。
(1)運営を自社で行うメリットデメリット
WEBサイトの運営を自社で行うと、次のようなメリットとデメリットがあります。
■メリット
- いつでも好きなときにコンテンツを更新できる
- 自社での内作なので外注費が必要ない(外注費0円)
- 自社独自の色を出しやすい
- 社内でWEBサイト運営の知識を貯めることができる
- WEBサイト運営が成功すればコンサルティング業務もできる
■デメリット
- コンテンツを制作する人材が必要になる
- スタッフの残業が増えることもある
- 通常業務+αになるので社員から反対意見が出ることもある
- 担当者を決めると退職されたらノウハウがなくなる
(2)自社運営が向いているところとそうでないところの違い
メリット、デメリットを見てみると、あなたの会社で自社運営するのが向いているかどうかがわかると思います。
自社運営が向いているところとしては、
- コンテンツ制作を頼めるスタッフがいる
- ITに関して明るいスタッフがいる
- キーマンとなる人が退職する可能性が低い
反対に、自社運営が向いていないところはというと、
- 社内でのコンテンツ制作が難しい
- ITに明るい人材が不足している
- キーマンになる人がいない
- みんな通常業務で忙しい
- 分析とか苦手
もし自社運営が向いていないと感じておられる場合は、WEBサイト制作の依頼を検討されるとき、一緒に運営まで任せられる(準備している)制作会社を選ぶようにしてください。
それも、単に「できます!」と謳っているところではなく、制作会社自身も継続してコンテンツ制作していることが重要です。
5: WEBサイト運営で絶対やりたい3つのこと
WEBサイト運営で絶対にやっておきたいことがあります。
(1)訪問者の流入経路
どこからWEBサイトへ入ってきているのかを見つけましょう。
- 検索からなのか
- ポータルサイトからなのか
- SNSからなのか
どこから入ってきているのかは、あなたのWEBサイトへ興味を持つ人の生活スタイルや価値観を知るきっかけになります。
(2)アクセス状況
2週間でどれくらいWEBサイトへ訪問されているのかを見ていきましょう。
急激に増えた場合、急激に下落した場合、どちらも何らかの理由があり、同時に「リスク」をはらんでいる可能性があります。
理由とリスクを知らないと、未来に向けての対策ができません。
(3)PDCA
PDCAを回すことに意識してください。WEBサイトは成長させるものですから、「完成」することはありません。
あなたのビジネスが終わるときまで、PDCAを続ける必要があります。
(4)継続したコンテンツ配信
PDCAに含まれる話です。WEBサイトの鮮度を維持するためには、継続したコンテンツの配信が大切です。
WEBサイトを公開しても、最新の記事が「去年の夏期休暇のお知らせ」だったり、「新型コロナにおけるお知らせ」だったりでは、訪問した人からすると「サボってるよね」「やる気ないよね」という印象になります。
最低でも週に1回~2回は、コンテンツを配信しましょう。
6: WEBサイトの運営で忘れちゃいけない法律対策
法律関係にも気をつけてほしいです。詳しい内容は弁護士さんへ相談してもらいたいのですが、以下のような法律に接触しないように気をつけておきましょう。
- 著作権
- 特定商取引法
- 薬機法
- 個人情報保護法
- 景品表示法
これ以外にも「不正アクセス禁止法」「不正競争防止法」などもありますが、まずは上の5つを意識してもらいたいと思います。
特にコンテンツを配信するときには「著作権」は気をつけてほしいです。コンテンツで紹介するのが「サプリ」「健康」関係なら「薬機法」は一読しておいてください。表現によっては違反になることもあります。
7: まとめ
WEBサイトの運営を検討しても、何をどのようにすれば良いのかわからなくて、迷ってしまう方も多いと思います。
そこで今回は、SONIDOがこれまで実践してきた内容も含めて、WEBサイト運営のポイントをご紹介しました。
世の中はオンラインへの流れが強くなっています。ほとんどの業界でオンラインを使い、何らかのサービスを提供するように変化しています。
あなたの会社やビジネスにも、オンラインによる集客や問い合わせ、資料請求が必要なら、今回の内容を参考にし、具体的に計画を進めていただきたいと思います。
もし、ご自身だけでは具体的に考えづらい場合は、SONIDOの無料相談をご利用ください。
第三者と話をすることで、これまで思いつかなかったアイデアが閃くこともあります。こういう機会は便利に使っていただきたいと思います。