オウンドメディアで得られるブランディングの効果とは
どのようなビジネスであっても「ブランド」を築くことができれば商売が楽になります。
それはこれまでの歴史を振り返ってもわかりますよね。
- コカコーラ
- ルイヴィトン
最近でも
- アップル
- ナイキ
どの会社もブランディングに成功したからこそ、今のポジションを守りながら、莫大な売上を上げ続けられるのだと思います。
では、このようなブランディングを僕たち中小企業が行おうとすると、これまでは正直なところ「無理」という言葉で片づけられてきました。
しかし、インターネットが普及した現在なら「オウンドメディア」を自社で所有することで、ブランディングすることができるのです。
そこで今回はオウンドメディアで得られるブランディングの効果。
そしてブランディングを成功させるためのポイントについてお話していきたいと思います。
目次
1: ブランディングから得られる効果
まずオウンドメディアを所有し、ブランディングすることで得られる効果を見ていきましょう。
どの効果も、僕たちのビジネスを間違いなく楽にしてくれます。
1.1: 圧倒的な差別化
ブランドの確立は、例えばロゴの存在だけでライバルとの間に、圧倒的な差別化をもたらします。
これは会社名だけではなく地域名でも同じことです。
例えば、同じ商品を扱っているサーフボードショップが存在した場合。
「湘南」ブランドのショップと「奈良」ブランドのショップであれば、どちらに人が集まると思いますか。
これは考えるまでもありません。80%の確率で「湘南」というブランドに人が集まることでしょう。
もしあなたのビジネスにも「湘南」と同じようなブランドがあれば、競合と比較されたときでも、一瞬で選ばれるようになるはずです。
今の時代、比較されることからは逃れられません。
しかし比較された時、ブランド力によって選ばれるのなら、比較されることは全く怖くなくなります。
1.2: 顧客のファン化
アップル、ソニーを見ればわかりますが、ブランディングの効果には「絶対的なファン」、言い換えるなら「マニア」と呼んでも良いような、熱量の高い顧客を持つことができます。
熱量の高い顧客を持つことは、あなたのビジネスを裏切らず、いつまでも喜んで買い続けてくれるということです。
ということは、顧客の離脱が減りますから自動的に売上も安定していきます。
1.3: 価格競争からの脱却
現在は、どのようなものでもすぐ簡単に比較して手に入れることができます。
そのため余程特殊なビジネスで無い限り「価格競争」に巻き込まれます。
これはあなたも経験があると思います。
しかし、ここで思い出してもらいたいのが「ルイヴィトン」。
ヴィトンと同じようなデザイン、質感、色をまとったバッグが隣にあったとしても「LV」のロゴが入っているだけで、女性は隣のバッグの10倍の値段がしても「LV」を購入していきます。
これは「バッグ」という市場でルイヴィトンは、ブランディングの効果を使い価格競争から脱却している証拠でしょう。
そして、僕たちもこれと同じことが行えるのです。
ルイヴィトンと同じように
- 圧倒的な品質
- 圧倒的なサポート
を提供することで機能を超える「価値」を生み出せれば、そこからブランドが確立し、価格競争から脱却することができるのです。
1.4: 広告費用の削減
ブランディングに成功するとファンができあがります。
そうするとファンは勝手に口コミを始めてくれます。
自ら宣伝し、自ら購入する。
そしてファンの宣伝を聞いた知り合いも購入する。
本来なら数百万円、数千万円が必要となる広告活動の費用を削減することができます。
1.5: 安定した利益の予測
ブランディングは安定した利益を生み出してくれます。
それはファンという存在と、ファンの口コミで増え続ける新規顧客を予測することができるため。
そしてブランディングに成功すると、長期的な利益が生み出されるという特徴があります。
ヴィトンは創業何年でしょうか。
コカコーラが世の中へ登場してから何年経過するでしょうか。
これらは長期的な利益が生まれているからこそ、実現できている事実なのです。
1.6: リード獲得
ファンが存在しても、常に新しい顧客の獲得は必要です。
しかし一般的に新規顧客(リード顧客)の獲得は費用がかかるのが当たり前です。
でも、ブランディングの効果があると、口コミやSNSを通した認知度がアップし、リード獲得で最も難しい「知ってもらう」という部分をスムーズにクリアできます。
2: ブランディングで成功するポイント
それでは実際にオウンドメディアでブランディングを成功するために必要なポイントを見ておきましょう。
2.1: テーマやコンセプトを明確にする
ブランディングには一貫したテーマやコンセプトが必要です。
そして、テーマやコンセプトは
- デザイン
- 色
- コンテンツ
- 価格
- ペルソナ
を決める根幹となります。
もし、根幹となる部分が曖昧であったなら、いくらオウンドメディアを始めてみてもブランディングは成功しません。
ですからオウンドメディアを使ってブランディングをするのなら、最初にテーマやコンセプトをきちんと決めておきましょう。
2.2: 絶対的なコンテンツの所有
提供するコンテンツは、他を圧倒できるような内容を自分で所有することが大切です。
他を圧倒できない内容では、飛び抜けた存在になることはできません。
また、他を圧倒する内容であっても、自分から出ているもので無ければ、圧倒的な内容を持っている人が居なくなるとそこで終わりです。
ヴィトンを見ればわかりますが、圧倒的な品質とサポートをキープするため、いつの時代でも凄腕の職人を育成し続けています。
こうやってみるとヴィトンのコンテンツとは「バッグ」ではなく、他のブランドがマネできない「職人の技」なのでしょう。
2.3: 共感を得ることを忘れない
ブランディングには「共感」されることが大事です。
いくらスバ抜けた存在であっても「いいな」と共感されることがなければ、ファンが育つことはありません。
そこで
- 会社の考え方
- 商品の考え方
- お客様への考え方
こういった情報を発信し、コミュニケーションの回数を増やすことが必要です。
「買ってもらう」よりも前に「好きになってもらう」ことが大切です。
3: まとめ
オウンドメディアは僕たち中小企業にとって、従来なら出来なかった市場でのポジショニングを可能にしてくれます。
特にオウンドメディアはその名前からもわかりますが「メディア」ですから、より多くの人へ向けて情報発信することが可能。
すなわち、大手広告会社しか所有できなかったような情報流通網を僕たちも手に入れることができるということです。
その結果、今回お話しました成功するポイントを忘れずに実践すれば、先にお話しました効果を感じることができるでしょう。
ぜひライバルが始める前に、オウンドメディアを使ってブランディングを行ってください。