ホームページ集客はデザインよりもコンテンツが大事

近年、メーカーつまり「売り手」と、消費者つまり「買い手」との関係は大きく変化しました。これまではテレビのCMやチラシ・広告などで特定の商品に関する断片的な情報を得た消費者が、さらに多くの情報を求めてメーカーの販売店や代理店などにおもむくというのが一般的でした。

売買や契約に関して主導権を握っているのは常にメーカー側で、提供する情報量をコントロールすることにより消費者の動向をもコントロールすることが可能でした。

インターネットの急速な普及によりこの構図は大きく変化しています。消費者はネット上で多数の情報を検索し、そこから「魅力的」と思えるものだけを選択していくようになっています。一方メーカー側は消費者に関心を持ってもらえるような広告や宣伝を準備しなければなりません。

ヒット商品を生み出すためには消費者の口コミによる情報拡散が不可欠であり、そのためにはまず自社サイトを訪問してもらう必要があるわけです。多くの企業はこうした「消費者優位」の現状を少しずつ受け入れてきており、その流れに合わせたサイト作りを進めています。

あなたも自社で管理しているホームページの集客力を高め、売り上げを向上させるために必要な方法を見つけたいと考えておられるかもしれませんね。では「サイトの集客力を強化するかぎ」として現在世界中の企業から注目を浴びている広告戦略をご紹介します。

それが「コンテンツマーケティング」です。

サイトのデザインよりもコンテンツが重要なのはなぜか

コンテンツ・マーケティングを理解しよう！！

コンテンツマーケティングとは「企業として有している有益な情報を定期的に発信することによって、すでに顧客となっている人あるいは企業との強い関係を維持して行くとともに、一般の人が関心を持ちやすいテーマに関する興味深い情報を提供することにより新規顧客層の開拓を行う」というものです。
情報発信をする媒体やメディアに関する制限は基本的にないものの、大抵の企業はより汎用性の高いコミュニケーションツールとしてウェブサイトを活用しています。

企業サイトを訪れる人の大半はサイト内にあるコンテンツの質を短時間で評価して、「見る価値があるか」「また訪れるか」を決定します。
たとえホームページのデザインが非常に凝ったものであったとしても、コンテンツの内容がありふれたものであったり、情報が最新ではなかったり、もしくはまとまりがなくてわかりにくいものであるなら、評価は必然的に低くなり、リピータとなることも、口コミで広まることもほとんど期待できません。

コンテンツは王様！

一方、シンプルなデザインのサイトであったとしても、コンテンツの内容が非常にユニークであり、かつ理解しやすい仕方で情報が提供されているなら、訪問するユーザーからは高い評価を得ることができ、近い将来顧客となってもらえる可能性が非常に高くなります。

この方法によってサイトの評価が高まっていくことで、検索時のランキングも上昇して行き、さらにサイトを訪れる人が増える、という良い循環が出来上がっていくわけですね。

ホームページの集客力を高める具体的な方法とは

集客力アップを目指す場合に欠かせないのは「質の高いコンテンツを作り続けること」です。検索エンジンとして世界的に支持されているGoogleがコンテンツを評価する際にポイントとしているのは「サイトのデザイン」ではなく、「リンク数」「内容のわかりやすさ」「文章の量」「更新頻度」の4つとされています。

ナチュラルリンクを張ってもらえるようなコンテンツを作成する

「サイトへのリンク数が多い」ということは、単純に言えば「興味深い情報が掲載されているサイト」として多くの人から認知されているということの証明となります。またTwitterやFacebookなどソーシャルメディアを利用する人がサイトに関して言及している、ということも評価の対象になります。

サイトに対して意見や投稿が行われるということは、それが好意的であるか否定的であるかに関わりなく、サイト内のコンテンツがユーザーにとって分かりやすいものであり、なおかつ行動を促すような内容が含まれているということの裏付けとなるからです。

内容の分かりやすさを意識してコンテンツを発信する

コンテンツ内にある文章やコラム、説明などが初めて読む人にとっても分かりやすいかどうか、という点もコンテンツの「質」に影響します。検索エンジンはサイト内の文章表現を機械的に分析してランキング付けを行っています。ですから医学用語や法曹用語など、専門的な知識を有する人だけに向けた情報を発信する場合を除き、サイト内で用いられている単語が平易で簡潔なものであることや、読みやすい文章は非常に重要です。
参考にしてね！：【必読！】検索ユーザーを満足させる読みやすい文章の構成とは？

検索ユーザーが満足いく情報量を提供する

コンテンツ数が多く充実しているのは評価されるものの、それぞれに掲載されている文章の量が非常に少ない場合はマイナス評価の対象となります。また文章量は多いとしても、具体的な結論や企業としての考察が記載されていなかったり、ユーザーにとってどのように役立つのかが明確でなかったり、あるいは参照データの情報が非常に古かったりする場合、「コンテンツの質は低い」と評価されてしまいます。

ですから質の高いコンテンツを作りたいと思うなら、内容にオリジナリティーのあるものを作り上げていくことが肝要なのです。この点で注意すべきなのが「コンテンツの外注」です。最近ではクラウドソーシングを活用してライターにコンテンツ内の文章やブログ作成を依頼するケースが非常に多くなっています。とはいえ、大抵のライターは専門家ではないため、発注をした企業のコンセプトを正確に把握しながら文章を作ることや、オリジナリティーのある文章を作ることは至難の業である、ということを覚えておきましょう。

定期的な更新をする

定期的に内容を更新することも、コンテンツの質を維持し集客力を高めるための良い方法です。ブログやコラムサイトでは1カ月、あるいは3カ月以上更新がなされていない場合、ユーザーに対して表示がなされることがありますよね。企業で管理しているサイトでこうしたことが生じることは当然ないものの、検索エンジンはサイト内を精査して最終更新日時をいつも把握しており、それも評価の対象としています。

サイトとしてこの評価値が低いと、検索ランキングの上位に表示されることはほとんどないとされています。ですから定期的な情報更新とメンテナンスは集客力アップのために不可欠なのです。

今後のホームページ集客にはコンテンツが必須

ホームページのデザインを品の良いものにすることは訪れるユーザーの印象に影響する重要なポイントです。とはいえ、顧客の獲得を目指す企業が運営するサイトにおいては、「質の高いコンテンツ」を設けることがより重要なのです。もしあなたが自社サイトの見直しを進めているのであれば、まずは「自社だけが顧客に提供できるストロングポイントとは何か」をリストアップしてコンテンツの方向を決め、「企業独自のカラーを出したいメインコンテンツ」に関しては外注ではなくオリジナルで作成することをお勧めしますよ。

もちろん、内部でのコンテンツ作成には限りがある場合は、外部もうまく使いながらコンテンツを定期的に更新していきましょう！