外壁塗装の集客ホームページ制作ポイント
外壁塗装業の方のご相談で多いのが「自分たちで集客したい」ということです。
そこで多くの方が「ホームページ制作」という選択肢を見つけます。
しかし、残念なことにホームページを制作しただけでは集客は生まれません。なぜなら、制作されたホームページに集客するための仕掛けが含まれていないからです。
今回は、外壁塗装業の方がホームページを制作して集客実現するための「仕掛け」に必要なポイントを解説していきます。
目次
1: なぜ外壁塗装に集客ホームページが必要なのか
はじめに、どうして外壁塗装業の方に集客ホームページが必要なのかです。
おそらく、このコンテンツをご覧になっている方は、すでに外壁塗装のお仕事をされていることでしょう。そして、明日も明後日も、来月も仕事のスケジュールが埋まっているはず。
どちらかというと、仕事という面だけ考えれば「休みたい」という気持ちが強いのだと思います。それなのに、わざわざ自分の時間を使って情報を探しておられるわけです。
「すでに忙しいくらいに仕事があるのに、集客ホームページを制作したい」
不思議なことです。でも、僕はわかっています。どうしてあなたが必要としているのか。
1-1:外壁塗装業の集客に必要なこと
多くの外壁塗装業の方のお仕事は「下請け」です。下請けでも売上は上がりますが、やはり利益を考えると自分たちが直接消費者と契約したいはず。
これが今、あなたが自分の大切な時間を使って情報を探している本音ではないでしょうか。
では、どうすれば消費者と直接仕事の契約を交わせるのかというと、「ホームページを制作すること」ではありません。ここ、間違えないでください。
ホームページを制作する → すぐに消費者から仕事の話がやってくる
こんな上手い話はありません。正直なところ、ホームページを持っていなくても仕事の依頼を沢山もらっているところもあるくらいです。
では、何が集客に必要なのかというと「信頼」です。
この場合の信頼とは、仕事仲間からの信頼ではありません。まだあなたと出会っていない消費者の方から信頼を得られなくては仕事はやってきません。
ここ、とても大事です。「あっ、ココ、信頼出来そう」と思ってもらう必要があります。思ってもらうのは、ホームページでも良いですし、チラシでも良いです。
1-2:元請けになるために重要な「接点」
信頼が必要なことを理解頂いた上で、どうしてホームページが必要なのかをお話します。
現在、戸建て住宅をはじめとする建物の外壁塗装を検討されている世代は
- 70代
- 60代
- 50代
このあたりがボリュームゾーンです。
そして、今後検討することが増えるのが50代~60代。70代以上に関しては、自分たちだけで検討して決めるというよりは、お子さん(40代~50代)に相談しながら検討する人が多いものです。
いかがでしょう。こうやって現実的な視点で見ると、外壁塗装を具体的に検討するのはスマートフォンを日常生活で使っている世代へとシフトしているのです。
さらにもう一点。スマートフォンを使う世代の多くは「新聞購読」をしていません。ということは、チラシを入れてもボリュームゾーンの世代へ届かないままなのです。
おわかりでしょうか?チラシがダメということは、ボリュームゾーンが普段から目にしているところで勝負しないと接点を持つことができません。
すなわち、スマートフォンから簡単にアクセスして接点を作れる「ホームページ」が集客ツールとして役立つということです。
2: 外壁塗装業の集客ホームページ制作に必要な内容とは
ホームページを制作して集客を成功させるためには、最低でも次の機能や情報が必要になります。
2-1:SEO対策
ウェブ広告を出稿して集客するなら、SEO対策なんて知らなくても大きな問題にはなりません。
しかし、自然検索からの集客をメインに考えておられるのなら、制作されたホームページに「SEO対策」が施されていなくてはいけません。
そうでないと、検索エンジンのグローバルスタンダードであるGoogleから良い評価をもらえませんので、いつまでたっても検索上位へ表示されることはありません。
SEO対策を本気で行われたことがない人はわかっていないと思いますが、検索されたとき1番目に表示されると表示回数の70~80%くらいがクリックして訪問してくれます。
しかし、2位になると50%以下に下落。3位以下になると20%以下。11位以下になると「ほぼ」クリックされません。
このような実例もありますので、自然検索で集客を考えておられるのなら、正しいSEO対策をホームページに施す必要がありますし、正しいSEO対策を行ったコンテンツ作成も必要になってきます。
2-2:お客様の声
訪問してくださった人へ提供する情報として、大変重要なのが「お客様の声」です。
多ければ多いほど良いです。お客様の写真もあれば尚良しです。
良い声も悪い声も隠さずに公表しましょう。
良い声ばかりは怪しいものです。全ての仕事が上手くいくのが理想ですが、価値観は人によって違いますから「100%満足」なんてありえません。
2-3:事業内容(会社概要)
事業内容(会社概要)を提示しましょう。
- 会社名(屋号)
- 代表者名
- 郵便番号
- 住所
- 連絡先(電話、FAX、メールアドレス)
- 営業時間と定休日
- 建築関係の認可番号など
ここで手を抜くと「信頼感」が下落します。
2-4:従業員の紹介
従業員の方の紹介があると信頼感が増します。
- 名前
- 主な仕事の内容
- お客様へ向けて一言コメント
消費者の方が契約へ踏み切るのは「人と成り」に共感したときです。
2-5:施工事例
これ、忘れてはいけません。
必ずビフォーとアフターを見えるようにしてください。
いくら言葉で「技術が高いです」と言っても、目に見える結果がないと信頼してもらえません。
2-6:よくある質問
信頼度を増し、お客様へどれくらい寄り添って考えているのかが露見するページです。
よくある質問で、自分よがりなことばかり書かれているところは選ばれません。あくまでも「よくある質問」は、お客様の疑問を先回りして解決策を伝えるところです。
2-8:お役立ち情報
お客様に役立つ情報を公開しましょう。
ポイントは「自分たちが話したいこと」ではなく「お客様が聞きたいこと」を公開してください。
「よくある質問」と同じですが、お客様視点に立った情報提供が求められます。
3: 外壁塗装業のホームページで準備しておきたいこと
集客ホームページを制作するとき、前もって準備しておきたい情報があります。
(1)ロゴ
会社のロゴがあるのなら、ロゴ画像のファイルを用意しておきましょう。ロゴはあるけれど、画像ファイルは持っていないという場合は、制作会社へ相談しておきましょう。
(2)社長の写真
社長の写真を用意してください。
可能なら、プロに撮影してもらうことをおすすめします。
(3)スタッフの写真
仕事をしているときの写真で構いませんので、「どんな人なのか」がわかる写真を用意しておきましょう。
(4)施工の写真
施工事例でも使いますので、過去の施工の写真を整理しておいてください。
施工前と施工後を一組にして、フォルダ整理しておくと間違えることがありません。
(5)経営理念
会社の経営理念を整えましょう。
文章が上手くなくても問題ありません。あなたの思いが伝わればOKです。
4: 集客に失敗するところがやらかしているNG例
ホームページを制作したのに集客が全くできない。そういうところが、やらかしている失敗例があります。
4-1:安心できない雰囲気
ホームページ全体、または、個々のページやブログの内容から「安心」を感じられない場合、集客は大変難しくなります。
- 画像のテイスト
- 文章のテイスト
- 色使い
この3点が「安心できない」原因の元になっています。
例えばYouTuberをマネしているところもありますが、がちゃがちゃした雰囲気のところへ70万円、100万円を払って塗装してもらいと感じるでしょうか。
消費者が求めているのは
- 信頼
- 技術
- 価格
この3つです。
がちゃがちゃした雰囲気は、信頼と技術を損なっています。ということは、価格で勝負しなければ勝てないということです。
あなたはいつでも安売りしたいのでしょうか?それとも適正価格でしっかりとした仕事をしたいのでしょうか。
4-2:強みが見つからない
競合と比較したとき、自社の強みが見つからないと選んでもらえません。
たったひとつで良いです。本当に些細なことでも構いません。
「これだけはどこにも負けない」
ということを洗い出し、ホームページへ記載するようにしてください。
例えば、失敗するところに多い「強み」ですが、
- 〇〇塗装店はどこよりも安いです
- 〇〇塗装店はしっかり工事します
- 〇〇塗装店は丁寧です
どれも具体的ではありませんし、「〇〇」の部分を変えるだけで、どこででも言えることばかりです。
4-3:問い合わせしづらい
問い合わせすると、しつこくセールスされることがうかがえる。こういうホームページは集客できません。
また、多くの個人情報を提供しないと問い合わせできないところも集客が難しくなります。
ファーストコンタクトは最低限の情報で良いのです。その後、やりとりを繰り返し、信頼関係が構築できてから細かな情報を教えて貰えば問題ありません。
5: まとめ
外壁塗装業の方が集客ホームページを制作されるとき、気をつけてほしいポイントをまとめてみました。
ホームページやSEO対策は時代の流れと共に変化していますが、集客を成功させるセオリーに関しては変わることがありません。
なぜなら、消費者心理は簡単に大きく変化しないからです。
あなたに必要なのは「信頼できそう」と感じてもらえるホームページ制作を進めることです。流行の画像や動画を使うことではありません。