マーケティング戦略とは?簡単に解説します!
どのような仕事でも、商品やサービスを市場へ浸透させ、繰り返し購入してもらうためにはマーケティング戦略が必要です。
特に最近では、消費者のライフスタイルの多様化により、ビジネスで解決する課題も増え、行き当たりばったりの「どんぶり勘定戦略」では、消費者の満足度も低下し、最終的には徐々に業績も下がっていきます。
このようなことにならないためには、今のうちにマーケティング戦略について理解しておきましょう。
1: マーケティング戦略とは
マーケティング戦略が重要と言われてもピンと来ないかもしれません。そこでどういったことを言っているのかからお話していきます。
(1)マーケティング戦略とは
マーケティング戦略とは、自社が提供している商品やサービスを、どのように認知させ購買へつなげていくのかを考える方法です。
マーケティング戦略には、様々な方法が提唱されていますので、これが一番というのは大変難しいですが、SONIDOがおすすめするのは「ハイパワーマーケティング」という書籍です。
この書籍一冊で、マーケティング戦略の基礎のほとんどがわかります。あなたがこれからマーケティングについて本腰を入れていこうと考えておられるのなら、購入してみてください。
(2)マーケティングの重要性
マーケティングはなぜ重要なのかというと、近年の消費者はライフスタイルや購買意欲、見ているメディアなどが多様化しているため、従来のようにテレビCMを出せばOKでは済まなくなったからです。
より細分化した市場へ効果的な広告を出し、より顧客候補とのコミュニケーションを濃くする必要が出てきたため、過去の経験だけではなく、きちんと行動や消費を分析したデータを元に企業経営戦略の一つして考えていかないといけなくなりました。
単にマーケティングは購買予測するのではなく、企業経営に大きな影響を与えるものに変化しています。
2: マーケティング戦略に重要な3つの「M」
マーケティング戦略を考えるときに重要なのが次からお話する3つの「M」です。これは米国の有名マーケターであった「ダン・ケネディ」が提唱したものです。
大変シンプルな提唱なのですが、僕は他の話よりもこの方法が大好きです。マーケティング戦略の本質を突いていますし、いつの時代でも活用できる普遍性は、他には無いものだと思います。
(1)Market(市場)
1つめの「M」はマーケットです。日本語にすると市場とかターゲットという意味です。
マーケティング戦略を考えると、複雑な仕掛けや奇妙な企画から考える人がいます。確かにとても優れた発想力や企画力をお持ちなら、この方法も良い選択だと思います。
しかし、非凡な僕たちがこの方法を選んでしまうと、結果的に誰にも振り向かれない仕掛けや企画になることが多いのです。あなたも記憶にあると思いますが、地方自治体が行う仕掛けや企画って、あまり成功しているところを見たことはありません。どちらかというと、内輪だけでがんばって良かったね。というのが多いです。
これを失敗とは言いませんが、ビジネスに良い影響を与えてくれない仕掛けや企画を考える前に、僕たちが行うべきことは市場やターゲットを明確にすることです。
あなたが提供しようとしている商品やサービスは、どんな市場やどんな人に喜んでもらえるでしょうか。喜んでもらえるというのがわかりづらければ「悩みを解決できる」と読み換えて頂いても構いません。
商品やサービスは、誰かの悩みを解決できないのなら売れることはありません。人はお金を使いたいから購入するのではなく、大きくても小さくても「悩み」を解決したいからお金を払って購入します。
そしてここで大切なのは、悩みは「みなさん」「多くの方」という視点では見つけられないということです。何らかのグループ、価値観、趣味性を持ったターゲットに絞らないと「悩み」は見えてこないのです。
(2)Message(メッセージ)
市場やターゲットが明確になると、続いて伝えるためのメッセージを考えましょう。
あなたが届けたい市場やターゲットによって、メッセージの内容は変わってきます。例えば、女性の場合ですと年齢によってメッセージも変化させる必要があります。
- 20代:かわいい自分になる
- 30代:合コンで有利になる自分を目指す
- 40代:婚活で選ばれる自分を目指す
- 50代:理想の若々しい自分になる
- 60代:いつまでも健康に暮らす自分
同じものを販売するとしても、年代によって自分の理想が違っていますから、その理想に近づけることを伝えないといけません。
もし、きらきらした20代女子に「いつまでも健康に暮らしましょう」と言ってもピンと来ないはずです。反対に「そんなこと言われても」という感覚を持ち、「ここはかわいくなれるように思わない」と選んでもらえなくなる可能性が高まります。
こういった理由がありますので、メッセージは市場やターゲットを明確にしてから考えましょう。
(3)Media(メディア)
市場やターゲット、メッセージが決まっても安心してはいけません。マーケティング戦略で最もハズしてしまうのがメディアの選択です。
先ほどお話ししましたように、市場やターゲットによってメッセージを変えますが、メッセージを伝えるメディア(媒体)も合わせておかないといけません。
というのも、メッセージを届ける役割であるメディアが間違っていると、いくらすばらしいメッセージでも正しく市場やターゲットへ届きませんので、ビジネスとしては失敗します。
先ほどの例をもう一度使ってみると、以下のようになります。
- 20代:かわいい自分になる → YouTube広告
- 30代:合コンで有利になる自分を目指す → Instagram広告
- 40代:婚活で選ばれる自分を目指す → マッチングアプリ広告
- 50代:理想の若々しい自分になる → ネット検索広告
- 60代:いつまでも健康に暮らす自分 → ネット広告&チラシ
3: マーケティングをデザインするポイント
3つのMが明確になればマーケティング全体をデザインしましょう。
(1)調査
ここは3つのMを明確にしたときに終わっているはずです。より強固なマーケティングをデザインするなら、カスタマージャーニーマップと呼ばれる顧客行動を表す地図を作成しても良いでしょう。
この地図を作ることで、まだ見えていなかった欲求が調査できることもあります。
(2)企画
ここも半分以上は3つのMで見つけられています。足りないのは、自社の商品やサービス、ブランドのポジショニングです。
例えば、価格を安くしてお買い得感のある企画にするのか、価格高めで希少品にするのか。今後の商品やサービスのイメージにもつながりますので、簡単に低価格を選んでラットレースへ入らないようにはしたいですね。
(3)実施
短期的目標、中長期的目標を立てます。目標は販売数でも良いですし、訪問者数でも構いません。あなたのビジネスに有利になる目標を立てましょう。
目標が立てられると実施します。想定したマーケティング戦略で活動しましょう。
(4)分析改善
活動をはじめると様々な情報が手に入ります。
- 広告のクリック率
- サイトや店舗への訪問者数
- 購買数や購買額
- リピート率
目標達成度をチェックし、改善計画を立て見直していきます。マーケティング戦略とは、ここからがスタートだと言えます。
4: まとめ
マーケティング戦略は、ひとつずつ丁寧に決めていくと難しいものではありません。また、きちんと設計し活動を行うことで「良い・悪い」がはっきりしますので、改善が簡単になってきます。
ぜひ、あなたの会社でもマーケティング戦略を立案し、今日からできることから活動を始めてください。小さな活動を行うだけでも、何らかの改善点が見つかります。
やってみて損はありません。