起業して失敗する人の8つの共通点
起業した時は期待と自信に満ち溢れているものですが、その裏では「期待通り会社がうまくいくかどうか」という心配もありますよね。
その不安自体は決して悪いものではありません。
メリットだけでなく、リスクを考慮してこそ会社を経営するのにふさわしい人物といえるでしょう。
そして実際に世の中の多くの起業後の会社は長く続けられず、倒産に陥っています。
もちろん何十年と経って倒産しているのであればその状況もわかるのですが、問題は1年~5年での倒産率が高いことです。
なんと起業してから1年で倒産する会社が半数近くあり、5年にもなれば残っている会社は1,2割程度にしかなりません。
なぜこういった結果になっているかというと、この世界は基本的にリスクが高いのはもちろんですが、失敗に陥りやすいマインドを多くの人が持ってこの世界に挑戦しているからです。
そのため、失敗する人はどのようなマインドの共通点を持っているかを分析し、適切な心構えに変えることができれば、会社を長く存続させるのに役立つはずです。
目次
起業して失敗する8つの共通点
サラリーマンをしたくないという理由
失敗に陥る人の共通点の例としては起業の理由があげられます。
どのような理由かというと、事業で具体的な目的を達成したいからではなく、単にサラリーマンをしたくないからという理由が目立ちます。
もちろん事業を始めるきっかけ自体は何でもいいのですが、動機が消極的な人は結局新しい環境でも不満に耐えられず途中でやめてしまうことが多いのです。
サラリーマンで生き残るのと経営者で生き残るのとでは後者の方が難しいのは当然のことなので、経営者で生き残れるだけの情熱がなくてはなりません。
よしやってやるぜ!という勢いだけの起業
情熱は必要なものですが、それだけでも不十分です。
情熱ややる気には自信があるのに失敗する人の共通点として多いのは「勢いだけで具体的なプランを立てずに経営を始めていること」です。
たとえば、壺の中に手を入れ、物をつかんだことで手が抜けなくなったお猿さんの話がありますが、これと状況が似ています。
壺の中の物は欲しくてもただ情熱に任せて手を入れれば確実に成功するというわけではありません。
そのため、情熱は情熱のままで終わらせず、具体的な知識やプランを吸収していく活力に回すといいでしょう。
実現できないビジネスモデル
ビジネスモデルを立てるだけで事業が回っていくと考えていることも起業の失敗の共通点としてあげられます。
ビジネスモデルというのは会社を経営し、収益を出すための戦略のことです。
これはもちろん起業する上でなくてはならないものなのですが、ビジネスモデルはただ立てるだけではなく、「実現できるかどうか」、「実現するための手段を持っているかどうか」もセットで考えなければなりません。
責任感がない人
また責任感が足りないことも共通点としてあげられます。
サラリーマンは仕事でミスをしたとしても上司や社長が最終的な責任を負ってくれますが、起業した場合はもちろん立場が変わります。
自分のミスから社員のミスまで、すべてが自分の責任になります。
たとえば、あなたの会社で大きなミスが起きた時にその責任を他に押し付けたりせず、一身に受けることができるかどうか一度想像してみるといいでしょう。
責任を他に押し付けがちな経営者は周囲からの信用を得られにくいので、会社の成長が難しくなります。
友人と起業
「一緒に起業した仲間と気楽にやっている」という共通点があります。
会社の立ち上げはサラリーマンとは違い、誰とでも一緒にできるので、気心の知れた友人と始めるケースは珍しくありませんし、実際にそれで成功した会社もあります。
しかし、気心の知れた友人と仕事をすると、仲がいい分、お互いにプロフェッショナルとしての厳しさを求めなくなる可能性が高いのです。
そうなると足を引っ張り合い、最終的に倒産することの原因となります。
たとえばですが、会社を立ち上げたものの誰もまともに仕事をせず遊んでいるばかりで給料すら出ないまま倒産するというケースもありえるのです。
ちなみに、僕は友人と始めた会社は20代のころに倒産をしています。。とほほ
強い軸がなくぶれやすい人
「ブームに影響されやすいこと」も代表的な失敗の共通点です。
ブームが起きている業界に参入すれば稼ぎやすいと思い、後先を考えずに飛び出してしまうことは危険です。
なぜならそういった考えを持っている人は他にもたくさんおり、いざ参入した頃には業界が飽和状態になっていることも珍しくないからです。
飽和状態というのは需要に比べ、供給が多すぎることを指します。
いくらブームで需要が増えているといっても、供給の方が多くなったとたん顧客が他に流れていくので、稼ぎやすい状態とはいえません。
魅力的なブームが起きたとしても簡単に流されない強い心を持っておくことが必要です。
事業がうまくいかない場合に我慢できない人
ブームの話と似たものについてですが、すぐに異業種に移りたい気持ちが起きてしまうのも代表的な共通点です。
たとえば、現在の事業がうまくいかなくなった時に「他の業種ならうまくいくのではないか」と根拠のない期待を持ってしまうのです。
しかし、事業が停滞することはどのような業種でもありえることなので、時には堪えしのぶことも忘れてはなりません。
そこから少しずつ課題を解決していき、長いスパンで事業を上向きにしていくことで、はじめて成功者になりえるのです。
誰かの真似ではじめる人
それから「ただ目標とする起業家を真似しているだけ」という共通点もあります。
優れた先達者から学ぶこと自体は決して悪いわけではありませんが、真似のレベルで終わってしまうとあまり意味がありません。
なぜならその成功した先達者と自分の状況は同じではないからです。
状況が同じでないということは適切な経営の仕方も自ずと変わってくるので、自分の状況に合った起業の仕方を編み出すつもりでなくてはなりません。
まとめ
起業して失敗する人の共通点をまとめると、信念がない、または信念があっても具体的な行動に移せないことが目立ちます。
その2つのどちらか、もしくは両方の影響を受けることで、結果的に経営者にふさわしくないさまざまな問題を生んでしまうのです。
しかし、失敗する人の多くはこういった問題点を一度も意識することなく終わってしまうので、意識してみるだけでも大きな違いになるはずです。
ファーストステップ
まず実践してほしいのは「あまりお金のかからない起業を試してみること」です。
あなたに信念があるかどうか、また信念を原動力に具体的な行動を取れるかどうかは結局のところ実際にやってみなければわかりません。
肝心なのはあらかじめ何度でもやり直せるようにしておくことです。
お金のかからない起業であればたとえ失敗したとしても損失が少ないので、反省点を生かし、また次に繋げることができます。
それで「うまくいく」という確信が持てるようになった時になって、はじめて徐々に多くのお金をかけていけばいいのです。
情熱と行動力がキーポイントです
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