コンテンツを使う?広告にする?違いを理解して使う方法
ホームページを使って集客を考える場合、今では外すことができない「コンテンツ」と「広告」。
大手企業さんですと、広告費用の予算もたくさんあるのでバンバン打ち出すことができます。しかし、中小零細企業や個人事業主ですと、広告費用を好きなだけ使うことはできません。
そのため、コンテンツを使うところもあれば、広告で何とかするというところもあり、これからホームページで集客しようとしている方にとっては、自社で選択するのはどちらが良いのか判断できない。こんなケースも多々あると思います。
今回は、コンテンツを使うのか、広告を使うのかを判断するために、それぞれの役割の違いを理解していただけるように解説します。
目次
1: コンテンツの役割と広告の役割
それぞれに役割があります。役割を間違って使っても効果は出てきません。労力と時間とお金ばかり消費するだけになります。
(1)コンテンツの役割
コンテンツの役割とは、
- コラムやブログ
- 動画
- 画像やイラスト
こうした「コンテンツ」と呼ばれる情報を使って、見込み客を教育・育成する役割があります。
コンテンツは探している人が見つけてくれることで接点を持てますので「プル型施策」と呼ばれることもあります。
プル型施策の場合、探して見つけてもらわなくてはいけませんので、何らかの効果を実感できるようになるまでに時間が必要です。例えば、今日コンテンツをホームページに投稿しても、明日明後日に効果が出てくるようなものではありません。
これまでの経験から申し上げますと、半年から1年はかかります。
また、コンテンツは「教育・育成」の役割を担っていますので、すぐにコンバージョンすることはありません。教育・育成の先に「繰り返し見てもらう」「信頼を構築する」このような段階を踏むことでやっとコンバージョンされます。
「コンテンツではコンバージョンできない」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、間接的な効果を積み上げた後でないとコンバージョンしませんので、効果を実感するまで時間が掛かりますから、「コンバージョンできない」と考えてしまうのだと思います。
このような役割があるのですが、多くの方がホームページを立ち上げると「コンテンツ」だけですぐに集客しようとされます。どうしてこのような考えになるのかというと、コンテンツは低コストで簡単にスタートできるからです。
SEO対策も一緒にできますから一石二鳥のように感じられるのでしょう。しかし、SONIDOは実際にコンテンツを使ったマーケティングで集客していますから知っていますが、コンテンツで集客するためには低コストで簡単にスタートできても、継続する仕組みがないと結果が出てきません。
SEO対策に関しては、昨今、かなり専門的な部分が増えているため、ちょっと情報を聞きかじっただけでは効果を出すことは大変難しいと言えます。
良いでしょうか?コンテンツは集客効果がなく、使えないと言っているのではありません。コンテンツ本来の役割を理解した上で、継続していければ効果は出てきます。ただ、ほとんどの会社さんでは「継続できない」ので効果が出ないままなのです。
(2)広告の役割
広告の役割は欲しい人を集めることです。それも出来るだけ短期間で集めることです。
このようなうれしい役割なので、当然ですが費用が必要です。無料でうまい話はありません。
最近ではホームページへの集客を考えた場合、次のような広告の方法があります。
- 検索結果に表示する広告
- SNSに表示する広告
- ディスプレイ広告
従来からある、新聞や雑誌、テレビCMやラジオCMよりも手軽で費用も低く使えます。また、広告を表示するターゲット設定もできますので、特定のターゲットだけに表示してコンバージョンを狙うことが可能です。
このような役割が広告にはあるのですが、、、なぜでしょう。中小零細企業の経営者さんの多くが「お金がかかるから使いたくない」とおっしゃいます。
広告は、
- 短期間で
- 狙ったターゲットに
- 効果があるのかないのか
簡単にわかるのです。マーケティングを考えるなら大変意味のあるお金の使い方です。でも、使わない人が多いのです。もったいないですね。
2: ネイティブ広告は使えるのか?
こんな広告もあります。
(1)ネイティブ広告とは
広告が出てくると見たくない。そんな人が多いです。そこで広告を何とかして見てもらおう、クリックしてもらおうということで、コンテンツの中へ自然に溶け込ませて表示する「ネイティブ広告」というものがあります。
ネイティブ広告はコンテンツの内容に関連しているように見せかける広告なので、記事型LPへ誘導するとコンバージョンされる確率が高くなります。
(2)ネイティブ広告の種類
[1]ペイドサーチ
従来からある検索連動型広告もネイティブ広告の仲間です。しかし、最近では検索結果の先頭は広告だと知っている人が増えているので、業種によっては効果が薄くなっています。
[2]レコメンドウィジェット
他のウェブサイトに「レコメンド(おすすめ)」欄がある場合、ここに広告を表示する方法です。
他のウェブサイトでコンテンツを見た後、関連する広告がひっそりと表示されているので、クリックされ自社のサイトへ誘導しやすくなります。
[3]プロモートリスティング
Amazonや楽天などで検索されたとき、上の方に掲載される広告です。
「スポンサー」と小さく出ている部分です。
Amazonや楽天で表示されるので、見ている人は購買意識の高い人です。そのためタイミングが合うと自社サイトへ訪問してもらえます。
[4]インフィード
最近ではSNSのフィードの中に「記事」のようなイメージで表示されることが増えました。
広告とは気づきにくいため、クリックされることが多い広告です。
(3)ネイティブ広告は使えるのか?
消費者を相手にしている業種なら使えます。
特に「趣味」に関連する商品やサービスを提供されているところですと、InstagramやAmazon、楽天などに広告を出すことでクリックを生み出すことができます。
若年層向け(いわゆるZ世代以下)ですと、TikTokが最近の有力候補です。また、保育園や幼稚園のお子さんをお持ちの「ママ」向け商品やサービスもTikTokが効果的です。
なぜなのか、その理由は、、、ママさん達のスマホを見せてもらってください。特にお迎え時間のスマホを観察してください。理由がわかります。
3: 広告って好きですか?
あなたは広告って好きですか?
僕は仕事の関係上、広告が好きです。
でも、一般的に広告が好きな人はいないと思います。あなたも同じでしょう。
それなのに、自社の商品やサービスを販売するときには、ターゲットが広告を見てくれない、クリックしてくれないと不満を持ちます。
おわかりかと思います。ほとんどの人は広告が好きではありません。だから余程魅力がないとクリックしません。ピンポイントで訴求した広告でないと目に止めてもらえません。
自分たちが広告を出すときには、ターゲットは「見たくない」と考えているという現実を知った上で施策を展開しましょう。
また、広告によって嫌われることが心配な方は、時間をかけてコンテンツを充実させることで、好かれたままコンバージョンを生み出すことができます。
4: まとめ
コンテンツは教育・育成。そして信頼の獲得が役割です。すぐにコンバージョンを目指すモノではありません。前段階が大切です。
反対に広告は、「今すぐほしい人」に訴求できます。すぐにコンバージョンへ導けます。
あなたがホームページで集客したい場合、どちらの状態を望んでいるのでしょうか?どちらの施策を進めようとされているのでしょうか?
役割を間違えてスタートしても、本当に失敗します。それぞれの役割を理解した上で、自社が今後どのようにホームページで集客していきたいのか(どんな人を呼び込みたいのか)考えてください。