ビジネスブログがビジネスの成長の鍵になる!?
ビジネスブログを運営している会社とそうでない会社では、サイトの訪問率に50%以上の差があるという報告がなされています。またブログを定期的に購読しているユーザーは正規の顧客になる可能性が非常に高いということも明らかになってきました。
そのため販売サイトを持っているメーカーを中心として、ビジネスブログを開設するケースが急増しています。とはいえ、個人で管理するブログとは異なり、企業が運営しているブログには「会社の集客率アップや顧客獲得につなげる」という明確な目標があるため、その管理に頭を悩ませている担当者は少なくありません。
あなたも自社の管理するブログを有効活用したいと願いながらも、その方向性を決めることができずに困っている人の1人かもしれません。
ポイントとなるのは「ビジネスブログにユーザーが求めていること」と「効果的な書き方」という2点を正しく理解することです。
目次
ビジネスブログは検索ユーザーの求める情報を書く
個人でブログを管理している場合、「自分の書きたい事を書く」というルールのもとに更新をするケースがほとんどでしょう。更新頻度や文章の長さなどに関してはすべて個人の裁量と判断に任されており、アクセス数については気にする人もいればほとんど気にかけない人もいます。
一方、企業としてブログを管理する場合には、定期購読者を増やし将来顧客となる見込みのある人を増やすため、事前にブログの方向性を決めておく必要があります。テレビCMや新聞の折り込みチラシと同じく、ブログは企業広告の一端を担うものですから、成り行きに任せるのではなく「戦略性」を持って取り組む必要があるわけですね。
ビジネスブログの効果的な書き方とは
何について書く?
まずは「何について書くか」つまり会社として宣伝したいサービスや商品を決めることが重要です。自動車の販売と修理を手掛ける会社であれば「どの車種に関心を持ってもらうか」「他社にはないオリジナルのサービスとは何か」などを基本のアイデアとして定めることができます。
宅配便の会社であれば「新しい配送サービスを常に紹介する」「全国展開に向けた戦略と進捗状況を報告する」といったアイデアでブログを更新していくことで他にはないコンテンツを作りだすことができるかもしれませんね。この基本を定めておかないと、ブログの統一性が失われてしまうため、サイトを訪れるユーザーから高い評価を得ることは難しくなるでしょう。
誰に読んでもらいたい?
次に「誰に読んでもらいたいか」つまりターゲット層を決めることが求められます。
「中高年に向けて発信するのか、それとも若年層向けの記事を作るのか」
「自社の商品を買ったことのある人に向けたものか、それともまったく製品情報を持っていない人を狙うのか」
「毎月の収入がどれほどある人に見てもらうか」といった明確なビジョンを持っておくことが大切です。
そうすることによってブログで提供する情報量を調整しやすくなり、また文章中の言葉遣いや専門用語をどの程度まで使用するかといった点も決めやすくなることでしょう。もしこうした詳細な点を決めておかないと、ブログで取り上げるテーマ選びに一貫性がなくなってしまい、ユーザーが関心を持たないようなテーマについて繰り返し扱ってしまうという事態になりかねません。
テーマを決める
3つ目の段階として「どのようなテーマをブログで取り上げるか」という点を考えます。まずは会社が持つ専門的な知識やノウハウを活かせるテーマを候補としてリストアップします。その後それらのテーマについて個別にネットで検索してみましょう。
もし自社の得意なテーマに関してYahoo!知恵袋などで頻繁に取り上げられているようなら、そのテーマは需要が大きく、ブログで取り上げる価値があるとわかります。また同業他社の運営するブログ内でどんなテーマが取り上げられているか、それに対するネットユーザーの反応はどうかといった点を分析することも役立ちます。特定の記事に対して数多くのレスやコメントが付いているなら、その中で取り上げられているテーマを自社ブログでも取り上げるかどうか検討すると良いでしょう。
もちろん内容をコピペするわけではなく、あくまで関心を引くテーマを探すだけであり、実際にブログを書く際には異なる観点からオリジナルの考察を加えていけば良いわけです。そうすることによって企業としてのスタンスの違いや技術・知識の深さを際立たせることも可能となり、結果としてこれから顧客になる可能性のあるポテンシャルユーザーからの信頼を勝ち得ることができるのです。
読む人の気持ちを惹きつけるブログの書き方とは
ビジネスブログを読む人は「プロフェッショナルの意見を聞きたい」という思いからサイトを訪れています。ですからブログを書く人も常に専門家あるいはプロとしての意識を持って記事を準備する必要があるのです。プロとしての意識は「言葉遣い」「視覚に訴える」「熱意」という3つの点に表れます。
専門用語ばかり使わない
家電量販店で好成績を収めている販売員の特徴として、「丁寧な言葉遣い」と「難しすぎる専門用語は使わない」というものがあります。同様にビジネスブログを書く人も丁寧な表現を用いて読む人が文章を理解しやすいように注意する必要があります。専門的な表現を数多く使うことで好感度がアップする、ということはほとんどありません。
むしろ簡潔で平易な表現を使い、読者がわかりやすい文章をアップすることによって、ブログに対し、またそれを運営する企業に対して好意的な見方を持ってもらうことができるのです。
適度に砕けた表現のビジネスブログも、他社との差別化を図れるので、あなたが書きやすい表現方法をみつける事をおすすめします。
写真・動画・グラフなどで視覚に訴える
2つ目は視覚に訴えるコンテンツを準備することです。自社の製品やサービスが他社のものと比べて優れている事を紹介したいのであれば、グラフや表などを用いて客観的な根拠を示すことが求められるでしょう。また自社製品を使用している様子を撮影した動画や写真をアップするのも有効な方法の1つです。
それを見たユーザーは商品を自分が利用した場合のイメージを膨らませることが可能となるでしょう。
熱意をもつ
感動や熱意、情熱は人に伝わります。他方、無関心や自信の無さも容易に伝わるものです。ですからブログの記事を準備する際には熱意を持って書くことが非常に大切です。
「自分が説明している内容はユーザーの役に立つ素晴らしいものだ」という確信を持っていつも書くようにしましょう。
「と思います」「かもしれません」を繰り返し用いていると、熱意は伝わりにくくなります。
押しつけがましくならないように注意しつつも、時に断定的な表現を用いて強く意見を主張することによって効果を高めることができます。
ファーストステップ
ビジネスブログの目指すところは「企業への好感度を上げてユーザーとの信頼関係を築くこと」にあります。「わからない時はあの会社に尋ねれば間違いない」という見方を持ってもらえるなら、すでに未来の顧客獲得に成功したようなものです。
つまりビジネスブログは会社の未来に大きな影響を及ぼし得る有用なビジネスツールなのです。
もしあなたがビジネスブログを担当しているもののなかなか目に見える成果が表れずに悩んでいるなら、まずはブログ内で「何を」「誰に」発信するかが本当に決まっているか確認してみましょう。その方向性がふさわしく定まっているなら、結果は時間と共に徐々に表れてくるはずです。
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