「キーワードを選んで記事を書いているのに、なかなか上位表示されない」

「同じテーマの記事なのに、他社の記事の方が上に出てくる」

こうした悩みの背景には、キーワードの選び方だけでなく、記事の内容が読者の疑問に十分答えているか、そして安心して信じられる情報になっているかという問題があります。

検索順位だけでなく、記事を読んだ人が「この会社なら相談できそうだ」と感じるためにも、コンテンツの信頼性は欠かせません。

SEOキーワード選定の完全ガイドでは、どんなキーワードを狙うかという「Before」の部分を解説しました。この記事では、選んだテーマを、実際にどう書けば信頼される内容になるのかという「After」の部分を解説します。

お客様のニーズは、検索キーワードの奥にある

同じキーワードで検索していても、その言葉の奥にある本当のニーズは人によって異なります。

たとえば「外壁塗装 費用」と検索する人がいたとします。表面的には金額を知りたいだけに見えますが、その奥には次のような本当の悩みが隠れていることがあります。

  • 予算内に収まるか不安
  • 適正価格が分からず、ぼったくられないか心配
  • 見積もりを取ったが、内訳が理解できない
  • 安い業者と高い業者の違いが分からない

キーワードだけを見て「費用の相場を並べればいい」と考えると、表面的な情報しか提供できません。

検索する人が本当は何を不安に思っているのかまで想像して書くことで、記事の内容に深みが出ます。

Googleが重視する「信頼できるコンテンツ」の考え方

Googleは、人の役に立つ、信頼できる情報を検索結果で優先する方針を示しています。

そのコンテンツの品質を考えるうえで参考になるのが、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)と呼ばれる考え方です。

E-E-A-Tは、特定の点数や単独のランキング要因を示すものではありません。

「実際の経験に基づいているか」「専門的な知識があるか」「その分野で信頼されているか」「情報や運営者を信頼できるか」という視点から、コンテンツの品質を見直すための考え方です。

要素 中小企業ができること
経験(Experience) 実際の事例、失敗、判断過程、対応記録を書く
専門性(Expertise) 資格、専門知識、判断理由、監修者情報を示す
権威性(Authoritativeness) 業界団体への所属、第三者からの紹介・引用、受賞・掲載実績を示す
信頼性(Trustworthiness) 運営者情報、所在地、料金条件、出典、更新日を明確にする

4つの要素は、すべて同じ役割を持つわけではありません。中心になるのは「信頼性」です。

どれだけ経験や専門知識があっても、情報が不正確だったり、運営者が分からなかったりすれば、信頼できるコンテンツとはいえません。

経験・専門性・権威性は、最終的に「この情報を信頼してよいか」を判断する材料になる、と考えると分かりやすいでしょう。

また、権威性は自社サイト内で実績を並べるだけで得られるものではありません。

業界団体への所属や、第三者からの紹介・引用など、社外からどう認識されているかという側面も関わります。

「施工事例を載せる=経験」「資格を書く=専門性」のように、一つの施策で機械的に決まるものではない点にも注意してください。

顧客ニーズとE-E-A-Tは、どうつながるのか

お客様のニーズを深く理解することが「何を説明するか」を決め、E-E-A-Tが「その説明をどうすれば信頼してもらえるか」を決めます。この2つがつながって初めて、読者に届く記事になります。

「外壁塗装 費用」というキーワードを例に、対応関係を整理すると次のようになります。

お客様が知りたいこと 信頼される書き方
いくらかかるのか 実際の施工条件と金額例を掲載する
なぜ会社によって価格が違うのか 塗料、面積、下地処理などの違いを説明する
この情報を信じてよいのか 執筆者、会社情報、資格、更新日を掲載する
自分の場合はいくらになるのか 金額が変わる条件や見積もりの考え方を示す

信頼される記事に必要な6つのこと

E-E-A-Tの考え方を、実際の記事にどう反映すればいいかを見ていきます。

1.実際の経験を、状況・判断・対応・結果まで書く

「多くのお客様に満足いただいています」という一般的な表現より、状況から結果までの流れを具体的に書く方が、実際に経験した人が書いていることが伝わります。

たとえば、「シリコン塗料での補修を提案し、14日間で施工しました」だけでは、宣伝文にも見えてしまいます。

築20年の戸建てで南側のひび割れが目立っていました。

現地調査の結果、構造上の大きな問題ではなく、塗膜の劣化によるひび割れと判断しました。

そこで、下地補修を行ったうえでシリコン塗料を使用し、14日間で施工しました。

このように、状況・判断・対応・結果まで書くと、経験に基づいた情報だと伝わりやすくなります。

2.判断の理由を書く

専門性は、難しい専門用語を並べることではありません。

「なぜ、その提案をしたのか」「なぜ、その方法は選ばなかったのか」「どのような条件なら判断が変わるのか」を説明することで伝わります。

たとえば、「シリコン塗料がおすすめです」だけでなく、次のように書く方が、専門家の判断が見えます。

今後10年以上住み続ける予定で、価格と耐久性のバランスを重視されていたため、今回はシリコン塗料をご提案しました。一方、数年以内に建て替える予定がある場合は、同じ提案が最適とは限りません。

3.情報の根拠を示す

制度、法律、統計、健康、安全、お金などに関係する内容では、一次情報を示すことが重要です。

国や自治体の資料、メーカーの公式仕様、業界団体の資料、自社で記録した施工データなど、情報に応じて根拠を示すことで、記事の信頼性が高まります。

4.書き手や確認者を明確にする

担当者名や保有資格を載せるだけでなく、実務経験、専門家による確認の有無、公開日と更新日まで示すと、より実践的です。

ただし、資格がない業種もあるため、「資格がなければ信頼されない」という印象にならないよう注意してください。資格だけでなく、対応年数、担当件数、専門分野、実際の経験も信頼材料になります。

5.自社に不利な情報も隠さない

メリットだけを書いた記事より、向いていないケース、デメリット、費用が高くなる条件、対応できない地域、他の方法を選んだ方がよい場合まで説明している記事の方が信頼されます。

たとえば、「当社ではシリコン塗料をおすすめしています」だけでは自社都合に見えます。

シリコン塗料は価格と耐久性のバランスに優れています。

ただし、数年以内に建て替える予定がある場合や、できるだけ初期費用を抑えたい場合には、別の選択肢が適していることもあります。

このように説明すると、読者目線が伝わります。

6.公開後も情報を見直す

古い情報のまま放置されている記事は、たとえ過去には正しくても、現在の読者にとっては不正確な情報になっている可能性があります。

次のような項目を、定期的に見直してください。

  • 価格
  • 法律や制度
  • 製品仕様
  • 対応エリア
  • 営業時間
  • リンク切れ
  • 古くなった事例
  • 現在は提供していないサービス

まとめ

SEOで成果を出すには、キーワードを選ぶだけでなく、選んだテーマをどう書くかが同じくらい重要です。

  • 検索キーワードの奥には、表面的な言葉だけでは分からない本当のニーズがある
  • E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)は、コンテンツが実際の経験や専門知識に基づき、安心して信頼できる情報になっているかを見直すための考え方
  • 4つの要素の中心になるのは「信頼性」であり、経験・専門性・権威性はそれを支える材料になる
  • 実体験だけでなく、判断理由まで具体的に書くことが専門性の伝わり方を左右する
  • 書き手、根拠、更新日、会社情報を明確にし、メリットだけでなく注意点や向かないケースも伝える

キーワード選定についてはSEOキーワード選定の完全ガイドもあわせてご覧ください。

よくある質問

QE-E-A-Tとは何ですか?
A

経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の頭文字を取った言葉で、コンテンツの品質を見直すための考え方です。特定の点数や単独のランキング要因を示すものではなく、実際の経験に基づいているか、専門知識があるか、信頼できる情報や運営者かを見直す視点として使われます。

Q中小企業でもE-E-A-Tを意識したコンテンツは作れますか?
A

作れます。特に「経験」の部分は、実際に自社が対応した事例や、現場で得た知見をそのまま書くことができるため、中小企業にとって取り組みやすい要素です。状況・判断・対応・結果まで具体的に書くことで、実際の経験に基づいた情報だと伝わりやすくなります。

Qキーワード選定と信頼性、どちらを優先すべきですか?
A

どちらか一方ではなく、両方が必要です。キーワード選定は「何について書くか」を決め、信頼性は「どう書けば読者に信頼されるか」を決めます。キーワードが合っていても、内容に経験や専門性が感じられなければ成果にはつながりにくくなります。

信頼される記事づくりを、一緒に整理します

「施工事例はあるが、どこまで詳しく書けばよいか分からない」

「専門知識を、一般のお客様にも伝わる文章にできない」

「ホームページの中で、実績や執筆者情報をどう見せればいいか分からない」

このような場合、SONIDOでは、ホームページ制作・改善のご相談の中で、お客様が知りたいことと、自社だからこそ伝えられる経験をどう記事や施工事例ページに反映するかを一緒に整理しています。

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